突発的な家庭環境の変化や近隣トラブルなどで、早急に引っ越しが必要になることがあります。ただし即日の引っ越し作業を請け負ってもらえる業者は、エリアによって数に限りがあるため注意が必要です。
最短即日で引っ越し作業してもらえる業者について、流れや注意点を含めて解説します。
最短即日で引っ越せる業者の見つけ方
時間に余裕がないときは、効率よく引っ越し業者を探す必要があります。最短で即日対応してもらえる評判の良い引っ越し業者を見つけるには、以下の方法で探しましょう。
一括見積もりなら空いている業者にすぐに予約できる
最短即日で引き受けてもらえる業者を探すには、一括見積もりサービスの利用がおすすめです。見積もり時に引っ越し希望日を指定できるので、対応できる業者を絞れます。
もし当日希望で日程を選べない場合は、最短の日時を指定して、すぐに連絡をしてくれた業者に相談しましょう。
大手引っ越し業者が即日対応していない理由
サカイ引越センターや日本通運といった大手引っ越し業者は、原則として即日引っ越しの対応ができません。多くの顧客を抱えており、スケジュールの調整が難しく、すぐにトラックや作業スタッフを確保することが難しいからです。
トラックやスタッフの人員に余裕があれば、当日でも対応できる可能性がありますが、午後便またはフリー便での対応になります。今日か明日にでも引っ越したい人は、地域の引っ越し業者に相談しましょう。
大手引っ越し業者に依頼した場合、最短で引っ越しができる日にちは、以下のとおりです。
大手引っ越し業者 | 最短引っ越し日 |
---|---|
サカイ引越センター | 要問合せ |
アート引越センター | 最短3日後 |
アートセッティングデリバリー | 最短2日後 |
日本通運 | 最短2日後 |
アーク引越しセンター | 要問合せ |
アリさんマークの引越社 | 要問合せ |
ハート引越センター | 要問合せ |
東京で即日対応できる引っ越し業者【関東エリア】
東京を含む関東エリアで即日に引っ越し作業の対応ができる業者は、下記のとおりです。
引っ越し業者名 | 引っ越し料金 | おすすめポイント |
---|---|---|
サンスマイルサービス(東京) | 18,000円~ | 即日返信が可能 |
良品倉庫(東京) | 18,800円~ | 最短で当日対応可能 |
株式会社act(千葉) | 8,930円~ | 予約枠次第で即日対応可能 |
吉川文博(千葉) | 13,000円~ | 割増なしで夜間引っ越し可能 |
スッキリ運送(神奈川) | 14,000円~ | 土日を含めスピーディーに対応 |
赤帽マウンテン運送(東京) | 7,700円~ | 即日配達便で対応可能 |
- 軽トラック1台分1万8000円~と安価
- 年中無休で営業しており、即日返信が可能
- 洗濯機脱着やテレビの接続を無料サービス
- 訳アリなら最短当日、通常でも3日で対応
- 照明・洗濯機取り付けやハンガーボックスの貸出が無料
- 駐車場代と高速代が無料だから予想外の費用がかからない
- 予約枠が空いていれば、当日や翌日の作業に対応
- 業界歴は20年以上、保険にも入っており安心
- 「急な変更にも対応してくれた」と口コミで好評
- 即日対応が可能、急な引越しが決まった人にオススメ
- 女性スタッフが在籍、単身の引っ越しで不安な人にもピッタリ
- 24時間営業しており、割増ナシで夜間引越しできる
- 土日に営業しており「明日依頼したい」もOK
- 当日の追加料金や営業はなく安心
- 作業実績は5000件以上、口コミ評価も高い
赤帽マウンテン運送
- 即日配達が可能で、梱包しなくても配送可能
- 料金は7700円~とリーズナブル
- 引き取り時間の指定もできるから受け取れない心配なし
