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ユキヤナギを剪定する時期は?3つの剪定方法とポイントも紹介します

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最終更新日: 2024年06月28日

ユキヤナギは、春になると庭先を真っ白に染めてくれる美しい庭木です。その美しさを毎年楽しむには、適切な時期に剪定をしなくてはなりません。美しい姿をキープするためのユキヤナギの剪定方法を三つ確認しましょう。

ユキヤナギの特徴

ユキヤナギの花

ユキヤナギは、日本で広く愛されている樹木の一つです。公園や庭先で見かけることも多く、春の訪れを告げるように咲き誇る姿は、可憐でいながらひときわ目を引くことでしょう。ここではユキヤナギの特徴について説明します。

雪を連想させる小花が魅力

ユキヤナギの最大の魅力はその名の通り、雪を連想させる白い小さな花です。花の大きさは1cmにも満たないほど小さく、柳に似た長く垂れた枝いっぱいに咲き誇ります。その姿はまるで季節外れの雪が降り積もっているような美しさです。

近年は白だけでなく、濃いピンクの蕾をつける「フジノ・ピンク」という新しい品種も登場しました。満開時には淡いピンクの小さな花が咲き、人々の目を楽しませてくれています。

開花時期は早春

ユキヤナギの開花時期は早春で、3月末頃から咲き始め4月頃に一番の見頃を迎えます。

ユキヤナギの花は開花して2〜3週間ほど楽しめるのが特徴です。場合によっては5月頃まで美しい姿を愛でることができるでしょう。

切り花にしても1週間ほどはきれいに咲き続けるため、春の花々と一緒に生けるのもおすすめです。また春先の白く美しい花姿以外に、秋の紅葉を楽しめるのもユキヤナギの魅力でしょう。

初心者にも育てやすい木

原産地 日本、中国
属性 バラ科シモツケ属の落葉低木
樹高 1~2m

ユキヤナギは以下のような特徴から、とても丈夫で育てやすい品種といわれています。

  • 耐寒性がある
  • 土質を選ばず乾燥や多湿に強い

ただし、常に湿った状態が続くと根腐れや病気の原因になることもあります。より丈夫に育てるために、日当たりと風通しのよい場所に植えましょう。

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ユキヤナギの剪定時期

庭師

ユキヤナギは基本的に強い品種なので、枯れることはほとんどありません。しかし剪定の時期を間違ってしまうと、花付きが悪くなってしまいます。ここではユキヤナギの正しい剪定の時期について解説していきます。

【4月~5月】花の咲き終わりに剪定しよう

ユキヤナギの剪定の時期は花が咲き終わった4月~5月です。

生命力が強いユキヤナギは、夏頃になると古い枝からぐんぐんと枝を伸ばし、あっという間に翌年の花芽が形成され始めます。

遅くとも7月には剪定を完了しないと、枝にせっかくついた翌年咲くはずの花芽をたくさん切り落とすことになってしまうため注意が必要です。翌年もたくさんの花をつけてほしいなら、花が終わった頃に一度剪定を行いましょう。

また古くなった枝や細い枝が多いと栄養が行き届きにくくなったり、風通しが悪くなったりして、病気や害虫の原因になります。新しい花芽がのびのび育つ環境を作るためにも、花後にはできるだけ早く剪定を行うことが大切です。

状態によっては1、2月にも剪定

ユキヤナギは自然にしていてもそれなりに樹形を保つ品種です。また、剪定せずに放っておいても2m程度にしかなりません。

とはいえ、美しい姿をキープしたり大きくなりすぎないよう管理したりするのなら、落葉期である冬の1・2月頃にも軽く剪定を行うとよいでしょう。

ただしこの時期にはすでに花芽が形成されているため、枝ぶりと同時に花芽のつき方をよく観察しながら剪定することが大切です。枝のバランスをよく考え、ユキヤナギの美しい樹形を損なわないよう注意しましょう。

ユキヤナギの剪定方法3つと剪定のポイント

道路に伸びるユキヤナギ

ユキヤナギを育てるには適切な時期の剪定が必要だとわかっても、剪定のやり方がわからないという人も多いでしょう。そこでここからは、ユキヤナギの3つの剪定方法を紹介します。

剪定方法①:「透かし剪定」

透かし剪定のイメージイラスト

「透かし剪定」は日当たりや風通しの改善に効果があります。

剪定時期 12月~2月/4月~6月
剪定方法 不要枝(枯れ枝、古い枝、細い枝など)を地際、または生え際から切る
ポイント
  • 枝が込み合っていると害虫や病気の原因になるので、花後に限らず開花前の冬など複数回に分けて間引くとよい
  • 表面だけでなく、内部もしっかりと切り取る

