突然の異動命令や身辺状況の変化などで急に引っ越さなくてはならない方は意外と多くいます。以下の条件を満たしていれば、その日のうちにでも引越しは可能です。
- 新居の契約が完了している
- 当日・即日対応の引越し業者を確保してある
当日や即日に引越し作業を請け負ってくれる業者は多くありません。やむを得ない理由で即日引越しをしなければならない人向けに、半日で引越し作業を終わらせるプランを提供している業者もありますが数は少なく、対応エリアも狭い傾向があります。
この記事では最短即日で引越し業務に対応してくれる業者や、急な引越し時の流れと注意点などを解説します。
最短で引っ越せる業者の選び方
時間に余裕がない場合は、効率よく引越し業者を探す必要があります。以下の方法で、最短で即日対応してくれる、評判の良い引越し業者を探しましょう。
一括見積もりサイトを使い、すぐに対応してくれる業者を探す
通常の引越しと同じく、即日対応の場合も一括見積りサイトを利用するのがおすすめです。見積もり問い合わせに対してすぐに連絡をしてくれる業者であれば、即日対応も依頼できる可能性が高いでしょう。
急いでいるときほど、口コミ評価の確認も大切です。口コミで評判の良い業者なら、料金が変動することも少ないでしょう。
ミツモアなら最短1分の質問に答えれば、最大5社からの引越し見積もり費用が届きます。地域密着型業者も数多く登録しており口コミも確認できるため、安くてすぐに引越しできる業者が見つかるでしょう。
東京で即日対応できる引越し業者【関東エリア】
- 軽トラック1台分1万8000円~と安価
- 年中無休で営業しており、即日返信が可能
- 洗濯機脱着やテレビの接続を無料サービス
- 訳アリなら最短当日、通常でも3日で対応
- 照明・洗濯機取り付けやハンガーボックスの貸出が無料
- 駐車場代と高速代が無料だから予想外の費用がかからない
- 予約枠が空いていれば、当日や翌日の作業に対応
- 業界歴は20年以上、保険にも入っており安心
- 「急な変更にも対応してくれた」と口コミで好評
- 即日対応が可能、急な引越しが決まった人にオススメ
- 女性スタッフが在籍、単身の引っ越しで不安な人にもピッタリ
- 24時間営業しており、割増ナシで夜間引越しできる
- 土日に営業しており「明日依頼したい」もOK
- 当日の追加料金や営業はなく安心
- 作業実績は5000件以上、口コミ評価も高い
大阪で即日対応できる引越し業者【関西エリア】
- 大阪からの移動で格安業者に頼みたい人にオススメ
- 単身引越しが5000円~、家族引越しが1万5000円~
- 損害保険に加入していて安心
- 24時間365日営業しており、即日引っ越しも相談可能
- 女性スタッフや介護福祉士の補助を希望できる
- 不用品の買取で引越しコストを抑えられる
株式会社K・M
- 兵庫周辺で即日引越しを頼める
- 経験10年以上のプロが安全に運搬
- 不用品の回収で、引越し時に荷物を減らせる
福岡で即日対応できる引越し業者【東北エリア】
- 格安で引っ越したい単身者にオススメ
- 営業時間外や即日、往復の作業にも対応
- ハンガーボックスや布団袋の無料貸し出しあり
福浜運送
- 年700件の実績があり、信頼できる
- できる限り即日引っ越しに対応してくれる
- 繁忙期も通常料金だから依頼しやすい
愛知や北海道で即日対応できる引越し業者【その他エリア】
- 全国への引越しを最短即日で依頼できる
- 単身引越しが2万円~でリーズナブル
- エアコン工事や家具組み立ても対応可能
- 北海道から全国への運搬を頼める
- 歴6年以上の引っ越しのプロが安全に運搬
- 梱包資材のサービスあり、急な引越しでも焦らない
引越しには通常何日かかる?