赤帽マウンテン運送は、首都圏から北海道・九州まで即日配達が可能な引っ越し業者です。原則として梱包せずに配達できるため、荷物の梱包に時間をかけられない人におすすめします。
料金は「即日配達便」で東京都世田谷区から中央区銀座に引越す場合、7700円〜で当日中に届けてもらえます。貨物保険も付帯しているため、最高300万円まで保障してくれるので安心です。
即日配達にもかかわらず、荷物の引き取り時間を指定できます。当日に受け取りたいけど特定の時間にしか自宅にいないといった人にピッタリでしょう。
大阪で即日対応できる引っ越し業者【関西エリア】
大阪を中心とした関西エリアで即日対応可能な引っ越し業者は、下記のとおりです。
引っ越し業者名 | 引っ越し料金 | おすすめポイント |
---|---|---|
お引越しのスマイリー(大阪) | 5,000円~ | 即日引っ越しの相談可能 |
株式会社 ネクストライフ(大阪) | 要見積もり | 即日対応可能!24時間営業 |
株式会社K・M(兵庫) | 9,900円~ | 年中無休で依頼可能 |
- 大阪からの移動で格安業者に頼みたい人にオススメ
- 単身引越しが5000円~、家族引越しが1万5000円~
- 損害保険に加入していて安心
- 24時間365日営業しており、即日引っ越しも相談可能
- 女性スタッフや介護福祉士の補助を希望できる
- 不用品の買取で引越しコストを抑えられる
株式会社K・M
- 兵庫周辺で即日引越しを頼める
- 経験10年以上のプロが安全に運搬
- 不用品の回収で、引越し時に荷物を減らせる
九州・中部・北海道で即日対応できる引っ越し業者
九州や中部、北海道地方で即日引っ越しの対応ができるのは、以下4つの業者です。
引っ越し業者名 | 引っ越し料金 | おすすめポイント |
---|---|---|
エヌ運送(福岡) | 8,900円~ | 即日引っ越しにも柔軟に対応 |
福浜運送(福岡) | 要見積もり | 空き次第で即日引っ越し可能 |
株式会社HanzoExpress(愛知) | 20,000円~ | 転勤や入学時の急な引っ越しに柔軟に対応 |
STAR JAPAN(北海道) | 14,700円~ | 移動距離次第で即日引っ越しに対応 |
- 格安で引っ越したい単身者にオススメ
- 営業時間外や即日、往復の作業にも対応
- ハンガーボックスや布団袋の無料貸し出しあり
福浜運送
- 年700件の実績があり、信頼できる
- できる限り即日引っ越しに対応してくれる
- 繁忙期も通常料金だから依頼しやすい
- 全国への引越しを最短即日で依頼できる
- 単身引越しが2万円~でリーズナブル
- エアコン取り付け・取り外しや家具組み立ても対応可能
- 北海道から全国への運搬を頼める
- 歴6年以上の引っ越しのプロが安全に運搬
- 梱包資材のサービスあり、急な引越しでも焦らない
即日引っ越しの当日の流れ
一般的に引っ越し業者を探してから荷造りが完了するまで、少なくとも1〜2週間かかります。一方で即日に引っ越したいとき、その日のうちに業者を探して荷造りを終わらせることが必要です。
最短当日に新居へ移動したい場合の流れは、以下のとおりです。
1.即日対応の引越し業者を探して依頼する
引越し業者が決まっていない場合、一括見積もりサイトを利用して早急に見積もりを依頼しましょう。住所やダンボールの数などを入力すれば、即日対応可能な引っ越し業者から見積もりが届きます。
ただし、当日中に搬出から搬入まで終わらせたいとき、移動できる距離は限られます。朝から作業を開始をしても、移動できるのは100km(隣の県など)程度になる点に注意しましょう。
2.荷造りする
当日中に引っ越したい人は、早朝から荷造りを始めましょう。引っ越し業者に荷物の梱包を依頼する方法もありますが、スピードを重視するなら、なるべく自分で終わらせておくことをおすすめします。
