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【一覧表】庭木の適切な剪定時期はいつ?自分で剪定するコツ

最終更新日: 2025年01月30日

自分で庭木の剪定にチャレンジしようとしたとき、どの時期に剪定すべきか迷った方も多いのではないでしょうか?

庭木の生育サイクルや花芽の形成時期によって、適切な剪定時期が異なります。一覧表で庭木の種類ごとに紹介するので、参考にしてみてください。

庭木の剪定時期は生長サイクルに合わせる

庭木の剪定に適した時期は、落葉樹や常緑樹などの木のタイプによって異なります。木のタイプごとに、枝を切ってもダメージが比較的少ない時期があります。

庭木の剪定時期スケジュール表(落葉樹・常緑樹)

タイプ 強剪定の時期 代表的な品種
落葉樹 12〜2月
  • ヤマボウシ
  • ハナミズキ
  • モミジ
常緑広葉樹 6~7月上旬
  • シマトネリコ
  • オリーブ
  • キンモクセイ
  • ツバキ
  • サツキ
常緑針葉樹 3〜4月上旬
  • スギ
  • マツ
  • コニファー
  • ヒノキ

おおまかな木のタイプごとの剪定時期は上記の通りですが、花を楽しむ庭木については、花芽ができるタイミングによっても適期が少しずつ異なります。

落葉樹の剪定時期:12〜2月

ハナミズキ、モミジ、ロウバイなどの落葉樹の剪定は、木が葉を落として休眠期に入る12~2月に行います

この時期は木が冬越えのために養分をたくわえており、生長も止まっているので、枝を切られてもあまり消耗しません。

ただし落葉広葉樹には花木が多いので、花を楽しむ場合は花芽が形成される時期も考慮する必要があります。

常緑広葉樹の剪定時期:6~7月上旬

シマトネリコ、オリーブなどの常緑樹の剪定は、春に新芽が芽吹き終わってから真夏を迎えるまでの6~7月上旬が最適です。

常緑樹は落葉樹のように養分をたくさんため込む仕組みがないので、気温が高く、日光の量が十分にある初夏が最もダメージが少ないのです。

逆に、寒くて日照時間が短い冬に剪定して葉を減らすと、木が消耗してしまいます。春に芽吹くための養分も足りなくなり、その後の生長にも悪影響があります。

常緑針葉樹の強剪定の時期:3〜4月上旬

マツやヒノキ、コニファーなどの常緑針葉樹の剪定に適した時期は、基本的に常緑広葉樹と同じです。しかし寒冷地に多い針葉樹は、暑さに弱いので、気温が上がり始めてから、新芽が伸び始めるまでの3~4月上旬に剪定をしておくのがおすすめです。

枝葉の切り口が変色しやすいので、新芽が伸び始める直前に剪定しておくことで、切り口がすぐに隠れて見た目がよくなります。

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【一覧表】代表的な庭木の剪定時期とポイント

庭木としてよく植えられている樹種の剪定時期は以下の通りです。

庭木の剪定時期一覧表

落葉樹や常緑樹といった木のタイプによるサイクルの違いだけでなく、花芽や果実の形成タイミングや樹種ごとの休眠期のズレなどを考慮すると、少しずつ剪定の適期が異なります。

特に人気な庭木7種類について、詳細な剪定のサイクルと剪定ポイントをまとめました。

樹種 剪定時期
シマトネリコ 3〜4月
オリーブ 2~3月
キンモクセイ 3~4月
ツツジ 5~6月
ヤマボウシ 12~2月
モミジ 11~2月
11~1月

シマトネリコ

シマトネリコの剪定時期カレンダー

常緑広葉樹であるシマトネリコの剪定に適した時期は3〜4月頃です。新芽の生長が落ち着く5月中旬~10月中旬にも軽い透かし剪定は可能です。

樹勢が強く、すぐに樹高が伸びて枝が生い茂るので、春先の剪定とあと1回、年2回ペースの剪定をすると美しい樹形が保てるでしょう。

オリーブ

オリーブの剪定時期カレンダー

常緑広葉樹であるオリーブの剪定時期は2~3月頃です。5~10月頃は成長時期なので、極力剪定を控えましょう。

花や実がつきやすくがっしりした樹木に育てるには、古い枝を切って若返らせることをおすすめします。

キンモクセイ

キンモクセイの剪定時期カレンダー

常緑広葉樹であるキンモクセイの剪定に適した時期は3~4月です

5月頃から新梢が伸び始め、6~8月頃に花芽を形成します。秋の花と香りを楽しむには、5月以降はなるべく剪定を避けましょう。

ツツジ

常緑性ツツジの剪定時期カレンダー

ツツジの剪定に適した時期は5~6月です

ツツジは4~5月にかけて花を咲かせ、6~7月には次の花芽をつけ始めます。咲き終わってから花芽をつけるまでが「あっという間」という印象ですが、翌年も花を楽しむにはその短い期間に剪定を済ませることがおすすめです。

