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引っ越しで本はどう詰める?最適なダンボールのサイズと詰められる冊数

最終更新日: 2024年11月06日

引っ越しの荷造りでダンボールに本を梱包するとき、サイズが大きいダンボールに1箱まとめて詰め込んでしまうと、重さに耐えきれずにダンボールが壊れてしまうため注意が必要です

本の重さを考慮したダンボールを使用したり、詰め方を工夫すれば、壊れることなく運べます

引っ越しでダンボールに本を詰める手順とコツについて、最適なダンボールのサイズや1箱に詰められる冊数、不要になった本の処分方法を含めて解説します。

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引っ越しで本を梱包する4つの手順とコツ

引っ越しの荷造りで本や漫画をダンボールに梱包する手順とコツは下記4つです。

1.梱包する本のサイズごとに仕分ける

本は文庫本や漫画といった小さなサイズのものから雑誌のような大きなものまであります。ダンボールに梱包する前に持っていく本を大きいものから順に分けましょう

比較的重さのある大きい本から順番に仕分けていくと、必要なダンボールのサイズがわかります。

2.ダンボールを成形する

本を詰めるダンボールを組み立てます。組み立てる際、ダンボールの底が抜けないようにガムテープを十字で貼って底を補強しましょう

本を10冊以上詰めると、ダンボールの強度によっては抜けてしまう可能性があるため、強度を増すためにもガムテープを「H字」にして貼るのがおすすめです。

3.平置きで詰める

ダンボールを成形したら、本を平置きにして詰めましょう。順番は厚い本や大きい本から詰めていき、最後に文庫本や漫画といった小さな本を載せていきます。

この方法で詰めると、本を詰めたダンボールの上に別の箱を載せても、本そのものがつぶれたり破れたりするリスクは軽減できます。

どうしても立てた状態しか入らないときは、背表紙を地面と平行になるようにサイズに合わせて詰めましょう

4.緩衝材ですき間を詰める

ダンボールに本を詰めると、サイズによってすき間ができます。すき間ができてしまうと、途中で本が動いてしまって傷ついてしまうので、緩衝材などで埋めましょう

新聞紙やエアクッションのほか、タオルやTシャツといった衣類も代用できます。服を緩衝材として使う場合、ファスナーなど硬い部分は内側に折りたたんで本に触れないようにしましょう。

あわせてダンボール1箱に本を詰めすぎないようにしましょう。たとえば、週刊少年ジャンプの単行本は20〜40冊、それよりひと回り大きいA5判の本は、15〜30冊が目安です。

引っ越しで本を梱包する前に準備すべき3つの項目

引っ越しに伴って本を梱包する前に準備すべき項目は下記3点です。

  1. 引っ越し先に持っていく本を選ぶ
  2. 100サイズ以内のダンボールを用意する
  3. ダンボールに本を梱包する際の道具を用意する

1.引っ越し先に持っていく本を選ぶ

ダンボールに本を梱包する前に引っ越し先に持っていく本を選別しましょう。人によって判断基準が変わりますが、下記の条件を参考に持っていく本と処分する本を選ぶのがおすすめです。

  • 何年も読んでいない
  • 表紙を見てもどの内容か思い出せない
  • 最後まで読みきれていない
  • 本に破れがある
  • いつか読もうとしたがそのままの状態にしている

上記の条件に当てはまる本があれば、古本屋に売却したり、古紙回収に出したりしてダンボールに梱包する本の量を減らしましょう。

引っ越しを機に不要な本を処分する5つの方法

2.100サイズ以内のダンボールを用意する

本を梱包するときは、できる限りサイズが小さめのダンボール箱を使用します。サイズは60〜100サイズ(縦・横・高さの合計が100cm以内)と小さめのものを選びましょう。加えて、「Aフルートダンボール」という断面の厚さが5mmのダンボール箱を利用するのがおすすめです。

大きめなダンボールにたくさんの本を詰めすぎてしまうと、本の重量で持ち上げられなくなったり、ダンボールの底が抜けて壊れてしまう可能性があります。

なるべく1人で抱えられるほどの大きさで、正方形に近いサイズを選ぶと安心です。

ダンボールに詰められる本の冊数は?

