引越し準備の中でも、特に時間がかかるのが荷造りです。
当日運び出しの時間までに荷造りが終わらないと、追加料金を支払って引越し業者に荷造りを手伝ってもらわなくてはなりません。
引越しの荷造りをいつ何から始めるべきかわからない方でも、スムーズに荷造りを進められるように解説します。
引越しの荷造りを進める順番とスケジュール
引越しの荷造りは、以下のスケジュールで順番に進めていきます。
時期 | やること |
---|---|
1ヶ月前 | STEP1:大型の不用品を処分する |
2週間~1週間前 | STEP2:家の中をグループに分ける |
2週間~1週間前 | STEP3:普段使わない荷物をダンボールに詰める |
1週間前~前日 | STEP4:よく使う荷物をダンボールに詰める |
当日 | STEP5:手荷物以外をすべてダンボールに詰める |
STEP1:大型の不用品を処分する(1ヶ月前)
引越しの荷造りで早めにやっておくべきなのが、大型の不用品の処分です。
大型の家具は粗大ゴミなので、日時を指定して自治体に回収申込をしなければなりません。
特に引越しシーズンは粗大ゴミ回収の予約も混み合うので、引越し前に回収してもらえるように1ヶ月前には予約を取ることをおすすめします。
なお家電リサイクル法の対象であるテレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンの4品目は粗大ゴミとして回収してもらえません。指定引取場所に持ち込む、購入店舗に引き取ってもらうなど適切な方法で処分してください。
STEP2:家の中をグループに分ける(2週間~1週間前)
荷物を詰め始める前に、家の中をグループ分けするのがポイントです。
「リビング」「キッチン」「洗面所」「寝室」「玄関」など、部屋ごとにグループを分類しておき、同じ場所にあるものは同じダンボールに詰めるようにします。
STEP3:使う予定のない荷物をダンボールに詰める(2週間~1週間前)
グループを分けたら、まず引越し当日まで使う予定がない荷物をダンボールに詰めます。
たとえば以下のような荷物が挙げられます。
グループ | 使わない荷物の例 |
---|---|
寝室 | シーズンオフの衣類・寝具 |
洗面所 | 買い置きの洗剤 |
キッチン | ストックしてある食品、来客用の食器 |
リビング | 書籍・漫画、インテリア雑貨 |
ダンボールに荷物を詰めたら、「寝室・夏用の寝具」のようにグループと荷物の内容をペンでダンボールに書いておきましょう。
引越し業者が新居に運び入れるときに同じグループのダンボールをまとめてくれたり、荷ほどきをするときにどれから開けたらよいかが分かりやすくなります。
引越し日直前に一気に荷造りをするのも1つのやり方ですが、できれば2週間くらい前から手を付けることをおすすめします。梱包の最中にいらないものが出てきたときに、余裕をもってゴミ回収に出せるからです。
直前に荷造りをすると、回収日が過ぎていて捨てられず、新居に持っていかなければならないということもあり得ます。
STEP4:よく使う荷物をダンボールに詰める(1週間前~前日)
引越し日が近づいたら、普段よく使う荷物もダンボールに詰めていきます。
以下に挙げた荷物はこのタイミングで梱包を始めましょう。
グループ | 使わない荷物の例 |
---|---|
寝室 | シーズン中の衣類 |
洗面所 | 普段使いの洗剤、掃除道具、タオル |
キッチン | 普段使いの食器、調味料、調理器具 |
リビング | 趣味用品 |
このとき、荷物を詰めたダンボールのフタを空けたままにしておくのがおすすめです。もし引越し当日までに使うタイミングが発生しても、すぐに取り出せるからです。
ギリギリまで使う荷物を入れるスペースを空けておくのも忘れないようにしましょう。
STEP5:手荷物以外をすべてダンボールに詰める(前日~当日)
引越し業者が来る直前になったら、残りの荷物のうち自分で運ぶ手荷物以外をすべてダンボールに入れ、ガムテープで封をしましょう。
