この記事では「宿根草を庭で育ててみたい!」という方のために、宿根草を使った庭づくりのポイントやおすすめ品種、育て方を紹介します。
宿根草を庭で育てて、鮮やかな花に囲まれた美しい庭づくりを楽しんでみませんか?
宿根草のレイアウトを考えるポイントは?
宿根草のレイアウトを考えるポイントは3つあります。1つ目は、手前に草丈が低い品種を植えること。2つ目は、間隔を空けて苗を植えること。3つ目は花が咲く時期を考慮することです。
青い花の宿根草はどんな品種がある?
代表的な青い花は、キキョウやゲラニウム、デルフィニウム、宿根ビオラ、コバルトセージです。
そもそも宿根草とは?
宿根草とは、地上部分が枯れても翌年になると同じ株から再び花を咲かせる多年草の一種です。
ガーデニング初心者から上級者まで幅広い人気を集める宿根草。その特徴を解説します。
毎年同じ時期に花が咲く植物
宿根草とは、ひとつの株から毎年同じ時期に花が咲く植物です。
宿根草の読み方は「しゅくこんそう」もしくは「しゅっこんそう」です。漢字からも想像できるように、土中に根が宿り開花後に地上部分が枯れても地中部分では根の部分のみで生きています。
1年で枯れてしまう「一年草(いちねんそう)」と比べると、2年目以降の種まきが必要ないため手間とコストをかけずに管理できます。忙しい方や園芸が苦手な方でも、手軽に育てられるでしょう。
宿根草は花色・草丈・形状と、バリエーションが豊富です。また品種によっても、開花時期が異なります。
たとえば開花時期が春・夏・秋・冬それぞれの品種を植えれば、数年間はほとんど管理しないでも、四季ごとに移りかわる庭の姿を楽しめます。
宿根草と多年草は同じ?
植物には一年草や宿根草のほかに、多年草と呼ばれるものがあります。多年草も毎年種まきをしないでも、花を咲かせる植物です。
多年草と宿根草は共通点が多く似ていますが、厳密には同じではありません。宿根草と多年草の違いについて解説します。
多年草とは
「多年草(たねんそう)」は宿根草と同様に、毎年種をまかなくても開花時期になると花が咲く植物です。「2年以上種まきをせずに同じ株から開花する植物」を多年草と呼びます。
品種によっては、栽培初期は株がまだ小さくて花つきが悪いものもあるかもしれません。しかし、成長するにつれて次第に株が大きくなっていき、花つきはよくなります。大きな花も咲きやすくなるでしょう。
なお原産地では多年草として分類されていても、「ペチュニア」のように日本の気候に合わず1年で枯れてしまう品種は、日本では一年草として扱われています。
正確には、宿根草は多年草と異なる
宿根草と多年草は、種まきをせずに毎年同じ株から花を咲かせる点では同じです。細かな特徴の違いは次の通りです。
宿根草 |
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多年草 |
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宿根草は生育期間以外の季節には、地上部が枯れてしまいます。「土中の根」だけが生きており、翌年に向けて開花の準備をしているのです。
一方で多年草は、開花時期を過ぎても花だけを落として、生育期以外の時期も「地上部も含めてそのままの状態」を維持しています。草や茎が常緑のものが多く、枯れても一部のみです。
一年草や二年草との違い
毎年花を咲かせる宿根草や多年草のほかに、一年草と「二年草(にねんそう)」があります。
宿根草や多年草は2年以上、毎年開花しますが、一年草と二年草は「1回の種まきに対して1回しか開花しない」点が大きな違いです。
ちなみに、一年草と二年草の違いは以下の通りです。
一年草 | 1年間で種まき・発芽・開花・枯死する |
二年草 | 【1年目】種まきをすると、土中に根を張って葉や茎が成長する
【2年目】開花時期が訪れると、花を咲かせて枯れる 【3年目】咲かない |
宿根草のレイアウトを考える際の3つのポイント
宿根草を使った庭造りをうまく成功させるためには、花壇のレイアウトをしっかりと考えておくことが大切です。宿根草のレイアウトを考えるポイントを3つ紹介します。
その①:手前に背の低い植物、奥に背の高い植物を植える
