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春にも赤い葉が楽しめるノムラモミジ|育て方や剪定方法・普段の手入れ方法も解説

最終更新日: 2021年04月26日

モミジと言えば秋の紅葉ですが、ノムラモミジは春先から赤い色をしていることで有名な種類です。シンボルツリーや庭木などによく使われています。

モミジの種類が違うことで育て方や剪定方法も違うのか、と不安になる方もいるでしょう。そこでこの記事では、ノムラモミジの特徴や普段の管理方法・剪定方法などを紹介していきます。

健康で美しい樹木に育てるために、できることを確認していきましょう。

ノムラモミジの特徴

ノムラモミジの葉

植物名 ノムラモミジ
学名 Acer palmatum cv.sanguineum
科名 / 属名 ムクロジ科 / カエデ属
原産地 日本
開花期 4月~5月
花の色 赤、赤紫
樹高 4~5m
特性 落葉性

ノムラモミジは江戸時代から庭木として扱われてきた品種で、昔は「武蔵野」の名前で愛されていました。ムクロジ科カエデ属オオモミジ系に分類される赤系モミジです。

北海道の南部から沖縄にかけて植栽可能な落葉広葉樹で、伸びても4m程度の中木です。

葉の特徴

ノムラモミジの新葉
ノムラモミジの新葉

ノムラモミジの葉の特徴は、新芽の時点で濃い赤色をしていることと、葉が大きく切れ込みが深いこと

春の新葉から落葉までずっと赤色ですが、季節によって少しずつ色味が変化するため、葉が付いている間は繊細な色の変化を楽しめます。

なお温かい地域では夏場に葉が緑色になることもあります。「ノムラモミジを買ったのに葉が緑…?」と不安にならなくても大丈夫ですよ。

夏に葉が緑になっても、秋の紅葉シーズンになると再び赤色に変化します。

4~5月に花を咲かせる

ノムラモミジの花
ノムラモミジの花

ノムラモミジは新芽と同時期の4月~5月ごろに花が咲きます。

色は赤で、形は小さなヒガンバナのようです。夏が終わると実がつきます。大きめの房に種が付いており、羽があるのでくるくると回りながら風にのって落下します。

成長速度はやや早め

ノムラモミジの成長速度は「やや早め」。またモミジの代表格である「イロハモミジ」に比べるとゆっくりと成長します。

デリケートな植物なので、基本的には強剪定(大きく切り込む剪定)はNG。剪定をする際は、後述する剪定方法を参考にしてみてください。

ノムラモミジの名前の由来

紅葉したノムラモミジ
紅葉シーズンには濃い赤紫色に葉色が変化することも

ノムラモミジの名前の由来は葉の濃い赤紫色から来ており、ノムラを漢字にすると「濃紫」となります。

現在は「野村もみじ」と書かれていますが「濃紫」が「野村」に変化したそうですよ。人名が由来ではありませんのでぜひ覚えておいてください。

ノムラモミジとイロハモミジの違いは?

「イロハモミジ」は日本を代表するモミジです。

ノムラモミジはイロハモミジと非常に外見が似ているため、秋の紅葉時には間違えて購入してしまう方も多いです。実はノムラモミジは、元々イロハモミジを園芸品種改良したもの。葉の形などが似ているのはそのせいですね。