不用品が出るときは、引っ越し業者に回収してもらいましょう。
3.業者が到着したら、トラックに荷物を積む
引っ越し業者が到着すると、スタッフによる搬出作業が始まります。荷物量や旧居の設備などによって変わりますが、1〜2時間で作業は完了です。
ただし業者によっては、自分で荷物を載せる作業が発生します。
4.引越し業者に料金を支払う
荷物の積み込み作業が終わったら、作業スタッフに引越し料金を支払いましょう。
現金またはキャッシュレス端末での決済ですが、予約サイトによっては、前払いもしくは後日引き落としになるケースもあります。
支払いが完了したら、鍵の返却や掃除を完了させ、引っ越し先へ移動しましょう。
5.新居へ到着したら、荷物を運び入れる
新居に到着したら、荷物を運び入れます。搬入時は立会いが必要ですが、作業は基本的には業者に任せれば問題ありません。
1〜2時間で搬入作業は完了しますが、急いでいるときは手伝う必要があるか確認しましょう。
6.荷ほどきをする
引っ越し業者による荷物の搬入作業が終わったら、荷ほどきをしましょう。引っ越し業者にも依頼できますが、追加料金がかかります。
自分で荷ほどきを行う際、家財が傷ついてないか確認しましょう。
即日引っ越しで気をつけたい3つのポイント
今すぐにでも新居に住みたいと焦ってしまうと、物件選びで失敗してしまうことがあるため、下記3つのポイントに注意しましょう。
1.住所変更の手続きを忘れない
即日の引っ越しが決まったら、なるべく早めに旧居の退去やライフライン、住民票の変更手続きを忘れないようにしましょう。
旧居の退去手続き
引っ越しが決まったら、速やかに管理会社や大家さんへ退去する旨と退去日を伝えましょう。
退去時、希望日の1か月前に電話か解約通知書の送付を通して連絡するのが一般的ですが、急いで引っ越したい場合は事情をしっかり伝える必要があります。
電気・水道・ガスの住所変更
基本的にWebサイトで住所変更手続きができます。水道や電気は即日から利用できるケースがありますが、ガスは新居に入居した後、作業員による開栓に立ち会わないと利用できません。
引っ越し当日の午後から翌日以降にならないと作業員の手配ができないので注意しましょう。
インターネット回線の契約変更
引越し先でも利用したい場合、開通工事が必要です。工事を開始するまで1〜2か月かかる場合もあるので、間に合わないときはモバイルルーターのレンタルサービスを利用すると良いでしょう。
転出届・転入届の提出
転出届や転入届の提出は後日で問題ありません。ただし提出期限は引っ越し後14日以内です。あわせて国民健康保険や社会保険の住所変更も忘れずに行いましょう。
郵便物の転送
日本郵便のホームページや最寄りの郵便局で手続きができます。ただし、転送が開始するまで3〜7日間かかるので、注意しましょう。有効期間は届出日から1年間のみです。
2.通常の引越しよりも料金が割高になりやすい
即日に引っ越すと、通常よりも引っ越し料金が割高になる点も注意しましょう。人員や車両を急遽確保する必要があることから通常の引越しに比べると、料金が2〜5割ほど高くなるケースがあります。
3.「即入居可能」物件はその日に入居できるわけではない
「即入居可能」は前の入居者が退去し、原状回復のための修理やハウスクリーニングが完了している状態の物件です。
ただし、契約を申し込んでもその日のうちに入居できるとは限りません。入居審査を通過しないと入居できない点に注意しましょう。
最短即日の引っ越し業者が見つからない場合の対処法
引っ越し業者に連絡したものの、断られてしまって見つからない場合、下記の方法で荷物を運び出しましょう。
1.一時的に荷物を保管し、後日搬出・搬入する
その日のうちにすべての荷物を持ち出したいとき、一時的に荷物を保管できるサービスを利用しましょう。
