エアコンの取り付け工事にかかる費用はどれくらいが妥当なのか気になりますよね。どの家でも必要な標準工事の費用相場とその内容、状況に応じて必要になる追加工事のパターンと費用相場を解説します。
エアコン取り付け工事の費用は1万~2万円(本体価格除く)
本体価格を含まないエアコン取り付け工事の費用は、10,000~20,000円が相場です。エアコンの容量が大きいほど、金額は上がります。
作業内容 | 費用相場(本体価格を除く) |
新品エアコン取り付け |
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中古エアコン取り付け |
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引越しのエアコン移設 |
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状況によっては追加工事費用がかかることも
エアコンの設置環境が整っており、特殊な工事が必要なければ、上記の標準工事費用のみで取り付けが可能です。しかし設置環境によっては追加の工事が必要になり、費用も余分にかかることがあります。
よく発生するのは以下のような工事です。
追加工事が必要な条件 | 工事内容 | 費用目安 |
---|---|---|
特殊な材質の壁に穴あけが必要 | 壁の穴あけ | 2,000~12,000円 |
室外機を地面・ベランダに置けない | 室外機の特殊設置 | 15,000円 |
配管の長さが4m以上必要 | 配管の延長(4m以上) | 3,000~4,000円/1m |
配管を保護したい・見栄えよくしたい | 配管カバー取り付け | 14,000~20,000円 |
隠蔽(いんぺい)配管工事をする | 隠蔽(いんぺい)配管工事 | 10,000~15,000円 |
エアコン用コンセントがない | エアコン専用コンセント設置 | 10,000~20,000円 |
部屋の電圧とエアコンの電圧が異なる | 電圧変換工事(100V⇒200V) | 2,000~4,000円 |
既存エアコンを外さなくてはいけない | エアコン取り外し・処分 | 5,000~10,000円 |
エレベーターなし物件で3階以上に搬入する | 3階以上に搬入 | 1,000~3,000円 |
家電量販店で購入から取り付け工事まで依頼する場合は、セール期間中に申し込むと「配管カバー取り付けが無料」「古いエアコンの取り外しが無料」などのお得な特典がつくこともあります。
各ケースの詳しい工事内容については、「追加工事が発生して費用が高くなる8つのケース」で解説しています。
エアコン取り付け標準工事に含まれる作業内容
エアコン取り付けの費用に最初から含まれている標準工事の内容は以下の通りです。
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ただし標準工事の内容は、業者によっても異なることがあります。例えば「穴あけが標準工事に入っておらず、オプション扱いになった」「穴が元から開いていたけど、標準工事の範囲内なので値引いてもらえなかった」ということはよくあります。
エアコンを購入するとき「取り付け工事込み」の値段になっているときは、基本的に「標準工事の施工が無料」という意味です。
①エアコン本体(室内機)の取り付け
エアコン本体(室内機)を、部屋の壁に取り付ける作業は標準工事に含まれます。
設置したい場所には、エアコンの前後左右に5cm以上のスペースが必要です。またエアコン専用のコンセント、配管を通すための壁穴のそばに設置する必要があります。
あらかじめ設置したい場所に見当をつけておくと、見積もりがスムーズになるでしょう。また中古エアコンには対応していない取り付け業者もいるので、機種などについても把握しておくようにしてください。
②穴あけ工事(1か所)
エアコンは本体(室内機)と室外機を配管でつなぐため、壁に穴を開けて配管を通さなくてはいけません。設置したい位置の壁に穴がない場合は穴あけ工事が必要です。
穴あけ工事は、1か所までなら標準工事に含まれているケースが多いです。ただし壁の素材によっては追加料金が発生することもあります。
③配管・電線の接続(4mまで)
空気の熱を運んで循環するための「銅管」、室外機に電力を供給する「電線」、そしてエアコン本体から排水する「ドレンホース」の3つを接続します。
一般的にこれらの配管類は、長さ4mまでで対応できれば標準工事に含まれることが多いです。4mを超えた分は、延長する長さに応じて追加料金がかかります。
④室外機の設置
エアコンの標準的な使用には室外機が欠かせないので、室外機の設置も標準工事に含まれています。プラスチックのブロックで土台を作り、ボルトで室外機を固定するという工事です。
ただし標準工事に含まれるのは、ベランダ置きや大地置き(地面に置くこと)など、一般的な設置方法に限るので注意しましょう。
軒下に吊り下げたり、屋根に置いたり、架台を使って2段にしたりする場合は追加料金がかかります。費用相場は4,000~8,000円ほどですが、プラスで架台や金具の商品代が6,000~10,000円ほど必要です。
ちなみに北海道や東北などの豪雪地帯では、冬に室外機が雪につもらないよう、架台を使った方がよいケースがあるので、事前に工事業者と相談しておきましょう。
⑤真空引き