しかし違う点もそれなりにありますよ。ノムラモミジの方がイロハモミジと比べて以下のような特徴があります。

  • 成長が遅い
  • 日当たりが必要
  • 強剪定に弱い
  • 新芽の時から紅葉
  • 葉が多少大きい

庭木やシンボルツリーにする際には特徴を見て、より好みの方を選んでくださいね。

秋の紅葉だけでなく美しい新緑も楽しみたい方はイロハモミジ。庭木などであまり大きく成長して欲しくなければノムラモミジがおすすめです。

見た目による判別は難しいので、秋の紅葉時期に購入を考えている方は品種をしっかりと確かめてからにしましょう。

次の記事ではイロハモミジの特徴や育て方を詳しく解説しています。どちらを選ぶか迷った際にはぜひ参考にしてみてくださいね。

関連記事:綺麗なイロハモミジの育て方・剪定方法!成長や樹形に合わせた手入れをして紅葉を楽しもう!|ミツモア

ノムラモミジの育て方・手入れ方法を解説

葉が赤く染まっているノムラモミジ

ノムラモミジの育て方や手入れ方法を解説します。

水切れを起こしてしまうとノムラモミジが枯れてしまう原因になるので、水やりは特に注意するようにしましょう。

栽培環境

ノムラモミジは日当たりを好みますが、株元に直射日光が当たると株が弱まります。

マルチング(ビニールなどで覆うこと)をしたり低木を周囲に植えたりして、株元に日が当たらないようにしてください。西日には弱いため、植え付けにおすすめなのは午前中に日が当たる半日陰の場所

特にシンボルツリーであれば人目を引くので、より健康で美しい紅葉になって欲しいですよね。ぜひ西日が当たらないように気を付けて場所を選んでください。

関連記事:マルチングはするべき?メリットやデメリット・マルチング材の種類や効果も解説

植え付け

ノムラモミジの植え付けは冬(11月~2月の間)に行います。日当たりと水はけが共に良好な場所に植えましょう。

肥沃な土壌であればよく育ち紅葉も綺麗なので、腐葉土や堆肥をすき込んだ土(「すき込み・・・肥料や堆肥、緑肥などを加えながら耕すこと」)を用意してくださいね。

植え付けの際には根を張りやすくするため、地中の石などは丁寧に取り除いておきます。掘り起こした土に腐葉土や堆肥を3割程度混ぜ込み、苗を穴へ入れたら根を包むようなイメージで土をかけていきましょう。

植え替え

地植えの場合は植え替えの必要はありません。

鉢植えの場合は2年程度で一回り大きな鉢へ植え替えましょう。サイズを変えたくないのであれば無理に植え替える必要はありませんが、一度古い根を整理しましょう。

肥料

ノムラモミジの肥料は、寒肥として3月頃に有効性肥料を根元へ埋めます。

水やり

モミジ類は日光を好む割には乾燥に弱い種類です。そのためノムラモミジも土が乾いたら水やりを行いましょう。

地植えでは自然の降雨に任せて大丈夫ですが、夏場はシャワータイプにして葉の上から水をかけてください

水が不足すると葉がチリチリに巻いてしまい、二度と元には戻りません。もし巻いてしまった葉があれば8月中にむしっておきましょう。そうすれば秋には綺麗な紅葉になります。

鉢植えの場合は土が乾ききる前に水やりが必要です。水切れしやすい植物のため、鉢植えや盆栽は毎日状態を確認してくださいね。こちらも霧吹きなどで葉に水を与えましょう。

ノムラモミジの剪定方法とは?気を付けるべきこと

剪定する男性

モミジ類は冬場、落葉の後に剪定を行いますが、種類によってやり方が少しずつ違います。ノムラモミジはデリケートな種類で、考えなしに強く剪定すると枯れてしまうことがあります。

ノムラモミジの剪定は樹形を整える目的で、落葉後に不要な枝を間引く程度の剪定を行いましょう

しかし自然に放置していても美しい樹形を保つので、樹高や見た目に不満がなければ無理に剪定をする必要はありません。太陽の光を枝や幹に当てるためであれば、6月頃に手で細い枝を根元から折って間引いてください。

地植えのノムラモミジで「あまりに育ちすぎた」と感じる場合、切り戻しと呼ばれる強剪定を行います。その場合の適期は12月中。なるべく細い枝を残して太い枝を抜きましょう。

枝はY字に伸びるので、Y字に分かれる前の強く太い枝を切り戻します。

なお剪定をプロに任せると、次で紹介する「仕立て」にしてくれて風情が出ますよ。

ノムラモミジの代表的な仕立て3種類

ノムラモミジの仕立てで多いのは主に以下の3つです。

仕立て名 作業内容 目的
中透かし 主枝から出ている枝を元から切る 主枝や副主枝を短く更新するため
小透かし 先端部を枝分かれの部分で切る 小枝の更新のため
玉仕立て 下枝を切り落とし先端の小枝を球形に刈り込む 見た目の良さと後の管理のしやすさのため