ヤマボウシ

ヤマボウシの剪定時期カレンダー

落葉広葉樹であるヤマボウシの剪定に適した時期は12~2月頃です

ヤマボウシは3月頃から新芽を出し始め、5~7月頃に花をつけます。花を楽しむのであれば、3月以降の剪定は控えましょう。

モミジ

モミジの剪定時期カレンダー

落葉広葉樹であるモミジの剪定時期は11~2月頃です。軽い剪定であれば5~7月頃に行っても構いません。

自然樹形のままでも美しく成長しますが、庭のスペースや理想的な樹形に合わせる必要があれば、適宜剪定を行いましょう。

梅の木

梅の木(実ウメ)の剪定時期カレンダー

梅の剪定時期は12~1月頃です。成長が速いため、7~8月頃にも不要な枝を軽く間引くことをおすすめします。

実をしっかり育てるには、4月以降に不要な芽をかき取る芽かきや、芽の先端を摘む「摘心」を行いましょう。

庭木を剪定してはいけない時期はある?

樹形の乱れや枝の混み合いが気になったタイミングから、剪定に適した時期までだいぶ待たないといけないというケースも多いです。

なるべく早く剪定したい場合はせめて、枯れたり樹形が大きく乱れたりするリスクが高い時期を避けましょう。具体的には以下の2つです。

  • 新芽が活発に伸びる時期(4月中旬~5月)
  • 気温が極端な時期(真夏と真冬)

①新芽が活発に伸びる時期(4月中旬~5月)

新芽が盛んに伸びる4月下旬~5月にかけては、落葉樹、常緑樹ともに剪定を避けたほうがよいです。

樹液の流れが活発になるので、切り口からたくさん流れ出て消耗してしまいます。また、ため込んだ養分を新芽の生長に回しており木にエネルギーが残っていないので、枝を切られたダメージから回復できずに枯れてしまうことがあります。

ただし、この時期に花を咲かせる庭木の花後剪定は、5月中にやったほうが良いケースもあります。

②真夏や真冬など気温が極端な時期

真夏や真冬などの気温が極端な時期は、庭木の体内の養分に余裕がないことが多いので、剪定には適していません。枝を切られたダメージから回復できず、枯れてしまうリスクがあります。

剪定時期を間違えたらどうする?

庭木を剪定に不向きな時期に切ってしまうと、以下のような問題が起こる可能性があります。

  • 花芽を切り落としてしまい、次の開花時期に花が咲かない
  • 木に強いストレスがかかってしまい、枝が枯れる
  • 木の生長しようとする力が暴走し、樹形が乱れる

花芽を切り落としてしまったらどうする?

花芽がついている時期に剪定すると、花芽ごと枝を切り落としてしまうことになり、次の開花時期に咲く花の数が減ります。ただし、その次の時期にはまた花芽をつけてくれるので、気にしすぎなくても大丈夫です。

枝が枯れてしまったらどうする?

木が養分をたくさん消費する時期(新芽が伸びる時期や真夏)に剪定すると、切り口の回復にまわす養分が足りず、枯れこんでしまうことがあります。

すぐに全体が枯れてしまうことは少ないので、枯れた枝は取り除き、再び枝葉が伸びてくるまでしばらく様子を見ましょう。

樹形が乱れてしまったらどうする?

