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剪定の基本を解説!実践のための剪定知識や道具、剪定後の手入れ方法

最終更新日: 2021年03月12日

庭の木の成長には適切な剪定を行う必要があります。基本的な方法をマスターすれば、初めての挑戦でも自分できれいな形に整えられるでしょう。剪定の仕方・正しい時期・必要な道具など、実践のための基礎知識を紹介します。

剪定とは何をすること?

剪定する男性

剪定とは植物の不要な部分を切る作業です。樹形を美しい姿に整えたり、健やかな生育をサポートしたりする意味があります。

不要な枝や葉を切り整えること

剪定とは植物の不要な枝や葉を切り、樹形を整える作業です。見た目を美しくするだけでなく、風通しを良くしたり植物の生育を促したりする効果があります。

剪定方法にはいくつかの種類があり、植物の種類や作業の目的により選択すべき種類は異なります。植物ごとに適した時期やタイミングがあることもポイントです。

数ある植物の手入れの中でも、美しく健康な姿を保つための剪定は最も大事な手入れのひとつです。正しい知識やスキルを身に付けることで、植物の世話がより楽しくなるでしょう。

剪定をする意味

大きくなりすぎたり形が崩れたりした植物を剪定すれば、美しい姿に仕上げられます。剪定には植物の見た目を整えて美しさを維持する目的もあるのです。

剪定する理由には、植物を元気よく健康に育てることも含まれます。不要な枝や葉を切り、必要な部分へ養分が行き渡りやすくすることで、新芽が出やすくなったり花や果実が大きくなったりするでしょう。

茂りすぎた葉や枝を取り除けば通気性が良くなり、病気や害虫の予防につながります。内部の日当たりが良くなるため、光合成が促進されることもメリットです。

地上に出ている部分が成長しすぎると、バランスが悪くなり植物が弱りやすくなります。地上部を整えることで根とのバランスが良くなり、健やかな生育が促されます。

剪定時期とタイミング

剪定をする男性

剪定は夏と冬の年2回行うのが基本です。時期ごとの目的を理解し、植木の種類によって適したタイミングが違うことも押さえておきましょう。

6月頃に行う「夏剪定」

気温が上がり植物の成長度が増す6月頃に行う作業が「夏剪定」です。本格的な夏に向けての対策を主な目的とし、樹形を整えながら不要な部分を取り除きます。

夏剪定は日当たりや通気性を改善する目的で進めるのがポイントです。植物の成長が促され、夏に発生しやすい病気や害虫の予防にも効果を発揮します。

台風の被害に遭いやすい地域では、伸びすぎた部分を夏剪定で取り除いておけば、台風対策にもなるでしょう。強風にあおられて木が折れるのを防げます。

常緑広葉樹を育てている場合は、大きく成長しやすい春頃に剪定することで新芽が出やすくなります。出すぎた新芽を抑える芽摘みも、春頃に行うのがベストです。

植物の休眠中に行う「冬剪定」

冬季は植物が活動を抑える時期です。翌年の春から再び元気に植物が成長できるように、冬剪定を行います。

大胆に枝や葉を切り落とすのが冬剪定の特徴です。植物が休眠状態に入っているため、思い切った作業を行っても大きなダメージを与えません。

夏剪定と異なり、冬剪定では樹形を整えることを重視した作業を行うのが基本です。植物へのダメージを気にせず、大がかりな剪定を進めていきます。

冬になると葉を落とす落葉樹は、特に冬剪定が重要です。落葉樹は夏に勢いよく成長するため、冬に大胆な作業を行っておけば、夏の手入れが楽になります。

剪定タイミングは植木によって違う

スギやマツなどの常緑針葉樹は、新芽が成長する前の3~4月頃に剪定を行うのが基本です。春に強めの手入れを行い、夏や秋に軽く樹形を整えるとよいでしょう。

キンモクセイ・ツバキ・サザンカに代表される常緑広葉樹は、寒さに弱いため冬剪定は行いません。新芽が出る前の3~4月頃か、新葉が落ち着く5~6月頃の作業が適しています。