宿根草を花壇に植える際は、高低のバランスを意識しましょう。草丈の低いものを手前に、草丈が高いものを奥に配置するのがおすすめです。
横から見た際の高低差を出すことで、花壇に奥行きが生まれて見栄えがよくなります。
草丈の高いもので固めると全体に圧迫感が生まれてしまいます。また草丈が低いもので揃えるとのっぺりとした印象を与えかねません。バランス良く植えましょう。
その②:適度な間隔を空けて植える
適度な間隔を空けることも大切です。約30cm空けるのがおすすめです。
狭い範囲にたくさんの株を植えると、見栄えが悪くなるだけでなく、植物の生育にストレスを与える原因になることも。
草花のサイズ感と植え付け量、花壇全体のスペースを照らし合わせ、宿根草を植える範囲を決めておくのがコツです。
その③:花が咲く季節を考慮する
宿根草を寄せ植えする方は、花が咲く季節も考慮しましょう。開花時期が異なる宿根草を植えれば、春夏秋冬で花の移り変わりを楽しむことができます。
また常緑性の宿根草も組み合わせておけば、ほかの花が咲かない時期にも寂しい印象を与えません。
宿根草だけでなく、一年草や二年草、多年草と組み合わせて庭づくりを楽しむのもおすすめですよ。
おすすめの宿根草/庭に植えてはいけない宿根草
開花時期が長くおすすめの宿根草と、毒性があるので庭に植えるのは避けたほうが良い宿根草を紹介します。
いくら見た目が美しくても、毒がある宿根草は植えないようにしましょう。
おすすめの宿根草
おすすめの宿根草は以下の4つです。(※名前をクリックすると同ページの紹介部分に移動します)
どれも開花時期が長くおしゃれな印象を与える花なので、植えて良かったと満足を得やすいでしょう。
「なるべく長く花を楽しみたい」「花壇は小さいけど華やかにしたい」という方はぜひ検討してみてくださいね。
植えてはいけない宿根草
植えてはいけない宿根草を3つ紹介します。
その①:スズラン
植物名 | スズラン |
学名 | Convallaria majalis |
科名/属名 | キジカクシ科/スズラン属 |
原産地 | ヨーロッパ、東北アジア |
開花時期 | 5~6月 |
花の色 | 白、ピンク |
花言葉 | 幸せの再来、純潔、謙虚 |
とてもかわいらしい見た目のスズランですが、毒性があります。毒の成分はリコリン類のアルカロイドで、食べると嘔吐や頭痛などの症状を引き起こします。
死に至るほどの毒性ではありませんが、植えるのはおすすめしません。
その②:スイセン
植物名 | スイセン |
学名 | Narcissus |
科名/属名 | ヒガンバナ科/スイセン属 |
原産地 | ヨーロッパ、アジア、北アメリカ |
開花時期 | 12~4月 |
花の色 | 黄色、オレンジ、白、ピンク |
花言葉 | 神秘、自己愛、うぬぼれ |
ヒガンバナ科の植物には「ヒガンバナアルカロイド」という毒が含まれています。触ると皮膚炎を引き起こすので、触らないようにしましょう。
花が咲く前のスイセンは、見た目がニラにそっくりです。誤ってスイセンを口に入れると、食中毒になるので注意してくださいね。
その③:トリカブト
植物名 | トリカブト |
学名 | Aconitum |
科名/属名 | キンポウゲ科/トリカブト属 |
原産地 | 東アジア |
開花時期 | 8~10月 |
花の色 | 紫、白、黄色 |
花言葉 | 栄光、騎士道 |
トリカブトは「アコニチン系アルカロイド」という猛毒を持っています。非常に強力な毒で、トリカブトの毒はフグに劣らないといわれる程です。
口に入れると約15分で、手足のしびれや嘔吐、けいれん、腹痛を引き起こします。死亡例も数件報告されており、とても危険な宿根草です。
春に咲く宿根草
春に咲く宿根草のおすすめ品種を8つ紹介します。他の植物の開花と一緒に、宿根草の鮮やかな花つきを楽しんでみてはいかがでしょうか。
クレマチス
植物名 | クレマチス |
学名 | Clematis |
科名/属名 | キンポウゲ科/クレマチス属 |
原産地 | イギリス |
開花時期 | 3~10月 |
花の色 | 白、紫、ピンク |
花言葉 | 旅人ノ喜び、美しい精神、策略 |
クレマチスは、「つる性植物の女王」としてイギリスで古くから親しまれています。品種が多く、植える時期・開花時期・花色・花の形などが異なる点も特徴のひとつです。
