「青いおしゃれな花を育ててみたい」「今年はコバルトセージに挑戦したい」と思っている人に向けて、コバルトセージの特徴や育て方を解説します。
初心者でも十分育てられる植物なので、自宅の庭をコバルトブルーで彩りたい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
コバルトセージの特徴
まずはコバルトセージの特徴を解説します。セージとサルビアの違いにも触れるので、しっかりと押さえておきましょう。
コバルトブルーの花を咲かせる宿根草
コバルトセージは、夏から秋にかけてコバルトブルーの花を咲かせる、宿根草の一種です。高いもので1メートル程度にまで育つ場合がありますが、茎や葉は細く多く生えるので、繊細さも感じられます。
花は唇形花で、下唇の部分が大きく出ている形をしていることが特徴です。冬の間は地面に隠れてしまいますが、宿根草のため、春になるとまた芽吹き始めます。
シソ科のハーブ「セージ」の一種
セージはサルビアとも呼ばれ、地中海を原産とするシソ科のハーブの一種です。
セージは宿根草から1年草まであり、コバルトセージを含むさまざまな色が存在することが特徴です。その数は約900種類あるといわれており、人気の植物のひとつになっています。
セージは鑑賞用だけでなく、料理やハーブティーにも使われることがあります。また、古代ローマでは免疫力を高める薬草としても使われており、長寿のハーブと呼ばれていたこともあるそうです。
セージとサルビアの違いとは?
セージについて調べていると、セージと呼ばれたりサルビアと呼ばれたりしており、両者の違いがわからない人もいるのではないでしょうか。結論をいうと、セージとサルビアは同じものと考えて問題ありません。
呼び方が異なるのは、セージは英語名(sage)であり、サルビアは学名(Salvia officinalis)であるためです。なお、和名では『ヤクヨウサルビア』と呼びます。
コバルトセージのおすすめポイント
コバルトセージは、数あるセージの中の一種であることがわかりました。では、コバルトセージの魅力は一体何なのでしょうか。コバルトセージのおすすめポイントを二つ紹介します。
植え替え不要で毎年花を咲かせる
植物は大きく、「一年草」と「宿根草」の二つに分かれます。
一年草 |
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宿根草 |
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宿根草は植え替えの必要がないので、管理が楽でランニングコストが安いのがメリットです。
また、宿根草の多くは害虫に強いものが多くなっており、コバルトセージも害虫の被害にさらされる心配が少ないでしょう。
暑さや寒さに強く育てやすい
植物によっては、暑さや寒さに弱いために、こまめな手入れが必要なものもあります。しかしコバルトセージの場合、暑さや寒さに強く、特に夏を越すために特別なことをする必要はありません。
夏を越したことで株が疲れてしまう可能性があるので、余裕があれば株の入り戻しを行って力を温存させるとよいでしょう。
冬を越す場合は、冬前に株をバッサリと切り戻すことがポイントです。そうすれば、春になる頃には立派な株となってまた芽吹いてくれます。
コバルトセージの栽培のコツ
これからコバルトセージを育てようと思っている人に向けて、育てる際のコツを解説します。ポイントを押さえて、長くコバルトセージを楽しみましょう。
日当たり、風通しのいい場所が最適
コバルトセージは、日当たりと風通しがよい場所を好みます。湿気には弱いため、水はけの良い土に植えるようにしましょう。日当たりが悪いと軟弱になり、花がきれいに咲かない可能性があります。
地植えの場合の水やりは、基本的に雨に任せて問題ありません。鉢に植える場合は、土が乾いたら十分な量の水をやりましょう。
適切なタイミングで切り戻しを行う
コバルトセージは、放っておくと茎が1m程度にまで成長します。しかし、茎や葉が細いので、丈が長くなりすぎると倒れてしまう恐れがあります。さらには、風通しが悪くなる可能性もあるでしょう。
そのため、定期的に剪定を行うことが重要です。不要な枝葉をせん定することで、丈を抑えられるので、きれいに育てることができます。
コバルトセージは初心者にもおすすめ
コバルトセージはコバルトブルーの花がきれいな宿根草で、初心者でも育てやすい植物の一つです。サルビアと呼ばれることもありますが、基本的には同じ意味です。
コバルトセージは暑さや寒さに強く、手入れの手間がかからないことがおすすめできるポイントです。ただし日当たりと風通しの良い場所に植えるようにし、定期的にせん定を行いましょう。
コバルトセージの茎や葉は細い割に丈が長くなりがちです。定期的に手入れをすることで繊細さを美しく表現することができるでしょう。自宅の庭をおしゃれに彩りたい人は、ぜひコバルトセージを育ててみてはいかがでしょうか。