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ヤマボウシの正しい剪定方法!剪定時期やお手入れのコツを解説

最終更新日: 2025年01月23日

6~7月に白い花をつける落葉高木のヤマボウシ。ヤマボウシは生長すると10m以上の大きさにまで達するので、高さを抑えるために定期的な剪定が必要です。

うまく剪定できれば、毎年美しい花をたくさん咲かせてくれます。

ヤマボウシの剪定時期は11~3月

ヤマボウシの剪定時期カレンダー

落葉樹であるヤマボウシは、11~3月にメインの剪定と、5月中旬~6月に必要に応じた枝の間引きを行います。

11~3月:樹高や枝ぶりを調整する

11~3月にはヤマボウシは葉を落とし、休眠期に入っています。剪定のダメージを抑えることができるため、樹高を低くする芯止め剪定や、増えすぎた枝を取り除く透かし剪定は11~3月に行いましょう

なお、花芽が夏までに伸びた短い枝の先についています。花芽を必要以上に取り除くことがないよう、注意して作業しましょう。

5月中旬~6月:不要な枝や枯れ枝を間引く

開花期が終わってから花芽が作られるまでの5月中旬~6月の剪定は、枝が混みあっている部分や枯れ枝が気になる場合にのみ行いましょう

ヤマボウシは自然に樹形が整うタイプです。そのため特に目立つ箇所がなければ、この時期の剪定は行わなくても問題ありません。

ヤマボウシの剪定に必要な道具

剪定 道具

剪定をするにあたって、以下の道具を準備しておきましょう。

  • 剪定用はさみ
  • 高枝切りばさみ
  • 脚立
  • 癒合剤
  • ハケ
  • ゴミ袋
  • ほうき

剪定用はさみ

刃の部分が厚くて短い剪定用のハサミです。ヤマボウシの剪定ではかたい枝を1本1本切っていくので、丈夫なつくりの剪定用はさみが向いています。

剪定用はさみとは別に、細かい枝葉をまとめて刈るための「刈り込みばさみ」もありますが、ヤマボウシの剪定ではあまり使うことはないでしょう。

高枝切りばさみ

ヤマボウシは高く生長する品種なので、手が届かない範囲の剪定をするために高枝切りばさみを用意するのがよいでしょう。脚立を使うという手もあります。

ただしあまりに木が大きくなっている場合は高枝切りばさみを使ってもうまく剪定しにくく、けがをするかもしれません。自分で剪定する自信がない場合にはプロに依頼するのも一案です。

癒合剤

癒合剤は、剪定後に枝の切り口に塗る薬剤です。切り口の乾燥を防いだり、害虫・雑菌の侵入を阻止することで木の健康を保つ効果があります。

ハケなどを使い、まんべんなく切り口に塗って使います。薬剤を乾燥させる必要があるので、天気の良い日に塗るのがおすすめです。

樹形や高さを整える剪定方法(11~2月)

ヤマボウシの剪定は以下の手順で行います。

1. 完成形をイメージする

庭木 ヤマボウシ

剪定を始める前に、しっかりと剪定後の樹形をイメージするようにしましょう。

例えば写真のような、ヤマボウシの樹形として人気の株立ち(一株から出た枝が地面から数本立ち上がったような樹形)にしたい場合は、地面から40cm位までの枝をすべて落とすと、足元が見えすっきりとした印象になります。

2. 細い枝を切る

不要な細い枝を切り落とします。具体的には、上に向かって伸びている枝(徒長枝)や、木の根元から生えている枝(ひこばえ)、枯れ枝などを切りましょう(不要な枝の詳しい種類はこちら)。

3. 太い枝を切る

完成形のイメージに合わせて太い枝を切っていきます。切ったところからは後で徒長枝が生えてくるため、それも考慮に入れて樹形を整えましょう。

ヤマボウシは1度太い枝を剪定すると元の樹形に回復しにくいので、太い枝は慎重にカットしてください。

4. 芯止めをする(樹高をおさえたい場合)

ヤマボウシは放っておくとどんどん樹高が大きくなっていきます。高さを抑えたい場合は、幹を地面から3mくらいの位置でカットする「芯止め」を行いましょう。

芯止めはまだ年数が少なく、幹が細いうちにするのがおすすめです。すでに自分で剪定するのが難しいほど木が大きくなっている場合は、プロに剪定を依頼するのが良いでしょう。

庭木の剪定を依頼する

5. 切り口に癒合剤を塗る

剪定した後の切り口には癒合剤という薬剤を塗り、乾燥や病原菌の侵入を防ぐようにしましょう。全ての切り口に癒合剤を塗る必要はありませんが、太い枝や幹から直接生えている枝には薬剤を使用することをおすすめします。

