引っ越しすることが決まったら、やらなければいけない手続きや荷造りがたくさんありますよね。テレビもそのうちのひとつです。
「どうやって梱包したらいいかわからない」「どんな手続きをしたらいいのかわからない」
そんな人もこの記事を読めば、テレビに関する引っ越し前後の作業をすべて知ることができますよ。
引っ越し前にやっておきたいテレビの準備
テレビには何本もケーブルが接続されており、複雑に配線がはりめぐらされています。
引っ越し先で元の状態にケーブルをつなぎ直そうと思っても、なかなか時間がかかるものです。
この作業時間を少しでも減らすため梱包の前にひと工夫しておくと、引っ越し後のテレビの設定が格段に楽になりますよ。
周辺機器の設置場所や配線の写真をとっておく
テレビにDVD・BDレコーダーを接続していたり、ゲーム機をつないでいたりする人も多いしょう。
引っ越し先でテレビを設置する際にどこに何を接続していたかがわかるよう、周辺機器も含めて写真をとっておくと便利です。
配線と端子に目印をつけておく
テレビにつなぐケーブルはどれも似ていますよね。引っ越しの際にすべて抜くと、どれがどこに刺さっていたのかわからなくなってしまうもの。
引っ越し先でケーブルをつなぎ直すときのために梱包前に配線と端子に対になるよう目印をつけておくと、設置作業がとても楽になります。
配線ケーブルとテレビ本体の端子にマスキングテープなどを貼り、番号などを書いておきましょう。
ケーブルやリモコンをひとまとめにしておく
テレビにはケーブルやリモコンといった付属品がたくさんあります。
設置までに失くしてしまわないよう、ケーブルは番号を書いて外したらリモコンとあわせて袋に入れるなど、ひとまとめにしておきましょう。
テレビに挿入されているB-CASカードも、運搬中に落ちてしまわないようマスキングテープで固定しておくか付属品と一緒に袋に入れておくとよいでしょう。
引っ越し時のテレビの梱包方法【業者を利用する場合】
引っ越し業者を利用する場合、テレビの梱包も業者の人がやってくれることも多々あります。
当日スムーズに引っ越し作業が進むように、きちんと引っ越し業者が提供してくれるサービス内容を確認しておくことが大切です。
サイズの規定に注意する
サイズの規定に注意が必要なのは、主に引っ越し業者の「単身パック」を利用する人です。
単身パックは業者が用意したカーゴに荷物を載せて運搬してもらうプランです。家電も積み込めるプランの場合、カーゴの大きさは幅74~100㎝が一般的です。
22インチ、32インチのテレビを使用している人はおそらく問題ないでしょうが、43インチなどの大型テレビを持っている人は要注意です。
テレビの幅がカーゴの幅を超えてしまうと運んでもらうことができなくなるので、事前に確認しておきましょう。
業者に梱包方法を確認する
テレビの梱包は自分でやるのか、引っ越し業者がやってくれるのかを事前に確認しておきましょう。
また梱包に使う箱についても、テレビ専用のものを業者が用意してくれる場合もあります。業者が用意してくれるならば購入時の箱がなくても新しくダンボールや緩衝材を用意する必要はないですよね。
テレビの引っ越し準備は、引っ越し業者のホームぺージや業者への電話で確認することができます。
箱に「天地無用」などわかりやすい表記を
もし自分で梱包する場合は、箱に「テレビ」「液晶側」「天地無用」といった表記をしておくと、業者の人は気をつけて運んでくれます。
注意書きをしておいた方がよいものはテレビだけではありません。壊れやすいものや重い荷物にも「割れ物」や「重量物」と記載しておくと、依頼主にとっても業者にとっても安心です。
引っ越し時のテレビの梱包方法【自分で運搬する場合】
引っ越し業者を利用せずに、自分で引っ越し作業を行うという人もいるでしょう。
テレビは精密機械なので、正しく梱包・運搬しないと故障やトラブルの原因になってしまいます。
ここでは自分でテレビを梱包・運搬する人に向けて、やり方や注意点を紹介していきます。
テレビの梱包の仕方
自分で梱包する際は、まず以下のものを用意します。
- 購入時の箱、ない場合はテレビが入る大きさのダンボール
- プチプチ、毛布、タオルなどの緩衝材(箱とテレビの間につめられるもの、液晶画面を保護できるもの)
- あればテレビ専用のクリーナーやクロスなど(テレビを掃除するときに便利)
テレビを梱包するときは「いかに液晶画面が傷つかないようにするか」に気をつけましょう。
テレビで最も壊れやすいのが液晶画面です。そのため、プチプチやクッションシートなどの緩衝材で画面を保護しましょう。やわらかい布やタオルでも代用可能です。その上から液晶をダンボールで補強すると、さらに画面が傷つきにくくなりますよ。
テレビが箱のなかで動いてしまう場合は新聞紙やタオル、発泡スチロールなどと使って固定しましょう。
また、ケーブルやリモコンが運搬中に画面にぶつかって液晶が傷つかないよう、箱への入れ方を工夫するとよいです。
必ず立てたまま梱包・運搬する
テレビは寝かせた状態にすると、余計な負荷がかかって故障の原因になってしまいます。
梱包をするときも運ぶときも、必ず立てたまま行うようにしましょう。
また、テレビの周りに積むものも寝具などのできるだけやわらかいものにするとより安心です。
その他の荷物の梱包については、以下の記事で詳しくまとめています。効率的な荷造りのコツも解説しているので参考にしてみてください。
引っ越しにともなうアンテナ工事や契約手続きは大丈夫?
