南天を剪定する時期と方法を紹介!特徴に合わせた手入れをしよう

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最終更新日: 2021年09月06日

赤い実と深い緑の葉が特徴的な南天の木は、日本で古くから庭木として親しまれています。

初心者でも育てやすい木ですが、枝が伸びて樹形を崩したり根元が混み合ったりするため剪定が必要です。剪定の基本から手順・ポイントまで解説します。

南天の特徴とは?

南天

日本の庭木として人気のある「南天(ナンテン)」とは、どのような特徴を持つ木なのでしょうか?適切な剪定方法を知るためにも、まずは南天の基礎知識を備えておきましょう。縁起物として扱われる理由も紹介します。

秋から冬にかけて赤い実がなる

南天は1年中緑を楽しめる常緑低木で、庭木として人気がある植物です。花が落ちて木が寂しくなりやすい晩秋から冬にかけて、赤い実がなり庭の景色を彩ります。南天と聞くと「深い緑色の葉」と「小さな赤い実」を思い浮かべる人も多いでしょう。

南天には白い実がなる「白南天(シロナンテン)」という品種も存在します。常緑樹でありながら品種によっては紅葉するものもあり、現存する南天は30種類以上です。

のど飴の成分として使用されているように、南天の実は古くから生薬としても愛用されています。しかし実には運動神経のマヒを引き起こす有毒成分が含まれているため、そのまま食べないように注意しましょう。

6月から7月に花を付ける

南天の開花時期は6〜7月頃です。花粉の黄色の際立たせるように周囲の花弁は真っ白で、小さめの花を咲かせます。

南天の花言葉として代表的なものが「私の愛は増すばかり」です。白い花が咲き終えた後に真っ赤な実を付ける様子を、時の経過と共に愛情が深まる様子に例えたのが由来とされています。

ただ花をめでる木というよりは、冬に付く実やその前に色づく紅葉を楽しむ植物と捉える人が多いかもしれません。

縁起物とされている理由は?

南天は名前の読み方から「難転=難を転じる」に通ずるとして、古くから縁起物として親しまれてきました。同時期に花を咲かせる「福寿草」と組み合わせると「難を転じて福をなす」という意味になるため、一緒に飾られるケースが多いのも特徴です。

風水でも活用されることが多く邪気の通り道である「鬼門」には白南天が、「裏鬼門」には赤南天が植えられるのが一般的でした。江戸時代には魔よけや火災よけとしても南天が植えられ、その風習は現在も日本各地に残っています。

南天を剪定するときの基本

庭師

南天を丈夫に育てるためには栄養の流れを滞らせないよう、定期的な剪定(せんてい)が必要です。南天の剪定に適している時期や切り方の基本を解説します。

2月から4月が剪定の時期

南天の枝を剪定する作業は2〜4月に行うのが一般的です。赤い実が落ちた時期に行うと覚えておくとよいでしょう。花を咲かせる前の5〜6月頃の剪定でも遅くはありません。

ただし花が咲き終わった後の枝は実を付ける準備をしており、切ってしまうと実の時期を楽しめなくなります。開花後の時期は剪定を控えましょう。

南天は生命力が強く枝がよく伸びます。手入れを怠っているとあっという間に樹形が崩れてしまうため、毎年欠かさず剪定するのが無難です。

枝が混み合う根元から剪定

南天の剪定では枝が混み合いやすい根元から切るのが基本です。成長がよく初心者でも育てやすいのが南天の魅力ですが、その分手入れをしないと伸びた枝が根元付近に密集してしまいます。

混んだ枝を放置していると、風通しと日当たりが悪くなるのがデメリットです。樹木に害虫が発生したり病気になったりするなど、木の健康に悪い影響が出てしまいます。

せっかく育てた木を切るのは寂しい思いがあるかもしれませんが、樹木の成長のために不要な枝は根元から切り落としましょう。

その年に実を付けた枝を切る

根元付近の混み合いをスッキリさせたら、その年に実を付けた枝も切り落とします。南天は一度実を付けた部分は2〜3年実らないためです。

前の年の花が咲き終えた直後に新しいつぼみが付き、花の後になる実の場所も毎年変わります。次の年に違う場所に付く実に十分な栄養を届けるためには、養分を消費する余計な枝を切り落とす必要があるのです。