真空引きとは、エアコンと室外機をつなぐ銅管のなかから空気や水分を抜く作業です。銅管のなかには、熱を運ぶ「冷媒ガス」だけが残り、冷房や暖房が使えるようになります。
逆に真空引きをしないと銅管に空気や水分が残るので、室外機が故障する原因になるのです。
まれに標準工事に真空引きが含まれていない業者がありますが、エアコンや室外機の故障を防ぐためにも必ず行うべき作業です。
追加工事が発生して費用が高くなる8つのケース
標準工事だけではエアコンを運転するために不十分である場合や、見た目やクオリティを上げるオプションを付ける場合には、追加料金が発生します。
主な追加工事のパターンは以下の8つです。
①特殊な材質の壁に穴あけ:2,000~12,000円
配管用の穴あけ1か所分は標準工事に含まれていることが多いです。しかし壁の材質がタイルやコンクリートなどの特殊な素材の場合は、穴が開けにくいので追加料金が発生します。
壁の材質 | 費用相場 |
木造 | 2,000~3,000円 |
モルタル | 2,000~3,000円 |
ALC | 3,000~4,000円 |
コンクリート壁 | 12,000~15,000円 |
タイル、レンガなど | 7,000~9,000円 |
ガルバリウム(金属) | 7,000~9,000円 |
とくにコンクリート壁の場合は、穴あけ工事の費用が高額になりがちです。壁の厚みによって「1cmごとに追加料金がかかる」といったケースもあるので、かならず事前に見積もりをもらって確認しておきましょう。
②室外機の特殊設置:10,000円~
室外機を特殊な場所に設置する場合は追加費用がかかります。具体的には、ベランダと地面(1階のエアコンに限る)以外の場所に置くときは基本的にすべてオプション扱いです。
設置場所 | 追加費用相場 |
屋根置き | 15,000円~ |
壁掛け(壁面に金具を付けて設置) | 15,000円~ |
立ち下ろし(室外機を1階、室内機を2階に設置) | 9,000円 (配管延長:3m) |
天吊り(軒下金具を付けて吊り下げる) | 15,000円~ |
2段置き(室外機を2段に重ねる) | 20,000円~ |
作業費に加えて金具や架台の費用がかかるので、金額も高くなります。
2階の部屋にエアコンを取り付けるときの費用相場については、以下の記事でも詳しく解説しています。
③配管の延長(4m以上):3,000~4,000円/1m
配管類の接続は標準工事に含まれていますが、長さが4mを超える場合には追加料金が発生することが多いです。たとえば2階の部屋にエアコンを設置して地面に室外機を置くことになり、その距離が5m離れている場合は、差分の1m分の追加費用がかかります。
ちなみに1階に室外機を置く場合、2階まで配管を延ばすと6~8m、3階まで延ばすと9~11mが目安です。
ちなみにエアコンの機種・メーカーによって銅管のサイズが「2分3分(にぶさんぶ)」または「2分4分(にぶよんぶ)」に分かれます。「2分3分」の方が費用は安いですが、好きな方を選ぶことはできず、決まった種類を使わなくてはいけません。
銅管・電線・ドレンホースをすべて延長 | 3,000~4,000円/1m |
銅管の延長(2分3分) | 2,200~2,800円/1m |
銅管の延長(2分4分) | 3,000~3,500円/1m |
ドレンホースのみ延長 | 500円前後/1m |
見積書をもらうと上記のように項目ごとに分かれているので、単価相場が大きく離れていないか確認してみましょう。
④配管カバー(化粧カバー)の取り付け:14,000~20,000円
配管カバー(化粧カバー)は、配管類を覆うプラスチックカバーです。配管の劣化を防いだり、見栄えをよくしたりする目的で設置します。特に屋外は風雨にさらされるのでオプション料金を払っても配管カバーを設置しておいたほうが安心でしょう。
標準工事のみで配管カバーを設置しない場合は、画像左側のようにテープでぐるぐる巻きにして、配管穴にはパテという粘土状の部材を埋めるのが一般的です。
室外側(2mまで) | 6,000~9,000円 |
室外側の延長 | 5,000~6,000円/2m |
室内側(1mまで) | 8,000~11,000円 |
室内側の延長 | 1,000~1,500円/1か所 |
室内・室外ともに既存のカバーを再利用する場合 | 3,000~4,000円1/か所 |
室内・屋外どちらかだけでも施工できますが、どちらにも施工する場合は、両方あわせて14,000~20,000円ほどが相場です。
「部材費込みかどうか」「配管が2分3分か2分4分か」といった違いでも費用が変わりますが、おおよそ上記の価格帯になるでしょう。
室外側の配管カバーは、2mまでが基本料金の範囲となっているケースが多く、それ以上の長さになる場合はさらに2mごとに追加料金が発生します。また折り曲げる箇所などがあれば、1か所ごとに1,000~1,500円ほどの部材費がかかることも。
室内側の配管カバーはそこまで長くなることがないので、1mまでが基本料金となっているケースが多いです。折り曲げが必要な箇所に応じて、1か所ごとに追加の部材費用が1,000~1,500円ほどかかります。
⑤隠蔽(いんぺい)配管工事:10,000~15,000円
「隠蔽(いんぺい)配管」とは、室外機までのびる配管類パイプのを壁の内側に通すことです。住宅の新築時に施工されることが多く、配管が隠れるので室内外ともにスッキリした見た目になります。