癒合剤はヘラやハケを使って切り口にまんべんなく塗ればよいです。雨に塗れると効果が薄くなるため、晴れた日に塗るようにしましょう。

塗った後は1カ月くらいを目安にして癒合剤をはがします。あまり長い間薬剤が塗られていると、逆に木に悪影響が出ることもあるので注意が必要です。

不要な枝を間引く剪定方法(通年)

不要な枝が多いと、日光が遮られたり樹木全体に栄養が行きわたらなくなったりします。樹木の健康を保つために、細かい不要な枝を取り除く「透かし剪定」を通年で行いましょう。

あくまで細かい枝を切り落とすのが目的です。春~秋に太い枝を切り戻すと樹木の生育に悪影響が出てしまうので注意してください。

不要な枝の種類

剪定すべき忌み枝のイラスト

切り落とした方がよい不要な枝を把握して、根元から切り取りましょう。

不要な枝の名称 特徴
枯れ枝 他の枝に比べると変色していてツヤがない
徒長枝 葉が茂った樹木の上部から飛び出している
ひこばえ(ヤゴ) 樹木の根元から生えている
車枝 1ヵ所の枝から数本生えている
下り枝 下に向かって生えている
絡み枝 ほかの枝と交差している
平行枝 複数の枝が平行に生えている
胴吹き枝 幹の根元付近に生えている

ヤマボウシを剪定する際の注意点

もし剪定に失敗してしまうと自然な形を維持できなかったり、開花時期に華やかさが欠けてしまったりする恐れがあります。

ポイントをしっかりとおさえて、適切な剪定を行いましょう。

花芽は切らずに残しておく

ヤマボウシ 花芽と葉芽の違い

  • 花芽:丸い形を帯びてふっくらしている
  • 葉芽:先がとがっており硬い

ヤマボウシには花を咲かせる「花芽」と花芽によく似ている「葉芽」があります。

花つきをよくするために葉芽を切り落とすことは重要ですが、花芽を切り落としてしまうとその分花の数が減ってしまいます。

剪定する際にはできるだけ葉芽だけを切り落とすようにしましょう。

一度にたくさん切りすぎない

不要な細い枝であれば印象は大きく変わりませんが、太い枝を切り落とす際は剪定後の樹形をイメージしながら慎重に剪定を行いましょう。

1度に枝を切りすぎて不格好になってしまうと、せっかく剪定をしても手入れが行き届いていない印象を与えるかもしれません。

一般的にヤマボウシの美しい樹形は自然な丸型といわれています。具体的にイメージがしにくい場合は、事前にヤマボウシ剪定の動画を視聴することをおすすめします。

また広い切り口からは病原菌が侵入しやすいです。やたらと太い枝を切り落としてしまうのは、木の健康な生育のためにもあまり良くないでしょう。特に芯止めの後は、切り口に癒合剤を塗るなどしてしっかりと保護する必要があります。

ヤマボウシを元気に育てるコツ

水やりをする女性

元気で花付きのよいヤマボウシを育てるためには、剪定だけでなく日々の管理も大切です。

植える場所、水やりの頻度、肥料の与え方も抑えておきましょう。

植える場所

ヤマボウシは日当たりがよく、乾燥した場所を好みます。

ただ強い日差しが当たり続けると夏場に葉焼けを起こしてしまうので、西日が強烈に差す場所は避けて植えましょう。

日当たりが悪いと花付きが悪くなってしまうこともあるので、植え付け場所は慎重に選びましょう。

水やりの頻度

庭植えの場合は水やりは必要ありませんが、鉢植えの場合は土の表面が乾燥してきたら水やりをしましょう。

夏は早朝に与え、冬は乾燥気味になるようにします。水を与えすぎると根が枯れてしまうので気をつけましょう。

肥料の与え方

1~2月に有機質肥料(油粕や魚粉、鶏糞など、自然由来の原料を使った肥料)や緩効性肥料(効き方がゆるやかで、一定期間効果が続く肥料)を与えます。

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 根元周りを避けて、木の下に2~3箇所の穴を掘って肥料を埋めましょう。

プロに剪定を依頼する場合の費用相場

剪定業者

うまく剪定できる自信がない場合は、庭木剪定のプロに依頼することをおすすめします。プロに頼めば、庭全体の雰囲気をふまえながらヤマボウシの樹形を美しく整えてくれますよ。

多くの剪定業者は、基本料金として1本あたりや1mあたりの単価を記載しています。木の剪定にかかる費用の相場は以下の通りです。

木の高さ 費用相場
低木(高さ 3m未満) 2,500〜5,000円/本
中木(高さ 3〜5m) 5,000〜10,000円/本
高木(高さ 5m以上) 10,000〜25,000円/本

