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引越しで本を運ぶには?ダンボールのサイズや丈夫な箱の選び方・詰め方を解説!

最終更新日: 2024年02月15日

電子書籍が広く普及したとはいえ、紙の本が好きという人は多くいます。小説や漫画が数十冊、場合によっては100冊以上あるという人も少なくありません。

本は重量があるうえ、繊細な荷物です。引越しをするとき、たくさんの本を安全に新居へ運ぶにはどうしたらよいのでしょうか?

本記事では引越しで本を運ぶときに気をつけたいことや、本を詰めるダンボールの大きさや丈夫な箱の選び方などを解説します。

本を詰めるダンボールの選び方

引越しで運ぶ荷物の中でも重くなりがちなのが本です。1冊1冊はそれほど重くなくても、5冊、10冊、20冊と増えるごとに持ち上げられなくなるほど重くなります。

重量物である本を新居まで無事に運ぶためには、ダンボールの選び方を知る必要があります。ポイントはたったの2点ですから、荷造りを開始するまえにぜひチェックしてください。

ダンボールがどこで手に入るか知りたい方は関連記事をご覧ください。

おすすめは100サイズ

大量に本があると、大きな箱を用意してそこに本を詰めたくなりますが、大きな箱に本を詰め込んでしまうと重くなりすぎて持ち運べなくなる可能性が高いです。

本を梱包するためのダンボールは、長さ・幅・深さの3辺合計が100cm以内の100サイズがおすすめです。

小さすぎるように感じられますが、見た目よりも多くの本を詰められ、持ち運びやすい大きさであることから多少詰めすぎてしまっても腰を痛める心配が少ないです。

なるべく頑丈な素材のダンボールを選ぶ

一般的に引越しで用いられるのは、Aフルートダンボールという断面の厚さが5mmのダンボール箱です。よほどの重量物を運ぶわけでないのなら、この5mm厚のダンボールを利用して本を運べます。

もっと強度の高いダンボールが欲しいのであれば、より厚いものを選ぶのではなく、ダンボールの本体であるライナー部分の古紙配合率をチェックしましょう。

ライナーの古紙配合率が低ければ低いほど頑丈になりますが、その分1箱当たりの単価も高くなります。

引越しでよく使われるダンボール箱のライナーはK5です。もう1段階、古紙配合率が低いのがK6ライナーです。ダンボール専門通販サイトなどであれば比較的簡単に手に入れられます。

本・漫画の梱包のコツ

本や漫画を梱包するときには6つのコツがあります。

大切な本をきれいなまま新居に運ぶためにはこれらの対策が非常に重要です。

底にガムテープを十字貼りして補強する

書籍は重さがあるためダンボールの底が抜けないように補強する必要があります。

通常、ダンボールを組み立てるときはフラップを止めるように真ん中に1本テープを貼ります。書籍を運ぶのであれば、中央に直角になるようにテープを貼り付け補強しましょう

不安な方は米の字になるようにテープをさらに貼り付けるか、クラフトテープではなく布テープを使うといった方法がおすすめです。

平置きで詰める

本をダンボールに詰めるときは必ず平置きで詰めましょう。普段本棚にしまっているときのように、立てた状態で梱包すると上に乗せた本の重みで表紙などが折れたり、中のページがゆがんだりします。

なるべくサイズを揃え、すき間ができないように詰めましょう。

背表紙同士をあわせて詰める

本を詰めるときは背表紙同士を合わせて詰めましょう。背表紙は本の中でも特に硬い部分であるため、他の本のページ部分にあたるとページが折れたり、破れたりします。

1箱に本を詰めすぎない

サイズごとにまとめた本を平積みにすると、1つの箱に思っているよりも多くの本が入ります。ついついたくさん入れてしまいそうですが、持ち上げて運ぶことを考えると、1箱あたりの重さは3~7kg程度に収めるようにしましょう。

一例として、週刊少年ジャンプの単行本を20冊詰めたダンボールの重さは、箱を含め3.3kgでした。これに緩衝材などを詰めた場合、3.5kg前後になります。このくらいの重さであれば力の弱い女性であっても無理なく運べます。

1箱に詰められる本の目安は、週刊少年ジャンプの単行本の本であれば20~40冊、それよりひと回り大きいA5判本であれば15~30冊です

すき間は緩衝材などで埋める

本をダンボールに詰めた後はすき間を緩衝材などで埋めましょう。隙間があると運んでいる途中に本が動いてしまい傷つく原因となります。

緩衝材として使えるものは服やタオルなどが挙げられます。服を緩衝材として使う場合はファスナーなど硬い部分は内側に折りたたんで本に触れないようにしましょう。

新聞紙やプチプチ等の気泡緩衝材なども本を傷つけないためおすすめです。

雨対策をする

雨が多い時期に引っ越すのであれば、雨対策を忘れずに行いましょう。

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ダンボールには防水スプレーをかけておくと多少水に濡れても問題ありません。100均で売っている防水スプレーでも十分な効果があります。

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多少手間をかけてでも水濡れを防止したいのであれば、本をテープつきの袋に入れましょう。のり付けをした後、両サイドを折りたたんでセロハンテープ等で留めれば、防水対策は万全と言えます。

テープつきの袋に入れるのが手間に思うほど本があるのなら、ダンボールの中に大きめのビニール製ゴミ袋を広げて入れ、その袋の中に本を入れましょう。

本を梱包し終わったら、袋の端を隠すようにたたんでテープを貼りましょう。

引越し中に本が濡れてしまったときの対処法

いくら気をつけていても、ちょっとした拍子に本が濡れてしまうことはありえます。濡れてしまった本になるべくダメージを与えずに乾かす方法は2つあります。

吸水紙を挟んで乾燥させる方法は国立国会図書館も紹介している方法です。資料修復に関する専門知識・技術を持っていない人でもできる方法であるため、本が濡れてしまったときはぜひ試してください。