梅・バラ・ハナミズキなどの落葉広葉樹は、12月から翌年2月頃までに強めの冬剪定を施すのが基本です。軽めに手入れを行う場合は春先か秋口が適しています。

カラマツやイチョウに代表される落葉針葉樹も、12月から翌年3月頃に強めの作業で樹形を整えておきます。葉が落ち切っているため作業しやすいでしょう。

剪定の種類

剪定バサミ

基本的な方法には、目的別にいくつかの種類があります。代表的な種類と具体的な仕方を紹介します。

透かし剪定の仕方

増えすぎた枝や枯れた枝を根元から切る剪定が「透かし剪定」です。日当たりや風通しの改善を主な目的として行われます。

樹形を自然な形に仕上げるために、透かし剪定では上から下へ向かって枝を切り進めます。最初に奥の太い枝を切り、その後細い枝を切るのがポイントです。

日当たり具合の違いなどにより樹形が大きく崩れている場合は、左右対称になるように樹形を整えます。バランスよく切り進めていきましょう。

透かし剪定の種類には、太い枝を切る「大透かし」、より細い枝を切る「中透かし」、生い茂っている細い枝を切る「小透かし」があります。目的に合った種類を選ぶことが重要です。

切り戻し剪定の仕方

切り戻し剪定は伸びすぎた枝を途中で切り落とす作業です。樹形をコンパクトにしたり、新しい枝の成長を促したりする目的で行います。

何も考えずに枝の途中で切ると、落とした枝から細い枝が生えて樹形が乱れたり、残した新芽の生育が悪くなったりするでしょう。伸ばしたい芽を選び、芽の上端の少し上を切れば、残した目が勢いよく成長します。

切り戻し剪定は不要な枝の1/2~1/3付近で取り除くのが基本です。分岐した枝を切るときは、古い枝を切り落として若い枝を残しましょう。

切り詰め剪定の仕方

芽が伸びる方向をイメージしながら、外芽の上部で枝を切る方法が切り詰め剪定です。長く伸びすぎた枝を短くする際に、横方向へ広がる外芽の伸び方を意識して取り除きます。

切る枝の向きに対して垂直に切るのではなく、芽を伸ばしたい方向に向かって斜めに切るのが、切り詰めのポイントです。外芽の先端から3mmほど上の位置を切ります。

残した外芽が横に伸びるため、樹冠を整えやすいことが特徴です。将来の樹形をどのような形にしたいのか、十分にイメージしながら作業する必要があります。

枝下ろし剪定の仕方

枝下ろし剪定は太い枝をバッサリと切り落とす作業です。樹形をコンパクトにする目的以外に、風通しや日当たりを良くする効果も期待できます。

太い枝を根元から切るため、幹が裂けないように注意しながら切ることが重要です。ノコギリやチェーンソーを使い、上下から半分ずつ分けて切ることで幹を守れます。

むき出しになった太い枝の切り口を放置すると、病害虫の被害に遭いやすくなります。切り口を保護するために癒合剤(ゆごうざい)を塗るのが基本です。

太い枝を切り落とすと樹木自体に大きな負担がかかるため、作業する時期にも気を付けましょう。常緑樹は新芽が出る前の春、落葉樹は葉が落ち切った冬に行うのがベストです。

剪定する枝の主な種類

DIY 庭木の剪定

剪定の対象となりうる枝のことを「不要枝(ふようし)」や「忌み枝(いみえだ)」と呼びます。主な種類を知り、実際の作業に役立てましょう。

伸びすぎた枝や流れに逆らってる枝

枝から真上に向かって伸びすぎている枝を「徒長枝(とちょうし)」といいます。徒長枝は風で折れやすく害虫の温床にもなりやすいため、取り除くのが基本です。

横に広がるべき枝が真っすぐ伸びた「立ち枝」、幹に向かって伸びている「逆さ枝」、複数の枝が平行に伸びている「並行枝」も、手入れの対象となる不要枝です。並行枝は要らない方を切り落とします。

