ミツモア

【一覧表】庭木の剪定に適した時期はいつ?自分で剪定するコツ

ぴったりの庭木剪定業者をさがす
最終更新日: 2025年01月15日

自分で庭木の剪定にチャレンジしようとしたとき、どの時期に剪定すべきか迷った方も多いのではないでしょうか?

庭木の生育サイクルや花芽の形成時期によって、適切な剪定時期が異なります。一覧表で庭木の種類ごとに紹介するので、参考にしてみてください。

庭木の剪定時期の一覧表

庭木の剪定に適した時期は、落葉樹や常緑樹などの木のタイプによって異なります。

庭木の剪定時期スケジュール表(落葉樹・常緑樹)

タイプ 強剪定の時期 代表的な品種
落葉樹 12〜2月
  • ヤマボウシ
  • ハナミズキ
  • モミジ
  • アオダモ
常緑広葉樹 6~7月上旬
  • シマトネリコ
  • オリーブ
  • キンモクセイ
  • ツバキ
  • サツキ
常緑針葉樹 3〜4月上旬
  • スギ
  • マツ
  • コニファー
  • ヒノキ

木には季節の移り変わりに対応して新芽が生長する時期、休眠期などのサイクルがあります。その中で、なるべく枝を切ることによるストレスが少ない時期に剪定しましょう。

おおまかな木のタイプごとの剪定時期は上記の通りですが、花を楽しむ庭木については、花芽ができるタイミングによっても適期が少しずつ異なります。

落葉広葉樹の剪定時期:12〜2月

ハナミズキ

基本剪定 12〜2月
軽剪定 3・6・9〜10月
特徴 冬の前に葉っぱがすべて落ちる
落葉を終えたら休眠期に入る
主な庭樹の種類 ヤマボウシ
ハナミズキ
モミジ
アオダモ

落葉広葉樹の剪定は落葉後に行います。12〜2月は葉が落ちきり、枝の状態が分かりやすいため剪定に適した時期です。

一方で、気温が高い時期である「4〜5月」と「7〜8月」の剪定は避けましょう。この時期は樹木が活発に成長している時期です。剪定を行うと樹液が漏れ出てしまい、樹木にダメージを与えてしまう可能性があります。

軽剪定は、樹木の成長が落ち着いた3・6・9〜10月であれば可能です。

なお、落葉広葉樹の剪定は比較的難易度が高く、適切に行わなければ翌年の「花の量」や「枝の形」に悪影響を及ぼします。

常緑広葉樹の剪定時期:6~7月上旬

ツバキ

基本剪定 6~7月上旬
軽剪定 8〜10月
特徴 1年を通じて青い葉っぱをつけて育つ
紅葉がない
主な庭樹の種類 キンモクセイ
サザンカ
ツバキ
カシ
サツキ

常緑広葉樹は寒さに弱い樹木です。そのため冬場の剪定には向いていません。

基本剪定は新芽の生長が落ち着き、気温が上がり始めた6~7月上旬が適しています。

軽剪定は冬には行わず、夏から秋にかけて行いましょう。

常緑針葉樹の強剪定の時期:3〜4月上旬

杉

基本剪定 3〜4月
軽剪定 10〜11月
主な庭樹の種類 スギ
マツ
コニファー
ヒノキ

常緑針葉樹の強剪定に適した時期は、春を迎えて新芽をつける前の3~4月頃です。

寒くなっても葉をつけたままの常緑樹は、樹木内に栄養を蓄えることが苦手です。そのため葉に栄養を蓄えて、冬を乗り越えています。休眠期だからといって真冬に大幅な剪定をすると、冬越えに必要な栄養分まで失ってしまう恐れがあります

不要な枝に対する軽い剪定であれば、成長がゆるやかになり本格的に冬を迎える前の10~11月頃に行っても構いません。

自分でもできるとはいえ、剪定に自信のない方はプロの業者への依頼を検討しましょう。業者に依頼すれば、適切な方法で庭木を剪定できる上、プロならではの美しい樹形に仕上げてくれます。

庭木の剪定のプロを探す

庭木を剪定してはいけない時期はある?