ギリギリまで使っていたものは新居でもすぐに必要になる可能性が高いです。荷ほどきをするときにまず開けるダンボールとして、ペンでマークしておくとよいでしょう。
引越しの荷造り前に準備しておきたい梱包資材・道具
荷造りに使う資材は、荷物を詰めるもの、緩衝材、その他道具の3種類に分けられます。
それぞれを一覧表にしたので、必要なものがすべて揃っているか確認しましょう。
ダンボール・袋などの入れ物
- ダンボール
- ハンガーボックス
- 布団袋
ダンボールは引越し業者と契約すると無料サービスでもらえることが多いです。自分で用意する場合、荷物に合わせて使い分けるため複数サイズを用意しておくことをおすすめします。
必要な枚数は荷物量によって異なりますが、単身者であれば10~15枚、2人家族であれば20~35枚が目安です。
ハンガーボックスは、洋服をハンガーにかけたまま運搬できる資材です。自分で購入することもできますがダンボールに比べ割高なので、引越し業者がレンタルしている場合は借りるとよいでしょう。
ダンボールの使用枚数やサイズの目安については以下の記事にも詳しく書いてあります。
荷物を守る緩衝材
ダンボールに荷物を入れるときに、中でぶつかって破損しないように保護するアイテムが必要です。以下のような製品が緩衝材として使えます。
- 新聞紙
- 気泡緩衝材(プチプチ)
- ポリウレタンシート
- タオル
- 衣類
紙の新聞をとっている家庭であれば新聞紙が使えます。
プチプチやポリウレタンシートは、通販などで製品を購入したときに入っていたものを保管しておけば、再利用できて便利です。捨ててしまって手元にない場合は、100円均一ショップにも売っています。
その他、タオルや衣類も緩衝材としての役割を果たします。
その他の道具
あると便利な道具をリストアップしました。100円均一ショップで売っているものばかりなので、荷造りを始める前にそろえておくとよいでしょう。
- ガムテープ・養生テープ:ダンボールに封をする
- マジックペン:ダンボールに内容物を書く
- 軍手:梱包作業時のケガを防ぐ
- カッターナイフ・はさみ
- マスキングテープ
- ワレモノ注意シール
- ビニールひも:荷物をまとめる
- ビニール袋・ジッパーバッグ:調味料や化粧品など液体が入ったものを入れる
- 輪ゴム
- ゴミ袋
ダンボールに荷物を詰めるときのポイント
ダンボールに荷物を詰めるときにはいくつかのコツがあります。
コツを知っているのと知らないのとでは、荷造りの効率や荷物の運びやすさが大きく変化します。
3つのコツを押さえて効率よく引越しの荷造りを行いましょう。
貴重品は梱包しない
依頼すれば引越し業者はなんでも運んでくれると勘違いしている人もいますが、実際にはいくつか運べないものがあります。
国土交通省が公開している引越し作業のガイドラインである『標準引越運送約款』では、現金や宝石・貴金属、キャッシュカードなどは依頼人が携帯できるものと定めており、運送を拒否して良いとしています。
ダンボールの中に貴重品を梱包し、荷物が紛失しても賠償責任が問えないため注意してください。
参考:
重いものを先に入れる
ダンボールを持ち上げるとき、重心が箱の上部にあると実際よりも重く感じてしまいます。
重いものは底の方に入れ、軽いものは上部に入れると重心が安定するうえ荷物が破損する心配もありません。
何を入れたかダンボールの側面に記入する
新居で荷ほどきするときのことを考えて、何を入れたかをダンボールの側面に書いておきましょう。
家族で引っ越すときのように、荷物量が多い場合はどこに運び入れるかも書いておくと運び込み作業が効率よく進みます。
荷物が多い引越しであれば、家財の紛失を防ぐためにも個口数の記載をしておくことをおすすめします。
『寝室 1/5個』のように記載しておけば、荷物が足りないときも一目瞭然です。
アイテム別の梱包テクニック(食器・衣類・本など)
引越し時には様々なものをダンボールに詰めます。
梱包するものそれぞれにあった包み方をしないと、輸送中に壊れたり他の荷物を汚したりするトラブルが発生します。
混載便を利用する場合、他の荷物の汚損には特に注意しなくてはなりません。