たとえば「トランクルーム」や「コンテナ収納ボックス」などがあり、東京都内で1〜3畳ほどの広さのトランクルームの場合、1カ月あたり5,000円〜13,000円で借りられます。
いったんすべての荷物を預け、引っ越し先に最低限の生活用品を持っていき、後日トランクルームなどで預けた荷物を搬入させるといいでしょう。
2.宅配便を利用して荷物を送る
宅配便で荷物を送るのも選択肢のひとつです。エリアによって変わりますが、たとえばヤマト運輸に依頼する場合、関東圏内で160サイズのダンボールを引っ越し先へ送ると、1箱あたり2,510円かかります。
ダンボールが多くて営業所に持っていけない場合、集荷依頼をすれば自宅まで配達員が回収してもらえますが、荷物の到着に時間がかかる点に注意しましょう。あわせて、大型の家具・家電は運べません。
3.レンタカーを使って自力で引っ越す
友人や家族などの人手を借りられる場合、レンタカーを使って自力で荷物を引っ越し先まで運ぶ手段もあります。
軽トラ、またはバンを借りれば積載量が多いため、複数回往復することなく、引っ越せるでしょう。軽トラやバンのレンタル料金の相場は6時間で7,000〜12,000円です。
即日引っ越しで新居に入居できなかったときの仮住まい
新居の入居審査は、早くても3〜7日間かかります。新居を契約する前に退去してしまったり、契約はできたものの前入居者の退去手続きが完了していなかったりした場合、下記の仮住まいに数日間過ごしましょう。
仮住まい場所 | 滞在期間 |
---|---|
ホテル | 1~3日間 |
ウィークリーマンション | 1~8週間 |
マンスリーマンション | 1か月間 |
1.ホテル
1〜3日間の短期滞在に向いています。歯ブラシやシャンプーといったアメニティグッズやWi-Fi環境が整っている一方で、延泊するほど料金が割高になる点に注意しましょう。
2.ウィークリーマンション
1週間単位で滞在できる住まいです。必要最低限の家具・家電がありますが、シャンプーなどのアメニティはありません。
入居したい物件を決めた後、内見や入居審査の手続きを完了するだけという方におすすめします。
3.マンスリーマンション
引っ越し先へ入居できる目途が経たず、1か月以上利用したい人に最適な住まいです。
ウィークリーマンションと同じくアメニティ類はないため、あらかじめ用意する必要があります。あらかじめ「延長する可能性がある」と伝えておくと、契約期間を延長しやすいように配慮してもらえます。
今すぐ引っ越したい人が使える便利なサービス3選
トラブルや家族の状況変化などにより、今日や明日にでも退去して引っ越さなくてはならない場合、以下の方法を検討することをおすすめします。
1.内見代行サービス
主に不動産仲介業者がオプションとして提供するサービスです。良い物件を見つけられても、内見をする時間がないことがあります。
このサービスを利用すれば、室内の様子を360度撮影した動画で確認できたり、コンセントの位置や収納スペースの内部など、気になる部分を確認できます。
2.引っ越し業者の荷造りプラン
「おまかせパック」や「フルプラン」といった引っ越し業者のオプションで、作業スタッフに荷造りを依頼するのも選択肢のひとつです。荷物を適切に梱包してもらえるため、輸送中の破損事故がおきづらいというメリットもあります。
ただし引っ越し料金とは別途追加費用がかかる点に注意しましょう。
3.引っ越し一括見積もりサイト
当日や即日に対応してもらえる引っ越し業者を探したい人は、地域密着の業者を中心に登録している「引っ越し一括見積もりサイト」で探すのがおすすめです。
たとえば「ミツモア」の場合、引っ越し希望日や住所など、簡単な質問に答えれば、最大5つの業者から見積もりが届きます。
料金やサービス内容だけでなく、口コミも比較できるので、安心して即日対応してもらえる引っ越し業者が見つかるでしょう。