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引越しの荷物が多いはどのくらい?1人暮らしで20箱を超えたら要注意

最終更新日: 2024年10月25日

引越し業者の見積もりを取る時に、「『運びたい荷物の量』ってどのくらいだろう」と思った経験はありませんか?荷物が多いと運搬費用が高くなり、引越しにかかる費用も上がってしまいます。よりお得に引っ越すためには、荷物量の把握はマストです。

荷物の数え方が引越し業者と違うと、見積もりで正確な価格を算出できず、業者探しが難航するかもしれません。引越し業者がどのように荷物をカウントしているかを知り、正確な量を伝えられるようにしましょう。

荷物が多い人の引越し料金をチェック

荷物量が多い引越しの料金相場は?

引越し料金は時期・距離・荷物量の3つの要素が大きく関わっています。

1人暮らしの引越しにおいて、荷物が多いケースと荷物が少ないケースに分けて料金相場を比較してみました。

繁忙期

1人暮らし(荷物:少) 1人暮らし(荷物:多) 参考:2人暮らし
全平均 36,070円 47,043円 70,415円
~15km
(目安:同市区町村)
32,529円 39,543円 62,172円
~50km
(目安:同都道府県内)
34,310円 42,262円 72,985円
~200km
(目安:同一地方)
42,628円 51,611円 94,936円
~500km
(目安:近隣地方)
86,899円 93,716円 122,611円

通常期

1人暮らし(荷物:少) 1人暮らし(荷物:多) 参考:2人暮らし
全平均 28,772円 37,415円 54,169円
~15km
(目安:同市区町村)
25,872円 31,450円 49,448円
~50km
(目安:同都道府県内)
27,288円 33,613円 50,095円
~200km
(目安:同一地方)
33,904円 41,049円 60,983円
~500km
(目安:近隣地方)
69,115円 74,536円 97,518円

引越しの格安見積もりをチェックする

3人以上の家族になると、荷物量も増え、さらに料金が高くなっていきます。世帯人数ごとの引越し料金の変動については、以下の記事で詳しく紹介しています。

スムーズに引っ越しするには荷物量が重要

普段の生活では意識することは少ないかもしれませんが、私たちはたくさんの物に囲まれています。

引っ越しの準備をする時、食器や服、ドライヤーなどの身近な物の荷造りを優先していませんか?部屋に飾ってある小物や筆記具、ぬいぐるみなど、生活に必須ではないがあると嬉しい物・気に入っている物の荷造りを忘れてしまい、引越しの直前まで荷造りが終わらないという人もいます。

大切なものを全て新居に運び込むためにも、2つの項目を確認しましょう。

荷物は「箱」単位でカウントする

部屋に置かれた複数のダンボール

引越しの荷物は基本的に「箱」で運ばれます。服をハンガーにかけたまま運ぶサービスなども人気ですが、それも運んでいるときは「箱」の形をしています。

箱の形で運ぶ理由は2つあります。

1つは、1度に運べる量をできる限り多くするため。引越しに使うトラックの大きさは決まっています。トラックの荷台を最大限活用するためには、統一された規格で運用することが重要です。また、運送中に荷物が破損しないよう、ロープなどを使って固定する際にも、ひとつひとつの荷物の形が同じだと作業がしやすく、事故を防げます。

2つめの理由は、調整をしやすくするため。どんな引越し業者でもトラック台数とスタッフ数には限りがあります。できる限り多くの依頼を受け、作業をするためにトラックとスタッフをどのように振り分けるか計算します。依頼者ごとに荷物の数え方や梱包の形が異なると、荷物を運びきれない、スタッフを過剰に配置するなどのトラブルが起こるでしょう。

引越し業者と依頼者の両方が快適に引っ越しするために「箱」の形で荷物を運ぶ、と覚えてください。

引越しで使うダンボール箱の大きさの目安

見積もり時に最も悩むのが、荷物量の目安がダンボール箱単位であることではありませんか?ひと言で「ダンボール箱」と言っても、その大きさはまちまちです。ダンボール箱の大きさによって、入れられるものも量も大きく異なります。

引越し業界では、タテ・ヨコ・奥行の3辺の合計が120〜140cmのダンボール箱を用意していることが多いです。宅配便では120サイズ、140サイズと言われます。

ダンボール箱そのものは用意できなくても、だいたいの箱の大きさが確認できるだけで、どのくらい荷物があるかが分かりやすくなるでしょう。

1人暮らしならダンボール15箱が目安

ダンボール箱の大きさが確認できたところで、1人暮らしの人が引越す時に、どのくらいの荷物を新居に運んだのかをチェックしましょう。

性別・年代、趣味などのライフスタイルによって大きく異なるものの、ダンボール15箱で引越しをした人が多いです。この箱の大きさは、取り回しがしやすい120サイズであると推測できます。

20箱を超えたら荷物の量を見直そう

一般的に、引っ越す時に荷物が多い、と判断されるのはダンボール20箱以上の時です。荷物が多いと単身者の引越しで使う小さめのトラックに積みきれず、ひと回り大きなトラックを利用することになるかもしれません。大きいトラックが必要になるほど荷物が多いと、それを運び出すスタッフも多く必要になり、作業料金が高額になります。