吸水紙を挟んで乾燥させる

国立国会図書館が紹介している、濡れた書籍の乾かし方は以下の通りです。

  1. タオルで水分を取る
  2. 濡れたページの間に吸水紙を挟み、乾燥させる
  3. 吸水紙が水を吸ったら別の紙に取り換える
  4. 手で触れても冷たく感じない程度になったら板で挟み重石を上に乗せる

吸水紙として使うのは白無地のコピー用紙やキッチンペーパーなど、色移りの心配がない吸水性の高い紙です。

フリーザーバッグに入れて冷凍する

本が冷凍庫に入る大きさであるならば冷凍させることを試してはいかがでしょうか。手順は以下の通りです。

  1. 本をフリーザーバッグに入れる
  2. 封を閉じず立てた状態で冷凍庫に入れる
  3. 24時間以上冷凍庫に入れる
  4. 本を出し、重石を乗せてしばらく放置する

吸水紙を挟んでしまうとかえってページが傷んでしまうためご注意ください。

ドライヤーを使って乾かすのは非推奨

早く乾かしたいからといってドライヤーを使用すると乾かしたページが波打ってしまいます。いかにも濡れたものを乾かした本という見た目になってしまうため、なるべくきれいに本を乾かしたいという場合にはおすすめしません。

多少面倒であったとしても、吸水紙を挟んだり、フリーザーバッグで冷凍するなどの方法で乾かしましょう。

本の荷ほどきがしばらくできないときの対処法

ダンボールは湿気を吸いやすい性質があるため、新居についたらすぐに荷ほどきをすることが推奨されています。しかしスケジュールの都合上、どうしても本の荷ほどきがすぐにできないこともあるでしょう。

そのまま放置してしまうとせっかく運んできた本が傷んでしまいます。そうならないよう2つの対処方法をご紹介します。

できるだけ風通しを良くする

湿気による本へのダメージを少しでも抑えるには通気性を確保することを第一に考えてください。

すぐに荷ほどきができないときでもダンボールの蓋をあけ、可能であれば台座などに乗せてください。

直接床に置いていると湿気だけではなく汚れやホコリがついてしまうこともあります。汚れやホコリはカビの原因になります。

除湿剤や乾燥剤を使う

湿気対策には除湿剤や乾燥剤が有効です。

箱の中には乾燥剤を複数個入れ、ダンボールを置いた場所の近くには除湿剤を置くと、数日であれば湿気の影響を抑えることができます。

引越しを機に不要な本を処分する方法

新居に持っていく本を選別していたらもう読まない本や保存状態が悪い本などが出てくることでしょう。いらなくなった本を処分する方法を5つご紹介いたします。

本の処分方法について詳しく知りたい方は関連記事もチェックしてください。

引越し見積もりで料金を比べる

古本屋に買い取ってもらう

もっとも手軽なのはブックオフなどの古本屋に買い取ってもらうことです。

チェーン店で売却したときは文字通り二束三文にしかなりません。しかし値段がつかなかったものは店舗側で処分してもらえます。そのためトータルで見た時の手間が少ないという特徴があります。

専門書などは専門で取り扱っている古書店に持ち込むことで適正価格で買い取ってもらえます。買い取ってほしい書籍に合った場所を選びましょう。

フリマアプリへ出品する

引越しまでまだ時間があるのなら、フリマアプリへ出品することをおすすめします。発送作業などの手間がかかるものの、条件があえば古本屋に買い取ってもらうよりも高値で売却できます

たとえばアニメや漫画作品の画集といったコレクション的要素が強いものは古本屋よりもフリマアプリの方が高値で売却できる傾向があります。

寄付・寄贈する

状態が良い本であれば図書館や小学校などの地域の施設に寄付・寄贈してもよいでしょう。

受け入れ状態については各施設に問い合わせるか、公立の施設であれば自治体のホームページを確認してください。

施設によって寄付・寄贈を一律で拒否していることもあります。くれぐれも無許可で持ち込んだり、送り付けたりしないでください。

古紙回収に出す

古くて値段がつかないであろう本は古紙回収に出すことをおすすめします。自治体の回収を利用すれば交通費などもかからずとても経済的に処分ができます。

もし近所に古紙を持ち込んで引き取ってくれる施設があるのなら、そこに古本を持ち込んでも良いでしょう。施設によっては持ち込んだ古紙の量に応じてポイントなどを付与していることがあります。

不用品回収業者を利用する

100冊以上など、移動させるだけでも苦労するほどの量の本を処分するのならば不用品回収業者に依頼しましょう。

トラックに乗り切る分だけ積み放題のプランを利用すれば、本以外にも引越しの過程で出た粗大ごみも回収してもらえます。

不用品回収業者を利用するときは一括見積もりサイトで相見積もりを取って、料金や口コミなどの評判を確認してください。

不用品回収業者を探す

荷造りのコツを把握して効率的に引越し準備を進めよう

引越しでは本を始め、あらゆる持ち物の荷造りをしなければなりません。

その他の荷物の梱包については、以下の記事で詳しくまとめています。効率的な荷造りのコツも解説しているので参考にしてみてください。

荷造りが面倒という方は、引越し業者のオプションサービスで荷造りまで手伝ってもらうか、専用の梱包資材をレンタルしてラクに荷造りを済ませるのがおすすめです。

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