目の詰まった鮮やかな芝生を育てるには「肥料」が不可欠です。肥料と一口にいっても、有機肥料や化成肥料などのさまざまな種類があり、含まれる成分や効き方が異なります。芝の種類によって肥料の与え方のタイミングが変わる点にも注意しましょう。
芝生の種類は大きく2つ
芝はイネ科の多年草植物です。一般家庭では鑑賞・保安・レクリエーションなどの目的で用いられるケースがほとんどでしょう。
芝生にはさまざまな種類がありますが、大きくは「暖地型芝生」と「寒地型芝生」に分類されます。
暖地型芝生
暖地型芝生(夏芝)は「暑さ」と「乾燥」に強い芝です。生育に適した温度は25~35℃前後で、気温が下がるにつれ育ちが遅くなるのが特徴です。
10℃以下になると地上部は枯れて完全な休眠状態に入り、春になると再び芽が出て生育を続けます。
低温期は発芽しないため、種まきは気温が20℃前後の春から秋に行いましょう。5月中旬から7月が芝生の種まきに最も適した時期です。
代表的な暖地型芝生には、以下の種類があります。
- 野芝(のしば)
- 高麗芝(こうらいしば)
- ビロード芝
- バミューダグラス類
芝は「日本芝(和芝)」と「西洋芝(洋芝)」に分類されますが、日本芝=暖地型芝生と考えてよいでしょう。
寒地型芝生
寒地型芝生(冬芝)は涼しい気候を好む芝です。温暖型芝生は淡い緑色が多いのに対して、寒冷型は鮮やかな緑色や濃い緑色をしているのが特徴です。
生育適温は15~20℃ですが、気温が0℃になっても枯れることはなく5℃になれば発芽します。
逆に、気温が35℃以上になると葉緑素の分解が始まり、「夏枯れ」を引き起こします。22℃以上の気温が2カ月以上続いても弱ってしまうため、関東よりも北の地域での生育に適しているでしょう。
排水性や通気性に優れた砂質の土壌を好み、管理にはやや手間がかかります。暖地型に比べて発芽や初期成長が遅いため、芝生として仕上がるまでの時間は長めに見ておきましょう。
代表的な寒地型芝生には、以下の種類があります。
- ベントグラス類
- ブルーグラス類
- フェクス類
- ライグラス類
日本芝が暖地型芝生に属するのに対して、西洋芝のほとんどは寒冷型芝生に属します。
芝生の肥料を与える時期
きれいな芝生を維持するためには、肥料を与える「時期」が重要です。元気がないからといってやみくもに与えると、生育が妨げられたり雑草だけが延びてしまったりと逆効果になるので注意しましょう。
肥料は生育期に与えるのが基本
芝には生育が活発になる「生育期」と活動がストップする「休眠期」という2つのサイクルがあります。肥料は「生育期」に合わせて与えるのが基本です。
芝生の生育期
- 暖地型芝:3~11月
- 寒地型芝:3~5月・9〜11月
ノシバなどの暖地型芝には、3~11月までの間1カ月おきの頻度で肥料を与えます。休眠期に入る前の9月と11月に肥料をたっぷり与えておくと、春の芽吹きがよくなります。
寒地型芝は春と秋の間、1カ月に1回の頻度で与えるのが基本です。気温の高い夏場は生育が緩慢になるため、6~8月の3カ月間は肥料やりを控える必要があります。与えるとしてもごく微量にしておいた方がよいでしょう。
冬の時期は施肥を控える
12~2月の冬の時期は、基本的に芝生の肥料を与える必要はありません。養分をほとんど吸収しないため、与えた肥料が無駄になってしまいます。この期間は草刈りや補植も不要です。
暖地型芝は温度が10℃を下回ると休眠期に入ります。寒さに強い寒冷型芝も霜が降りれば生育は緩慢になり、葉の色がくすんでくるでしょう。
冬場にやっておくべき作業は「水やり」と「除草」です。水やりは月1・2回程度、気温が比較的暖かい日に行います。伸びた雑草は育つ前に摘み取っておきましょう。
霜が降り凍った芝を踏むと芽が傷んでしまうため、冬場の作業は慎重に行わなければなりません。
芝生の肥料の種類
普通肥料には次の3種類があります。