もし、20箱を超えてしまうかも、と思った時は、運びたい物が本当に新居でも必要なのかを考え、荷物量を見直すことをおすすめします。

荷物量が少なければ、引越し費用も抑えることも可能です。荷物が少ない場合に安くする引越し方法は、以下の記事で紹介しています。

荷物の量を減らす3ステップ

ダンボールを運ぶ女性

引越しは今ある物を整理する最大のチャンスです。うっかり必要な物を処分しないように、3つのステップを踏んで整理していきましょう。

ジャンルごとに仕分ける

引越し日が迫っている場合、手近なものから手あたり次第に整理してしまいがちです。しかしそれではかえって効率が悪くなることもあります。

急がば回れの精神で、まずは物をジャンルごとに分けましょう。はじめは大雑把で構いません。ジャンルごとに分けたら、服などの季節が関係するものは季節ごとに分類します。

服を例に挙げると、トップス・春、ボトムス・秋、のような分け方で十分です。ここで細かく分類しすぎると、考えることが増えてしまい整理が進まなくなります。

最後に使った日はいつか思い出す

荷物を整理していると「昔はすごく使っていたけど、そういえば今は使っていないな」という物が出てくるものです。ここで大切なのは、もう一度使うかもとは思わず、潔く捨ててしまうこと。

中には、いつ使ったかも覚えていないような物が出てくることもあります。使えるシーズンが限られている物であれば2シーズン以上、通年使える物は3か月以上使っていなければ手放しても問題ありません。

ピンとこないものは手放す

本やプレゼントされたものは捨てるかどうか判断しづらいものの代表です。整理しづらいものこそ、自分自身の感覚を信じましょう。

指針のひとつに手に取った時にプラスの感情が浮かばないものは手放す、というものがあります。

「なんとなくもったいない」「まだ使うかも」など、これじゃないといけないという理由がない物は捨ててしまっても構わないでしょう。長年捨てられなかったものも、これを機に思い切って捨てると決めてから整理に臨むこともおすすめです。捨てると決めただけでも気持ちが切り替わり、荷物の整理が捗るようになることもあります。

どうしても荷物の量が減らせない時の対策

本をダンボールに詰める

荷物を整理して物を減らせる人ばかりではありません。趣味に必要な物や現在は生産されていないアイテム、ダンボール箱には入れられるがかさばる物がある人もいます。

運ぶ物が多ければその分引越しの費用は高くなるため、安価に引っ越せないと考えていませんか?大切な物を捨てなくとも、以下の対策を取ることで費用節約につながるかもしれません。

荷物が多い人向けのプランを利用する

引越し業者としては、荷物が多いからといって引越しを諦めてほしくありません。そのため荷物が多くても、快適に引越しができるプランを作っています。

大手引越し業者だけではなく、地域密着型の中小業者でも荷物が多い人向けのプランを用意していることがあります。独立したプランとして提供していないものの、そもそもの料金が安いため、トータルで見ると荷物が多くても費用を抑えられるかもしれません。業者としっかりやり取りすることで満足感が大きく変化します。

相見積もりを活用する

引越し業者を探す時は相見積もりを取る人がほとんどでしょう。一括見積もりサイトも複数あるため、どこで探せば最もお得なのか迷ってしまいますよね。

一般的に相見積もりを取る時は、5社程度に絞ってから依頼をします。最安値を求めて多くの会社に見積もり依頼を出してしまうと、見積もり後の連絡への対応に時間を取られすぎてしまうためです。引越しの前はただでさえ忙しいもの。少しでも多くの時間を荷造りなどの準備に費やせるように、相見積もりを取るサイトにも注意しましょう。

ミツモアは最大5社からまとめて見積もりが取れます。地域密着型業者や中小業者の作業料金も確認できるため、思っていたよりも安く引越しできるかもしれません。クチコミ・評価も充実しているため、知らない業者に頼むときも安心して依頼できます。

荷物量が多い人向けの引越し料金を比べる

宅配便を併用する

大きさや重さに制約があるものの、宅配便を併用することもひとつの手段です。しかし、離島料金を含め運賃が高額になりやすいこと、対面で荷物を受け取らなくてはならないことから、長距離の引越しで利用することは難しいでしょう。

引越しで宅配便を利用する時はさらにもう2つ注意したいポイントがあります。

防犯の観点から表札に名前を書かない人も増えていますが、宛先不明で返送されてしまうリスクがあります。宅配便を利用して絶対に必要なものを新居に送った場合は、少なくとも荷物を受け取るまでの間は表札をかけましょう。また、見落としがちなのが通販サイトのセールです。大規模通販サイトのセール時は通常よりも取り扱う荷物が増え、配達の遅延が発生することもあります。

荷物の多い引越しでよくある質問

スーパーなどでもらったダンボールは使っていいの?

推奨しません。積みやすさや輸送中の安全を考え、ダンボールの大きさや形状を統一しましょう。

ダンボールに入れられる量はどのくらい?

目安は箱の8割です。それ以上入れると底が抜けたり、箱が変形するなどのトラブルが発生します。

依頼した時よりも荷物が増えてしまった時はどうする?

物が増えたと分かり次第、業者に連絡を入れましょう。トラックやスタッフの人数に変更があった場合、見積もり時と料金が変わる可能性があります。