引越しに慣れていない人からすると、引越しの当日に何をするのかがとても気になるのではありませんか?
引越し当日のタイムスケジュールを把握しておけば、不測の事態が起きてもリカバリーしやすくなります。
本記事では引越しの当日に行うことや依頼したその日に引越し作業をしてくれる業者の有無について解説します。
いつから引越しの準備をすれば分からない!という方は先に関連記事をチェックしてみてくださいね。
見出し
引越し当日に必要なもの
スムーズに引っ越すためにはいくつか必要なものがあります。大きく以下3つのカテゴリに分けられます。
このうち、梱包道具と掃除道具は引越し業者に運んでもらえます。当日は道具を使ってから梱包し、業者に運んでもらうことになります。
持ち歩くもの
引越し当日に持ち歩くべきものは以下の通りです。
- 現金(通帳や印鑑含む)
- 身分証明書
- 新居の鍵
- 携帯電話
- モバイルバッテリー
- 筆記用具
- 貴重品
筆記用具はわざわざ購入する必要はありませんが、ペンのインク切れ対策のためにも2本ほど持っておくと安心できます。
自分で持ち歩くものはひとまとめにしてカバンの中に入れておきましょう。
梱包道具
引越しに慣れていないとうっかり忘れてしまいがちですが、引越しの直前まで必要なものを梱包するための最低限の道具が必要です。
- クラフトテープ
- ハサミまたはカッター
- ビニールひも
- 緩衝材
カッターがあれば新居での荷ほどきも効率よく進められます。カッターでテープを切るときには荷物を傷つけないように慎重に行いましょう。
掃除道具
旧居を出る前にハンディモップやフロアワイパーをかけておくと気持ちよく退去できます。この際出たゴミは新居についてから捨てましょう。
新居に入った時もウェットタイプのシートをつけたフロアワイパーを使えば、ある程度の汚れは簡単にとれます。
- ハンディモップ
- フロアワイパー
- 雑巾
- 携帯用ゴミ袋
引越し当日にやることと流れ
引越し当日の流れを簡単に説明すると以下のように進みます。
- 引越し業者が来る前の準備
- 旧居での引越し作業
- 新居まで移動
- 新居での引越し作業
引越しする距離にもよりますが、単身者で移動距離50km(同県内)ほどの引越しであれば、荷物の運び出しから新居への搬入まで3~4時間ほどで完了します。
引越し作業にかかる時間の目安
引越し作業にかかる時間のおおまかな目安を表にまとめました。
あくまで目安ですので、荷物量や当日の状況によってはこれよりも時間がかかったり反対に短くなったりすることも考えられます。
作業内容 | 単身引越し | 家族引越し |
---|---|---|
荷物の搬出 | 30~60分 | 1~2時間 |
荷物の搬入 | 30~60分 | 1~2時間 |
旧居の掃除 | 10分程度 | 30分程度 |
退去立ち合い | 20~40分 | 20~40分 |
荷解き | 2~3時間 | 半日 |
引越し業者が来るまでにする作業
引越し業者が来る前にやっておくことは以下の3つです。
それぞれの注意点について確認しましょう。
軽く掃除をする
家を出る前に軽く部屋を掃除しておきましょう。
退去後にハウスクリーニングが入りますがどちらかというと部屋の消臭・消毒といった意味合いが強いものですから、汚れを落とす洗浄を行うことは少ないです。
ハンディモップやフロアワイパーなどを使って軽く埃を払うだけでもずいぶんすっきりとするものです。
窓を開けておけば換気と消臭ができて一挙両得でしょう。
荷造りを完了させる
掃除に使ったものも含め、自分で持ち歩くもの以外はすべてダンボールに梱包しましょう。
もしもこの時点で他にも荷造りが終わっていないものがあるなら、引越し業者が来る前に梱包作業を終えてください。
時間がないからと乱雑に詰め込んでしまう方もいますが、荷物の破損の原因となります。時間がないときこそ丁寧に梱包作業を行いましょう。
近所の方へ挨拶をする
日頃から付き合いのあるご近所さんがいるのなら、引越し業者が来る前に挨拶をしておきましょう。
引っ越すことと引越し作業で騒がしくしてしまうことのお詫びを伝えてください。
これまでのお付き合いの感謝の気持ちを込めて、手土産としてちょっとした日用品を渡す人もいます。
引越しの当日廊下ですれ違ったなど、顔を合わせるタイミングがあったら引越し作業でうるさくしてしまうことのお詫びをしておきましょう。
引越し当日に旧居で行う作業
引越し当日、引越し業者が来てからの流れを確認しましょう。
荷物量にもよりますが、この作業すべて合わせて2時間前後で完了することが多いです。