ノムラモミジは一度きちんと仕立てると、その後はとても簡単に管理ができます。自然に任せて伸びた箇所を切るだけになるのです。

自分が望む仕立てがあれば、職人さんに伝えましょう。基本的には全体を見て、美しく管理しやすくなるように剪定してくれます。

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「ノムラモミジをどうしても短く切り戻したい!」と考える方もいるでしょう。

「自分でやると枯れるかもしれない」と不安があるのなら、プロに任せる方法があります。時間がなかなか取れない、一度きっちり形を整えて欲しいという方も、プロによる剪定はおすすめですよ。

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ノムラモミジの増やし方!挿し木と取り木を解説

ノムラモミジ

ノムラモミジは挿し木と取り木で増やすことができます。

  • 挿し木:剪定などで切り落とした若い枝を土に挿して発根させる方法
  • 取り木:親木の幹や枝を使って切り離さずに発根させる方法(発根したら切り離す)

挿し木は若い枝を切り落として別の場所で発根させます。それに対して取り木は、親木にひっつけたままで発根を行うためパワーがあり、挿し木よりも成功率が高いです

さらに挿し木で発根させた苗が成長するまでの数年間を短縮できることもあり、取り木の方が人気の増やし方です。

挿し木のやり方

挿し木は6月頃が良いと言われていますが、モミジは12月から1月頃に剪定をするのでその枝を使ってもOKです。

  1. 剪定した若い枝を10cm程度に数本切る
  2. 切り口は斜めにカットしておく
  3. 赤玉土を入れたポットなどに挿し込む
  4. 日陰に置き、2週間程度は毎日水やりをする
  5. 発根したのが確認できたら、地植えや鉢植えに植え付ける

挿し木は失敗することも多いため、一度に複数本を同時進行で進めるとよいでしょう。「どれか1つ成功すればいい」という気持ちで行えば、たとえ失敗してもガッカリせずに済みますよ。

取り木のやり方

取り木には次の4つの方法があります。

  • 高取法
  • 圧条法
  • 盛り土法
  • 裂き上げ法

ここでは最もよく行われている高取法のやり方を紹介します。

  1. 清潔なカッターナイフを用意し、枝の皮を約2cmの幅でぐるりと傷をつけて剥く
  2. 樹皮を剥がし取った切口にナイフを当て、木質層(枝の中心部にある層)に届く深さまでさらに削る
  3. 握りこぶし大のミズゴケを水につけ、軽く絞る
  4. 枝を削り取った部分に濡らしたミズゴケを巻き付ける
  5. ミズゴケが乾かないようにラップやビニール袋で包んで、テープなどで固定する
  6. ミズゴケが乾いてきたら水を注入し、湿り気を保つ
  7. 袋やラップ越しに根っこが何本も見えるようになったら枝から切り離す
  8. ラップや袋・ミズゴケを丁寧に外し、植え付ける
  9. 半日陰で毎日水やりをし、根付くまで待つ

取り木は挿し木に比べて手間は多いですが、成功率はかなり高いです。親木と全く同じものができるので、庭木だけでなくミニ盆栽や鉢植えでも育てたいという方はぜひ挑戦してみてください。

ノムラモミジはテッポウムシやアブラムシに注意!

ノムラモミジのトンネル

ノムラモミジはテッポウムシとアブラムシに注意が必要です。

害虫 症状 対応策
テッポウムシ ・幹を食べて成長を阻害する ・初夏には幹や枝を確認し、穴が開いていないかを調べる

・見つけたら穴に殺虫剤を向けて噴射する

アブラムシ ・葉や茎から吸汁する

・糞によって「すす病」を誘発する

・春先、新芽が出るころには葉裏などを確認

・見つけ次第捕殺

早期に対処すればノムラモミジが枯れることはありません。水やりの時など、葉の裏や幹、枝を観察する習慣をつけてくださいね。

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