アイテムごとに適した梱包のやり方をチェックしてみましょう。
食器・キッチン用品の梱包方法
お椀・平皿など食器
食器類は1枚ずつ緩衝材で包みましょう。
緩衝材を巻いたあとであれば重ねて運搬することも可能です。
食器やお椀の梱包方法については関連記事に詳細があります。
鍋・フライパン
鍋やフライパンは大きめのダンボールに収められます。
同じ形でサイズ違いの鍋があるのなら、緩衝材を敷いて重ねてから梱包するとスペースの削減につながります。
ふたにガラスが使われている場合は輸送中に割れないよう緩衝材を巻きましょう。
コップ・ワイングラス
コップやワイングラスは中に緩衝材を入れ、飲み口を下にして梱包します。
ワイングラスはさらに足の部分に緩衝材を巻きましょう。
包丁
包丁は刃先でケガをしないように梱包します。
ダンボールの板を2枚用意し、包丁の刃を包みます。包丁が動かないようガムテープで固定したら完璧です。
包丁の梱包について詳しく知りたい方は関連記事もご覧ください。
菜箸・カトラリー
菜箸やおたま、フライ返しなどのキッチン用品は耐久性が高いものが多いです。
お箸やフォークなどのカトラリーとひとまとめにして、ジッパーバッグや細長い箱に詰めると新居でもキッチン用品を取り出しやすくなります。
取っ手が取れるタイプの鍋を使っているのであれば、鍋の取っ手もひとまとめにしておきましょう。
調味料
調味料は中身が出ないようふたを覆うように食品用ラップをかけ、輪ゴムで留めます。
マヨネーズなど開封後要冷蔵の調味料はクール便で送るか、処分しましょう。
調味料の梱包方法について詳しくは関連記事をご確認ください。
水回り用品の梱包方法
水回りで使うものは液体状のものが少なくありません。
液体状のものを運ぶときには横倒しにならないようにすることが基本です。もし横倒しになってしまっても中身が漏れ出さないようにします。
掃除用の洗剤
洗剤が出る口部分を覆うように食品用ラップを巻き、輪ゴムで留めましょう。
トリガー部分を引いた状態で固定してしまうと容器が壊れてしまう可能性があるためご注意ください。
横倒しにならないように立てた状態でダンボールに詰めてください。
シャンプー・リンス
シャンプーやリンスのボトルは1度ポンプを下まで押し切り、時計回りにねじ込みます。
ポンプが固定されたらポンプ部分を覆うように食品用ラップをかぶせ輪ゴムで留めます。
ボトルを立てた状態でダンボールに詰め、倒れないように緩衝材を詰めましょう。
スプレータイプの整髪料
整髪料を含むスプレー缶は環境変化で爆発などの重大事故が起こります。
国道交通省が発表している『標準引越運送約款』には、火薬類その他危険物は運送を拒否しても良いとされています。
スプレー缶は中身を空にして捨てるか、自分の手で運びましょう。
衣類の梱包方法
衣類はダンボールに梱包するほか、ハンガーボックスを利用して運ぶこともできます。
使うダンボールは120~140サイズが適しています。
なおシーズンオフの衣類を衣装ケースにしまっているのであれば、改めてダンボールに詰めなおす必要はありません。
ケースの蓋が開かないように養生テープで留めておきましょう。
Tシャツ・トレーナー
Tシャツやトレーナーなどやわらかい素材の衣服は緩衝材としても利用できます。
本やCD等の梱包時に緩衝材として使うのであれば、プリント部分からの色移りを防ぐため、プリント部分を内側に折りたたんでください。
パーカーなど、チャックやひもがついている服はチャックなどが他の荷物に当たらないよう内側にたたんでください。
ジーパン・チノパン
ジーパンやチノパンなど、折り目がついても気にならない衣服は普段タンスにしまっている時のようにたたんでダンボールに詰め込みましょう。
取り出すときにすんなりと取り出せる程度の量を詰めましょう。
ワイシャツ・ブラウス
ワイシャツやブラウスはシワになりやすい衣類です。
たたんだ状態で運ぶのであれば、1つの箱にはワイシャツならワイシャツ、ブラウスならブラウスのみを入れるようにしましょう。
なおワイシャツの襟は厚みがあるため、平積みにするのであれば襟の位置が互い違いになるように詰めてください。