- 有機肥料
- 化成肥料
- 配合肥料
それぞれの特徴や土壌に与える影響を理解し、目的に合わせて使い分けましょう。
有機肥料
有機肥料は米ぬか・魚粉・油カス・動物の排泄物など、動植物由来の有機物から成る肥料です。肥料効果だけでなく土質を改善する効果もあり、植栽前の土壌づくりにも多く使用されます。
有機肥料は土の中にいる微生物によって分解され、土壌に「団粒構造(土壌の粒子が結合し集合体になった状態)」が形成されるようになります。
団粒構造の土壌は保水性・通気性・透水性に優れており、植物や野菜の健全な生育を促すのが特徴です。
有機肥料は微生物によって分解されたのち植物に吸収されます。肥料としての即効性はありませんが、さまざまな養分がバランスよく含まれており、肥効が長く続くのがメリットです。
化成肥料
「化成肥料」とは、鉱物などの原料を使い化学的に合成した肥料です。
肥料効果のみに特化しており、有機肥料のような土質改善効果はありません。臭いが少ないため、ガーデニングや室内に置く鉢植えにも適しています。
化学肥料のメリットは成分の含有量がわかりやすく、足りない成分をピックアップして補充できるところです。
化学肥料は、三要素のどれかひとつが含まれた「単肥」と三要素を複合した「複合肥料」に分類できます。
植物に与える効果での分類は大きく「速効性肥料」「緩効性肥料」の2つで、植物の生育状態に合わせた選択が可能です。
ただ、化成肥料を使い続けると土壌が単粒構造(土の粒子が独立した状態)になり、水はけや通気性が低下してしまいます。使いすぎは根が障害を受けて枯れてしまう「肥料やけ」を起こす原因にもなるので、量には十分注意しましょう。
配合肥料
配合肥料は化成肥料のひとつで「複合肥料」に分類されます。特定の養分が不足した場合は「単肥」を使用するのが一般的ですが、量を間違えると生育を妨げます。
栽培に慣れていない人は、その植物に必要な養分が多く含まれた配合肥料を使った方が無難でしょう。配合肥料には以下のような種類があります。
- 有機肥料肥料のチッ素肥料・リン酸質肥料・カリ質肥料を2種類以上混合したもの
- 油カスや骨粉などの有機物をベースに化成肥料を配合したもの
有機物をベースにした配合肥料は土質の改善にも役立ちます。化成肥料が配合されているため、効き目もそれなりに早く表れるのもメリットです。
芝生の肥料の選び方
芝生にはどのような形状・性質の肥料が適しているのでしょうか?ひとつの肥料だけを使っても問題はありませんが、場面に応じて複数の肥料を使い分ける方法もあります。
それぞれの特徴とメリットを解説しますので、使い分けられるように確認しておきましょう。
液状もしくは粒状を選択
肥料には液状のものと粒状のものがあります。
液状肥料 |
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粒状肥料 |
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液状肥料は即効性が高く、根に触れるとすぐに吸収されるのが特徴です。芝に元気がないときや効果を早く出したいときに向いているでしょう。固形肥料と違って雨などの水に流れやすいため、適量を定期的に与える必要があります。
原液で使えるタイプと希釈して使うタイプがあるので、説明書きをしっかりと確認しましょう。
一方、粒状の肥料は雨や水やりのたびに成分が少しずつ土に溶け出していきます。液状のような即効性はありませんが、効果が長く続くのがメリットです。
植物の植え付けをする前に土に施す肥料を「元肥(もとごえ)」、植え付け後に肥料を追加することを「追肥(ついひ)」と呼びます。粒状は元肥、液状は追肥に適しているといわれています。
有機肥料か化成肥料かを選択
肥料には「有機肥料」と「化成肥料」がありますが、芝の生育にはどちらが適しているのでしょうか?
