本記事ではスニーカー・運動靴、パンプス・レディースサンダル、革靴、ブーツの梱包方法をご紹介します。
引越しで靴を梱包するときは以下のことに注意しましょう。
- 靴は梱包前にある程度汚れを落とす必要がある
- 効率よく靴の梱包をするなら引越し業者のシューズケースが便利
- 外箱を使えば型崩れしにくい状態で運べる
それぞれの注意点については記事内で詳しく解説します。
靴を梱包する前の準備
靴を梱包する前に行う下準備
- 靴底の汚れを落とす
- 靴全体のホコリを払う
普段靴は地面に触れているため靴底がひどく汚れていることがあります。
このまま梱包してしまうと輸送中に靴が汚れたり傷ついたりする原因になります。
靴底についているゴミや汚れを取り除き、靴全体のホコリを払ってから梱包を始めましょう。
靴の梱包に使うアイテム
靴の梱包に必要なアイテム
靴を梱包するときは緩衝材を複数種類用意しましょう。
新聞紙やチラシだけではなく、不織布や「プチプチ」などの気泡緩衝材、薄手のポリエチレンシートなどを用意するとどのようなタイプの靴でも適切に梱包できます。
新聞紙・チラシなどの緩衝材
新聞紙やチラシ、通販で買った商品の緩衝材は靴の梱包にも使えます。
使えそうな緩衝材がなければ、不織布のシューズバッグを購入しましょう。
スニーカーや運動靴であればシューズバッグに入れるだけで最低限の梱包が終わります。
片足分ずつ入れればパンプスや革靴など取り扱いに注意が必要な靴も簡単に梱包できます。
購入時の箱(靴の外箱)
靴を購入したときについてくる外箱を使えば、梱包時の手間を大きく減らせます。
もし外箱がなければ同じ機能を持つダンボールを購入しましょう。
靴の梱包に特化した専用のダンボール箱を買うと手軽です。宅配便では80サイズであることが多いので困ったら80サイズの箱を探しましょう。
100~120サイズのダンボール
梱包した靴を詰めるのには100~120サイズのダンボールが適しています。
外箱に詰めて梱包した場合も、持ち運びやすくするために大きなダンボールに詰めることをおすすめします。
養生テープ
養生テープは靴の外箱の箱を固定するときに使います。
ガムテープと比べて粘着力が弱いため、荷ほどきのときも簡単にはがせます。
靴をダンボールに入れるときのコツ
種類によらず靴を梱包するときに気をつけたいことは以下の4つです。
まずはこの4つをしっかり頭に入れて、どの靴をどうやって梱包するか決めましょう。
型崩れを防ぐために新聞紙や雑紙を丸めて入れる
運搬中の型崩れを防止するために新聞紙やいらないチラシなどを丸めて靴の中に入れましょう。
新聞紙には吸湿効果もあるので靴へのダメージを減らしながら輸送できます。
色移りを防ぐためにビニール袋等で1足ずつ包む
靴へのダメージを最小限にするのならば、1足ずつ個別に梱包しましょう。
個別に梱包していない靴をひとつのダンボール箱に入れてしまうと、お互いに擦れあってキズがついたり色が移ったりするリスクがあります。
1足ずつ包むのならばビニール袋がおすすめです。
新聞紙を使う方法もありますが、新聞紙のインクが付く可能性があることにご注意ください。
購入時の箱があるならその箱に入れる
購入したときに靴が入っていた箱を取っておいているのなら、その箱に靴を入れましょう。
後から市販の箱を購入することもできますが、箱のサイズや深さが合わないこともあるので購入時の箱を活用することをおすすめします。
靴はつま先とかかとが互い違いになるように入れる
同じスペースでなるべく多くの靴を詰めるためには、つま先とかかとが互い違いになるように入れることがポイントです。
遠くから見たときに長方形に見えるように入れましょう。
種類別:靴の梱包方法
ひとことで「靴」と言っても、形状や素材は様々です。
引越しの荷造りをするときはそれぞれの靴にあった方で梱包しましょう。
靴の種類別梱包方法
スニーカー・運動靴の梱包方法
- 片足分ずつビニール等で包む
- 購入時の箱に互い違いになるように入れる
- 靴を入れた箱のふたを養生テープなどで止める
スニーカーや運動靴は型崩れする心配が少ないため、靴の中でも特に梱包がしやすいです。
もし購入時についてきた箱がなくても、ダンボールに直接入れてしまって問題ありません。
