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芝張りの費用相場とは?主な芝の種類と特徴、費用を安く抑えるコツも

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最終更新日: 2023年06月28日

美しい芝生を育てると、庭に出るのが楽しみになります。見た目がきれいなだけではなく、日光の照り返しが減り暑さが和らぐ点もメリットです。芝張りを業者に依頼する際の費用相場や、芝の種類などをチェックしましょう。

芝張りの費用相場

芝

芝張りにかかる費用は、材料費・作業費に大きく分けられます。また芝は種類によって価格が異なり、どれを選ぶかで費用が変動します。芝張りを業者に依頼するときの、費用相場を見ていきましょう。

日本芝の相場

日本芝は日本の気候に適していて、全国各地でよく使用されている芝生です。業者によって材料費は異なりますが、購入にかかる費用の相場は「1束で500円程度」「1㎡で1,000円程度」です

あまり手をかけなくても成長するので、春から夏にかけて緑色の美しい葉を楽しめます。冬が来ると枯れ、春に再び新しい葉が出てくるので、季節の移り変わりを感じられるところも魅力です。

自分で購入するなら、大型の園芸店・ホームセンターなどへ行ってみましょう。近くで販売していない場合は、インターネット通販を利用する方法もあります。別途送料が必要ですが、産地直送なら新鮮で状態がよいものを送ってもらえます。

西洋芝の相場

西洋芝は「暖地型」と「寒地型」に分けられます。暖地型の相場は「1㎡あたり3,000円程度」です。暖地型には、バミューダグラス類・ティフトン類などの種類があります。

寒地型は寒い環境でも耐えられ、日本芝の生育が難しい場所でも育てられます。暖地型よりもやや高価で、「1㎡あたり5,000円以上」するケースが珍しくありません。代表的な種類は、ブルーグラス類・ベントグラス類などです。

ブルーグラス類・ベントグラス類はゴルフ場などで使われる高級な芝で、暖地型とは違い季節を問わずに青々とした姿を楽しめます。しかし高温多湿には弱く、環境が合っていないと枯れたり変色したりすることもあります。

芝張りの作業費用

芝張りの作業にかかる費用の目安は、「1㎡あたり3,000~6,000円程度」です。材料費を合わせて、1㎡あたり5,000~1万円程度の予算を準備しておきましょう。

どのような張り方をするかによっても必要な材料の量が変わり、費用に影響します。広い地面を隙間なく芝で埋める必要があるときは、多くの費用が必要です。

また天然芝を張る際は、芝と芝の隙間を埋めるための「目土(めつち)」や、地面に根付かせるための土壌改良が必要なケースもあり、現場の状況によって費用が変化します。

目土や土壌改良は作業費用に含まれているのが一般的ですが、そうではない場合もあります。見積もりを出してもらう際は、作業費用に副資材が含まれているかどうかを確認し、正確な費用を確認しましょう。

日本芝の主な種類と特徴

日本芝は日本に自生している芝のことで、広い地域で公共の場・庭作りに活用されています。主に3つの種類があり、丈夫で環境に適したものを見つけやすいでしょう。

野芝(ノシバ)

野芝は北海道を除く全国各地に自生する、ポピュラーな種類です。一般家庭の庭・公園・河川敷など、幅広い場所で見られます。葉の幅が広く密度は粗めで、踏まれても弱りません

鑑賞価値はそれほど高くはないものの、丈夫で土壌を選ばない性質を持ちます。成長が穏やかなので頻繁な刈込みは必要なく、病害虫・乾燥などにも強い特徴があり、庭の手入れにあまり時間をかけたくない人におすすめです。

1㎡あたり500~1,000円程度」と入手しやすい価格帯で、費用を抑えたい人にも向いています。

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野芝は管理のしやすさ重視の方におすすめ!特徴や高麗芝との違いを解説|ミツモア

高麗芝(コウライシバ)

東北以南の地域でよく使用され、戸建ての庭でもよく見かける種類です。高温・乾燥によく耐え、少ない肥料でも元気に育ちます。野芝と同様に日本の気候に適しており、病害虫・踏圧に強い傾向です。

生育期でも急激に背丈が伸びないので、手入れの回数が少なくて済みます。野芝に比べるとやや葉が細く高密度に茂る特徴があり、刈込み次第で美しく見せられます。

高麗芝は育てやすさだけではなく、見た目も重視したい人におすすめです。価格は野芝と同じくらいか、やや高い程度です。

関連記事:高麗芝で憧れの芝生のある庭を実現!手入れ方法や植え方など徹底解説|ミツモア

姫高麗芝(ヒメコウライシバ)

高麗芝の中でも、葉が細く密度が細かい種類を姫高麗芝と呼びます。標準的な高度の地域であれば、北海道を除くほぼ全ての地域で育てられる品種です。

葉の幅は高麗芝の半分程度で、見た目が上品です。柔らかさのある、鮮やかなグリーンの芝生を作りたいときに向いています。ただし高麗芝に比べて成長が早く、管理が大変です。

姫高麗芝は手間暇をかけて、美しい庭作りをしたい人向きだといえます。日本芝の中では価格が高い傾向で、「1㎡あたり2,000~3,000円程度」です。

関連記事:姫高麗芝ってどんな芝?高麗芝との違いや基本の手入れ方法も解説|ミツモア

西洋芝の主な種類と特徴

西洋芝はヨーロッパ・アメリカなど、西洋に自生している芝のことです。日本でも環境に適していれば育てられます。日本芝に比べると手がかかりますが、うまく育てられれば、鑑賞価値が高い庭ができます。西洋芝の種類と特徴を見ていきましょう。

ブルーグラス類(寒地型)