引越しはやるべきことや手続きが多いため、すぐにはできないのではないかと考えているかもしれません。しかし、やるべきことを明確にし、時間効率を高めることを心がければ、思っているよりもずっと早く引越しができます。
それでは現実的な最短引越し日数は何日なのでしょうか?確認してみましょう。
単身者の最短引越し目安は1週間
単身者の場合、手続き等がスムーズに完了すれば最短1週間で引越しができます。想定スケジュールは以下の通りです。
引越しをする人 | その他の人 | |
日曜日 | 入居申し込みをする | – |
月曜日 | 荷造りを開始する | 物件のオーナーが入居審査をする |
火曜日 | 荷造りをする | – |
水曜日 | 引越し業者を探す | 入居審査の結果を通知する |
木曜日 | 引越し業者を決定する | – |
金曜日 | 転出届などの各種手続きを行う | – |
土曜日 | 引越しを完了する | – |
実際にここまでスムーズに行くことは珍しいですが、単身者であれば2週間で物件探しから引越しまで終わらせた人もいます。
なぜこのようなスピード感で引越しができるのかというと、単身者は運ぶ荷物の数が少ないことが影響しています。運ぶ荷物が少ない場合、トラック1台をチャーターするのではなく、他の人の荷物と一緒に乗せる混載便を利用することが多いです。そのため、引越し業者からすると余ったスペースを有効活用でき、依頼者からすると早く引越しができます。
ファミリーの最短引越し目安は1か月
家族全員で引っ越す場合は、単身者に比べて荷物が多いことや手続きの多さ、条件に合う物件が少ないことから、どれだけ急いでも1か月はかかると言われています。
特に手続きが煩雑になりやすいのが保育園の転園手続きです。幼稚園や小中学校であれば提出する書類も少ないのですが、保育園を転園する場合は入園児の手続きをやり直すこととなります。必要な手続きを引越しまでに終わらせられるように、逆算して手続きを開始する必要があります。
急ぎの引越しの流れ
引越しはやるべきことが多いため、時間を意識して動くことが重要です。しかし中には後回しにしてもいいこともあります。そのため今回は急ぎの引越しで絶対にやるべきことをご紹介いたします。
新居の契約
最優先で新居を確定させましょう。入居審査はどれほど早くとも3日はかかります。物件のオーナーが忙しい人であれば、5~7日ほどかかることもあるそうです。入居審査が終わるまでの間に、できる限り荷物の整理を終わらせましょう。
旧居の退去手続き
大家さんや管理会社などに退去する旨と退去予定日を伝えましょう。退去予定日には退去時立会を行うことが一般的です。物件について傷や汚れなどの修復義務が借主と貸主どちらにあるかを確認する作業を行います。この時にガスの閉栓手続きをすることが多いです。
ライフライン、インターネット回線の契約変更
忘れてはいけないのが、電気・ガス・水道といったライフラインとインターネット回線の契約変更です。事業者によって手続きの内容は異なるものの、多くの場合インターネットからでも引越しの手続きができます。
光回線を利用している場合は、入居までに開通工事が間に合わないこともあります。
仕事のためにインターネット回線が必要なのにも関わらず、開通工事が間に合わない場合は、モバイルルーターのレンタルサービスの利用をおすすめします。テザリングを利用する方法もありますが、携帯電話の通信容量を大量に消費してしまう点や接続が安定しないことからあまりおすすめはできません。レンタルのモバイルルーターであれば、1日からの利用もでき、ビデオ会議などにも問題なく参加できます。
なお工事不要でコンセントに刺すだけのホームルーターや持ち運びができるモバイルルーターを利用している場合は契約者情報の住所を更新するだけで引き続き利用し続けられます。
転出届の提出
現在住んでいる市区町村外に引っ越すのであれば、転出届を出す必要があります。市役所などの窓口で提出するほか、マイナポータルでも提出できます。最短で引っ越したいのであればオンライン提出をおすすめします。
なお引っ越してきたことを届け出る転居届は役所での手続きが必要ですので混同しないようにしましょう。
国民健康保険の住所変更
国民健康保険(国保)に加入しているのであれば、引越し時に住所変更を必ず行いましょう。
転出届を提出すると、国民健康保険の資格喪失届を渡されます。転入先の役所で転入届を提出したあと、国民健康保険の再加入手続きを行います。
転入届の提出と同じく、転入から14日以内に行わなければなりません。できるだけ転入届を提出しに行った日に同時に手続きをすませましょう。健康保険の住所を変更しないと、全額自己負担になったり、さかのぼって保険料を納めなくてはならなくなったりと、様々なデメリットがあります。
年金の住所変更
国民年金に加入している方は年金の住所変更も必要です。自営業者・農業者やその家族、学生、無職の人など、第1号被保険者の方は役所での手続きが必要です。
会社員や公務員といった第2号被保険者や第2号被保険者に扶養されている第3号被保険者は勤務先事業者へ引っ越したことを連絡しましょう。
なお個人番号と基礎年金番号の紐づけが完了している人であれば、住所変更の手続きは必要ありません。紐づけの状況についてはねんきんネットで確認できます。
印鑑登録の廃止手続き
現在住んでいる自治体で印鑑登録をしているのであれば、その廃止手続きを行う必要があります。役所の窓口にある「印鑑登録廃止申請書」に必要事項を記入し、提出すれば申請は完了します。
自治体によっては転出届を出したことで、印鑑登録の抹消が完了することもあります。しかしながら対応していない自治体もあるため、転出届を出すときに役所の方へ聞いてみるようにしましょう。
引越し業者探し