① 引越し料金を支払う
引越し料金はトラックに荷物を積み込む前に現金で支払うのが一般的です。
業者によってはクレジットカード払い含むキャッシュレス決済に対応していることがあります。
しかし決済用端末の用意など事前の準備が必要となるため、事前の申告が必要です。
作業料金を過不足なく支払ったら引越し作業が開始されます。
② 搬出作業の立ち会いをする
引越し業者のスタッフが荷物を運び出す前に、作業責任者の方と打ち合わせをします。
打ち合わせと言っても難しいことはありません。
取り扱いに注意が必要な荷物の有無や新居のレイアウト、トラックの駐車スペースなどを伝えてください。
新居での荷物のレイアウトに関しては見取り図を渡すと認識の食い違いが生まれにくくなります。
運び出し作業が始まったら、基本的には立ち会いだけで問題ありません。
手伝った方が良いのかと思われる方も多いですが、引越しのプロにお任せしましょう。
小さな子供やペットがいるご家庭の場合は、子供やペットがケガなどをしないよう目を離さないようにしてください。
③ 退去立ち会いを行う
賃貸物件の場合、搬出作業がひと段落ついたら退去立ち会いをします。
物件にキズや汚れがついている場合、原状回復費用を貸主と借主どちらが負担するかなどを確認する大切な作業です。
原状回復費用の負担割合に異議がなければ旧居の鍵を返却し、旧居を出ます。
新居での引越し作業
新居に到着した後は以下の順番で引越し作業を行います。
これらの作業に難しいところはありません。流れをきちんと確認して、引越し当日に慌てないようにしましょう。
① 新居の掃除をする
引越し業者よりも先に到着できたのであれば、荷物が運び込まれる前に室内を軽く掃除しておきましょう。ここでもフロアワイパーが活躍します。
雑巾がけをするなど、手の込んだことをする必要はありません。軽くホコリを払ったり、少し窓を開けて換気をしたりする程度で問題ありません。
② 搬入作業の立ち会いをする
家財を積んだ引越し業者のトラックが到着したら、搬入作業の立ち会いをします。この時も基本的に手伝いは不要です。
ただし引越し業者のスタッフから、家財をどこに運び込むか聞かれたらすぐに答えられるようにしましょう。
搬入が終わったら全ての家財があるかをチェックしてください。
もし荷物が足りないことに気づいたら引越し業者のスタッフがいるうちに申し出ましょう。
③ ライフラインの開通作業をする
荷物の運び込みが終了したらライフラインの開通作業を行いましょう。
ガスは開栓手続きに立ち会う必要があるため、事前に開栓作業を行う日時を予約しておく必要があります。
水道は蛇口をひねれば水が出ることがほとんどです。電気は利用前にブレーカーを上げましょう。
引越し時のライフラインについて、関連記事もご参照ください。
④ 荷ほどきをする
ライフラインの開通が完了したら荷ほどきをしましょう。生活に必要不可欠なものから出すようにしてください。
忘れがちなのが照明とカーテンです。
暗くなる前にリビングだけでなく、トイレや洗面台にもきちんと照明を設置しましょう。
カーテンをつけ忘れると外部から室内が丸見えになります。防犯面でもリスクが高いので優先的に設置しましょう。
引越し当日に多いトラブルと対処法
どれだけ入念な準備をしたとしても、引越しにはトラブルがつきものです。よくあるトラブルを7つご紹介します。
これらのトラブルの予防策と対処法を知って、たとえトラブルが発生してもスムーズに引越しできるようにしましょう。
荷造りが終わっていない
計画的に荷造りをしようとしても、不慮のトラブルや体調不良が原因で荷造りが完了しないまま引越し当日を迎えることがあるかもしれません。
引越し日当日、業者が来る時間になっても荷造りが終わっていないと、引越しができなくなる可能性もあります。
追加料金を払って荷造りサービスを利用しましょう。
可能であれば引越しまでに荷造りが間に合わないと気づいた時点で引越し業者に連絡を入れておくと、業者側も荷造りを見越したスケジュールで訪問してくれます。
自分で持っていく荷物を積み込まれてしまった
引越し業者が到着したらすぐに荷物が運び出されます。
この時自分が持っていくものをよけておかないとトラックに積み込まれてしまいます。
特に冬場にコートなどの防寒具がないと移動するのに大変な苦労が生まれます。
自分で持っていくものは分かりやすい場所によけておくか、身に着けられるものは身に着けておく、手に持っておくなどの対策が有効です。
荷物の積み込み忘れが発生した
自分で持っていく荷物を積み込まれてしまったのとは反対に、新居に運びたい荷物を積み込んでもらえなかったというトラブルもあります。