ブルーグラス類はヨーロッパなどの寒冷地で、広く育てられている芝生です。寒冷型の西洋芝の中ではポピュラーな種類で、「ケンタッキーブルーグラス」の名称でも知られます。濃く鮮やかな緑色をしていることが特徴です。

寒さに強いですが高温多湿には弱く、日本では北海道・東北などの限られた地域に向いています。関東以西では生育が難しいため、一般的にはあまり使われていません。

葉の幅はやや太めで、根付けば力強く成長します。寒冷地では公共の場・グラウンドに使用されることもあり、環境が整っていれば種から育てることも可能です。

ベントグラス類(寒地型)

ベントグラス類はブルーグラス類に比べ、葉が柔らかく密度が高い特徴があり、繊細で美しい芝生を作れます

かなり短くなるまで刈っても弱らない性質を持ち、ゴルフコースのグリーンなどにも使用されています。

寒さには強いですが、高温多湿・極端に乾燥した場所には弱く、東北以南の日本の夏を乗り越えるのは困難です。また病害虫・踏圧にも弱いので、小まめな手入れが必要です。

バミューダグラス類(暖地型)

バミューダグラス類は暖地型なので、西洋芝の中では日本の環境にも適している種類です。高温・乾燥によく耐え、関東以西の地域でよく育てられています。

葉は細かく濃い緑色をしていて、日当たりを好みます。寒い場所・日陰では、健康的に育てられません。

また踏圧に強いため、芝生公園・グラウンドなどで多く使用されています。日本芝に比べると成長が早く頻繁な手入れが必要なので、一般家庭には向かないかもしれません。

芝張りの費用を安く抑えるコツ

芝

芝張りをする面積が広い場合は費用がかさみますが、業者に依頼する場合でも工夫すれば、少ない予算で思い通りのスペースを作れます。芝張りの費用を安く抑えるコツをチェックしましょう。

自分でできることは自分でやる

芝張りの費用がかさむ原因の1つに、「整地に時間がかかる」ことが挙げられます。全てを業者任せにするのではなく、できるところまでは自分で作業して費用を抑えましょう

芝張りをする前の準備に時間がかかると、多くの作業時間が必要になって費用が増えてしまいます。

「地面に埋まっている小石・ごみを取り除く」「雑草を引き抜いておく」「凸凹している部分をならす」というように、芝生を張る部分をあらかじめ整えておきましょう。

凸凹している場所を平らにする際は、スコップを使います。角が四角くなっているタイプのスコップを使用すると、地面を叩いてならすこともできて便利です。

関連記事:芝生の上手な張り方!適した時期から張り方の種類、手入れ方法も紹介|ミツモア

相見積もりを取る

芝張りを業者に依頼する際は、複数の業者から見積もりを取りましょう。1カ所だけでは比較検討ができず、費用を抑えられない原因になります。

見積もりの内訳を見比べて、同じ作業内容でも料金が安く設定されている業者に依頼すれば、それだけ費用を抑えられます。後からもっと安い業者を見つけて、残念な思いをすることもなくなるでしょう。

複数の業者から見積もりを取る際は、「ミツモア」を利用するのがおすすめです。郵便番号・地域を入力し、いくつかの簡単な質問に答えるだけで住んでいる地域に近い業者をピックアップでき、時間をかけずに優良な業者を探せます。

芝張り・芝生の手入れの見積もりを依頼する

張り替えの場合は古い芝生は自分ではがす

「すでに芝生を育てていて新しく張り替えたい」という場合は、古くなった芝生を自分ではがしましょう。業者に依頼する際は、作業工程が多くなるほど費用がかさみます。自分で古い芝生を処分すれば、撤去・運搬の費用はかかりません。

芝生をはがすにはスコップを使って切れ込みを入れ、スコップを差し込んで「テコの原理」で持ち上げるようにしてはがしていくだけです。芝生に付着している土は、小さめのスコップを使えば簡単に取り除けます。

また体力に自信がない人であれば、除草剤を使うのもよいでしょう。薬剤の購入費用はかかりますが、スコップではがすよりも労力が少なく済みます。

ただし除草剤を使ってから間もない状態では、新しい芝生を植えられません。ある程度の時間を置くか、雨が降って薬剤が流れた後などに植えることになります。

古い芝生を処分する際は、自治体のルールに従って捨てましょう。はがしてから土と分け、しばらく日向に置いて枯れさせたものであれば、燃えるごみとして処分できる場合もあります。

芝の張り方もポイント

隙間がないように芝生を敷き詰めるのではなく、「わざと隙間を開けて植える方法」もあります。芝生は茎を横に伸ばして増えていく性質を持つので、隙間があっても成長とともに全体的に広がっていくのです。

芝の張り方を工夫すると、少ない材料で広いスペースを埋め尽くせます。例えば市松模様になるように配置したり、芝と芝の間隔をあえて広げたりする張り方などがあります。

ただし隙間を多く作るほど、全てのスペースを埋め尽くすまでに時間がかかる点は、留意しておきましょう。また土がないところでは成長できないので、隙間を埋めるために多くの目土が必要になる点にも注意が必要です。

芝生の購入費を節約できても、土に多くの費用がかかる場合は大きな節約にならないケースもあります。予算を抑えたいときは、効率のよい芝の張り方について業者に相談してみましょう。

自分の庭に適した芝張りを

住んでいる地域に適した種類の芝生を植えることが、上手に庭を作るポイントです。東北以南では日本芝、寒冷地では西洋芝を選ぶと育てやすいといえます。

種類によって成長の早さが違うので、手入れの頻度も考慮しながら選び、きれいな庭を保ちましょう。

業者に依頼するときは、自分でできる範囲のことをやっておくと費用を抑えられます。1つの業者の見積もりだけで判断せず、ミツモアで相見積もりを取り、できるだけ安く手厚いサービスを行ってくれる業者を選びましょう。

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