プロに依頼する際は、基本料金の他にも作業料金やゴミ処分料金などが費用に含まれるので注意してください。

ヤマボウシの剪定料金を見る

優良な剪定業者を選ぶポイント

剪定を依頼するにあたり、優良な剪定業者を選ぶポイントは以下の3点です。

  • 剪定にかかわる資格を保有しているか
  • 剪定を専門とした業者か
  • 見積もり内容は適切か

まず保有資格を確認しましょう。1級造園技能士・1級造園施工管理技士などは一定の実務経験がないと取得できないため、業者の技術力をみるうえで参考になります。

また剪定を専門としているかどうかも大切なポイントです。剪定を請け負うプロは、庭の手入れを専門としている業者と、幅広いサービスを提供している便利屋タイプの業者の2種類に分かれます。

剪定のクオリティにこだわる場合は専門業者を頼むのが良いでしょう。剪定のほかにも家の仕事を任せたいときには、便利屋に依頼するのが良いかもしれません。

見積もり内容も業者を見極めるポイントの1つ。見積もり金額だけではなく、内訳が明らかになっているか確認してみてください。細かい内訳や追加料金の条件などを示してくれる業者は信頼できるでしょう。

ミツモアで庭木の剪定を依頼した人の口コミ

ミツモア」を通して庭木の剪定を依頼した利用者からの口コミを紹介します。

「常緑ヤマボウシをすっきりときれいに仕上げていただきました」

  • 利用時期:2022年12月
  • 評価:★★★★★ 5

急なお願いにもかかわらずご都合をつけていただきました。手に負えなくなった常緑ヤマボウシをすっきりときれいに仕上げていただきました。また他の植木の管理のアドバイスもいただき感謝です。他の方の口コミにもありましたように説明が丁寧で分かりやすかったです。ありがとうございました。また、お願いしたいと思っています。

説明の丁寧さ 評価5
仕上がりへの満足度 評価5
料金・費用の納得感 評価5
対応の早さ 評価5
日程調整のしやすさ 評価5

「迅速に対応していただき大変感謝しております」

  • 利用時期:2022年12月
  • 評価:★★★★★ 5

庭木の剪定をお願いしました。 丁寧でこちらの要望にも迅速に対応していただき大変感謝しております。 同居している両親も綺麗な仕上がりにとても喜んでいました。 掃除や片付けも丁寧にしていただきました。 何より今回来ていただいた○○さんのご対応が大変好感が持てました。 是非末永いお付き合いをお願いしたいと思います。 本日はお世話になり本当にありがとうございました。

説明の丁寧さ 評価5:それぞれの樹木に合った剪定をきっちりと説明していただきました。
仕上がりへの満足度 評価5:ご近所の方も綺麗になったと言われるほど、仕上がりには大変満足しています。
料金・費用の納得感 評価5:お一人での作業で掃除までしていただいてるので充分納得のできる料金です。
対応の早さ 評価5:日程の打ち合わせや作業について迅速に対応していただきました。
日程調整のしやすさ 評価5:ショートメール等で随時ご連絡いただき、調整をしてもらえました。

「他の草花等と合った形に整えて頂きました」

利用時期:2022年12月
評価:★★★★★ 5

今日は、庭木を3本剪定して頂きました。 大変、丁寧に、こちらの要望を聴いて下さり、他の草花等と合った形に整えて頂きました。 大切に育てた木達を、どこに依頼しようか悩んでいましたが、今回、良いご縁に恵まれて、本当に嬉しかったです。 月桂樹は、私が利用する枝を分けてよけてくださって、切り方がおかしかった他の木も切って頂き、見違えるような庭になりました。 ありがとうございました。

説明の丁寧さ 評価5:最初に、こちらのイメージを汲んで説明して貰える
仕上がりへの満足度 評価5:センスが良いです
料金・費用の納得感 評価5:良心的で助かりました
対応の早さ 評価5:メッセージも細やかでした
日程調整のしやすさ 評価4:ご多忙中でしたが、折り合いをつけて頂きました

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料金・口コミ評判を比較して選べる

見積もりの料金を比べられるのはもちろん、過去にミツモアでお仕事を依頼した利用者からの口コミ評価も確認できます。

口コミからはサービスの質や人柄などがうかがえることが多く、金額以外の判断材料も得られるので安心です。

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契約前にサイト内のチャットで事業者と直接メッセージのやり取りをすることも可能。事前に見積もり内容に関する質問や相談ができるので、不安を解消した上でお仕事を依頼できます。

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