クレマチスの開花時期は、1年に1回咲く「一季咲き」と、剪定すれば春から秋に何度も咲く「四季咲き」に分けられます。
おすすめの品種を2つ紹介します。
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ユンナンエンシス(旧アイスンエンシス)
開花時期 | 12~1月 |
咲き方 | 一季咲き |
特徴 |
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こんな人におすすめ | 冬に庭で花を楽しみたい人 |
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エトワール・バイオレット
開花時期 | 春~秋 |
咲き方 | 四季咲き |
特徴 |
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こんな人におすすめ | ガーデニング初心者の人 |
ワイルドストロベリー
植物名 | ワイルドストロベリー |
学名 | Fragaria vesca L |
科名/属名 | バラ科/キイチゴ属 |
原産地 | ヨーロッパ、北アメリカ、西アジア |
開花時期 | 4~7月 |
花の色 | 白 |
花言葉 | 尊重と愛情、無邪気、幸福な家庭 |
ワイルドストロベリーは、小さくてかわいらしい赤いいちごの実をつけます。そのまま食べると甘酸っぱいので、砂糖を加えてジャムにするのがおすすめです。
ハーブの一種なので、緑の小さな葉はハーブティーにも使えます。
丈夫で育てやすく、初心者にもおすすめです。日当たりと水はけのよい場所に4~6月に植えましょう。植えてからは10日ごとに1回液肥を与えると、株がよく成長します。
鉢植え・地植えともに栽培可能です。ランナーと呼ばれる「つる」が地面を這うように伸びることから、グランドカバーとしても選ばれています。
ジギタリス
植物名 | ジギタリス |
学名 | Digitalis purpurea L. |
科名/属名 | ゴマノハグ科/ジギタリス属 |
原産地 | ヨーロッパ、北アフリカ、中央アジア |
開花時期 | 7月 |
花の色 | ピンク、紫、白、黄色、オレンジ |
花言葉 | 不誠実、熱愛、隠されぬ愛 |
イングリッシュガーデンでは定番人気の「ジギタリス」は、日本でも徐々に注目を集めています。草丈は30cm~180cmと、比較的高く育つ植物です。
花の色は品種によって異なり、紫やピンク、白や黄色など、ベルのような形の花を並べてつけます。
「ハイブリッドジギタリス」と呼ばれる園芸品種も登場しており、原種よりも耐暑性に優れ、花色の発色もよいのが特徴です。
ラナンキュラス
植物名 | ラナンキュラス |
学名 | Ranunculus |
科名/属名 | キンポウゲ科/ラナンキュラス属 |
原産地 | ヨーロッパ、西アジア |
開花時期 | 3~5月 |
花の色 | 白、黄色、ピンク、赤 |
花言葉 | 純潔、優しい心遣い、飾らない美しさ、秘密主義 |
「ラナンキュラス」は、薄い花びらを何十にも重ねた美しい花が特徴です。草丈は30~50cmほどで、3月~5月に花を咲かせます。
品種改良が進み、ピンクや白、紫や黄色など花色の種類が豊富な草花です。豊富な花色から好みのラナンキュラスを見つけて育てられるのも楽しみのひとつですね。
デルフィニウム
植物名 | デルフィニウム |
学名 | Delphinium |
科名/属名 | キンポウゲ科/デルフィニウム属 |
原産地 | ヨーロッパ |
開花時期 | 4~6月、10~11月 |
花の色 | 白、青、紫 |
花言葉 | 自由な暮らし、気まぐれ、心変わり、移り気 |
「デルフィニウム」は、房状に青や紫の花を背高く咲かせるのが特徴です。草丈は約1mで、花壇の奥行きのバランスを保つのに重宝されています。
暑さに弱い性質を持つため、育てる際は風邪通しのよい涼しい場所で育てるのを心がけてくださいね。
ゲラニウム
植物名 | ゲラニウム |
学名 | Geranium pratense |
科名/属名 | ゲラニウム科/フウロソウ属 |
原産地 | ヨーロッパ、アジア |
開花時期 | 4~6月 |