有機肥料には栄養補給のほかに土壌を改良する役目があります。即効性はありませんが、元肥に使用すれば土壌中に団粒構造が形成され水はけや通気性がぐっと良くなるでしょう。
一方で、効果が緩慢な点と臭いがきついことが有機肥料のデメリットです。
化成肥料は即効性が高いのがメリットです。成分量にムラがなく必要量が分かりやすいため、初心者でも簡単に扱えます。ただし、化成肥料だけを長く使い続けると土壌本来が持つ力が失われてしまうので注意しましょう。
どちらにも利点・欠点があるため、状況に合わせて両方を上手に使い分けるのが賢明です。元肥に有機肥料、追肥に化成肥料を使う手もあります。
肥料の役割
肥料は土壌を肥やし、植物の生育をよくするために使用するものです。植物の生命活動に欠かせない「三要素」「二次要素」「微量要素」が含まれており、肥料を使うのと使わないとでは育ち方に大きな違いが表れます。
植物が成長するための養分になる
肥料が果たす役割は植物の「養分」を補給することです。森や林などの自然界では、落ち葉や動物のフン・死骸などが土の中の微生物によって分解され、植物の生育に必要な養分が生み出されます。
また植物は葉の「葉緑体(クロロフィル)」で光を受け取り、「水」と「二酸化炭素」を使って自身の養分となる糖質を作り出しています。同時に土壌に根を張り、生育に必要な養分を吸い上げて生きています。
庭や都会の土壌は養分が不足しがちなため、適度な肥料を与えて生育をサポートする必要があります。
植物に必要な三要素を補充する
植物の生命活動に必要な元素は17種類あるといわれています。中でも植物が大量に必要とするのが「三要素(大量要素)」です。
- チッ素(葉肥):葉・茎の生育
- リン酸(花肥・実肥):開花・結実
- カリ(根肥):根の発育・病気や寒さへの抵抗力向上
動物の死骸などが少ない家庭菜園や庭の土壌に含まれる三要素には限りがあるため、肥料で十分に補給することが重要です。土壌改良をせずに放置すれば、養分は徐々に減少し植物が健全に育たなくなります。
土壌にチッ素が不足していると葉の育ちが悪く、色が黄味を帯びてきます。リン酸が足りなければ花や実をつけにくくなるため、葉や茎ばかりになって見栄えも悪くなるでしょう。
カリが不足すると害虫や病気に対する抵抗力や耐寒力が低下し、植物が弱ってしまいます。
その他の必要な要素
肥料によって、三要素の他にも「二次要素」や「微量要素」などのさまざまな養分を植物に補充できます。三大要素ほどの量は必要ありませんが、どれかひとつでも欠けると植物が元気に育ちません。
植物に必要な17種類の元素のうち、肥料で補えるのは14種類です。残りの3元素(炭素・酸素・水素)は水や空気から補います。
「二次要素」とは、以下の3つを指します。
- カルシウム:細胞組織の結びつきを強化する・土壌が酸性に傾くのを防ぐ
- マグネシウム:葉緑素の構成
- 硫黄:植物体を構成するタンパク質の原料となる
「微量要素」は植物の成長を助ける元素です。不足すると生育不良になる一方、多すぎても他の養分の吸収が妨げられるなどの悪影響があります。以下の6つが代表的なものです。
- 鉄:葉緑素の合成
- マンガン:ビタミンの合成
- ホウ素:根・新芽の生育
- 亜鉛:タンパク質・でんぷんの合成
- モリブデン:ビタミンの合成
- 塩素:光合成に関与
それぞれの役割を知ったうえで、適切な量の肥料を与えるようにしましょう。
芝生に肥料が必要な理由
天然芝は土壌の栄養分を摂取してすくすくと生長しますが、庭では天然の栄養分が摂取しにくいため定期的な肥料やりが欠かせません。芝を張る前の土壌改良では、土に肥料を混ぜ込むことで理想の生育環境が整います。
芝の生長を助ける
適切な肥料は芝の生長を助けます。芝は互いの根が絡み合って密集しているため、栄養の吸収が妨げられれば生育が遅れてしまうでしょう。
美しい芝を育てるには、肥料と水やりを適切に行って芝全体に養分を行き渡らせるのがポイントです。
また、定期的な「芝刈り」によって芝が吸収した養分も一緒に回収されてしまいます。刈り込んだ後に葉を再生させるにはより多くの養分が必要になるため、肥料を忘れずに与えなければなりません。
土壌づくりへの効果
美しい芝を育てるには、生育に適した「土壌づくり」も欠かせません。最適な土壌条件は芝の種類によっても異なりますが、共通している点として「保肥力の高さ」が挙げられます。
「保肥力」とは、土壌がどのくらい養分を保持できるかを指す園芸用語です。庭の土は栄養分が少ないため、肥料や堆肥を混ぜて土壌の状態を整える必要があります。
