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シマトネリコの剪定は年2回がおすすめ!高さをおさえて樹形を保つコツ【図解】

最終更新日: 2025年01月20日

鮮やかな緑色の葉と小さく白い花が特徴的で、涼やかなたたずまいのシマトネリコは、庭に植えるシンボルツリーとして人気が高いです。

一方でシマトネリコは1年に50~60cm伸びるといわれるほど生長が早く、樹形の維持やお手入れが大変と感じる方も多いようです。

この記事では、シマトネリコを自分で剪定するときの適切な時期や方法をお伝えします。

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シマトネリコの剪定に適した時期

シマトネリコの剪定時期カレンダー

シマトネリコは生長がとても速い庭木なので、大きさや樹形を維持するためには、なるべく年2回の頻度で剪定しましょう。3月下旬~4月上旬に1回、5月下旬~10月中旬に1回を目安に剪定するのがおすすめです。

ちなみにシマトネリコは開花直後から花芽をつけ始めます。主に葉を楽しむ庭木ですが、花を咲かせたい場合は花芽の位置を確認しながら剪定しましょう。

バッサリ剪定するのは3月下旬~4月上旬がおすすめ

シマトネリコは萌芽力が強く、剪定に適していない時期以外は基本的に強剪定を行っても大丈夫です。ただし株立ちの幹を根元から切るような強い剪定は、生長が活発になる前の3月下旬から4月上旬に行うのがおすすめです。

新芽の生長期と寒い時期は剪定を避ける

4月中旬~5月中旬は新芽の生長に養分を使っており、枝を切られたところの回復力が弱い時期なので、剪定を避けましょう。またシマトネリコは温暖な地域が原産の常緑樹であり、寒さに弱いので、気温が下がる10月中旬~3月中旬も剪定に適していません。

シマトネリコの剪定に必要な道具

剪定をするため必要な道具は以下の通りです。

  • 剪定専用バサミ
  • 剪定専用のノコギリ
  • 癒合剤(切り口を保護する薬剤)
  • 脚立

剪定時にはよく切れる剪定専用のハサミやノコギリを使いましょう。また枝の切り口から雑菌が侵入するのを防ぐためにも道具は清潔に保つことが大切です。

シマトネリコの剪定手順

シマトネリコは「透かし剪定」で枝の数を、「芯止め」で高さをコントロールすることでお手入れをします。

①不要な枝を中心に間引く「透かし剪定」をする

まずは枝の数を減らす「透かし剪定」を行いましょう。見た目を整えるのはもちろん、風通しや日当たりを良くして、木を健康に育てる目的もあります。

剪定すべき忌み枝のイラスト
剪定すべき不要枝

不要な枝の見分け方はいくつかあります。以下のような枝は切り取りましょう。

  • 枝が古く、枯れてしまっている枝
  • 向きが内側や下になっている枝
  • 幹から直に生えている枝
  • 成長の勢いがよすぎる枝

剪定するときのポイントは、不要な枝の根元から切ることです。枝の途中で切り戻してしまうと、そこから細かい枝が生えて樹形を乱すうえに、要らない枝に余計な栄養を使ってしまいます。

不要な枝を取り除いたら、全体のバランスを見ながら間引いて枝の数を減らしていきましょう。

ずっと近くで見ているとバランスが捉えづらいので、作業中にときどき遠くからシマトネリコの全体像を確認しながら剪定するのがおすすめです。特定の箇所だけ切りすぎることを防げます。

②主幹を切り戻して「芯止め」をする

芯止め剪定のイラスト

シマトネリコの高さを抑えたいときには「芯止め」という剪定を行います。

真夏と真冬以外ならいつでも行うことができますが、シマトネリコは寒さに弱いので秋や冬は枝を切りすぎないようにしましょう。

剪定時には次のような枝を切り取りましょう。

  • 枝分かれしている枝の中でも真ん中にある枝
  • 一番高く伸びている枝の先端

これらの枝は他の枝よりも生長のスピードが早いので、切り取ってしまうことで高さを抑えることができます。

「何メートルにしなければいけない」などの制限はありませんが、あまり高すぎてもメンテナンスが大変ですし、逆に低すぎてもシマトネリコらしさが失われてしまいます。そのため2〜3mの高さに整えるとよいでしょう。

③切り口に癒合剤を塗ってケアをする

癒合剤を塗った木

癒合剤とは枝を切った際、切り口を保護する薬剤のことです。剪定後に切った枝から養分が出てしまったり、雑菌が侵入したりするのを防ぐことができます。

癒合剤はオレンジ色などの目立つ色をしているものもあるため、使用する際は衣服に付着しないよう注意しましょう。また、剪定した際に切り口がオレンジ色では気になるというような場合は、透明な癒合剤を使用するとよいです。

癒合剤は安価なものであれば1,000円前後で買うことができます。

株立ちのシマトネリコはどう剪定する?

シマトネリコ

シマトネリコの樹形は、1本の幹から枝が広がる「単幹」だけでなく、複数の幹が伸びる「株立ち」も、涼やかな印象で人気があります。ただし株立ちは幹1本1本から枝が伸びるので、生い茂ってこんもりした見た目になりがちです。

株立ち特有の剪定のポイントは主に以下の2点です。

  • 透かし剪定のときは複数の幹をまとめて1本の幹に見立てる
  • 幹を根元から切って本数を減らしても問題ない

透かし剪定のときは複数の幹をまとめて1本の幹に見立てる

普段の透かし剪定を行うときは、複数立ち上がっている幹を上から見たときに、ひとまとまりの1本の幹であるとイメージしましょう。

単幹の不要枝を見分けるときと同じように、内側(幹と幹の間)に向かって伸びる枝や、重なり合う枝を根元から切り落とします

幹を根元から切って本数を減らしても問題ない

株立ちで育てていても、1本1本の幹は段々太くなり、枝葉も茂っていきます。

株立ちのすらっとしたシルエットを保ちたい場合、複数本ある幹をいくつか根元から切って間引いても問題ありません。5本立ちであれば2本切って3本立ちにするなど、幹が奇数になるように調整すると、横から見たときも幹が重ならず、バランスの良い見た目になります。

新しい幹に更新したいときは、普段は不要枝として剪定する「ひこばえ」を残して育てます。

なお、根元から幹を切って間引くのは、剪定による負担が比較的少ない3月下旬~4月上旬の時期にしましょう。

庭木の剪定はいくらでプロに依頼できる?

大きくなりすぎたシマトネリコをバッサリ切っても良い?

シマトネリコ

シマトネリコの樹高が高くなりすぎたときは、思い切って主幹の途中で短く切り詰めても大丈夫です。

一般的な庭木であれば、基本的に枝の途中で切り詰める切り戻し剪定はおすすめできません。しかし萌芽力の強いシマトネリコは、切り詰めても再び芽吹いてくれます。しばらくすると切り口から何本も枝が伸びてくるので、1~2本残して他は切り落としましょう。

シマトネリコの剪定が難しければプロに依頼しよう

シマトネリコは成長が早く、比較的丈夫な樹木なので、自力で剪定することも十分に可能です。

ただしバランスよく剪定する自信がない、高所での作業が不安、なかなか作業時間が取れないという場合は思い切って業者に依頼してしまうのもおすすめです。

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