花の色 | 青、紫、ピンク、白 |
花言葉 | 変わらぬ信頼 |
「ゲラニウム」は種類が豊富で、青や紫、ピンク、白の花を咲かせます。花色だけでなく、種類によって草丈の特徴が異なります。
高性種 |
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高山性 |
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イングリッシュガーデンやナチュラルガーデンにも人気のゲラニウムは、「おしゃれな庭を造りたい!」という方にぴったりです。
ユーフォルビア
植物名 | ユーフォルビア |
学名 | Euphorbia |
科名/属名 | トウダイグサ科/ユーフォルビア属 |
原産地 | アフリカ、東南アジア、南米 |
開花時期 | 4~11月 |
花の色 | 黄色、黄緑、オレンジ、赤、白 |
花言葉 | 控えめ、地味、明るく照らして |
「ユーフォルビア」は、他の植栽にはなかなかないエキゾチックな雰囲気が魅力の宿根草です。
草丈は1m~2m前後で、縦方向のアクセントにもバッチリの草花でしょう。花言葉は「控えめ」「地味」ですが、花壇でも抜群の存在感を放ちます。
アンゲロニア
植物名 | アンゲロニア |
学名 | Angelonia |
科名/属名 | ゴマノハグサ科/アンゲロニア属 |
原産地 | 中央~南アメリカ |
開花時期 | 5~10月 |
花の色 | 紫、ピンク、白 |
花言葉 | 片思いの恋、過去の恋人 |
「アンゲロニア」は、茎を囲むように小さな花がたくさん咲きます。
中南米が原産なので、耐暑性があり日差しに強いです。花が咲く期間が長いのも嬉しいポイントです。
夏に咲く宿根草
夏に咲く宿根草のおすすめ品種を10種類紹介します。夏の青空に映えるような、ビビッドな色合いの花を楽しみましょう。
ルドベキア
植物名 | ルドベキア |
学名 | Rudbeckia |
科名/属名 | キク科 / ルドベキア属 |
原産地 | 北アメリカ |
開花時期 | 7月~10月 |
花の色 | 黄色、茶色、えんじ色 |
花言葉 | 公平、正義 |
「ルドベキア」は、北アメリカが原産地の日光を好む宿根草です。日陰で育てると花つきが悪くなるので、育てる際は日照不足に注意してください。
品種によっては一年草のルドベキアもあるため、購入前にはチェックが必要です。宿根草でおすすめの品種を2つ紹介します。
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タカオ
開花時期 | 夏~秋 |
特徴 |
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プレーリー・サン
開花時期 | 4~6月 |
特徴 |
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エキナセア
植物名 | エキナセア |
学名 | Echinacea |
科名/属名 | キク科/ムラサキバレンギク属 |
原産地 | 北アメリカ |
開花時期 | 6月~8月 |
花の色 | ピンク、黄色、白、赤、緑 |
花言葉 | 深い愛、優しさ、あなたの痛みを癒します |
「エキナセア」は、花の中心にイガグリのような盛り上がりがあるのが特徴で、それを取り囲むように紫やピンクの花びらが広がります。
存在感があるので、寄せ植えとして楽しむのがおすすめです。夏の花壇を華やかに彩ってくれるでしょう。
コレオプシス
植物名 | コレオプシス |
学名 | Coreopsis |
科名/属名 | キク科/ハルシャギク属 |
原産地 | 北アメリカ~中南米 |
開花時期 | 5月~10月 |
花の色 | 黄色、白、赤 |
花言葉 | 陽気、真心、一目惚れ、夏の思い出 |
北アメリカを中心に80~100種類が分布している「コレオプシス」は、長く伸びた茎の先にちょこんと黄色やピンク、白色の花をつけます。
5月~10月ごろまで長期間にわたって花を咲かせるのも特徴で、美しい花を存分に楽しむことができます。
草丈は20cm~1mほどで、他の宿根草との寄せ植えも楽しみやすいサイズ感です。高い草丈の植物と組み合わせるのもよいでしょう。