引っ越し用ダンボールの底が抜けない重さは約15kgですが、文庫本の重さは1冊130〜200g、雑誌や大型コミックは200〜380gです。あまりにも詰めすぎると重たくて持ち運びができないため、ダンボール1箱につき4〜5kgを目安に梱包しましょう

ダンボールと本のサイズごとに梱包できる冊数をまとめると、下記のとおりです。

ダンボールのサイズ 漫画・一般書が梱包できる冊数 大型コミックが梱包できる冊数
60サイズ(長さ+幅+深さ=60cm以内) 10~20冊 5~10冊
80サイズ(長さ+幅+深さ=80cm以内) 30~50冊 15~40冊
100サイズ(長さ+幅+深さ=100cm以内) 70~90冊 50~70冊

ただし、ダンボールを持ち上げられない場合は、梱包した本を減らして重さを軽くしましょう。

3.ダンボールに本を梱包する際の道具を用意する

引っ越しでダンボールに本を梱包するにあたって、以下の道具を用意しましょう。

道具 用途
ビニール袋 雨による水濡れ防止や本の傷つけないようにする
緩衝材(新聞紙、エアクッションなど) ダンボールのすき間に入れたり、本を包んだりして運搬中に本を破損しないようにする
ガムテープ ダンボールを組み立てたり、封をしたりする
セロハンテープ ビニール袋や梱包材を固定する
油性ペン ダンボールに何の種類の本が入っているのか書くために使用

引っ越しで本が濡れてしまったときの3つの対処法

いくら注意しても、引越しの搬出入作業中に本を梱包したダンボールが濡れてしまう可能性があります。下記3つの対処法で本が濡れないようにしたり、乾かしたりしましょう。

1.ダンボールにビニール袋を入れてから本を詰める

本や漫画を濡らさないように直接ダンボールに詰めるのではなく、先に大きなビニール袋を入れてから本や漫画を詰めるのがおすすめです。

万が一ダンボールが濡れても、本のシワやよれ、文字ボケの防止につながります。すき間ができてしまう場合は、緩衝材やタオルで詰めましょう。

2.吸水紙を挟んで乾燥させる

雨や雪などの影響でダンボールに詰めた本が濡れてしまった場合、下記の手順で本を乾かしましょう。

  1. 乾いたタオルで押さえるように水分を取る
  2. 濡れたページの間に吸水紙を挟み、乾燥させる
  3. 吸水紙が水を吸ったら別の紙に取り換える
  4. 手で触れても冷たく感じない程度になったら板で挟み重石を上に乗せる

吸水紙として利用できるのは、白無地のコピー用紙やキッチンペーパーなど、色移りの心配がない吸水性の高い紙です。

3.ドライヤーで本を乾かすのは非推奨

早く乾かしたいからといってドライヤーを使用すると乾かしたページが波打ってしまいます。いかにも濡れたものを乾かした本という見た目になってしまうため、なるべくきれいに本を乾かしたいという場合にはおすすめしません。

引っ越しの荷ほどき後に本を入れる際のポイント3選

本を引っ越し先まで運んで荷ほどきをした後、本棚に本を入れる際、下記3点を意識するようにしましょう。

  1. なるべく光が当たらない場所に本棚を置く
  2. ある程度すき間に余裕を持たせて本棚に本を入れる
  3. 除湿剤や防虫剤を使う

1.なるべく光が当たらない場所に本棚を置く

本棚を設置するときは、なるべく日光や蛍光灯といった光が当たりやすい場所に置かないようにしましょう。本や漫画に直接日光を当ててしまうと、色あせや劣化の原因になります。

