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ユキヤナギを剪定する時期は?3つの剪定方法とポイントも紹介します

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最終更新日: 2025年01月21日

ユキヤナギは、春になると庭先を真っ白に染めてくれる美しい庭木です。その美しさを毎年楽しむには、適切な時期に剪定をしなくてはなりません。美しい姿をキープするためのユキヤナギの剪定方法を三つ確認しましょう。

ユキヤナギの剪定時期は4月下旬~5月上旬と11月~2月

ユキヤナギの剪定時期カレンダー

落葉樹であるユキヤナギの剪定は、樹木の休眠期にあたる11月~2月と、開花後の4月下旬~5月上旬に行います。

11~2月:間引き剪定し、ひこばえを取り除く

落葉後の11月から2月は、不要な枝や枯れ枝、樹形を乱す枝を処理する間引きを行うのがおすすめです。混みあった枝や内向きに生えた枝、ひこばえなどを切り取りましょう。

ただしこの時期にはすでに花芽が形成されているため、強く剪定する必要はありません。枝のバランスをよく考えつつ、花芽を切り落とさないよう注意して剪定しましょう。

4月下旬~5月上旬:伸びた枝を切る

ユキヤナギの強剪定の時期は花が咲き終わった4月下旬~5月です。

2~3年に一度、開花後にすべての枝を地際から切り取り、新しい枝に更新しましょう。枝を全て切り取らない年は、5月ごろに樹冠から飛び出してしまっている枝のみを、つけ根から切り取って樹形を整えます。

古くなった枝や細い枝が多いと花つきが悪くなってしまうため、この時期の剪定は欠かさず行いましょう。

ユキヤナギの剪定方法3つと剪定のポイント

道路に伸びるユキヤナギ

ユキヤナギを育てるには適切な時期の剪定が必要だとわかっても、剪定のやり方がわからないという人も多いでしょう。そこでここからは、ユキヤナギの3つの剪定方法を紹介します。

剪定方法①:「透かし剪定」

透かし剪定のイメージイラスト

「透かし剪定」は日当たりや風通しの改善に効果があります。

剪定時期 12月~2月/4月~6月
剪定方法 不要枝(枯れ枝、古い枝、細い枝など)を地際、または生え際から切る
ポイント
  • 枝が込み合っていると害虫や病気の原因になるので、花後に限らず開花前の冬など複数回に分けて間引くとよい
  • 表面だけでなく、内部もしっかりと切り取る

剪定方法②:「切り詰め剪定」

「切り詰め剪定」はユキヤナギの形を整えたりサイズを小さくしたりするときに行う剪定方法です。

剪定時期 4月~6月
剪定手順 古くなった枝、長く伸びすぎている枝を1/2~3/1程度まで切り詰める
ポイント 翌年の花月を損なわないために夏までには剪定を終わらせる

剪定方法③:「地際の刈り込み」

「地際の刈り込み」は、古い株を更新するために行います。

剪定時期 4月~6月(3~4年に1回)
剪定手順 地際から20〜30cmを残し、全ての枝を刈り込む
ポイント 夏以降に行うと翌年の花は咲かなくなるので注意

切った直後はみすぼらしく見えるかもしれませんが、元気なユキヤナギであれば時期が来れば再びたくさんの花を咲かせてくれます。古い株は花付きが悪かったり、小枝が密集したりするので適度に株を更新すると長持ちします

美しく整えたいならプロに依頼

比較的簡単に行えるユキヤナギの剪定ですが、初めて剪定するとなると道具を揃えたり、うまくできるか不安だったりして自分で行うのは抵抗がある人もいるでしょう。

そんな場合には剪定のプロに依頼するのがおすすめです。

プロに剪定してもらえば時間や手間もかからず、美しい姿に整えてもらえます。剪定した枝の後始末を任せられるのもうれしいポイントです。

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ユキヤナギの増やし方

花盛りのユキヤナギ

剪定で切り取った枝を挿し木にする

ユキヤナギは生育環境をあまり選ばないため、初心者でも比較的簡単に挿し木で増やすことができます。

時期 3月ごろ
手順
  1. 前年に伸びた枝を先端から10cm~20cmほどで斜めに切り取る
  2. 挿し穂の茎に空気が入らないように2時間ほど水に浸す
  3. 養分のない土(赤玉土や挿し木用土)にさして十分に水を与える
  4. 乾燥に注意しながら日陰で管理する
  5. 春に新芽が出たら植え替える
注意点 秋に挿し木を行うと、冬に苗木が枯れてしまうことがあるので注意

「株分け」による増やし方

大きく成長したユキヤナギなら株分けで増やすことも可能です。

時期 2~3月/10月~11月
手順
  1. ユキヤナギの株を掘り上げる
  2. 枝4~5本を1株としてハサミなどで分割する
  3. 苗の根を少し崩す
  4. 土に腐葉土や堆肥をすりこんで埋める
  5. 水を十分に与える
注意点 株の成長が早いので根詰まりを起こさないよう広めに間隔を取って植える

ユキヤナギの上手な育て方

ユキヤナギ

ユキヤナギを元気に育てるために覚えておきたいポイントを紹介します。

育てやすいといわれるユキヤナギですが、適切な管理の下で育てればユキヤナギを長持ちさせることができるでしょう。

日当たりと風通しの良い場所に植えよう

基本的に丈夫な植物ですが、たくさんの花を開花させるには日当たりと風通しの良い場所が良いです。

また、成長速度が速く、株も増えやすい植物なので広いスペースを用意できるとよいでしょう。密生した場所に植えると風通しが悪くなり、病害虫の原因になります。

土づくり、水やり、肥料のやり方のポイント

ユキヤナギは日ごろのこまめな手入れは不要です。その分、常に適切な環境を与え続けられるよう観察しておくことが大切です。

土づくり 長期的な湿度に弱いため、水はけのよい土を保つ
水やり 長期的に乾燥する場合を除いて、水やりは不要
肥料のやり方 花が咲き終わったころに緩効性の化成肥料をやる

1月~2月に寒肥をやる

庭木の剪定はいくらでプロに依頼できる?

丁寧に剪定して花盛りを楽しもう

庭先のユキヤナギ

ユキヤナギの美しい姿を楽しむためには、花後にできるだけ早く剪定を行うことが大切です。また、大きくなりすぎた場合には冬の剪定も欠かせません。

いずれの時期に剪定するとしても、剪定の際には枝先を切るのではなく、不要な枝を根元から剪定することがユキヤナギの美しさを保つコツです。枝垂れたその姿を保つよう、工夫しながら剪定してみましょう。

どうしても自分で剪定するのが不安な場合には、プロへの依頼がおすすめです。最初はプロのやり方を観察することで、剪定のコツをつかむことができるかもしれません。

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