宿根ビオラ
植物名 | 宿根ビオラ |
学名 | viola |
科名/属名 | スミレ科/スミレ属 |
原産地 | ヨーロッパ |
開花時期 | 1~4月 |
花の色 | 紫、ピンク、青と黄色の複色など |
一年草として有名なビオラですが、「宿根ビオラ」は夏越しができるビオラとして注目を集めている品種です。
草丈は10cmと低いのが特徴で、夏の直射日光と多湿を嫌う性質があります。育てる際は、風通しのよい涼しい場所で育てるようにしてくださいね。
キキョウ
植物名 | キキョウ |
学名 | Platycodon grandiflorus |
科名/属名 | キキョウ科/キキョウ属 |
原産地 | 東アジア |
開花時期 | 6~10月 |
花の色 | 青、紫、白、ピンク |
花言葉 | 変わらぬ愛、永遠の愛、誠実、気品 |
「キキョウ」は古くから日本で愛されており、万葉の時代から鑑賞されてきた記録が残っています。
直径5~7cmの花を茎の先端に咲かせ、風流な雰囲気を漂わせます。開花時期も6月~10月ごろと長く、長期間にわたって花を楽しむことができますよ。
ギボウシ
植物名 | ギボウシ |
学名 | Hosta |
科名/属名 | ユリ科/ギボウシ属 |
原産地 | 東アジア |
開花時期 | 7~8月 |
花の色 | 白、薄紫、紫 |
花言葉 | 沈黙、静かな人 |
「ギボウシ」は、品種によってさまざまな見た目の葉をつけるのが特徴です。例えば以下のような葉をつけます。
- 斑入りのもの
- 30cm以上の大きな葉をつけるもの
- しわの目立つもの
樹高も15~200cmと品種によって異なります。花は1日花で、7月~8月ごろになると白や紫の花を枝先に咲かせます。
フェスツカ
植物名 | フェスツカ |
学名 | Festuca glauca |
科名/属名 | イネ科 / ウシノケグサ属 |
原産地 | ヨーロッパ |
開花時期 | 5~7月 |
花の色 | シルバーブルー |
「フェスツカ」は、青みのある細長い葉を密につけるのが特徴で、その姿はまるで針山のようです。庭にモダンかつスタイリッシュな印象をもたらします。
常緑性のため寄せ植えとして人気です。年間を通じて庭の引き立て役を務めてくれますよ。
アガスターシェ
植物名 | アガスターシェ |
学名 | Agastache foeniculum |
科名/属名 | シソ科/カワミドリ属 |
原産地 | 中南米 |
開花時期 | 5~6月 |
花の色 | 紫、白、黄色、オレンジ |
花言葉 | 澄んだ心 |
「アガスターシェ」は、茎の上部にたくさんの小花が集まって咲いているのが特徴です。大きいものだと、草丈が1m近くまで生長します。
さわやかな香りがするので、ドライフラワーとして楽しむこともできます。
タチアオイ
植物名 | タチアオイ |
学名 | Alcea rosea |
科名/属名 | アオイ科/タチアオイ属 |
原産地 | ヨーロッパ、中央アジア |
開花時期 | ~月 |
花の色 | 黄色、白、ピンク、赤 |
花言葉 | 野望、大望、豊かな実り |
「タチアオイ」は草丈が約2mと高く、大きくて薄い花びらが特徴です。ハイビスカスに似ています。
暑さにも寒さにも強いですが、草丈が高い分、根元に日照が当たりにくいです。育てるときは間隔を開けて植えましょう。
千日紅(センニチコウ)
植物名 | 千日紅 |
学名 | Gomphrena globosa |
科名/属名 | ヒユ科/センニチコウ属 |
原産地 | 熱帯アメリカ |
開花時期 | ~月 |
花の色 | 赤、、紫、ピンク |
花言葉 | 不朽、不死、永遠の恋、色あせぬ愛 |
「千日紅(センニチコウ)」は、丸い形をした鮮やかな苞(ほう)が特徴です。花のように見えますが、苞というつぼみを包む葉なのです。花は苞の隙間から生えます。
ドライフラワーとして人気があります。
秋に咲く宿根草
秋に咲く宿根草のおすすめ品種を6つ紹介します。涼しくなってくる季節に花をなびかせる様子は、庭に優雅な印象を与えてくれるでしょう。
セレスチナム
植物名 | セレスチナム |
学名 | Eupatorium coelestinum Alba |
科名/属名 | キク科/コノクリニウム属 |
