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ハナミズキの剪定時期はいつ?自分で剪定する方法やプロへ任せる費用一覧

最終更新日: 2024年11月05日

美しい花を咲かせるハナミズキは、人気の植物の1つです。しかしハナミズキの綺麗な樹形を保ち、その魅力を長く楽しむためには、定期的な剪定が欠かせません。

この記事ではハナミズキの剪定時期や具体的な方法、プロに依頼する際の費用について詳しく解説します。自分で剪定する際のポイントや業者に頼むメリットもご紹介するので、参考にしてください。

ハナミズキの剪定時期は11~3月

休眠期のハナミズキ

ハナミズキの剪定におすすめなのは、11月〜3月頃までのタイミングですこの期間は木が休眠状態にあり、成長も落ち着くため、剪定の負担を最小限に抑えることができます。また、春の開花に向けて枝には花芽がつき始めていて目立ちやすく、誤って切り落としてしまうことも少ないです。

ハナミズキの剪定は頻繁に行う必要はありませんが、そのままにしておくと不要な枝葉によって風通しが悪くなってしまいます。枝葉が痛むと害虫が付きやすく、最悪の場合枯れてしまう恐れもあります。剪定を行うことで木全体の健康を保ち、花が美しく咲くための環境を整えましょう。

ハナミズキの剪定に必要なアイテム

麦わら帽子と剪定ばさみと手袋

自分で剪定を行う場合、必要なアイテムを揃える必要があります。ハナミズキの剪定を行うには、以下のアイテムが必要です。

  • 剪定ばさみ:細い枝を切るときに使用する
  • 剪定のこぎり:太い枝を切るために使用する
  • 高切り枝ばさみ:高い場所の枝を簡単に切ることができる道具
  • 脚立:高い位置で作業するための足場として使用する
  • 園芸用手袋(軍手):手を保護するために必須

上記の道具はホームセンターで購入できるため、剪定する前に揃えておきましょう。園芸用手袋がない場合は、軍手でも代用できます。他にも、熊手や箕、フレコンバッグなどがあると、剪定後の片付けがスムーズになります。

ハナミズキの剪定方法

続いて、ハナミズキの剪定方法を見てみましょう。ハナミズキの剪定方法は以下の通りです。

  1. 樹高の3分の1までの枝(下枝)をカットする
  2. 絡み枝があれば取る
  3. 忌み枝を取って全体のバランスを整える
  4. 樹木全体の葉のバランスを見て整える
  5. 芯を立てる

下枝をカットしすぎると生えてこなくなるため、切りすぎには注意しましょう。また、絡み枝や忌み枝をカットした後は全体の葉のバランスを見ながら、密集している部分を透かして光を通すように調整します。

ハナミズキの剪定するべき枝の見分け方

不要な枝を剪定するときの見分け方

剪定するべき不要な枝の種類と特徴を以下にまとめました。自然な方向に逆らって生えている枝や、間隔が狭く生えている枝は「忌み枝」とよばれ、切り落とすことが基本です。

また、枯れてしまった枝や腐っている枝があれば、あわせて切り落としましょう。

枝の種類 特徴
徒長枝(とちょうし) 真上に向かって伸びた枝で、立枝(たちえだ)と呼ぶこともある
絡み枝 近くの主枝に、つるのように絡まりついている枝
逆さ枝 主枝の向きに逆らって、幹に向かって生えている枝
ひこばえ 樹木の根元から生えている枝で、ヤゴとも呼ばれる
養分が樹の上まで届かずに衰弱したり、見栄えが悪くなったりする
下がり枝 主枝から分かれて、下に向かって伸びる枝
かんぬき枝 幹を中心として、左右対称に伸びた2本の枝
ふところ枝 幹付近から伸びた枝
風通しや日当たりが悪くなりやすい
平行枝 ほかの枝の近くに平行に伸びている枝で、「重なり枝」とも呼ばれる
車枝 1か所から何本も生えた枝
胴吹き枝 幹から直接伸びた枝