ハンガーボックスを利用できるのであればシワの心配をすることなく運べます。
ジャケット・スラックス
ワイシャツやスラックスなどシワがついてほしくない衣服を運ぶときにはハンガーボックスを利用しましょう。
引越し業者からレンタルすることが一般的ですが、ダンボール製であれば3,000円程度から購入できます。
靴
靴は裏の汚れを落としてから1足ずつ包み、ダンボールに重ねて詰めます。
購入時の箱が残っている場合は、箱に収納してからダンボールに入れるのもよいでしょう。
本の梱包方法
本の梱包をするときは、以下の3点を意識してください。
- 平積みにする
- 1つのダンボールに詰め込みすぎない
- 本の背表紙同士を合わせる
この3つのことがらを意識すれば、本が折れたり破れたりすることなく新居に運ぶことができます。
本の梱包方法について、詳しくは関連記事をご覧ください。
雑貨の梱包方法
雑貨は壊れやすいものが少なくありません。小さなキズや割れなどが原因で破棄せざるを得なくなることもあります。
CD・DVD・Blu-rayディスク
CDやDVD、Blu-rayディスクは軽くて持ち運びがしやすいため、箱に詰めすぎてしまいがちです。
ディスク類を入れる箱は100サイズなど小さめのサイズにして詰め込みすぎないようにしましょう。
重さにすると3~7kg程度にとどめておきましょう。
引越し業者のスタッフは簡単に持ち運べますが、荷物が重すぎると新居で荷ほどきをするときに苦労します。
ミニチュアなどインテリア小物
玄関先やトイレなどに飾ってあるミニチュア小物は衝撃に弱いものも多くあります。
仕切りのあるケースに並べて動かないようにするなどの工夫が必要です。
ミニチュア小物が入っているダンボールには「ワレモノ注意」などのシールを貼りつけておくと運送中の事故が起きづらくなります。
アクリルスタンド・フィギュア
アクリルスタンドやフィギュアなどは指先など細かい部分が破損しないように厳重に梱包しましょう。
色移りを避けるため、気泡緩衝材やウレタンシートなどを巻きつけましょう。
理想はウレタンシートを巻きつけてから気泡緩衝材で覆うことですが、気泡緩衝材のみで梱包しても問題ありません。
家電の梱包方法
ヘアドライヤー・ヘアアイロン
ヘアドライヤーやヘアアイロンは付属ブラシなどのパーツを外したうえで購入時の箱に入れるのが1番手軽な梱包方法です。
箱がない場合は、持ち手を折りたたんでから緩衝材を巻きましょう。持ち手が折りたためないタイプはヘアドライヤー全体を覆うように緩衝材を巻いてくだささい。
持ち運び用のバッグがある場合は携帯用バッグに入れても問題ありません。
炊飯器・電気ケトルなど小さなキッチン家電
炊飯器や電気ケトルなど、箱に入る大きさの家電は購入時に入っていた箱に入れましょう。
購入時の箱がないのなら梱包材に包んで、なるべく隙間がない大きさの箱に入れてください。
多少揺れや衝撃が加わっても問題なく使用できることがほとんどですが、液晶パネルや水位確認のための透明なプラスチック窓部分は衝撃に弱いためご注意ください。
割れやすい部分のみ緩衝材を貼り付けておくと、壊れたときも破片が飛び散らないのでケガを防げます。
テレビなどケーブルが多い家電
テレビなど差し込むケーブルが多い家電は荷造りの前にどのケーブルがどこの差込口に刺さっていたかを写真に残しておきましょう。
ケーブルごとに対応する差込口にシール等で目印をつけると、新居で設置するときの手間を減らせます。
液晶部分は衝撃に弱いため厳重な梱包が必要です。
まずは大きなビニール袋でテレビ全体を覆います。次に気泡緩衝材で包み、最後にダンボール箱へ入れて梱包します。
パソコン
パソコンは精密機械であるため、運搬時にはことさら注意が必要です。
デスクトップ型パソコンであればモニタとパソコン本体、周辺機器の3つに分けて梱包しましょう。ノートパソコンであれば持ち運び用のケースやバッグに入れて、自分で新居に運びましょう。
なおパソコン内部のデータは補償対象外としている業者がほとんどです。必ずバックアップを取り、データ消失に備えましょう。
大型家電
冷蔵庫や洗濯機などの大型家電は、運搬だけでなく梱包も引越し業者に任せられます。