忘れがちですが、引っ越し先でもテレビを問題なく視聴するためには工事や手続きが必要な場合もあります。
契約手続きをし損ねて見たい番組が見られなかった!となってしまわないよう、引っ越し準備の一環として確認しておきましょう。
地デジアンテナ、BS/CSアンテナの工事が必要な場合も
引っ越ししたらすぐにテレビが視聴できると思っている人は意外と多いようですが、引っ越し先によっては地デジの視聴にもアンテナ工事が必要な場合もあります。
引っ越してすぐにテレビを見たい人は引っ越しの前に確認しておきましょう。
▽地デジアンテナ、BS/CSアンテナの種類や選び方に関する詳しい解説はこちら
- マンション・アパートに引っ越す場合
ほどんどの集合住宅には共同アンテナが設置されているので、地デジはアンテナ工事をしなくても視聴することができます。
しかし、BS/CSを視聴するにはアンテナ工事が必要です。日程を調整して業者を手配しておきましょう。
- 一軒家に引っ越す場合
一軒家には地デジアンテナがついていないので、地デジの視聴にもアンテナ工事が必要です。
NHKの住所変更手続きを忘れずに!
テレビを所有していればNHKの受信料を支払う義務があるため、引っ越しの際には住所変更の手続きをしなくてはいけません。
独立して新たに一人暮らしをはじめる場合には、新規契約が必要です。
住所変更や新規契約といった一連の手続きは、NHKのホームページか電話で行うことができます。
お客様番号、契約者氏名、現住所と新住所、転居予定日、受信料の支払い方法と支払いコースといった情報を手元に用意しておきましょう。
また、アーク引越センターのようにNHKの住所変更を手伝ってくれる引っ越し業者もあります。手続きが面倒だと感じる人は、利用予定の引っ越し業者に代行してもらえるか聞いてみるとよいでしょう。
ひかりTVを利用している人はこちらもチェック
ひかりTVを契約している人も、引っ越しの際には住所変更手続きが必要です。
NTT東日本、NTT西日本、光コラボレーション事業者など、利用している各回線業者に問い合わせてください。
また移転手続きは、ひかりTV公式ホームページの「MyひかりTV」から行うことができます。
手続き申し込みから利用開始までに2~4週間かかることもあるようなので、引っ越しが決まったら早めに手続きを済ませておきましょう。
▽ひかりTVの住所変更手続きに関する詳しい情報はこちら
引っ越し先でテレビが映らないときは
引っ越し先でテレビが映らなかったら慌ててしまいますよね。
テレビが映らない原因には、B-CASカードの接触不良やアンテナが正しく設置できていないことなどがあります。
故障を疑う前に、まずは以下を確認してみてください。
確認事項① B-CASカードは挿入されている?
地上デジタル放送(地デジ)を見るためには、B-CASカードをテレビに挿入する必要があります。
テレビが映らない場合は、まずB-CASカードがきちんと挿入されているか確認してみましょう。梱包時に抜いたまま挿し忘れていたり、差し込む向きが逆だったりすることがあります。
差込口はテレビの側面や背面にある場合が多いようです。
確認事項② チャンネル設定はできている?
もし遠方に引っ越したなら、テレビが映らない原因はチャンネル設定がうまくできていないことかもしれません。
県外への引っ越しなどで地域が変わる場合は、引っ越し先で再度チャンネル設定をしなければいけないのです。
テレビのメニュー画面を開き、「設定」から受信地域を選択することができるので、新住所に設定し直してみましょう。
確認事項③ アンテナは正しく設置されている?
引っ越し先にアンテナが正しく設置されているかも確認が必要です。
地デジアンテナ、BS/CSを視聴する場合はBS/CSアンテナが正しく設置されているかを確認してみてください。
特に一軒家に引っ越す場合は地デジアンテナの工事をしなければ地デジを視聴できません。
また一部のチャンネルだけが映らない場合、画面全体にノイズがかかってしまう場合は、受信できている電波が弱いことが原因の可能性もあります。
前の住居よりも電波の悪い地域や環境に引っ越してはいませんか?
アンテナレベルを確認してみて、受信に十分な数値に足りていないならば電波を増幅するブースターを購入するか、受信感度の高いアンテナに買い替える必要があるでしょう。
▽アンテナレベルってなに?アンテナレベルの確認方法が知りたい!という方はこちら
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