ミツモアメディア

レッドロビン(カナメモチ)はこまめな剪定がポイント!剪定のコツや必要なアイテムを押さえよう

最終更新日: 2024年11月05日

レッドロビンは「カナメモチ」とも呼ばれ、鮮やかな赤い新芽が特徴の美しい生垣用の人気な庭木です。しかし、放っておくと枝が伸びすぎて不格好になり、せっかくの生垣が崩れてしまいます。美しい姿を維持するために欠かせないのが、定期的な剪定です。

この記事では、レッドロビンの剪定方法や、剪定に必要なアイテム、注意点などをわかりやすく解説します。

レッドロビンの剪定時期と頻度は?

レッドロビンの生垣

レッドロビンの剪定時期と頻度において、押さえるべきポイントは以下の通りです。

剪定時期は春・梅雨・秋

レッドロビンの剪定に最適な時期は以下の通りです。

  • 春の3〜4月
  • 梅雨時の6月
  • 秋の9〜10月

このタイミングに剪定を行うことで、枝の伸びすぎを抑えつつ、赤い新芽を楽しむことができます。もちろんレッドロビンの状態によってベストなタイミングは異なりますが、基本的には真夏の暑い時期を避ければ剪定可能です。春〜秋までの成長期を中心に剪定を行うと、健康で美しい姿を保つことができます。

レッドロビンは回復力の強い樹木であるため、あまり気にしすぎる必要はありません。

年2〜3回の剪定がおすすめ

レッドロビンは年に2〜3回剪定するのが理想的です。成長のスピードがとても早く、放置しているとすぐに枝が伸びてしまうためです。

こまめに手を入れることで、綺麗な形を維持しやすくなり、燃えるような赤い新芽を楽しむことができます。枝の伸び具合が気になり始めたら剪定で整えて、生垣の形を美しい状態で保ちましょう。

レッドロビンの剪定に必要なアイテム

剪定バサミ

以下では、レッドロビンの剪定に必要なアイテムについて解説します。

自分で剪定する場合は、効率よく作業するために専用の器具を用意しましょう。特に剪定ばさみについては、扱いやすいものを選ぶことが重要です。

それぞれの特徴と主な使い方について解説します。

剪定ばさみ

まず、レッドロビンの剪定に欠かせないのが「剪定ばさみ」です。剪定ばさみは直径1.5cm程度までの枝を切るのに適していて、どんな植物にも使える万能な道具です。

剪定ばさみを選ぶときには、自分の手にしっかり馴染むサイズであることと、持ちやすいかどうかを重視しましょう。また、軽量なものを選ぶことで、長時間の作業も楽になります。

庭木ばさみ

庭木ばさみは刃先が細くなっており、剪定ばさみでは入りにくい細かい部分の剪定に役立ちます。主に仕上げの作業や細かい枝を整える際に使用されますが、剪定ばさみよりも太い枝は切れないので、剪定する場所によって使い分けると良いでしょう。

刈り込みばさみ

刈り込みばさみは、広範囲を一気に刈ることができるため、生垣やレッドロビンの剪定で重宝します。特に生垣の壁ができている場合、刈り込みばさみを使うことで効率よく進められます。

操作する際は片手を固定し、もう片手だけを動かすようにすることで安定感が出てスムーズに作業が進みます。

脚立

レッドロビンがある程度の高さまで成長している場合、脚立を使用すると作業がしやすくなります。ただし、高所での作業は転落の危険が伴うため、注意が必要です。

めまいが多い方や貧血気味の方は転落の危険性もあるため、不安な場合は代わりに高枝切りばさみを使うと良いでしょう。

癒合剤

太い枝を切った後のケアとして使用するのが癒合剤です。剪定後の切り口から病気が侵入しないように、癒合剤を塗布して保護することが重要です。病気の予防だけでなく、切り口の治りを早める効果もあるので、太めの枝を剪定した際は忘れずに塗布しましょう。

レッドロビンは比較的回復力に優れた樹木ですが、自分で剪定する場合は1つ持っておくと安心です。

レッドロビンの剪定方法

レッドロビンの葉

以下では、レッドロビンの基本的な剪定方法を解説します。樹形を整えたい場合と樹高を低くしたい場合で異なるため、目的に合わせて参考にしてみてください。

樹形を整えたい場合

レッドロビンの樹形を整える際には、基本的に「透かし剪定」を行います。透かし剪定では、徒長枝(勢いよく伸びた枝)や絡み枝(他の枝と絡み合った枝)などの不要な枝を切り落とし、風通しと日当たりを良くしていきます。

混み合った部分を軽く透かすようにしながら、全体のバランスを見て自然な形に整えましょう。

樹高を低くしたい場合

レッドロビンが思った以上に大きく成長してしまった場合、切り戻し剪定を行うことで、木の高さを抑えることができます。切り戻し剪定では、低くしたい枝を全体の1/2~1/3程度の長さまで切り戻し、適切な高さに調整します。剪定する際は、各枝の新芽のすぐ上にある膨らんだ部分でカットすることがポイントです。

また、大きくなりすぎたレッドロビンを一度に大幅に剪定するのは木に負担がかかるため、できれば数年にわたって段階的に切り戻し、徐々に形を整えるのが理想的です。こうすることで枯れにくく、自然な見た目を保ちながら剪定が進められます。

レッドロビンを剪定するときのポイント

生垣の剪定

ここからは、レッドロビンを剪定するときのポイントを解説していきます。

好みの樹高で芯止めする

樹高が理想的な高さに達したら、芯止めを行って上に伸びないように抑えることで、横に広がる美しい生垣が作れます。枝が密集し、葉数が増えることで目隠し効果も高まるので、好みの樹高で成長をコントロールしましょう。