特に、肥料の三大要素であるチッ素・リン酸・カリは芝が育つ上で不可欠な養分です。土壌が整うと芝の根付きがよくなり、青々とした芝が育つでしょう。
肥料の撒き方
美しい芝生を育てるためには「肥料の撒き方」も重要です。ムラがあったり与える量を間違えたりすると、肥料の効果が十分に発揮されません。
まき方が悪いと、美しい芝になるどころか肥料やけや根傷みなどのトラブルが発生するおそれもあります。
正しい芝生の肥料のやり方を知り、美しい芝づくりに生かしましょう。
必要な肥料の量を用意する
必要な肥料の量や散布時期・散布方法は製品ごとに異なります。製品説明をしっかりと読み、ルールに従って使用するのが原則です。
例えば、暖地型芝に粒状肥料を与える場合は2カ月に1回程度が好ましいといわれています。
量は製品ごとに違いますが、1平米あたり20~50gが一般的でしょう。寒地型芝の場合は1カ月に1回の頻度で10~30g前後を与えます。
液体肥料は水に溶けやすく流れやすいため、粒状肥料よりもこまめに与える必要があります。薄めるタイプを使う際は、希釈率を間違えないように注意しましょう。
ムラなく散布する
肥料はムラがないように均一に散布しなければなりません。庭の広さを確認し、必要な肥料をあらかじめはかっておきましょう。
芝生の肥料やりの手順
- ロープやコーンで歩く動線に目印をつける
- 肥料の半分量を横方向でまく
- 残りの肥料を縦方向でまく
粒状肥料の場合の追加手順
- まきすぎた場所があれば、ほうきや熊手で分散させる
- 肥料をまいた後、たっぷりの水を散布する
ロープやコーンで歩く動線に目印をつけておくと、まき忘れや重複を防げます。肥料の半分の量を横方向でまき、その後に残りを縦方向でまいていくのがポイントです。
粒状肥料の場合、まき過ぎた場所があればほうきや熊手を使って分散させます。
肥料をまいた後はたっぷりの水を散布しましょう。葉に着いた肥料を落とすと同時に粒状肥料を溶かし、全体に行き渡らせる効果があります。
肥料を与える際の注意点
「肥料はたくさん与えれば与えるほどよい」と思っていませんか?肥料の与えすぎは肥料やけや生育不良を招きます。規定量を守り、ムラなく与えることが美しい芝生を育てるポイントです。
やりすぎによる肥料やけに注意
肥料を多く与えすぎると、溶けだした高濃度の肥料成分が根の養水分吸収機能を阻害する「肥料やけ」が起こります。最悪の場合は芝が枯れてしまうため、量や与え方には十分な注意が必要です。
- 根焼け:根が褐色に変色して枯死
- 葉焼け:葉の縁が黄色に変色し、次第に枯れる
- 脱水:地上部の葉が萎れる
- 発芽障害:芽が出ない、または生育に異常がある
「肥料の与えすぎ」の他に、散布したとき葉に付着した肥料が肥料やけの原因になるケースもあります。肥料をやった後は芝全体にまんべんなく水をまき、葉に着いた肥料を洗い流しましょう。
まきムラは色のムラにつながる
肥料のまき方にムラがあると、芝生の色ムラや部分的な生育不良につながります。一度まいた肥料は回収できないため、必要量を少量ずつ与えるようにしましょう。
粒状肥料はできるだけ小さな粒で、成分の含有量が少ないものを選ぶのがポイントです。調節がしやすく、万が一まき過ぎてしまった場合でも肥料やけやまきムラが起こりにくいでしょう。
成分量が多い肥料は必要量を正確に測り、慎重に与える必要があります。
「肥料散布機」を使えば、均等でスピーディな肥料やりが可能です。近年は家庭でも使いやすい小型タイプが販売されているため、ホームセンターやネット通販でチェックしてみましょう。
おすすめの芝生用液体肥料
液状肥料は芝生の根に吸収されやすく、比較的効果が表れやすいのが特徴です。希釈が必要なものと原液のまま使えるものがあるため、説明書をしっかり確認しましょう。
おすすめの芝生用液状肥料をピックアップし、特徴を紹介します。
ハイポネックスジャパン「ハイポネックス 芝生の液肥」
地下深層水から抽出した天然有機物「かん水フルボ酸」が配合されている点にも注目しましょう。土壌中の各種ミネラルと結合して肥料成分の吸収を促進する働きがあり、芝生の育ちがよくなります。
散布の目安は1平米あたり2~3lです。容器サイズは450mlのため置き場所に困りません。
レインボー薬品「シバキープシャワー液肥 5L」
散布の目安は1平米あたり100~200ml前後です。キャップ部分がシャワーになっており、手を汚さずに容器のまま散布できます。肥料特有の臭いがほとんどなく、住宅地の芝生にも安心して使えるのもメリットです。
5lタイプは25~50平米、約7.5~15坪が目安となっています。
メネデール「芝肥料 原液 1L」