剪定方法②:「切り詰め剪定」

「切り詰め剪定」はユキヤナギの形を整えたりサイズを小さくしたりするときに行う剪定方法です。

剪定時期 4月~6月
剪定手順 古くなった枝、長く伸びすぎている枝を1/2~3/1程度まで切り詰める
ポイント 翌年の花月を損なわないために夏までには剪定を終わらせる

剪定方法③:「地際の刈り込み」

「地際の刈り込み」は、古い株を更新するために行います。

剪定時期 4月~6月(3~4年に1回)
剪定手順 地際から20〜30cmを残し、全ての枝を刈り込む
ポイント 夏以降に行うと翌年の花は咲かなくなるので注意

切った直後はみすぼらしく見えるかもしれませんが、元気なユキヤナギであれば時期が来れば再びたくさんの花を咲かせてくれます。古い株は花付きが悪かったり、小枝が密集したりするので適度に株を更新すると長持ちします

美しく整えたいならプロに依頼

比較的簡単に行えるユキヤナギの剪定ですが、初めて剪定するとなると道具を揃えたり、うまくできるか不安だったりして自分で行うのは抵抗がある人もいるでしょう。

そんな場合には剪定のプロに依頼するのがおすすめです。

プロに剪定してもらえば時間や手間もかからず、美しい姿に整えてもらえます。剪定した枝の後始末を任せられるのもうれしいポイントです。

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ユキヤナギの増やし方

花盛りのユキヤナギ

剪定で切り取った枝を挿し木にする

ユキヤナギは生育環境をあまり選ばないため、初心者でも比較的簡単に挿し木で増やすことができます。

時期 3月ごろ
手順
  1. 前年に伸びた枝を先端から10cm~20cmほどで斜めに切り取る
  2. 挿し穂の茎に空気が入らないように2時間ほど水に浸す
  3. 養分のない土(赤玉土や挿し木用土)にさして十分に水を与える
  4. 乾燥に注意しながら日陰で管理する
  5. 春に新芽が出たら植え替える
注意点 秋に挿し木を行うと、冬に苗木が枯れてしまうことがあるので注意

「株分け」による増やし方

大きく成長したユキヤナギなら株分けで増やすことも可能です。

時期 2~3月/10月~11月
手順
  1. ユキヤナギの株を掘り上げる
  2. 枝4~5本を1株としてハサミなどで分割する
  3. 苗の根を少し崩す
  4. 土に腐葉土や堆肥をすりこんで埋める
  5. 水を十分に与える
注意点 株の成長が早いので根詰まりを起こさないよう広めに間隔を取って植える

ユキヤナギの上手な育て方

ユキヤナギ

ユキヤナギを元気に育てるために覚えておきたいポイントを紹介します。

育てやすいといわれるユキヤナギですが、適切な管理の下で育てればユキヤナギを長持ちさせることができるでしょう。

日当たりと風通しの良い場所に植えよう

基本的に丈夫な植物ですが、たくさんの花を開花させるには日当たりと風通しの良い場所が良いです。

また、成長速度が速く、株も増えやすい植物なので広いスペースを用意できるとよいでしょう。密生した場所に植えると風通しが悪くなり、病害虫の原因になります。

土づくり、水やり、肥料のやり方のポイント

ユキヤナギは日ごろのこまめな手入れは不要です。その分、常に適切な環境を与え続けられるよう観察しておくことが大切です。

土づくり 長期的な湿度に弱いため、水はけのよい土を保つ
水やり 長期的に乾燥する場合を除いて、水やりは不要
肥料のやり方 花が咲き終わったころに緩効性の化成肥料をやる

1月~2月に寒肥をやる

庭木の剪定はいくらでプロに依頼できる?

丁寧に剪定して花盛りを楽しもう

庭先のユキヤナギ

ユキヤナギの美しい姿を楽しむためには、花後にできるだけ早く剪定を行うことが大切です。また、大きくなりすぎた場合には冬の剪定も欠かせません。

いずれの時期に剪定するとしても、剪定の際には枝先を切るのではなく、不要な枝を根元から剪定することがユキヤナギの美しさを保つコツです。枝垂れたその姿を保つよう、工夫しながら剪定してみましょう。

どうしても自分で剪定するのが不安な場合には、プロへの依頼がおすすめです。最初はプロのやり方を観察することで、剪定のコツをつかむことができるかもしれません。

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