これらの枝は伸びすぎていたり流れに逆らっていたりするため、見た目を悪くしがちです。生育にも悪影響を与えやすいことから、どうしても残したいもの以外は切りましょう。

他の枝にからんでる枝や枝分かれしている枝

他の枝にからみついている「からみ枝」と、幹や主要な枝と交差している「交差枝」は、残しておくと見た目や日当たりが悪くなる原因です。邪魔な方を取り除きましょう。

同じ場所から円を描くように何本もの枝が生えている「車枝」も、見た目や風通しを損なうため作業の対象です。樹形のバランスを確かめ、不要なら全て根元から切り落としてもよいでしょう。

これらを除去するときは、樹形をさまざまな角度から確認し、剪定に最適なものをしっかりと選ぶことが大事です。横からだけでなく遠方や下からもチェックする必要があります。

幹の途中や根元から生えている枝

幹の途中から上に伸びている「胴吹き枝」や、幹の根元付近から生えている「ひこばえ(やご)」は、早めに取り除きましょう。放置しておくと養分が上部に届きにくくなります。

幹の近くから伸びた「懐枝(ふところえだ)」も手入れの対象です。日当たりや風通しが悪くなり、生育が悪くなったり害虫が住み着いたりするため、根元から取り除きます。

樹木の幹は全体に養分を運ぶための中心となる部分です。幹から余計な枝が伸びていると養分をとられてしまうため、残したい部分以外は思い切って切り落としましょう。

剪定時のコツと注意点

剪定された庭

不要な部分を上手に切り取るポイントを紹介します。太い枝を切るときの注意点や、切り口の保護方法も覚えておきましょう。

不要枝の切り方のコツ

枯れ枝や交差枝などの不要枝は付け根から取り除きましょう。中途半端に残すと同じような形状になりやすく、将来の手間を増やしてしまいかねません。

枝分かれしている枝を切る場合は、要らない方をできるだけ分岐に近い部分で切るのがポイントです。

内芽と外芽が付いているケースでは、外芽の上を切りましょう。内芽の上を切ると芽が上方向に伸びやすくなり、立ち枝になってしまう可能性があります。

枝を切るときには、伸びている方向に対して垂直に切るのが基本です。斜めに切ると切断面が広くなり、病原菌が侵入しやすくなります。

太い枝は一度切り口を入れる

太い枝を一気に切り落とそうとすると、重みで幹が裂けたり途中で折れたりする恐れがあります。3段階に分けて切り落としましょう。

最初に幹から数cm離れた部分へ、下から切り口を入れます。次に切り口から枝先へ少しずらした部分に、上から切り込んで落としましょう。

最後に幹から数cm残った根元部分を、付け根から切り取ればきれいに除去できます。最初の切り口は上からではなく、下から入れるのがポイントです。

剪定後は切り口の保護を

剪定した後の切り口からは、ふさがるまで水や養分が出やすくなります。雨水や雑菌が侵入しやすくなることも、切り口をむき出しにするデメリットです。

作業後の切り口は市販の癒合剤で保護しましょう。切り口をふさいでおけば、水・養分の流出や雨水・雑菌の侵入を抑えられるため、樹木の健康を守れます。

切り口に癒合剤を塗っておくことで、より早く切り口がふさがるのもポイントです。人間が皮ふの傷口にばんそうこうを貼るのと同様に、作業後の切り口にも癒合剤を塗りましょう。

剪定に必要な道具

剪定バサミ

ハサミ類・ノコギリ・脚立など、作業にはさまざまな道具が必要です。代表的な道具と使い方を解説します。

剪定には欠かせない「ハサミ類」

作業に使うハサミ類の定番が「剪定バサミ」です。直径1.5cm程度の枝を切るときに適しています。手のひらの長さと同程度のサイズを選ぶと使いやすいでしょう。

より細かい作業に適したハサミが、刃先のとがった「植木バサミ」です。剪定バサミのようなバネが付いていないため、長時間使用しても手が疲れません。

広い範囲を切りたい場合は「刈り込みバサミ」が便利です。多くの枝葉を一気に切れるため、作業効率を高められます。

柄の部分が長めに設計された「高枝切りバサミ」は、高い場所にある枝を切るときに重宝します。作業しやすい長さに調節できるタイプを選べば、状況に合わせて使い分けることが可能です。