庭木の剪定に最も適した時期は説明しましたが、庭木の剪定を避けたほうが良い時期もあります。

新芽が盛んに伸びる4月下旬~5月にかけては、落葉樹、常緑樹ともに剪定を避けたほうがよいです。

樹液の流れが活発になるので、切り口からたくさん流れ出て消耗してしまいます。また、ため込んだ養分を新芽の生長に回しており木にエネルギーが残っていないので、枝を切られたダメージから回復できずに枯れてしまうことがあります。

ただし、この時期に花を咲かせる庭木の花後剪定は、5月中にやったほうが良いケースもあります。

剪定時期を間違えると起こる問題

庭木を剪定に不向きな時期に切ってしまうと、以下のような問題が起こる可能性があります。

  • 花芽を切り落としてしまい、次の開花時期に花が咲かない
  • 木に強いストレスがかかってしまい、枝が枯れる
  • 木の生長しようとする力が暴走し、樹形が乱れる

花芽がついている時期に剪定すると、花芽ごと枝を切り落としてしまうことになり、次の開花時期に咲く花の数が減ります。ただし、その次の時期にはまた花芽をつけてくれるので、気にしすぎなくても大丈夫です。

注意しなければならないのは、木が養分をたくさん消費する時期(新芽が伸びる時期や真夏)に剪定することです。切り口の回復にまわす養分が足りず、枯れこんでしまうことがあります。樹液の流れも活発な時期なので、エネルギーの消耗にもつながります。

また、生長する力が暴走して、切り口から細かい枝がたくさん生えてしまったり、徒長枝が伸びてしまったりして、樹形が乱れるケースもあるようです。

剪定時期を間違えたときの対処法

適切ではない時期に剪定をしてしまっても、すぐに庭木全体が枯れてしまうことはほとんどありません。これ以上木に負担をかけないように、再び枝葉が伸びてくるまでしばらく様子を見ましょう。

また、枯れた枝は放置すると腐って病気や害虫の発生源になります。もし一部の枝が枯れてしまった場合は、その部分だけ切り落としましょう

次に剪定を行うタイミングでは、剪定のプロである植木屋や庭師に相談することをおすすめします。

庭木の剪定のプロを探す

自分で庭木を剪定する手順とコツ

基本的な庭木の剪定手順

剪定をするときは、不要な枝や混み合っている枝を根元から切り落とす「透かし剪定」をメインに進めます。その後、必要なところだけ枝の途中で短く切り詰める「切り戻し剪定」をします。

特に庭木のサイズを調整したいときは「切り戻し剪定」で枝を短くしたくなるかもしれませんが、樹形が崩れたり、枝にストレスがかかって生え方が乱れる原因になるので、極力やらないようにしましょう。

①枯れ枝や生え方がおかしい枝を切り落とす

まずは枯れてしまった枝や、変な方向に向かって生えている枝など、不要な枝を根元から切り落とします

以下の図のような生え方をしている枝を見分けて剪定しましょう。

不要な枝を剪定するときの見分け方

剪定の適期以外にメンテナンスとして行う弱剪定は、この①の手順のみで大丈夫です。

②全体のバランスを見てさらに枝を間引く

不要な枝を一通り切り落としたら、さらに枝の数を減らしていきましょう。特にシマトネリコなどの生長スピードが速い木は、減らしすぎに感じるくらい思い切って間引くのがおすすめです。

