引越しのとき、包丁やナイフを梱包したり自分で持ち運んだりする機会もあると思います。その際、安全に作業するために、包丁を丁寧に梱包しておきましょう。
この記事では包丁やナイフの梱包方法、自分で持ち歩くときの注意点、また古い包丁を廃棄したいときの方法などを解説します。
包丁やナイフを安全に運ぶための梱包方法
包丁やナイフなどの刃物を安全に持ち運ぶための梱包方法を紹介します。一緒に詰めた食器類を傷付けたり、手を切って怪我をしたりしないよう、丁寧に梱包しましょう。
新聞紙とダンボールで梱包する方法
新聞紙やダンボールを使って、包丁やナイフの刃がしっかり収まるように梱包しましょう。
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新聞紙はあらかじめ、刃が通らないように4~5枚折り重ねておきます。その中心に刃がくるように包丁をおき、新聞紙の端を折って巻いていきます。
そのうえからダンボールを重ねましょう。包丁の刃の方を、ダンボールで包むように折り曲げると、なお安心です。最後にガムテープで固定して、包丁が抜けないか確認したら梱包完了。
中に包丁が入っていることが分かるように、注意書きや張り紙をしておきましょう。開封時にケガをしないよう、注意してください。
新聞紙の代わりに、タオルを使うのも有効です。ただし薄手の布は、破れてしまう恐れがあるため注意しましょう。
市販の包丁ケースもおすすめ
専用の包丁ケースが市販されているため、これを利用するのもおすすめです。安全に包丁を梱包できるうえ、持ち運びにも便利です。包丁ケースには以下のような種類があります。
さや型 | 包丁の刃の部分にカバーをかぶせるタイプ |
布巻き | 布製で複数本の包丁を持ち運べるタイプ |
アタッシュケース | 衝撃に強く、丁寧に運びたい人におすすめのタイプ |
ソフトバッグ | ナイロンなどのやわらかい素材でできているタイプ |
さや型や布巻き、ソフトバッグは比較的リーズナブルな値段で販売されていますが、アタッシュケースの場合は数万円ほどかかります。それぞれ特徴が異なるので、予算に合わせて選ぶようにしましょう。
自分で包丁を持ち運ぶ際、銃刀法違反になる?
もし自力で引越しをする場合は、包丁やナイフを運搬する機会があります。この場合、銃刀法違反になるのでしょうか?
結論としては、正当な理由がある場合は銃刀法違反にはなりません。そのため引越しのときに刃物を持ち歩いていても、問題になることはほとんどありません。
しかし「本当に引越しかどうか」は証明が難しいのではないでしょうか。念のために、包丁は自分で持ち運ぶのではなく、ダンボールに梱包してトラックなどで輸送しましょう。
ちなみに銃刀法違反になるのは、「刃の長さが6cmを超える刃物を所持している」場合です。罰則は、「2年以下の懲役または30万円以下の罰金」。
参考:刃物の話 | 警視庁 |
引越し先に包丁を持って行く際の注意点
刃物は扱い方を間違えると大怪我の原因になります。それを防ぐために、以下の注意点を押さえておきましょう。
包丁だと分かるように明記する
中身が分からないまま開けてしまうと、包丁やナイフの刃で切ってしまうという事故が起こるかもしれません。荷造りを終えた際は、誰が見ても分かるように、箱の目立つ場所に大きく「包丁」と明記しましょう。
包丁が複数ある場合、他の調理器具と箱・ダンボールを分ける
包丁を複数所持している場合は、包丁専用のダンボールを用意するのがオススメです。他の荷物と別になるよう入れ物を分けましょう。
鍋や食器などの調理器具と一緒に包丁が入っていると、油断して怪我をする恐れがあります。荷ほどきの際のリスクも考えながら梱包するのがベターです。
引越し先が海外の場合、持って行けるか確認が必要
海外に包丁を持って行く場合は、「包丁の持ち込みが可能な国であること」と「包丁を運ぶ手段があること」の2点をクリアしなければなりません。引越し業者に問い合わせて、この2つをクリアする引越し先かどうか確認しましょう。
自分で包丁を運ぶ場合、機内に手荷物として持ち込むことはできません。受託手荷物として預けられるかどうか、利用する航空会社に問い合わせてください。
旧居に包丁を忘れた場合、どうすればいい?
旧居に包丁を忘れた場合、賃貸物件なら大家さんや管理会社に連絡します。引越しから一定期間が経過すると処分される可能性があるため、忘れたことに気付いたらすぐに連絡しましょう。
引越しを機に包丁を処分する場合は?正しい捨て方について
「引越し先では新しい包丁を使いたい」という方もいるでしょう。その場合、古い包丁・ナイフの処分方法にも注意してください。
自治体の規則に従って捨てる
包丁の捨て方に関する規則・分別方法は自治体によって異なります。新聞紙などに包んでビニール袋に入れ、「刃物」「危険」などと明記して、不燃ごみに捨てることが基本ですが、念のために自治体のHPなどで確認しましょう。
不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者に依頼するという方法も有効です。向き出しの状態でも構いませんが、簡単に梱包しておくと親切でしょう。ただし、回収は有料というケースが多いため、事前に費用に関することもチェックしておきましょう。
荷造りのコツを把握して効率的に引越し準備を進めよう
引越しでは包丁などのキッチン用品だけでなく、あらゆる持ち物の荷造りをしなければなりません。
その他の荷物の梱包については、以下の記事で詳しくまとめています。効率的な荷造りのコツも解説しているので参考にしてみてください。
荷造りが面倒という方は、引越し業者のオプションサービスで荷造りまで手伝ってもらうか、専用の梱包資材をレンタルしてラクに荷造りを済ませるのがおすすめです。