剪定によって庭木の生長する力が暴走して、切り口から細かい枝がたくさん生えたり、徒長枝が伸びたりして、樹形が乱れることもあります。木へのストレスが少なく剪定に適した時期まで待ち、一度プロの庭師に相談して切ってもらうことをおすすめします。

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自分で庭木を剪定する手順とコツ

基本的な庭木の剪定手順

剪定をするときは、不要な枝や混み合っている枝を根元から切り落とす「透かし剪定」をメインに進めます。その後、必要なところだけ枝の途中で短く切り詰める「切り戻し剪定」をします。

特に庭木のサイズを調整したいときは「切り戻し剪定」で枝を短くしたくなるかもしれませんが、樹形が崩れたり、枝にストレスがかかって生え方が乱れる原因になるので、極力やらないようにしましょう。

①枯れ枝や生え方がおかしい枝を切り落とす

まずは枯れてしまった枝や、変な方向に向かって生えている枝など、不要な枝を根元から切り落とします

以下の図のような生え方をしている枝を見分けて剪定しましょう。

不要な枝を剪定するときの見分け方

剪定の適期以外にメンテナンスとして行う弱剪定は、この①の手順のみで大丈夫です。

②全体のバランスを見てさらに枝を間引く

不要な枝を一通り切り落としたら、さらに枝の数を減らしていきましょう。特にシマトネリコなどの生長スピードが速い木は、減らしすぎに感じるくらい思い切って間引くのがおすすめです。

全体のバランスを見ながら、枝と枝の間隔が均等になるように間引きます。上から見たときに、枝が四方に広がっている状態が理想的です。

実際に上から見るのは難しいので、ときどき遠くから眺めて枝のバランスを確認しながら剪定を勧めましょう。

③必要に応じて枝を切り戻す

樹高を低くおさえたいときは、主幹や上に向かって高く伸びている枝を途中で切り詰める「芯止め」を行います。

枝を切るときのコツ

自分で庭木を剪定するコツは以下の3点です。

剪定に不慣れな方は、これらのコツを意識するだけで、庭木の見栄えや作業効率が一気に変わります。

外芽を残すように切る

内芽と外芽で異なる梅の剪定方法

1つ目のコツは「外芽を残すように切る」ことです

具体的な切り方としては、上記図のように「外芽の少し上」を切るようにしましょう。

なお、樹木の枝には、外芽と対になる「内芽」というものもあり、各芽は枝が生える方向を示しています。

つまり、内芽を残してしまうと、樹木の内側に枝が集まり絡みやすくなるため、美しい樹形にはなりません。

一方、外芽だけを残すように剪定すると、枝同士が絡みにくくなり外側に大きく広がっていくため、ダイナミックな美しい樹形へと成長します。

枝の太さに合わせた切り方をする

枝の太さに合わせて剪定しよう

2つ目のコツは「枝の太さに合わせた切り方をする」ことが挙げられます

たとえば「細い枝は垂直に切る」や「太めの硬い枝はやや斜めに切る」といった具合です。

加えて、細い枝は「根元」から、太い枝は一度で切り落とそうとせず、数回に分けて「部分的に切る」ことも重要なコツです。

このように、枝の太さに合わせた切り方をすることにより、樹木への負担が軽減され立派な樹形へと成長します。

加えて、剪定効率の向上も図れますので、身につけておいて損はないコツであるといえます。

硬い枝はハサミを回しながら切る

3つ目のコツは「硬い枝に対してはハサミを回しながら切る」ことです

とくに、剪定バサミを使用する際におすすめのコツであり、回しながら切ることにより、余分な力を使わずに剪定を進められます。

具体的なハサミを回す方法は以下の通りです。

  1. ハサミの奥側に切りたい枝をセットする
  2. ハサミの持ち手を下げるイメージで瞬発的に切る

この際切り刃(ハサミの上側)で事前に切り込みを入れておくと、さらに硬い枝を切りやすくなります。なお、硬い枝でなくても活用できる切り方ですので、まずは細めの枝で練習してみるのも良いでしょう。

ただし、硬い枝を適切な方法ではなく力任せに切ってしまうと、樹木へのダメージが強くなり、翌年の見栄えに悪影響を及ぼします。

難しい剪定であると判断した場合は、業者に依頼して適切な剪定を行いましょう。

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庭木の剪定に必要な道具

庭木剪定に必要な道具を以下の表でまとめています。

道具名 用途
剪定バサミ

枝や茎などの生木を切る
植木バサミ

細めの枝や枯れた葉などを切る
刈り込みバサミ

木の形(樹形)を整える
高枝切りバサミ

高い位置の枝を切る
剪定ノコギリ

ハサミでは切れない太い枝を切る
脚立

高木の観察や剪定をしやすくする
作業用手袋

手の保護やグリップ力を高める
掃除道具 剪定後の庭を清掃する

以上の道具を事前準備しておけば、基本的な剪定に困ることはありません。

それぞれの道具には用途がありますので、樹高や樹形、庭木環境に合わせて使用しやすいものを選んでください。

庭木の剪定を自分でするのと業者に頼む違いは?