全体のバランスを見ながら、枝と枝の間隔が均等になるように間引きます。上から見たときに、枝が四方に広がっている状態が理想的です。

実際に上から見るのは難しいので、ときどき遠くから眺めて枝のバランスを確認しながら剪定を勧めましょう。

③必要に応じて枝を切り戻す

樹高を低くおさえたいときは、主幹や上に向かって高く伸びている枝を途中で切り詰める「芯止め」を行います。

枝を切るときのコツ

自分で庭木を剪定するコツは以下の3点です。

剪定に不慣れな方は、これらのコツを意識するだけで、庭木の見栄えや作業効率が一気に変わります。

外芽を残すように切る

内芽と外芽で異なる梅の剪定方法

1つ目のコツは「外芽を残すように切る」ことです

具体的な切り方としては、上記図のように「外芽の少し上」を切るようにしましょう。

なお、樹木の枝には、外芽と対になる「内芽」というものもあり、各芽は枝が生える方向を示しています。

つまり、内芽を残してしまうと、樹木の内側に枝が集まり絡みやすくなるため、美しい樹形にはなりません。

一方、外芽だけを残すように剪定すると、枝同士が絡みにくくなり外側に大きく広がっていくため、ダイナミックな美しい樹形へと成長します。

枝の太さに合わせた切り方をする

枝の太さに合わせて剪定しよう

2つ目のコツは「枝の太さに合わせた切り方をする」ことが挙げられます

たとえば「細い枝は垂直に切る」や「太めの硬い枝はやや斜めに切る」といった具合です。

加えて、細い枝は「根元」から、太い枝は一度で切り落とそうとせず、数回に分けて「部分的に切る」ことも重要なコツです。

このように、枝の太さに合わせた切り方をすることにより、樹木への負担が軽減され立派な樹形へと成長します。

加えて、剪定効率の向上も図れますので、身につけておいて損はないコツであるといえます。

硬い枝はハサミを回しながら切る

3つ目のコツは「硬い枝に対してはハサミを回しながら切る」ことです

とくに、剪定バサミを使用する際におすすめのコツであり、回しながら切ることにより、余分な力を使わずに剪定を進められます。

具体的なハサミを回す方法は以下の通りです。

  1. ハサミの奥側に切りたい枝をセットする
  2. ハサミの持ち手を下げるイメージで瞬発的に切る

この際切り刃(ハサミの上側)で事前に切り込みを入れておくと、さらに硬い枝を切りやすくなります。なお、硬い枝でなくても活用できる切り方ですので、まずは細めの枝で練習してみるのも良いでしょう。

ただし、硬い枝を適切な方法ではなく力任せに切ってしまうと、樹木へのダメージが強くなり、翌年の見栄えに悪影響を及ぼします。

難しい剪定であると判断した場合は、業者に依頼して適切な剪定を行いましょう。

庭木の剪定のプロを探す

庭木の剪定に必要な道具

庭木剪定に必要な道具を以下の表でまとめています。

道具名 用途
剪定バサミ

枝や茎などの生木を切る
植木バサミ

細めの枝や枯れた葉などを切る
刈り込みバサミ

木の形(樹形)を整える
高枝切りバサミ

高い位置の枝を切る
剪定ノコギリ

ハサミでは切れない太い枝を切る
脚立

高木の観察や剪定をしやすくする
作業用手袋

手の保護やグリップ力を高める
掃除道具 剪定後の庭を清掃する

以上の道具を事前準備しておけば、基本的な剪定に困ることはありません。

それぞれの道具には用途がありますので、樹高や樹形、庭木環境に合わせて使用しやすいものを選んでください。

代表的な樹木7種類の剪定時期と剪定時のポイント

初夏のシマトネリコ

代表的な7種の樹木と各剪定時期は以下の通りです。

樹木 剪定時期
シマトネリコ 3〜4月
ヤマボウシ 12~2月
モミジ 11~2月
オリーブ 2~3月
ツツジ 5~6月
キンモクセイ 3~4月
11~1月

加えて各種類によって、花芽のつく時期や成長の速度に差があり、それぞれ剪定時のポイントがあります。

本章では、上記樹木の剪定時期とポイントについて詳しく解説していきます。

シマトネリコ

常緑広葉樹であるシマトネリコの剪定に適した時期は3〜4月頃です。軽いメンテナンス程度の剪定であれば9~10月頃に行っても構いません。

成長スピードが速い木ですので、放っておくと樹高が高くなりすぎたり、生い茂って風通しが悪くなったりします。そのため剪定は毎年行ったほうが良いでしょう。

ヤマボウシ

落葉広葉樹であるヤマボウシの剪定に適した時期は12~2月頃です

ヤマボウシは3月頃から新芽を出し始め、5~7月頃に花をつけます。花を楽しむのであれば、3月以降の剪定は控えましょう。

モミジ

落葉広葉樹であるモミジの剪定時期は11~2月頃です。軽い剪定であれば5~7月頃に行っても構いません。

自然樹形のままでも美しく成長しますが、庭のスペースや理想的な樹形に合わせる必要があれば、適宜剪定を行いましょう。

オリーブ

常緑広葉樹であるオリーブの剪定時期は2~3月頃です。5~10月頃は成長時期なので、極力剪定を控えましょう。

花や実がつきやすくがっしりした樹木に育てるには、古い枝を切って若返らせることをおすすめします。

ツツジ

ツツジの剪定に適した時期は5~6月です

ツツジは4~5月にかけて花を咲かせ、6~7月には次の花芽をつけ始めます。咲き終わってから花芽をつけるまでが「あっという間」という印象ですが、翌年も花を楽しむにはその短い期間に剪定を済ませることがおすすめです。

キンモクセイ

常緑広葉樹であるキンモクセイの剪定に適した時期は3~4月です

5月頃から新梢が伸び始め、6~8月頃に花芽を形成します。秋の花と香りを楽しむには、5月以降はなるべく剪定を避けましょう。

梅の剪定時期は11~1月頃です。成長が速いため、7~8月頃にも不要な枝を軽く間引くことをおすすめします。

実をしっかり育てるには、4月以降に不要な芽をかき取る芽かきや、芽の先端を摘む「摘心」を行いましょう。

庭木の剪定を自分でするのと業者に頼む違いは?