パンプス・レディースサンダルの梱包方法
- つま先部分を中心に型崩れ防止用の新聞紙などを詰める
- 片足分ずつ不織布で包む
- 購入時の箱にヒール部分を内側にし互い違いにして入れる
- 靴を入れた箱のふたを養生テープなどで止める
女性が履くパンプスやサンダルは華やかで細かい装飾がついていることが多いので、それらの装飾が傷ついたり外れたりしないように注意が必要です。
エナメル素材の靴は色移りに注意してください。不織布を使うと色移りの心配がありません。
購入時の箱がなく直接ダンボールに詰めるときは、型崩れを防ぐために箱の上の方に入れます。
革靴の梱包方法
- 型崩れ防止用の新聞紙などを詰める
- 片足分ずつ不織布で包む
- 購入時の箱に互い違いになるように入れる
- 靴を入れた箱のふたを養生テープなどで止める
革靴は型崩れやシワが目立ちやすい靴です。必ず型崩れ防止策を取りましょう。
靴墨を使って手入れをしている場合、輸送中に擦れると靴墨が他のものに付着し汚れてしまう可能性があります。
不織布や捨てる予定のタオルなど、汚れてもいいもので包むことをおすすめします。
仕事で革靴を使っている方は1足は梱包せず、手荷物として運ぶと万が一仕事の日まで荷ほどきができなくても問題なく出勤できます。
ブーツの梱包方法
- ブーツキーパーを靴の中に入れる
- 片足分ずつ不織布で包む
- 購入時の箱に互い違いになるように入れる
- 靴を入れた箱のふたを養生テープなどで止める
ブーツも革靴と同様に型崩れしやすいため、ブーツキーパーを使って形を保持しましょう。
もしブーツキーパーがなければ新聞紙などを丸めたものが代用品として使えます。
ロングブーツを直接ダンボールに入れるときは、足首から上を覆うシャフト部分を折らずに寝かせることで折りジワがつきません。
引越し業者が靴用ボックスを貸し出していることも
靴の梱包が面倒だと感じるのであれば引越し業者がレンタルしているシューズボックスを利用してもよいでしょう。
引越し業者のシューズボックスは靴をそのまま入れるだけで新居まで運んでもらえるものがほとんどです。
業者によってオプション料金の有無や運べる靴の数が異なるため、利用予定の業者に必ず問い合わせてください。
サカイ引越センター
サカイ引越センターではシューズボックスの無料レンタルをしています。
靴をそのまま入れられるので手間なく引越しができます。
アート引越センター
アート引越センターでは独自開発の「エコ楽ボックス シューズケース」を貸し出しています。
8足の靴をしまえるケースを2ケース1セットで貸し出してくれるので、靴の数が多い人でも気軽に利用できるでしょう。
ただしレンタル品であるため混雑時は必ず使えるとは限らないことに注意が必要です。
日通
日通でもシューズボックスレンタルがあります。公式サイト上では「動く下駄箱」とも紹介されています。
中の間仕切りを折りたためばブーツも収納できるのが大きな特徴です。
日通のシューズボックスは自分で組み立てるものですが、公式サイトに詳しい手順が記載されているので組み立て方で迷うことはありません。
引越しの当日は動きやすい靴を履こう
引越し業者に依頼をしていたとしても引越し日は意外と歩き回ることが多いです。
当日は歩きやすい靴を履きましょう。スニーカーや運動靴がおすすめです。
ただし靴ひもを結ぶタイプだと脱ぎ履きの手間がかかるので、マジックテープで止める靴やスリッポンなどが1足あると便利です。
そのほか靴下のまま履けるスライドサンダルもおすすめですが、荷物を持っているときは足元が見えづらくなるので注意しましょう。
荷造りのコツを把握して効率的に引越し準備を進めよう
引越しでは靴を始め、あらゆる持ち物の荷造りをしなければなりません。
その他の荷物の梱包については、以下の記事で詳しくまとめています。効率的な荷造りのコツも解説しているので参考にしてみてください。
荷造りが面倒という方は、引越し業者のオプションサービスで荷造りまで手伝ってもらうか、専用の梱包資材をレンタルしてラクに荷造りを済ませるのがおすすめです。
ミツモアにはシューズボックスのレンタルに対応している事業者もいます。料金を抑えても充実したサービスが利用できるチャンスがありますよ。