庭木を剪定する際、自分でする場合と業者に依頼する場合の主な違いは以下の4点です

  • 庭木の見栄え
  • 剪定の適切さ
  • 剪定のスピード
  • ケガのリスク有無 など

これらの違いを理解した上で、自分で庭木を剪定するメリットとデメリットも見てみましょう。

メリット

  • 趣味として楽しめる
  • 庭木剪定の知識が豊富になる
  • 慣れればオリジナリティを出せる
  • 依頼費用を抑えられる

デメリット

  • 剪定に時間がかかり不適切な時期と重なるケースがある
  • 剪定に失敗する可能性が高い
  • ケガや事故のリスクが高い
  • 体力が削られる

とくに、デメリットで挙げられている「ケガや事故」に関しては、比較的多い事象です。

脚立を使用した高所での剪定や、ハサミもしくはノコギリを扱う作業のときに、ケガや事故のリスクが高まります。

このように庭木の剪定を自分でする場合と業者に依頼する場合の違いや、自分でする際のメリット・デメリットを見ると「業者に依頼する」ことがベストであるといえます。

庭木の剪定をプロに依頼する

庭木の剪定を業者に依頼したときの料金相場

前提として、庭木の剪定料金には、主に以下2つのシステムがあります。

  • 日当制:1日あたり○○円(職人1人につき)
  • 単価制:庭木1本あたり○○円

それぞれの相場を以下にまとめました。

日当制 2〜3万円(職人1人あたり)
単価制 【庭木の剪定】

  • 低木(高さ0〜3m未満):2,500〜5,000円
  • 中木(高さ3~5m未満):5,000〜10,000円
  • 高木(高さ5~7m未満):10,000〜25,000円

【生垣の剪定(高さ2m未満)】

  • 幅1mにつき1,500〜4,000円

【植込みの剪定(高さ1m未満の植込みの場合)】

  • 1㎡につき500〜1,000円

※上記の費用相場はあくまでも参考価格です。

地域や樹木の種類・大きさなどによっても費用は変わるので、自宅の庭木の剪定にいくらかかるのか気になる場合は、見積もりをとってみることをおすすめします。

なお、無料一括見積もりサイトである「ミツモア」で庭木剪定業者に依頼した場合、以下のような料金相場となります。

低木(高さ1~3m未満) 1本3,000〜5,000円
中木(高さ3~5m未満) 1本6,000〜10,000円
高木(高さ5~7m未満) 1本15,000〜20,000円
超高木(高さ7m以上) 個別見積もり
参考価格
2,500円/本
7,000円/本
10,000円/本
15,000円/本

杉山造園

岐阜県関市洞戸菅谷
  • 10年以上の実績、伸びきった木も最良の枝ぶりへ
  • 神社やお寺で剪定経験あり、松を依頼したい人にとくにオススメ
  • 「希望通りの仕上がりで満足」との声多数
口コミ
参考価格
1,000円~2,500円
4,000円~5,000円
7,000円~
  • 創業30年、3,000件以上の実績を持つベテラン事業者
  • 庭木1本1,000円~と非常にリーズナブル、費用を気にする方も安心
  • 年中無休で営業しているから祝日やお盆でも依頼しやすい
口コミ
参考価格
3,000円~
10,000円~
15,000円~
  • 京都で修行した10年以上のプロが対応
  • 庭木の種類に合わせて、最適な選定をしてくれる
  • 丁寧な作業とアドバイスが好評
口コミ

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植木の剪定は、単純に伸びた枝を切り落せば良いわけではありません。適切な時期に適切な部分のみを切り落とさなければ、翌年の花の量や枝の形に悪影響を及ぼします。

剪定はプロに依頼し、経験や知識に基づいて適切に切り落とす部分を見極めてもらい、樹木へのダメージを抑えつつメンテナンスしてもらいましょう。

ぴったりなプロを探すのが難しいと感じる方は、手軽に相見積もりできるミツモアをご活用ください。

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