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ツゲの剪定方法とは?剪定に適切な時期から場所別の剪定方法を紹介

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最終更新日: 2023年03月31日

好きな樹形に剪定できるツゲは、年間を通して鑑賞を楽しめる樹木として人気です。定期的なメンテナンスを行うことで、形を整えながら健康な状態を保てるでしょう。ツゲが育つ環境の特徴や、失敗しない剪定方法を紹介します。

ツゲってなに?

ツゲ

年間を通して美しく鑑賞できるツゲの、樹木としての特徴を解説します。イヌツゲとの違いも確認しておきましょう。

ツゲの特徴

ツゲとは、主に南方で育つツゲ科ツゲ属の植物です。国産のツゲは「本ツゲ」と呼ばれ、特に上質な「薩摩ツゲ」は、櫛の材料に最適であるとされています。

細かい葉が集まって、多くの層を作る姿が魅力的です。樹形を好きな形に剪定し、季節を問わず楽しめることから、観賞価値の高い庭木として人気を集めています。

葉の大きさは約1~3㎝で、光沢があることや先端が少しへこんでいることが特徴です。枝が横に広がりやすいため、無造作な形にならないよう、丁寧に剪定する必要があります。

3~4月に花弁のない花が咲き、秋には約1cmの実がなります。種が熟すと果実は破裂し、種を放出するのが特徴です。花はとても小さく、観賞価値は低めです。

イヌツゲとの違い

ツゲと似た植物として、イヌツゲがよく比較されます。遠目から見ると似ていますが、イヌツゲはモチノキ科モチノキ属の植物であり、類縁関係はありません。

高級木材として櫛や将棋の駒に使われるツゲに対し、イヌツゲは成長が早く木材として役に立たないことから、「非(イナ)」が変化してイヌと名付けられたという説があります。

花・果実・葉のどれをとっても、ツゲとイヌツゲは形状・大きさ・付き方が異なります。近くで見ると違いがよく分かるでしょう。

イヌツゲはツゲ同様、庭木に適した樹木です。栽培が簡単な上、刈り込みへの耐性も備わっているため、生垣などによく利用されています。

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ツゲのお手入れのコツ

ツゲ

ツゲを元気に育てるためのポイントを紹介します。日当たり・水やり・肥料に注意しながら手入れしましょう。

ツゲが育つ環境の特徴

ツゲは日当たりのよい場所で育てるようにしましょう。日陰でも成長しますが、葉の色が悪くなりやすいため、しっかりと色を付けたい場合は日当たりのよい場所がおすすめです。

葉をよりきれいに育てるためには、土壌酸度を中性~アルカリ性に傾ける必要があります。酸性が強まるとツゲが弱りやすくなるため、アルカリ分を多く含む石灰資材を使って中和させましょう。

ツゲは主に南方の暖かい地域で育ち、良質な木材が採れるとされている植物です。暖かい地域ほど発育がよく、寒冷地での栽培には向きません。

定期的な水やりが大切

ツゲを地植えで育てる場合、根付くまでは様子を見ながら定期的な水やりが大切です。一度根付いてしまえば、雨水だけで十分に発育します。

日照の強い日や雨の降らない日が続き、地面が乾燥する場合は、ツゲの様子を確認しながら水やりしましょう。

肥料に関しては、2月に寒肥を与えるのが基本です。株の近くに20cm程度の穴を掘り、油粕や遅効性肥料を入れましょう。近くの土に腐葉土やたい肥を混ぜ込み、肥料として与えるのも効果的です。

穴を掘る際は、地中の根を傷付けないように行うのがポイントです。根にダメージを与えると、生育に悪影響を及ぼしてしまいます。

ツゲの剪定の基礎知識

ツゲ

ツゲを剪定する前に、剪定に適した時期を知っておきましょう。ツゲを剪定する必要性についても解説します。

ツゲの剪定って必要?

ツゲは萌芽力の強い元気な樹木です。放置しておくと勢いに任せて大きく成長してしまい、せっかく整えた樹形も乱れてしまうでしょう。

成長しすぎて葉や枝が密集すると、日当たりや風通しが悪くなるため、病害虫が発生しやすくなることもデメリットです。

見た目を整えるだけでなく、ツゲの健康を守るためにも、適期にきちんと剪定することを心掛けましょう。

ツゲの剪定に適切な時期

ツゲには、剪定に適した時期と適さないタイミングがあります。発育の特徴を理解し、剪定に適した時期にしっかりと手入れを行いましょう。

ツゲの剪定は、6月と9月に行うのが一般的です。6月は新芽の成長が落ち着くため、剪定に適しています。深く刈り込んでも新芽が出てくるため安心です。

9月は休眠期に入る前の時期のため、剪定後の樹形を保ったまま冬を越せます。休眠期に入ってしまうと、剪定によるダメージを修復する力が弱まることもあり、休眠期前の9月に剪定するのがよいでしょう。

6月と9月の剪定適期であっても「葉や芽が褐色に変色している」「葉や芽に斑点が見られる」などの症状があるなら、発育が悪くなっている可能性が高いため、剪定を見送りましょう。