原産地 | 北アメリカ |
開花時期 | 8~10月 |
花の色 | 紫、青 |
花言葉 | 思いやり、ためらい |
「セレスチナム」は別名「アオイロフジバカマ」といいます。
草丈は40~50cmと比較的コンパクトで、耐寒性や耐暑性のある丈夫な植物なので、初心者でも育てやすいです。
特に寒さに強く、地面が凍るような寒冷地でも育つケースもあります。
繁殖力も強く、横に広がるように生育していく特徴があり、グランドカバーにも多く利用されます。
コバルトセージ
植物名 | コバルトセージ |
学名 | Salvia reptans |
科名/属名 | シソ科/アサギリ属 |
原産地 | 北アメリカ |
開花時期 | 8~10月 |
花の色 | 青、紫 |
花言葉 | 尊敬、知恵、家庭の徳、燃えゆる想い |
「コバルトセージ」は、8~10月ごろにかけて小さな青い花をたくさんつけるのが特徴です。葉や茎が細く、繊細な印象を与えてくれるでしょう。草丈は約50~100cmです。
耐寒性や耐暑性も強いので、放任気味でもしっかりと育ってくれます。
シュウメイギク
植物名 | シュウメイギク |
学名 | Anemone hupehensis |
科名/属名 | キンポウゲ科 / イチリンソウ属 |
原産地 | 中国、台湾 |
開花時期 | 8~11月 |
花の色 | 白、ピンク |
花言葉 | 淡い想い、忍耐、薄れゆく愛 |
「シュウメイギク」は、8月中旬~11月ごろにかけて白やピンクのかわいらしい花を咲かせ、切り花でも多くの人々に愛されてきました。
「菊」の名前がついていますがアネモネの仲間で、花の姿が似ていることが名前の由来とされています。草丈は30~150cmほどで、スラッと高く伸びるのが特徴です。
ヒューケラ
植物名 | ヒューケラ |
学名 | Heuchera |
科名/属名 | ユキノシタ科 / ヒューケラ属 |
原産地 | メキシコ北部~アメリカ南部 |
開花時期 | 5~7月 |
花の色 | 赤、白、ピンク他 |
花言葉 | 辛抱強さ、恋心、繊細な思い |
「ヒューケラ」は葉色のバラエティが多いのが特徴で、緑や赤紫、シルバーや斑入りの葉など、表情豊かな葉の姿は庭に新鮮な彩りをもたらします。
葉の大きさは約3~10cmで、草丈は約20cm~80cmと、他の植物との寄せ植えも楽しみやすいサイズ感です。
5月~7月にかけては白やピンク色のベルのような形をした小花も楽しめます。
ベロニカ
植物名 | ベロニカ |
学名 | Veronica |
科名/属名 | オオバコ科/ベロニカ属 |
原産地 | ヨーロッパ、北アジア、北アメリカ |
開花時期 | 4~6月(春咲き)、9~11月(秋咲き) |
花の色 | 青、紫、ピンク、白 |
花言葉 | 名誉、忠実 |
「ベロニカ」は、草丈5~100cmほどの縦に長く伸びたスマートな形状が特徴で、どこか洗練された印象を放ちます。
ベロニカは花壇のレイアウトに高低差を出したり、奥行きを出したりする際のアクセントにぴったりの宿根草です。
熱さや寒さにも強いので、ガーデニング初心者の方にもおすすめですよ。
冬に咲く宿根草
冬に咲く宿根草のおすすめ品種を3つ紹介します。多くの花が休眠期に入る冬に花をつける宿根草を育てて、冬の庭を明るく彩ってみてはいかがでしょうか。
クリスマスローズ
植物名 | クリスマスローズ |
学名 | Helleborus |
科名/属名 | キンポウゲ科ヘレボルス属 |
原産地 | ヨーロッパ、西アジア |
開花時期 | 12~1月 |
花の色 | 白、ピンク、緑、紫 |
花言葉 | 慰め、中傷、いたわり |
「クリスマスローズ」はその名のとおり、12月後半のクリスマス頃~1月にかけて花を咲かせます。
日の当たる場所でも栽培できますが、直射日光が当たると葉が黄色く変色してしまうため注意が必要です。庭やベランダが「半日陰」の人にぴったりの植物でしょう。
クリスマスローズは花の咲き方や色合いなど、品種や系統が豊富です。品種によっても異なりますが、9~10月に植えるようにしましょう。
鉢植え・地植えともに栽培可能です。地植えでは成長とともに、株がどんどん大きくなり花つきがよくなります。丈夫で育てやすい品種が多いのも特徴です。
ゼラニウム
植物名 | ゼラニウム |