もし積み込み忘れが発生したら、引越し業者が運んでくれるのか自分で運ぶのかを確認しましょう。
積み込み忘れを防ぐには、ダンボールの側面に個口数を書きましょう。「○/×個」と書けば、全部で何個のダンボールがあるかすぐに分かります。
家族で引っ越す場合などは「子供部屋 ○/×個」「リビング ○/×個」のように、荷物の置き場所ごとに書くと荷ほどきをするときにも分かりやすくなります。
荷物の紛失・破損
引越し前後で荷物の紛失・破損が発生したときに重要なのが責任の所在を明確にすることです。
特に大切な荷物はあらかじめ写真に収めておき、紛失・破損時の証拠としましょう。
積み込み忘れ防止策である個口数の記載も紛失防止に有効です。
なおパソコンなどの電子機器のデータは消失しても補償の対象外です。
大切なデータはあらかじめバックアップを取っておきましょう。
引越し業者が新居に早く到着してしまった
新居の場所によっては公共交通機関を使うよりも自動車で移動した方が早く到着することがあります。
引越し業者のトラックの方が早く到着することが依頼時に分かっているのであれば、鍵と家具・家電の配置図を渡して到着次第荷物の運び入れをしてもらいましょう。
電車の事故など予測不可能な事象によって到着が遅くなってしまう場合は、引越し業者に連絡を入れて代替手段で新居に向かってください。
1時間以上待機させてしまう場合などには追加料金が発生することも考えられます。
不安な場合はあらかじめ引越し業者に、待機時間が発生したら追加の料金が発生するのかどうか聞いておきましょう。
荷物が搬入できないことが現地で発覚した
旧居では問題なく荷物を運び出せたものの、新居に到着してから荷物を搬入できないことが発覚することもあります。
冷蔵庫や洗濯機、ベッドなど、大型の家具・家電を運ぶ時に起きやすいミスです。
これを防ぐためには新居のドアの大きさや天井の高さ、階段がある場合は途中で曲がる部分がないかなどをよく調査しておかなくてはなりません。
引越しの当日に気づいた場合は、クレーンなどでの吊り上げ作業で運び入れられるかなどをチェックします。追加料金が発生することがほとんどです。
引越し業者が来ない
道を間違えてしまったなどの理由で引越し業者の到着が遅れることがあります。
約束の時間を10分が経過しても到着しないのであれば、引越し業者に電話で連絡を入れましょう。
なお3~4月の引越し繁忙期は、前の引越し作業が長引いていることも考えられます。
引越し業者が来ない!と焦ってしまいますが、落ち着いて電話連絡をしてください。
また業者・依頼者のどちらかが日時を勘違いしていることもあります。
引越し業者が時間通りに来ないときはまず、契約書を確認して日程を勘違いしていないかチェックしましょう。
依頼した当日に引越し作業をしてくれる業者はいる?
急な転勤や引越し業者が来ないなどのトラブルから、どうしても依頼したその日に引っ越したいということもあるでしょう。
このようなときに対応してくれる業者はあるのでしょうか?
依頼した当日に引越し作業をしてくれる業者の見つけ方をご紹介します。
基本的に当日の引越しはできない
基本的に依頼したその日に引越し作業をすると明言している引越し業者はありません。
引越し作業はトラブルが起きやすいため、トラブルが起きないように荷物量や内容をよく吟味してから見積もり料金を出し、作業に入ります。
当日に引越し作業をするとなると、荷物量等を吟味して労力を計算する時間がとても短くなってしまいます。
準備時間が足りないまま無理に引越し作業を開始すると引越し業者のスタッフが運搬中にケガをしたり、荷物を落として破損させてしまったりといったトラブルが発生します。
直接問い合わせれば対応してくれる可能性がある
急いで引越しをしたいのであれば、1社ずつに電話をかけて対応の可否を尋ねましょう。
時間がかかるように思えますが、直接やり取りをするためかえって所要時間は短く済みます。
閑散期の平日など、引っ越す人が少ない時期であれば対応してくれる業者があるかもしれません。
引越し業者探しはスピード感を重視しよう
引越しの当日に慌てないためには効率よく準備を進めていく必要があります。
この時引越し業者選びにつまづいてしまうとその後の予定全てに大きな影響が出ます。
引越し業者を探すのであれば一括見積もりを活用しましょう。
安さとサービスの質を両立した業者が見つかります。
ミツモアであれば地域密着型含む中小引越し業者も数多く参加しています。
大手業者に依頼するよりもずっと安い料金で引っ越せるチャンスがありますよ。