新居が確定し、転出前に行うべき手続きを終えたら引越し業者を探しましょう。
荷造り
新居でも必要なものを荷造りし、引越し業者に引き渡す準備をしましょう。ダンボール箱を自分で用意する場合は、3辺合計が120cm未満の120サイズのダンボール箱がおすすめです。
荷物は箱の8割程度に詰めるようにしましょう。それ以上詰め込んでしまうと箱が壊れる可能性があります。反対に少なすぎても輸送中に荷物が破損するリスクがあります。
ダンボール箱を輸送に使う際は、底面の補強を厳重に行いましょう。英語の「H」のようにガムテープを貼る「H貼り」が手軽に行えておすすめです。もう少し強度が必要な場合は、「H」の真ん中部分にさらにテープを縦に貼る「H+クロス貼り」でさらに強度が増します。
不用品の処分
新居に持っていかないものは引越しを機に処分してしまいましょう。時間があればフリマアプリやオークションに出品することで、得られた利益を引越し資金の足しにできます。
フリマアプリなどを使わないのであれば、不用品回収を依頼すると良いでしょう。回収だけでなく買取も行っている業者に依頼すれば、思ってもみなかったものに意外な値段がつくかもしれません。
新居を探すときの注意
すぐにでも引っ越したい!と焦って物件探しをしてしまうと、手痛い失敗をしてしまうこともあります。新居を探すときの注意点をチェックし、時間やお金を無駄にしないようにしましょう。
「即入居可能」物件はその日に入居できるわけではない
「即入居可能」と記載された物件情報を見たことはありませんか?契約を申し込んだらその日にでも入居できる物件と勘違いしがちですが、入居審査を通過すればすぐにでも入居ができる物件という意味です。
分かりやすくいうと、前入居者が退去しており、原状回復のための修理やハウスクリーニングが完了している状態の物件ということです。
入居審査はどんなに早くとも3日はかかるといわれています。物件のオーナーが「本当にこの人を入居させて良いのか?」を判断するための審査です。もし入居審査の時間も惜しいほどに忙しいのであれば、ウィークリーマンションやマンスリーマンションの利用をご検討ください。
短期間での解約には違約金がかかることも
基本的に、契約の途中で退去をしても違約金がかかることはありません。しかしなんらかのキャンペーンを利用して入居した物件の場合、早期に退去してしまうと違約金が発生することもあります。
入居時の書類を確認し、違約金が発生しないか確認しましょう。万が一書類が見当たらない場合は不動産業者や管理会社に連絡をし、詳細をチェックしてください。
新居に入居できなかったときの仮住まい
新居を契約する前に退去してしまったり、契約はできたものの前入居者の退去手続きが完了していなかったりした場合には、仮住まいが必要です。仮住まいの候補はホテル、ウィークリーマンション、マンスリーマンションの3種類です。それぞれの違いをご確認ください。
ホテル
1~3日間程度の、ごく短期間の利用に向いています。宿泊施設であるため、歯ブラシやシャンプー、ボディーソープといった最低限のアメニティがそろっている点が魅力です。ホテルによってはWi-Fi環境があり、ビデオ会議などは難しいものの、メールチェックをしたり、オフラインで作成した資料をメール送信する程度の作業であれば仕事もできます。
欠点は延泊するほどに割高になってしまうことと、予約が埋まっている場合は延泊ができずチェックアウトしなければならないことです。
ウィークリーマンション
1週間単位での滞在が可能で、8週間(1か月半)だけ利用するなどマンスリーマンションよりも柔軟な利用ができます。
必要最低限の家具・家電がありますが、シャンプーなどのアメニティはありません。
物件にある程度のあたりがつけてあって、あとは内見や入居審査の手続きをすませるだけ、という場合におすすめです。
マンスリーマンション
新居のめどが立っていないなど、1か月以上新居に入れないときの利用におすすめです。ウィークリーマンションよりさらに長期間利用することが前提です。
ウィークリーマンションと同じくアメニティ類はないため、あらかじめ用意する必要があります。
ウィークリーマンションも同様ですが、あらかじめ「延長する可能性がある」と伝えておくことで、契約期間を延長しやすいように配慮してもらえます。新居探しが難航しそうだと思ったら、念のため延長の可能性があることを連絡しておきましょう。
今すぐ退去したいときは?
トラブルや家族の状況変化など、どうしてもすぐに退去しなくてはならない場合は以下の方法をご検討ください。多少料金はかかってしまいますが、自分でしかできない作業や手続きに集中できます。
内見代行サービスを利用
急いで引越しをしなければいけない場合、良い物件を見つけられても内見をする時間がないことがあります。内見をせずに入居をすると、コンセントの位置が使いづらかったり、収納スペースが狭すぎたりして後悔するかもしれません。
そこで内見代行サービスをおすすめします。室内の360度撮影動画やコンセントの位置、収納スペースの内部など、気になる部分をしっかりとチェックしてもらえます。不動産仲介業者がオプションサービスとして提供していることもあるため、内見代行が使えるか聞いてみましょう。
引越し業者の荷造りプランを利用
「おまかせパック」や「フルプラン」など、名称はさまざまですが多くの引越し業者は荷造りをお願いできるオプションサービスを提供しています。料金はそれなりにかかってしまいますが、荷物を適切に梱包してもらえるため、輸送中の破損事故がおきづらいというメリットもあります。
最短で引っ越すために重要なことは、自分にしかできない手続きや作業を最優先で終わらせることです。それ以外の他者に代行してもらえることは代行サービスを使う、時間の節約を意識するようにしましょう。