学名 | Pelargonium |
科名/属名 | フウロソウ科 / ペラルゴニウム属 |
原産地 | 南アフリカ |
開花時期 | 一季咲き種:4~6月四季咲き種:4~7月、9~11月 |
花の色 | ピンク、赤、白 |
花言葉 | 決心、君がいてこその幸福、あなたの愛を信じないなど |
「ゼラニウム」の花は四季咲きで、温度が適していれば1年中開花します。赤や白、ピンク色などの星型の花が寂しくなりがちな冬の庭を鮮やかに彩ります。
草丈は20~100cmとやや低めなのが特徴で、鉢植えで楽しんだり庭植えにしてみたりと楽しみ方を選ばないのが特徴です。
スノードロップ
植物名 | スノードロップ |
学名 | Galanthus |
科名/属名 | ヒガンバナ科/ガランサス属 |
原産地 | ヨーロッパ |
開花時期 | 2月~3月 |
花の色 | 白 |
花言葉 | 希望、慰め |
「スノードロップ」は、下向きに花をつけるのが特徴です。その姿は、名前の通り「雪のしずく」のようです。他の植物との寄せ植えでも抜群の存在感を放ってくれることでしょう。
秋ごろから地中で根を伸ばし、2月~3月ごろになるとその白い花をのぞかせます。草丈は10~20cmほどとコンパクトで、鉢植えでの栽培がおすすめです。
宿根草の植え方
宿根草は「鉢で育てる方法」と「庭に地植えする方法」があります。品種にもよりますが、ほとんどがどちらの植え方でも栽培できるため「自分が育てたい環境」に合わせた方法で育てましょう。
また種から育てると発芽しにくく、初心者にとってはハードルが高くなってしまいます。はじめは「発芽済みで成長中の苗を植える」方がおすすめです。
鉢植えの場合
宿根草を鉢に植える際には、事前に使用する道具を用意しておきましょう。
【用意するもの】
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【手順】
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培養土の代わりに「小粒の赤玉土と腐葉土を7:3の割合で配合した土」を使用しても構いません。
自分で配合した土を使う際には、最後に株のまわりに少量の「油粕」「堆肥」「苦土石灰」をまいておきましょう。
丈夫な宿根草はこまめな手入れが必要ありません。ただし放置しているとつるが伸び過ぎてしまったり、風通しが悪くなったりします。
はじめは小さめの鉢へ植えて根の成長を促し、様子を見てひと回り大きめの鉢への植え替えも検討しましょう。
庭植えの場合
鉢植えと違い、庭植は1度植えたら簡単に移動できません。育てる品種が好む栽培環境をよく確認してから、植える場所を決めましょう。
【用意するもの】
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【手順】
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地植えの場合、水やりは基本的に必要ありません。ただし、雨が降らない日が長期間続いて土が乾燥してしまったら水やりをしましょう。
苗は通販サイトでも購入できる
苗は、園芸店やホームセンターで売られているイメージが強いですが、amazonや楽天などの通販サイトでも購入することができます。
種類によって異なりますが、苗のおおよその値段は400~2,000円/個です。
「宿根草の種類が多すぎて、どれを育てるか決まらない」という方は、宿根草の苗セットを買うとよいでしょう。草丈の高さが近い6種の宿根草を、お任せで送ってもらうことができます。
- 内容: 草丈の低い宿根草 6品種
- 値段:3,580円(2022年7月現在)
- 内容: 草丈の高い宿根草 6品種
- 値段:3,580円(2022年7月現在)
宿根草を上手に育てる3つのコツ
宿根草の魅力は手間をかけずに栽培できる点ですが、一切手入れをしないでいると庭やベランダが荒れ放題になってしまったり、株が弱って花つきが悪くなったりします。
宿根草を上手に育てるコツを3つ紹介します。日頃の手入れで宿根草の美しい姿を保ちましょう。
花がら摘みをする
宿根草の花が咲き終わったら「花がら摘み」をしましょう。花がらとは咲き終わってしぼんた花のことです。