無理に梱包をしようとすると家電の破損や作業者のケガを誘発します。床や壁に傷をつけてしまい、原状回復費用がかさむことも考えられるため、大型家電は業者にすべて任せましょう。
大型家電のうち、冷蔵庫と洗濯機は引越し前に準備が必要です。詳細は関連記事をチェックしてください。
関連記事:
家具
マットレス・布団
マットレスはシーツを外した状態で置いておけば、当日引越し業者がカバーをかぶせて運んでくれることが多いです。心配な場合は事前に梱包してもらえるか確認しておきましょう。
もし業者側で梱包に対応していない場合、汚れを防ぐにはホームセンターなどで売っている大型のエアパッキンやラップで包むという手段があります。
引越し当日までに荷造りが間に合わないときの対処法
荷造りが当日までに間に合わないかもと思ったときはできるだけ早く引越し業者に連絡をしましょう。
事前連絡があれば、荷造りを手伝ってくれるスタッフを多めに配置するなどの融通を効かせられるかもしれません。
とはいえ当日までに荷造りを完了させることは依頼者の義務です。荷造りが間に合わないときの対処法をご紹介します。
3日前:荷造り代行サービスを利用する
引越しまであと3日の時点でまだ荷造りの大半が終わっていないのであれば、荷造り代行サービスを利用しましょう。
家事代行業者のほか便利屋などに依頼できます。
自分は下着など他人に見られたくないものの梱包に専念し、業者にはそれ以外の者の荷造りを手伝ってもらいましょう。
依頼時に事情を話せば、梱包作業に慣れているスタッフを派遣してもらえるかもしれません。
前日:友人・知人に手伝ってもらう
引越しの前日にも関わらずまだ荷造りが終わっていないのであれば、友人や知人に手伝ってもらいましょう。
この時手伝ってくれた方への謝礼は忘れずに渡すようにしましょう。
注意点は梱包に不慣れな可能性があることです。
大切なものを壊されてしまったなどのトラブルを避けるためにも、どこからどこまでの梱包を手伝ってもらうかを明確にする必要があります。
当日:追加料金を払い荷造りサービスを利用する
引越し当日、引越し業者が来る時間になっても荷造りが終わっていないのであれば、追加料金を払って荷造りサービスを利用しましょう。
新居ですぐに使うものを優先的に梱包し、とりあえず引越しができるようにしましょう。
当日:間に合わなかった分は宅配便を利用する
新居での使用頻度が低いものや作業時間の兼ね合いで梱包が間に合わなかったものは、宅配便で新居に送りましょう。
宅配便の送料は1度に複数の荷物を送ったときに安くなります。ただし営業所ではなくコンビニ等で発送した場合は割引を受けられないためご注意ください。
例として、クロネコヤマトの宅急便での荷物を関東から各地域に発送した場合の送料を表にします。
サイズ | 北海道 | 北東北 | 南東北 | 関東 | 信越 | 北陸 | 中部 | 関西 | 中国 | 四国 | 九州 | 沖縄 |
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100サイズ | 2,050円 | 1,650円 | 1,530円 | 1,530円 | 1,530円 | 1,530円 | 1,530円 | 1,650円 | 1,790円 | 1,790円 | 2,050円 | 2,710円 |
120サイズ | 2,370円 | 1,970円 | 1,850円 | 1,850円 | 1,850円 | 1,850円 | 1,850円 | 1,970円 | 2,110円 | 2,110円 | 2,370円 | 3,360円 |
140サイズ | 2,710円 | 2,310円 | 2,190円 | 2,190円 | 2,190円 | 2,190円 | 2,190円 | 2,310円 | 2,450円 | 2,450円 | 2,710円 | 4,030円 |
2023年12月1日現在
片付け時にものを捨てる判断基準
引越しはいらないものを処分するチャンスです。とはいえ引越しのための片付けをしているとどれも必要なものに思えてしまいますよね。