チッ素・リン酸・カリの三要素に微量要素をプラスした液状肥料です。500~1000倍に希釈し、1平米あたり2~3lを目安に散布します。
葉や茎の生育に関わる「チッ素」と、葉緑素の合成をサポートする「鉄」が強化されているため、丈夫で色鮮やかな芝生が育つでしょう。芝専用ですが、苔やグランドカバーにも使用ができます。
植え付け時は元肥に有機肥料を使い、植え付け2週間後から本製品を7~10日に1度与えるのがおすすめです。
おすすめの芝生用粒状肥料
粒状肥料はゆっくりと効果を発揮し、長く効くのが特徴です。有機肥料や化成肥料、複合肥料などさまざまな種類があるため、ニーズに合ったものを選びましょう。除草効果と肥料効果を兼ね備えたタイプもあります。
おすすめの6商品を紹介し、それぞれのメリットを解説します。
朝日工業「芝生の肥料 2kg」
チッ素・リン酸・カリが8:8:8の割合で配合された細粒状の化成肥料です。有機成分が含まれていますが、臭いはほとんど気になりません。
量は1平米あたり40~60g前後を目安にしましょう。細粒状の肥料はまきやすく溶けやすいのがメリットですが、使用時は肥料の粉末が目に入らないように気を付ける必要があります。マスクや手袋を着用しましょう。
日清ガーデンメイト「100%有機芝生の肥料 5kg」
即効性はありませんが、肥料やけしにくい上に肥効が長く続くため、健康な芝生をじっくりと育てたい人に向いています。
ポイントは根張りをよくする「フミン酸(腐植酸)」が配合されている点です。フミン酸が土壌に含まれていると根や根毛の生育が促進されます。土壌の保肥力が上がったり、微生物が活性化したりする効果も期待できるでしょう。
ハイポネックスジャパン「芝生の肥料 500g」
チッ素・リン酸・カリ・マグネシウムを9:4:4:2.8の割合で配合した芝生専用の粒状肥料です。
カルシウムや鉄、硫黄などの中量・微量元素もバランスよく含まれているため、目の詰まった葉色のよい芝生に育つでしょう。
天然由来の成分として、シーウィードパウダー・クラブシェルパウダー・フィッシュパウダーが配合されています。保肥力を向上させ、根張りをよくする「腐植酸(フミン酸)」の効果も期待できます。
住友化学園芸「マイガーデン芝生用 1kg」
元肥・追肥のどちらにも使える万能肥料です。粒状タイプは効き目がゆっくり表れるのが一般的ですが、本製品には成分が根元にすぐに届き、かつ効果が2~3カ月持続する「3ピーク・ブレンド」が採用されています。
土壌に活力を与える「 腐植酸(フミン酸)」も配合されているため、使うほどに芝生が元気になるでしょう。肥料が直接根に触れても肥料やけの心配がありません。
チッ素・リン酸・カリ・マグネシウムが8:8:8:2.8で配合されています。
レインボー薬品「シバキーププラスα 2kg」
本製品は、除草成分に肥料成分をプラスした「肥料入り除草剤」です。除草・雑草予防・肥料の3つの機能があり、手間をかけずに美しい芝生が育てられます。
除草成分はゴルフ場のグリーンで使用されている「トリアジフラム」です。一般的な芝生用除草剤では駆除しづらいメヒシバやスズメノカタビラなどの「イネ科一年生雑草」への効果も期待できます。
雑草が大きくなると効果が出にくいため、雑草の発生前から発生初期に散布しましょう。
肥料成分はチッ素11%・リン酸8%・カリ7%・苦土3%です。肥料効果も雑草予防効果も約3カ月間持続します。
バロネス「芝生の肥料 5kg」
遅効性のIBチッ素を使用しているだけでなく、りん安、硫安をチッ素に配合。肥料を与えてから、じっくりと長期にかけて効果が持続するのが特徴です。また犬や猫などの動物が食べても無害な成分配合で、ペットを買っている方でも安心して使用することが可能です。
肥料成分はチッ素(IB)・リン酸・カリ・苦土が10(3) : 10 : 10 : 3で配合されています。
芝生の肥料で元気に育てよう
芝生に肥料を与える際は、タイミングと量に注意する必要があります。芝生には「休眠期」と「生育期」の2つのサイクルがあり、肥料は成長期に合わせて与えるのが基本です。
肥料と一口にいっても、成分・形状・効き方はさまざまです。どれが優れているとは一概にいえないため、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で使い分けるのがよいでしょう。
一度まいた肥料は回収ができません。少量ずつ与え、くれぐれも与えすぎないようにしましょう。
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