実が付ききった枝は見頃のうちに剪定するとよいでしょう。切り落とす作業を最低限にできるだけでなく、室内の装飾として飾れる枝を採取できます。

南天の剪定方法

南天のつぼみ

南天を剪定するときは目的に応じて、主に二つの切り方を使い分けます。どのような手順で進めればよいのでしょうか?それぞれの目的も押さえながら剪定方法を確認しましょう。

養分を行き渡らせる「間引き剪定」

「間引き剪定」とは不要な枝を切り落とし、必要な枝へ栄養が行き渡るようにする作業です。南天の場合はその年に実を付けた枝に対して行います。間引き剪定の手順は以下の通りです。

  1. 切り落とす枝を選定し、根元から切り落とす
  2. 樹木全体を見てスカスカになっていないか確認する
  3. 樹形を整える

基本は実を付けていた枝や枯れてしまっている枝を切り落とします。新しい枝はこれから花や実を付けるため対象外ですが、明らかに弱々しい様子であれば他の元気な枝へ栄養が行くように切り落としましょう。

木を低くする「切り戻し剪定」

「切り戻し剪定」は南天の木が伸びすぎたときに、低くするために幹を切る作業です。南天は生命力が強いため幹をカットしても生育に問題はありません。手順は次の通りです。

  1. 樹木の高さをどの程度にするか決める
  2. 理想のラインを目安に伸びすぎた部分を切り落とす
  3. 樹木全体を見渡して形を整える

飛び出して樹形を崩している枝があれば、一緒に切り落としましょう。切り戻し剪定には樹形を整えるとともに、新芽の成長を促す目的があります。好みの高さになる位置で幹を切れば、健やかな成長にも効果的です。

剪定する際のポイント

南天

南天をうまく剪定するために押さえておきたいポイントがあります。優先して切る枝の選び方や整形のコツをチェックしましょう。自力で剪定するのが難しい場合は、プロに頼むのも一つの手です。

枯れた枝は優先して剪定

枯れた枝でも樹木に付いたままだと、他の枝に届けたい栄養が取られてしまいます。残っていると見栄えも悪くなるため、枯れた枝や古い枝は優先して切り落としましょう。剪定をせずにいると風通しや日当たりが悪くなり、病害虫を引き寄せかねません。

枯れ枝以外にも注意したいのが「胴吹き」「ヒコバエ」「懐枝」です。胴吹きは木の幹から・ヒコバエは根元から・懐枝は幹の基部から生えています。

どの枝も見栄えを悪くするだけでなく、必要な養分を取ってしまうため剪定が必要です。南天は強めに剪定してもまた新しい芽が出てきますので、思い切って根元から不要な枝を切り落としましょう。

高低差を付けて自然な仕上がりに

南天は背が低いため手が届きやすく、形を工夫しようと過剰に手を加えてしまう場合も多いでしょう。しかし本来の持ち味を生かした美しさに仕上げるには、枝の長さをそろえすぎないのがポイントです。

南天を正面から見たとき奥側の枝はやや高めに、手前側の枝は低めに剪定すると見栄えがよくなります。高低差を付けると立体感が生まれ、より自然な仕上がりになるのです。

また植えている場所によっては、樹木の左右に等しく日が当たるわけではありません。成長する差を見極めて剪定できると上級レベルです。

剪定が難しいときは業者に依頼

生命力が強い南天でも間違った場所を切り落としてしまうと、樹木自体が枯れる場合があります。正しいやり方で剪定をするのが難しそうだと感じるなら、剪定のプロに依頼するのが確実です。

剪定作業にかかる費用は業者によって変わります。ホームページで料金を確認していても、施工後に不要になった枝の処分費を追加で取られるケースもゼロではありません。

事前に総額でいくらかかるのか、詳しい見積もりを取ってから依頼するのがおすすめです。1社だけでなく複数社の提示額を比べれば、適正価格を見極められます。

ミツモアには庭木の剪定業者が多数登録しており、無料で最大5社から見積もりの取得が可能です。決まった依頼先がないのであれば、活用して効率的に業者を探しましょう。

南天を剪定してきれいな状態を保とう

雪の中の南天庭を鮮やかな赤い実と深い緑色の葉で彩る南天は、生命力が高く初心者でも育てやすい樹木です。しかし手入れを怠ると成長スピードの速さから、枝が混み合ってしまい枯れる原因となります。

次の年も美しい実を楽しめるように、一度実が付いた枝は切り落とし自宅で楽しみましょう。しばらく花と実が付かない枝や枯れてしまった枝を取り除きます。必要な枝へ栄養が行き渡らせ、樹形を美しく保てるよう定期的な剪定が必要です。

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