枯れた花をそのままにしていると、種子がついたり腐ったりして株に負担がかかってしまいます。また花がらが土に落ちると、そこからカビが発生して病気の原因になります。
摘む際は花の根元にあたる「子房のすぐ下」あたりをハサミで切り取りましょう。
花がら摘みが面倒な人は、花が枯れる前に茎を長めに切って花瓶に生けて室内に飾るのがおすすめです。
水や肥料のあげ過ぎに注意する
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水やり
地植えの宿根草は、基本的に水やりは必要ありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水やりします。
鉢植えの宿根草は、表面の土が完全に乾いてから水やりをしましょう。日が出ていない朝方に鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えてくださいね。
暑い季節はつい水を多く与えがちですが、与え過ぎると「根腐れ」が起きてしまいます。あまりにも暑いときは、日陰に移動させるのがおすすめです。
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肥料
宿根草を育てる場合、肥料は冬越しの前に1回与えるだけで十分です。多くの宿根草が、多肥を嫌います。
与え過ぎると株が弱って、花が咲かなくなってしまうおそれがあるので注意しましょう。
冬越し対策をする
宿根草は品種ごとに耐寒性が異なります。耐寒性の強い品種であれば、「マルチング」をしてそのまま屋外で栽培可能です。
マルチングとは、地表部分をウッドチップや腐葉土で覆い、地面の乾燥や害虫の発生を防ぐことを指します。
「落葉する品種」では花と葉が枯れたら、根が余計な養分を使わずに済むように、根元まで切っておきましょう。
耐寒性が低い品種は、秋に掘り起こして鉢へ移し替えて室内で育てるのがおすすめです。休眠期のため、水やりは控えめにします。
宿根草の楽しみ方
宿根草は植える方法によって楽しみ方が異なります。
おしゃれなイングリッシュガーデン
宿根草はイングリッシュガーデンとしても楽しむことができます。イングリッシュガーデンは、自然あふれるイギリス式の庭のことです。イングリッシュガーデンを作るポイントは3つです。
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事前にレイアウトを考える
宿根草によって草丈が大きく異なります。手前に背の低い宿根草を植えることを意識しましょう。
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常緑の宿根草を選ぶ
冬もきれいな景観を保つために、常緑の宿根草を植えましょう。落葉する宿根草だと冬に葉が枯れたり散ったりするので、庭が寂しくなってしまいます。
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色の濃い花を選ぶ
常緑の宿根草と一緒に植える花は、色の濃い品種を選ぶと庭が鮮やかに見えます。緑の補色は濃いピンクや赤、紫です。
日陰で育つ宿根草はシェードガーデンに最適
日陰や半日陰で育つ宿根草もあります。代表的な品種を4つ紹介します。
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「うちの庭は日当たりが悪いから、宿根草を育てられない」と考えている方、挑戦してみてはいかがでしょうか。
宿根草を育てて美しい庭づくりを楽しもう
宿根草は花がら摘みや水やり、施肥に注意すれば、特別な手入れは必要ありません。植物自身の力で、毎年きれいな花を咲かせてくれる植物です。
地植えだけでなく鉢植えでも育てられるため、庭のない方でも楽しめます。また花色や花の形はもちろん、開花時期など品種が豊富です。慣れてきたら1種類だけでなく、複数の種類を植えてみるのもおすすめです。
その強力な生育力で、毎年花を楽しませてくれる宿根草。四季折々の花の魅力を味わってみてはいかがでしょうか。
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