不要なものを見分ける判断基準は以下の通りです。
これらの判断基準をもとに、あまり時間をかけずに片付けを進めましょう。
1年以上使っていない
通年使えるものであれば1年以上、シーズンものであれば1シーズン以上使っていないものは捨ててしまっても問題ありません。
片付けの時に「あれ?こんなものあったっけ」と思ったものはまさに無くても困らないものと言えるでしょう。
代わりになるものがある
小説や漫画であれば電子書籍、CDやDVDであればダウンロード版やサブスクリプションなど、代替利用ができるものがあるのなら現物は処分してしまうことをおすすめします。
代替利用するために代金をもう1度払わなければならないのがネックですが、中古買取店に持ち込んだ売り上げを充てるなどの方法で多少は金銭負担を抑えられます。
なんとなく持っている
プレゼントされたものや記念品などは捨てづらいものの筆頭です。
手に取った時に「これじゃないとダメだ」という強い理由がなければ捨ててしまいましょう。
「なんとなくもったいない」「もらい物だから捨てたら悪い気がする」などの前向きでない理由が浮かぶ場合は処分しても意外と困らないものです。
見た目が悪くなっている
セーターに毛玉が浮いていたりズボンのすそがほつれていたりなど、見た目が悪くなっている衣服は処分する候補になります。
衣服に限らず修復が難しいもの、修復しても見た目がみすぼらしくなってしまうものは思い切って処分し、新生活が始まってから新しいものを購入しましょう。
似たようなアイテムがある
服をはじめとしたファッションアイテムは似たようなアイテムを購入してしまいがちです。
帽子なら2つまで、トップスはブラウスが2枚、Tシャツは3枚まで、といったように全体の個数を決めて、本当に必要なものだけを残して捨ててしまいましょう。
新居での荷ほどき・片づけのコツ
新居で新生活を始めるには荷ほどきをしなくてはなりません。
荷ほどきにはいくつかのコツがあります。コツを知らないと散らかる一方でなかなか荷ほどきが終わりません。
荷ほどきをするときは以下の流れを意識しましょう。
この流れで荷ほどきをすれば、引越し後いつまでもダンボールが残ってしまう事態を避けられます。
大きな家具・家電を配置する
新居に荷物を運び入れるときは、1度運び込んだらなかなか動かせない大型の家具や家電から運び込みます。
大型家具・家電を置いた場所がインテリアの基準となります。室内の印象を大きく変えるので、使い勝手と見た目のバランスをよく考えて設置場所を決めましょう。
荷物はそれぞれ使う場所へ運び込む
ダンボール等に梱包した荷物はそれぞれ使う場所に運びます。
ダンボールの側面に何を入れたか書いておくと、この運び込む作業がスムーズにできます。
運び込まれた荷物の数が正しいか、この時に軽くチェックしておきましょう。
収納スペースや収納用品を用意する
荷物を全て運び込んだらすぐに荷ほどきを始めたくなりますがそこはぐっとこらえて、まずは収納スペースや収納用品を用意しましょう。
押し入れやクロゼットであれば扉を開けて中を換気したり、除湿剤を置いたりしてください。
使用頻度の高いものから荷ほどきをする
荷ほどきはよく使うものから行いましょう。
引越し当日は疲れていることがほとんどです。
最低限必要なのは歯磨きセットなどの身だしなみを整えるものやトイレットペーパーなどの衛生用品です。
これらを優先して取り出しましょう。
荷ほどきが間に合わなかったことを想定して、引越し当日の食事はコンビニ等で購入しておくことをおすすめします。
引越し業者を探すときは一括見積もりを活用しよう
引越しは荷造りをはじめ、やるべきことがたくさんあります。ひとつひとつの作業に時間を割けないこともありますよね。
やることが多い引越しでは、作業あたりの効率をできるだけ高くすることが重要です。
ミツモアのように中小引越し業者も多く参加している一括見積もりサービスを使えば、安くてサービスが充実している引越し業者を効率よく見つけられます。
引越し作業の全体像は以下の記事で解説しています。荷造り以外の手続きなども含めてスムーズに引越しができるよう、参考にしてみてください。