水糸を張って剪定する

事前に水糸を使って剪定の目安となる水平ラインを設定し、ラインに沿って剪定すると仕上がりが安定しやすくなります。特に初心者の場合はまっすぐに整えることは難しいので、水糸を活用すると良いでしょう。

レッドロビンを剪定するときの注意点

以下では、レッドロビンを剪定するときの注意点を解説します。

レッドロビンを剪定する際は、上記のポイントに気をつけて進めましょう。

枝を切りすぎないようにする

レッドロビンは育てやすい庭木として人気ですが、それでも太い枝を短く切りすぎると、枯れてしまうリスクがあります

特に太い枝は、軽めの剪定を心がけて切り落とすようにしましょう。木の内部構造に負担をかけないよう、慎重に進めることが大切です。不安な場合は、プロへの依頼も検討してみてください。

こまめに剪定する

レッドロビンは成長が早く、年に一度の剪定では間に合わないこともあります。枝が硬くなってしまうと、刈り込みばさみで切りにくく、より剪定が大変になってしまいます。

こまめに剪定することで枝が柔らかく、形も整いやすくなるので、少なくとも年2回以上の剪定をおすすめします。

全体の仕上がりを意識する

生け垣として人気のレッドロビンですが、剪定しているうちに細かい部分に集中しすぎて全体像を把握しにくくなってしまうこともあります。

剪定を進める途中で、定期的に数歩離れて全体を確認するようにしましょう。一つ一つの枝だけでなく、全体のバランスを見ながら仕上げていくことがコツです。

レッドロビンの生垣を美しく保つには業者への依頼もおすすめ

ツツジの生垣を剪定する業者

レッドロビンは自分で剪定することも可能ですが、不安な場合はプロに任せることもおすすめです。特にレッドロビンは成長スピードが早いため、気がついたら手に負えないほど伸び放題になっていることも少なくありません。このような場合は無理をせず、プロの業者に整えてもらいましょう。

以下では、レッドロビンの剪定をプロに任せるメリットとおおよその費用について解説していきます。

剪定を業者へ依頼するメリット

業者に頼むメリットは、経験豊富な作業員が適切な方法で剪定してくれること、レッドロビンにかかる負荷を最小限に抑えられること、見た目も綺麗に整えてくれることです

自力での剪定はコストを抑えられるメリットがある一方、大きな手間と労力がかかります。また、剪定に必要なアイテムも一式揃えなければいけません。自分での剪定に自信がない場合や生垣の見た目を重要視する場合は、プロへの依頼がおすすめです。

また、業者によっては、剪定後のごみの処理まで依頼できたり、庭木についてアドバイスをしてくれたりするところもあります。

剪定を業者へ依頼する際の費用

剪定を業者へ依頼する際の費用は以下が目安となります。レッドロビンは約1.2~1.3mほどで低木にあたるため、1本当たり2,500〜5,000円がおおよその目安金額となります

ただし、これはあくまで参考価格です。依頼するエリアや実際の工数、レッドロビンの状態などによって実際の金額は異なるので、正確な料金を知るためには事前に見積もりを取得しましょう。

木の種類 1本当たりの単価
低木(高さ 3m未満) 2,500円〜5,000円
中木(高さ 3〜5m)  5,000円〜10,000円
高木(高さ 5m以上)  10,000円〜25,000円

庭木の剪定をプロに依頼する

レッドロビンの剪定に関するよくある質問

最後に、レッドロビンの剪定に関するよくある質問をまとめました。

それぞれ見ていきましょう。

レッドロビンを剪定しないとどうなる?

レッドロビンを剪定せずにそのまま放置していると、樹形の乱れや枝枯れに繋がります

レッドロビンは成長が早いため、何も手を加えないとすぐに枝が伸びすぎてしまい、樹形が乱れます。見映えが悪くなるだけでなく、庭のデザイン全体のバランスも崩れてしまうでしょう。

また成長しすぎた枝によって全体に十分な日光や風が行き渡らなくなり、下のほうの枝や葉が枯れてしまうことがあります。下部がスカスカになり、生垣の目隠し効果が失われてしまうと、せっかくのレッドロビンが本来の役割を果たさなくなってしまいます。

レッドロビンで気をつけるべき害虫は?

レッドロビンによく見られる害虫は、アブラムシやハマキムシなどです。レッドロビンは丈夫な植物ですが、春から夏にかけて害虫が発生しやすくなるため注意が必要です。

アブラムシは新芽や葉の裏に寄生し、植物の栄養を吸い取ってしまいます。これにより葉が弱り、成長が阻害されるだけでなく、新芽の美しい赤色も損なわれてしまいます。被害がひどくなると、葉がしおれてしまうこともあるため、見つけたらすぐに駆除することが重要です。

また、ハマキムシも葉の裏に寄生し、栄養を吸い取って葉を白く変色させます。アブラムシと同様に見た目が悪くなるだけでなく、レッドロビンの健康にも影響を及ぼします。アブラムシやハマキムシの発生を防ぐためには定期的に葉の裏をチェックし、必要に応じて薬剤を散布しましょう。

レッドロビンを正しい方法で剪定しよう!

レッドロビンは比較的丈夫であるとされますが、剪定に失敗すると枯れたり、病気になったりしてしまうリスクもあります。剪定に自信がなかったり、不安を感じる場合には、庭木の剪定業者に依頼するのがおすすめです。

庭木の剪定の専門業者を探すなら、無料一括見積もりプラットフォームであるミツモアのご利用がおすすめです。

ミツモアでは簡単な質問に答えるだけで、最大5件の見積もりを無料で取得できます。複数の見積もりの内容を比較する「相見積もり」で、希望する条件にぴったり合ったプロを手軽に探せます。

庭木の剪定のプロを探す