庭木を剪定する際、自分でする場合と業者に依頼する場合の主な違いは以下の4点です

  • 庭木の見栄え
  • 剪定の適切さ
  • 剪定のスピード
  • ケガのリスク有無 など

これらの違いを理解した上で、自分で庭木を剪定するメリットとデメリットも見てみましょう。

メリット

  • 趣味として楽しめる
  • 庭木剪定の知識が豊富になる
  • 慣れればオリジナリティを出せる
  • 依頼費用を抑えられる

デメリット

  • 剪定に時間がかかり不適切な時期と重なるケースがある
  • 剪定に失敗する可能性が高い
  • ケガや事故のリスクが高い
  • 体力が削られる

とくに、デメリットで挙げられている「ケガや事故」に関しては、比較的多い事象です。

脚立を使用した高所での剪定や、ハサミもしくはノコギリを扱う作業のときに、ケガや事故のリスクが高まります。

このように庭木の剪定を自分でする場合と業者に依頼する場合の違いや、自分でする際のメリット・デメリットを見ると「業者に依頼する」ことがベストであるといえます。

庭木の剪定をプロに依頼する

庭木の剪定を業者に依頼したときの料金相場

剪定を行う剪定業者

前提として、庭木の剪定料金には、主に以下2つのシステムがあります。

  • 日当制:1日あたり○○円(職人1人につき)
  • 単価制:庭木1本あたり○○円

それぞれの相場を以下にまとめました。

日当制 2〜3万円(職人1人あたり)
単価制 【庭木の剪定】

  • 低木(高さ0〜3m未満):2,500〜5,000円
  • 中木(高さ3~5m未満):5,000〜10,000円
  • 高木(高さ5~7m未満):10,000〜25,000円

【生垣の剪定(高さ2m未満)】

  • 幅1mにつき1,500〜4,000円

【植込みの剪定(高さ1m未満の植込みの場合)】

  • 1㎡につき500〜1,000円

※上記の費用相場はあくまでも参考価格です。

地域や樹木の種類・大きさなどによっても費用は変わるので、自宅の庭木の剪定にいくらかかるのか気になる場合は、見積もりをとってみることをおすすめします。

なお、無料一括見積もりサイトである「ミツモア」で庭木剪定業者に依頼した場合、以下のような料金相場となります。

低木(高さ1~3m未満) 1本3,000〜5,000円
中木(高さ3~5m未満) 1本6,000〜10,000円
高木(高さ5~7m未満) 1本15,000〜20,000円
超高木(高さ7m以上) 個別見積もり
参考価格
2,500円/本
7,000円/本
10,000円/本
15,000円/本

杉山造園

岐阜県関市洞戸菅谷
  • 10年以上の実績、伸びきった木も最良の枝ぶりへ
  • 神社やお寺で剪定経験あり、松を依頼したい人にとくにオススメ
  • 「希望通りの仕上がりで満足」との声多数
口コミ
参考価格
1,000円~2,500円
4,000円~5,000円
7,000円~
  • 創業30年、3,000件以上の実績を持つベテラン事業者
  • 庭木1本1,000円~と非常にリーズナブル、費用を気にする方も安心
  • 年中無休で営業しているから祝日やお盆でも依頼しやすい
口コミ
参考価格
3,000円~
10,000円~
15,000円~
  • 京都で修行した10年以上のプロが対応
  • 庭木の種類に合わせて、最適な選定をしてくれる
  • 丁寧な作業とアドバイスが好評
口コミ

庭木の剪定のプロを探す

自分で剪定するのが難しいときはプロに依頼を

簡単!無料の3ステップでぴったりのプロが見つかる!

植木の剪定は、単純に伸びた枝を切り落せば良いわけではありません。適切な時期に適切な部分のみを切り落とさなければ、翌年の花の量や枝の形に悪影響を及ぼします。

剪定はプロに依頼し、経験や知識に基づいて適切に切り落とす部分を見極めてもらい、樹木へのダメージを抑えつつメンテナンスしてもらいましょう。

ぴったりなプロを探すのが難しいと感じる方は、手軽に相見積もりできるミツモアをご活用ください。

庭木の剪定のプロを探す