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ツゲの剪定で気を付けること

ツゲ

誤った認識でツゲの剪定を行うと、ツゲが枯れてしまうこともあるでしょう。害虫の被害を受けている場合も、扱いに注意が必要です。ツゲの剪定で気を付けるべきポイントを解説します。

弱ったツゲを剪定すると枯れることも

樹木を剪定すること自体、樹木に大きなダメージを与える行為です。ダメージに耐え、修復できるだけの状態であることを前提に、剪定を行う必要があります。

ツゲが弱っているときに剪定しても、修復する力がないため、そのまま枯れてしまうこともあるでしょう。葉が少ないなど、ツゲ全体から勢いを感じられないときは、剪定を見送るのが無難です。

ツゲに元気がないときは、「病気や害虫の被害を受けていないか」「肥料や水は足りているか」をチェックし、可能な範囲で対策を講じながら様子を見る必要があります。

どうしても樹形の乱れが気になる場合は、深く刈り込むようなことは避け、形を乱している枝のみ剪定しましょう。

害虫に気を付けよう

ツゲが害虫からの被害を受けている場合、そのまま放置していると、ツゲが枯れてしまうだけでなく、周囲の樹木にも悪影響を及ぼす恐れがあります。

最も注意しなければならない害虫が、ツゲだけを食べる「ツゲノメイガ」です。幼虫時にツゲに棲みつき、春~秋にかけてツゲの葉に食害を与えます。

葉の色が茶色に変色したり、葉に食べられたような跡があったりする場合は、ツゲノメイガによる食害の可能性が高いでしょう。殺虫剤での早急な対処が必要です。

風通しが悪い場合は、ハダニも発生しやすくなります。葉にツヤがなくなり変色していれば、ダニが発生しているサインと考えましょう。

ダニ類は水に弱いため、水をかけることで駆除できる可能性があります。なかなか減らない場合は殺虫剤で対応しましょう。

困ったときはプロに相談しよう

ツゲの剪定に不安がある場合は、プロに相談するのもひとつの方法です。専門的な知識や技術を備えた庭木の剪定業者なら、細かい部分まで丁寧に整えてくれます。

ツゲが弱っているかどうかの判断は、素人目には分かりにくいこともあるでしょう。プロに相談すれば、元気がないツゲを剪定して枯らしてしまう事態も回避できます。

剪定をプロに依頼することで、費用や時間を削減できることもメリットです。見積りを出してもらえば、費用に関する不安も解消できるでしょう。

ツゲの剪定をしよう

ホームセンターで剪定道具を選定する男女

ツゲを剪定するにあたり、葉や枝を切るための用具を準備する必要があります。また、庭木と生垣で、剪定の際に注意するポイントが異なることも覚えておきましょう。

ツゲの剪定に必要な道具を紹介し、剪定の手順や注意点を庭木と生垣に分けて解説します。

用意する道具

庭木と生垣のどちらを剪定する場合でも、細かい部分を調整する剪定バサミの用意は必須です。

庭木の場合は、樹木が大きく育っているため、高い部分も切りやすい刈り込みバサミを使うのが便利です。片手用や左利き用など、状況に合わせて選びましょう。

生垣を剪定する場合は、広い範囲をきれいに切りそろえられる、植木用の電動バリカンがおすすめです。剪定バサミに比べ、少ない手間で仕立てられます。

葉だけでなく枝や幹を切る可能性があることも想定し、ノコギリの用意も必要です。庭木を剪定する場合は、高所作業のための脚立もそろえましょう。

ツゲの剪定手順

樹木は日当たりのよい上部がより成長しやすいため、下部に比べ上部を深めに短く刈り込むことが大事です。

健康に育てるための間引き剪定も意識しましょう。内部の込み入った枝や色の悪い枝を剪定バサミで切っておけば、風通しや日当たりがよくなります。

これらは庭木と生垣の両方に共通するポイントです。より具体的な剪定手順や注意点を、庭木と生垣に分けて以下に解説します。

庭木の場合

庭木のツゲは、丸い形に仕上げる「玉作り」が基本です。ほかにも動物型の「トピアリー」など、好きな形に整えられます。

庭木を剪定する場合、最初に全体のイメージを決め、上から下に向けて刈り込んでいきましょう。全体の形を大きく作る際は刈り込みバサミ、細部を整える際は剪定バサミが便利です。

上部が大きすぎると、強風などの影響で倒れてしまう恐れがあります。上部の方が早く成長する影響も考慮し、上部はボリュームを抑えて切ることを意識しましょう。

生垣の場合

生垣のツゲを剪定する場合は、きれいな箱型を作るイメージで、電動バリカンを横方向に動かしながら刈り込んでいきます。

あまりにも高さのある生垣にすると、剪定が大変になるため、身長より低い高さになるような剪定を意識しましょう。

間引き剪定も大事ですが、間引きすぎてしまうと、目隠しや侵入防止の効果が薄れてしまいます。生垣の厚みを確保しながら、最低限の量だけ間引くのがポイントです。

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ツゲの手入れをする場合は、ツゲが育つ環境の特徴を知り、定期的に水と肥料を与えることが大事です。

ツゲを剪定する際は、剪定に適切な時期を意識しましょう。ツゲが弱っている場合や害虫の被害を受けている場合は剪定を見送る必要があります。

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