ハナミズキをきれいに剪定するポイント

ハナミズキの枝

剪定の仕方によって樹形が大きく変わるため、注意して作業を進めましょう。ここでは、ハナミズキを美しく整えるための具体的なコツについて詳しく解説します。

ハナミズキをきれいに剪定するポイントは以下の通りです。

軽い剪定が基本

ハナミズキの剪定では、基本的に強剪定は避けた方が良いとされています。強剪定とは、枝葉を多めに切ったり、太めの枝を短くしたりする剪定のことです。

ハナミズキに大きなストレスを与えるだけでなく、樹形が乱れやすくなってしまうため避けましょう。

樹高に合わせて主幹を切る

剪定では、樹高に合わせて主幹を切ります。この際、理想とする高さよりも少し低めに切ると、上手く剪定しやすいです。付近で枝分かれしているところのすぐ下をカットすると、自然な樹形にできます。

不要な枝は枝元からカットする

不要な枝は枝元から切り落としましょう。枝を途中で切ってしまうとそこから新芽が出なくなり、ハナミズキの美しさを損ねてしまいます。また、花芽がついている枝は切るのを避けることもポイントです。

こうした細やかな配慮が、ハナミズキの美しい花を長く楽しむための鍵となります。

大きくなりすぎたハナミズキを低くする方法

ハナミズキの木

ハナミズキが大きくなりすぎてしまった場合、11月〜3月頃に「切り戻し」剪定を行う方法があります。切り戻し剪定とは新しく生えた短い枝だけを残して、古い枝の部分はカットしてしまう方法です。理想の樹形に沿って、新しい枝と古い枝の分岐点から古い枝をカットしていきます。

切り戻し剪定を行う際は、ハナミズキへのストレスを最小限に抑えるために、必ず休眠期を選びましょう。

ハナミズキの剪定でよくある質問

最後に、ハナミズキの剪定でよくある質問をまとめました。

それぞれ見ていきましょう。

ハナミズキの理想的な形は?

ハナミズキの理想的な形は、一般的に下から上までまっすぐ整った樹形であるとされています。園芸店などで販売されているハナミズキの多くも、このような樹形をしています。

まっすぐ整った形を保つなら、定期的な剪定が欠かせません。

ハナミズキを小さく育てる方法はある?

ハナミズキを大きくしたくない場合、幹を好きな高さでカットし、樹形・サイズを考慮して剪定していきます。幹から出ている太い枝をカットすることで、全体的にすっきりとした印象にまとまります。

通常の剪定と同様、11月から3月に行いましょう。

ハナミズキの剪定は業者への依頼もおすすめ

剪定業者に相談する女性

小さなサイズのハナミズキであれば、自分で剪定できるかもしれません。しかし少しでも不安がある場合は、専門業者に依頼することも選択肢の一つです。専門知識を持つプロの業者であれば、適切な剪定方法を用いて、ハナミズキを美しく剪定してくれます。

以下では、剪定をプロに任せるメリットと費用について解説していきます。

剪定をプロに任せるメリット

プロに頼むメリットは、適切な方法で剪定してハナミズキのストレスを最小限に抑えてくれること、そしてケガのリスクもないことです

自力で剪定をするメリットはコストを抑えられる点ですが、失敗するとかえって手間とコストが増えることもあります。自信がない場合やハナミズキの健康を最優先に考えるなら、プロに依頼するのがおすすめです。

業者によっては、剪定後のごみの処理まで依頼できたり、庭のデザインについて相談できたりするところもあります。

剪定をプロに任せる際の費用

庭木の剪定料金には、主に以下2つのシステムがあります。

  • 日当制:職人1人につき1日あたり○○円と決まっている
  • 単価制:庭木1本あたり○○円と決まっている

ハナミズキは低〜中木にあたるため、おおよその参考価格は以下になります。

日当制 2〜3万円/日(職人1人あたり)
単価制 低木(高さ0〜3m未満):2,500円〜5,000円/本
中木(高さ3~5m未満):5,000円〜10,000円/本

ただし、オプションの有無やハナミズキの大きさ、依頼するエリアなどによって具体的な価格は変動します。依頼を検討する際は、見積もりを各業者に確認するようにしてください。

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ハナミズキを正しい方法で剪定しよう!

ハナミズキは11月〜3月の時期に正しい方法で剪定を行うことで、毎年美しい花を楽しめます。

もしも自分で剪定することが難しい場合、専門業者に相談してみることも手段の一つです。庭木の剪定のプロを探すなら、無料一括見積もりプラットフォームであるミツモアのご利用がおすすめです。

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