新居へ引っ越す前に本棚を設置する場所を決めておくと、スムーズに荷ほどきができるでしょう。

2.ある程度すき間に余裕を持たせて本棚に本を入れる

本棚に本を詰める際、ぎっちり詰めてしまうと出し入れ時に破損してしまいます。本の表紙が折れたり、シワができたりしないように、ある程度すき間に余裕を持たせた状態で本を入れましょう。

大きなすき間ができてしまう場合は、ブックエンドで本が倒れてこないように設置するのもおすすめです。

3.除湿剤や防虫剤を使う

部屋の湿度が高くなると、害虫やカビが発生しやすくなるほか、ホコリもたまってしまうと本のシミの原因になってしまいます。

害虫やカビ、シミが発生しないように普段から窓を開けて換気をしたり、本棚の近くに防虫剤や除湿剤などを置いたりしましょう

引っ越しを機に不要な本を処分する5つの方法

新居へ引っ越す際、不要な本が出てきたら、下記5つの方法で処分しましょう。

1.古本屋や買取サービスに本を買い取ってもらう

比較的状態が良い本や巻数が揃っている漫画などは、古本屋や買取サービスで買い取ってもらうのがおすすめです。近所に店舗があるときは直接持ち込んで査定を依頼できるほか、Webサイトや電話で依頼した後、自宅まで取りに来てもらえます。

ただし汚れや傷が目立つ本や、需要が見込めない専門書には値段がつかず、買取を拒否されるところもあります。中には、無料で値段がつかない本を引き取ってもらえる業者もあるため、サービス内容を確認したうえで査定を依頼しましょう。

2.フリマアプリへ出品する

古本屋や買取サービスだけでなく、フリマアプリやネットオークションで不要な本を出品するのも選択肢のひとつです。発送作業などの手間がかかるものの、出版年が比較的新しくて需要が高い本なら、買い手がつく可能性があります。

販売価格も自分で設定できますが、必ずしも買い手がつくとは限りません。引っ越し当日まで時間的余裕がない人は、買取サービスや不用品回収業者を利用しましょう。

3.学校や図書館などに寄付・寄贈する

保存状態が良い本の場合、保育園や小学校、図書館などの公共施設に寄付または寄贈するのもおすすめです。受け入れ状態については各施設に問い合わせるか、公立の施設であれば自治体のホームページで確認しましょう。

特に子ども向けの本は、引き取ってもらいやすい傾向です。

4.古紙回収に出す

本が古くて引き取り手がない場合や、汚れなどが目立って売るのが難しいときは、古紙回収に出しましょう。ある程度の冊数をまとめてからビニール紐で縛り、自治体で指定された曜日にゴミ捨て場に持っていきます。

ただし一度に大量の本を捨ててしまうと、引き取ってもらえないケースもあるため、まとめて処分したい人は、不用品回収業者に依頼しましょう。

5.不用品回収業者を利用する

文庫本や漫画、雑誌など不要な本が大量にある場合は、不用品回収業者に依頼しましょう。

有料ですが、トラックに乗り切る分だけ積み放題のプランを利用すれば、本以外にも引越しの過程で出た粗大ごみも回収してもらえます。

加えて自宅まで直接取りに来てもらえるため、店舗まで足を運ぶ手間も省けます。

不要な本の回収を依頼する

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本を傷めたり、ダンボールが壊れないように本を梱包する方法やコツについて紹介しました。新居へ持っていく本が少ないときは、自分でスーツケースに入れて運べるのはもちろん、ゆうパックや宅急便で運ぶと1,030円から依頼できます。

加えて持っていきたい本の冊数や重さによって変わりますが、地域密着の引っ越し業者に本を運んでもらうのもおすすめです。

ミツモアなら、ダンボールの個数や引っ越し先の郵便番号など、簡単な質問に答えるだけで最大5つの引っ越し業者から見積もりが届きます。料金やサービス内容などを比較できるほか、チャットで本の取り扱いについて相談できるので、安心して依頼できるでしょう。

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