電線に木が引っかかると、最悪の場合電力供給に問題が起こって停電になる可能性があります。さらに無防備に触れると感電、最悪火災につながる恐れもあり大変危険です。ご自身の自宅の木が電線に触れてしまっている場合は、すみやかに対処をしなければなりません。
本記事では、電線に木が引っかかった場合の適切な対応方法のほか、連絡先や費用などについても詳しく解説しますので参考にしてください。
電線に木が引っかかっていたらすぐに電力会社へ連絡
電線に木が引っかかっている場合、まずはお住まいの地域の電力会社に連絡を取りましょう。
ただし、電線には電力供給用と通信用の電線(電話やインターネットなど)があるため、もしも通信用の電線だった場合はNTTへの連絡が必要になります。
とはいえ、木が引っかかっている電線がどこの担当なのかを判断するのは困難です。まずは電力会社への連絡で住所や場所を伝えて、確認を取ってもらいましょう。
連絡手段はチャット・メールフォーム・電話などがあります。
なお電話問い合わせの場合は原則、受付時間が日中(日・祝と年末年始を除く)のみです。ただし、停電など緊急性が高い場合は全日24時間受け付けています。
地域 | 問い合わせ先 |
北海道電力 | お問い合わせ・レインボーポスト |
東北電力 | よくあるご質問(お問い合わせ案内あり) |
北陸電力送配電 | お問い合わせ 電話:0120-837-119(9~17時) |
東京電力パワーグリッド | お問い合わせ
電話: 0120-995-007 / 03-6375-9803(9時~17時) |
関西電力送配電 | お問い合わせ窓口 電話:0800-777-3081(9時~17時) |
中部電力パワーグリッド | 事業所一覧・チャットによるお問い合わせ |
中国電力 | お問い合わせ |
四国電力 | 停電・電柱・電線に関する窓口 (ネットワークコールセンター) |
九州電力送配電 | よくあるご質問「配電線や電柱」 |
沖縄電力 | お問い合わせ先 電話:0120-586-601(8時半~17時) |
※番号記載がない場合は、Webサイトから事務所検索の上で記載の番号へ連絡
※すべて2024年12月時点の情報です
電線に引っかかった木の対処方法は主に2パターン
電線に木が引っかかった場合の対処方法は、主に以下の2つがあります。
- 電力会社に剪定処理してもらう
- 民間の剪定業者に依頼する
①電力会社に剪定処理してもらう場合
電力会社やNTTが直接介入して木を剪定する場合は、電力会社と書面などでやり取りを交わしたうえで作業に着手してもらいます。
剪定終了後に請求書が届くので、指定の方法で剪定費用を支払って完了です。
作業を電力会社が行っても費用は原則、木の所有者が負担するケースが多いです。ご自身の自宅や敷地内から生えた木の剪定費用は、電力会社側に負担してもらえないと考えておきましょう。
参考:
②民間の剪定業者に依頼する場合
民間の剪定業者に依頼する場合も、流れは電力会社やNTT(通信会社)に剪定処理してもらう場合と同じです。
なお民間業者が剪定する場合でも、電力会社またはNTTへの連絡は必ず行います。報告を行った後は許可を得たうえで、早めに剪定業者への依頼を行い対応してもらいましょう。
電線近くでの作業は通常の作業よりも危険な分、専門的な知識と設備のある「特殊伐採」に対応している業者や作業員の協力が不可欠です。特殊伐採は作業員がワイヤーロープを用いて高所で作業したり、安全に剪定をするために特殊な準備を行ったりします。特殊伐採は手間がかかる分だけ割高になる作業です。
業者を選ぶ際は必ず木の周りの状態を説明して対処可能かを確認するようにしてください。
費用の支払いタイミングは依頼した業者によって異なります。業者を探したり見積もりしたりする段階で、費用と同時に確認しておきましょう。
【危険】自分で剪定・対処してはいけない理由
日頃ご自身で木を剪定している場合でも、電線に木が引っかかっているときは勝手に剪定してはいけません。
誤って電線に触れると感電の危険があるうえ、断線などにより停電を引き起こしてしまいます。高所での作業により落下するリスクもある上に、最悪の場合は火災の原因にもなります。
ご自身の命の危険にさらされるほか近隣住民など多数の人たちに被害や迷惑がかかってしまうので、勝手な判断で剪定せず然るべき場所へ連絡しましょう。
参考:
電線に引っかかっている木の剪定・伐採費用はいくら?
通常は剪定なら2,000~3,000円程度から・伐採だと最大30,000円ほどです(伐根が伴う場合は別料金)。ただし、電線に木が引っかかっている場合は「特殊伐採」に対応している業者への依頼が必要です。
特殊伐採は木の高さによって100,000円以上かかるケースも珍しくありません。ワイヤーロープで剪定・伐採部分を固定してから作業するなどの手間や技術料が発生するため、料金が割増しになりやすいのです。
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参考:
電線に引っかかっている木の責任の所在は?
庭の敷地内に生えている木の管理責任は、基本的に敷地の所有者にあります。したがって、その木が伸びて電線に引っかかってしまった場合、所有者が責任をもって剪定や伐採をしなければなりません。
特殊伐採などで剪定する際の費用も敷地の所有者が負担する必要がある点にも注意が必要です。
敷地の所有者は上記を踏まえ、日ごろから木の成長を常に気にかける必要があります。
電線に木が引っかかるのを防ぐには?
本来であれば、電線から離れた位置に木を植えるのが理想です。ですが環境や状況で電線が避けられない場合は以下の点に気を付けましょう。
- こまめに剪定する(電柱から2m以上離れた位置)
- 木そのものが傾いていないかを確認する
- 高さがある場合は一部伐採を検討する
公園や通路などの公共施設では、電線より2m以内に近づいた枝木が剪定の対象になります。ご自身で通常の剪定をする場合は2mを目安として作業を行いましょう。
また、距離が離れていたとしても、木の老朽化でぐらついている場合は倒壊の危険もあります。木の状態を常に確認して、万が一の事故が起きないようにしましょう。ご自身での対処が難しい場合は、早めに専門の業者への相談や伐採を検討してみてください。
参考:
電線に引っかかった木の剪定を業者へ依頼するならミツモアで!
電線に触れている木の剪定には危険が伴うため、高い技術を持ったプロが在籍している業者を慎重に選びたいものです。さらに同じ業者でも価格差が大きいケースも珍しくありません。
相場と比べて高すぎる業者を見分けるためには、複数の業者から見積もりをとり、利用者から寄せられた口コミや、同じ条件下での料金を比較することが大切です。
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