太い枝を切るのに使う「ノコギリ」

ハサミ類で切れない太さの枝にはノコギリを使います。高い場所にある太い枝を切る場合は「高枝ノコギリ」が便利です。

高枝切りバサミでは切れない枝でも、高枝ノコギリを使えば腕の太さ程度なら切り落とせます。手の届かない場所を切る場合は、両方を用意しておきましょう。

刃の薄いノコギリは扱いが難しいため、慣れないうちは刃の厚い商品がおすすめです。作業中に腕が疲れないように、できるだけ軽量なタイプを選ぶとよいでしょう。

高枝ノコギリで切るときは、柄の先端に近い方を両手で持ち、体ごと動かせばきれいに切れます。

高い部分の剪定に必要「脚立」

手の届かない場所で使用する「脚立」は、三脚タイプを選びましょう。四脚タイプは全ての脚が地面に付いていなければ安定しませんが、脚が1本少ない三脚タイプなら地面がでこぼこしている場所でも安定しやすくなります。

脚立を置く場所は、切る枝の真下ではなく少しずらした場所に置くのがポイントです。斜め下から見上げる格好なら、より作業しやすくなります。

枝を切るときには、脚立に体を密着させながら体重を中心に傾けます。左右に体を伸ばすと転倒する恐れがあるため、横に離れた枝を切る場合は脚立を移動させましょう。

硬い地面の上に脚立を置く場合は、転倒時の危険性を考慮しロープなどで固定する必要があります。安全面に十分配慮して使用しましょう。

剪定後の手入れも大切

剪定バサミを持つ女性

基本的な剪定を実施した後も、植物を元気に育てるためのこまめな手入れが大切です。手軽に行える手入れのうち、花がら摘み・摘心・摘蕾・芽かきを紹介します。

花がら摘みの仕方

咲き終わった花がらをそのままにしておくと、無駄な養分が取られてしまい、全体の花つきが悪くなります。病気やカビが発生する原因にもなるでしょう。古い花がらは小まめに摘むことが大事です。

花がらを摘む際は、花茎からハサミで切り取ります。花びらだけを摘んでも結実して種子ができるため、全体に必要な養分が行き渡りません。

花茎から摘み取ることで全体の花つきが良くなり、株自体の寿命も伸びます。植物を元気に育てるために、小まめな花がら摘みを意識しましょう。

摘心や摘蕾、芽かきも

剪定後に必要な手入れとしては、摘心(てきしん)・摘蕾(てきらい)・芽かきも挙げられます。いずれも植物を美しく元気に保つための重要な作業です。

摘心で芽の先端を摘み取ることで、芽の下にある「わき芽」が伸びて葉の枚数を増やせます。全体のボリュームをアップさせたいときに効果的です。

蕾(つぼみ)の状態で花を摘み取る摘蕾を行うと、養分が行き渡りやすくなり全体の花つきが良くなります。株が小さいうちは、全ての蕾を摘み取り株の成長を促す方法も有効です。

新芽をかき取る芽かきは、特にバラの栽培で必須の手入れです。バラは1カ所から3つの芽が出るため、1カ所から3本の枝が生えないように芽かきを行います。

剪定の基本知識を身に付けて実践してみよう

剪定する女性

剪定とは不要な枝や葉を切り整える作業です。一般的には夏と冬の年2回行いますが、適したタイミングは植物の種類により異なります。

作業方法にはいくつかの種類があり、目的に合わせて選択することが重要です。剪定すべき枝の見極め方やそろえる道具など、基本知識をしっかりと身に付け、植物を美しく健康に育てましょう。

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