新築でこれからエアコンを取り付ける場合、隠蔽配管だと約10,000~15,000円ほど追加料金が発生します。
新築でなくても配管を通せるスペースがあれば施工可能ですが、長く住む家であればあまりオススメはできません。いずれ新品のエアコンに交換するときに、通常より約1万円ほど高い相場になること、配管の交換が必要になるとより高額になることなど、デメリットが大きいからです。
すでに隠蔽配管だったエアコンを新品に交換する場合は、配管洗浄で冷媒ガスを排出してから施工するケースがあり、その場合は20,000~50,000円という高額な費用になることも。
劣化した配管を交換しなくてはいけない場合は、2分3分の配管で約3,500円/1mほど、2分4分の配管で約4,500円/1mほどの追加料金が必要です。
⑥エアコン専用コンセントがない:13,000~15,000円
エアコンを稼働させるには、エアコン専用コンセントを使わなくてはいけません。もし設置されていない場合は、追加工事としてコンセントの交換や増設をする必要があります。
エアコンの電気回路は、ブレーカーからコンセントまで回路を分岐させず、エアコンだけに電気を送っています。
コンセント交換 (コンセント穴の形状だけ変更) |
2,000~3,000円 |
コンセント新設 (エアコン用のコンセントがない場合) |
13,000~15,000円 |
コンセント延長 (エアコン取り付け位置までコンセントを移動) |
2,000~5,000円 |
コンセントの電圧切替 (100V⇒200V) |
2,000~3,000円 |
分岐ブレーカー交換 (100V⇒200V) |
3,000~5,000円 |
もしエアコン設置場所の近くに専用コンセントが無いならば、コンセントの増設や、配線用の穴あけ工事が必要となります。回路工事だけであれば13,000~15,000円程度、配線を延長する必要があれば18,000円程度まで追加料金がかかる可能性も。
またそもそもエアコン用の分岐ブレーカーが機種に対応していない場合は、ブレーカーの交換が必要です。追加料金の目安は約3,000~5,000円ほど。
コンセントの形状が合わないだけだったり、100Vと200Vの電圧切り替えだけだったりで済めば2,000~3,000円前後で済むでしょう。
⑦既存エアコンの取り外し・処分:5,000~10,000円

買い替えで既存のエアコンを取り外す場合、取り付け・取り外しをセットで依頼することができます。エアコン取り外し工事は別料金で、処分したい場合はリサイクル料金・収集運搬費も必要です。
エアコン取り外し工事 | 5,000~10,000円 |
特殊設置された室外機の取り外し | 2,000~5,000円 |
配管カバーの取り外し | 1,000~1,500円 |
古いエアコンのリサイクル料金 | 990円~ |
古いエアコンの収集運搬費 | 1,000~2,000円 |
取り外し工事にかかる費用は、標準工事で設置してあるエアコンなら5,000円程度でおこなえます。業者のプランによっては、「取り付け・取り外しをセットで依頼すれば割引」というケースもあるので、その場合はもっと安くなるかもしれません。
ただし取り付け工事と同様に、室外機の位置や配管カバーの有無によってはオプション料金が発生します。あらかじめ見積もりを取っておくのが確実です。取り付け工事の見積もりと一緒に依頼しましょう。
古いエアコンを処分したい場合、三菱、シャープ、パナソニック、東芝、ダイキンなど大手メーカーのリサイクル料金は990円です。そのほかアイリスオーヤマなど一部のメーカーでは、リサイクル料金が2,000円程度になることもあります。
また業者が古いエアコンを回収するための運搬費として、約1,000~2,000円ほど追加でかかるので、処分費の合計は約2,000~3,000円ほどが目安です。
⑧エレベーターなし物件で3階以上に搬入:1,000~3,000円
工事ではありませんが、エアコンの搬入に階段への上り下りが発生すると、追加料金がかかるケースがあります。追加料金は以下が目安となります。
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基本的に2階までは標準工事料金におさまることが多いですが、3階以上だと階数に応じて上記のような追加費用が発生することがあります。
エレベーターのないマンションにお住まいの方は注意しましょう。
その他の追加料金:1,500~3,000円
ここまで紹介してきたケース以外にも、エアコン取り付け工事で追加料金が発生する場合があります。
- エアーカットバルブの取り付け:1,500~3,000円
- アース工事:約3,000円
- スマホ連携用の無線アダプター取り付け:2,000~3,000円
- 使わなくなった配管穴を埋める:2,000~3,000円
- エアコンに換気機能や加湿機能が付いている:2,500~3,500円
1つめの「エアーカットバルブ」とは、エアコンを運転したときに「ポコポコ」と音が鳴るのを防ぐ装置です。気密性の高いマンションだと音がうるさくなる可能性があるので、設置しておくのがオススメ。
またアース工事は、万が一電流が漏れたときの事故防止のために必ず必要とされています。
そのほか換気機能や加湿機能がついている一部の機種だと、対応する追加工事が必要になることも。見積もりを出してもらうときには、なるべく正確に機種や設置環境を伝えておきましょう。
エアコン取り付けはどこに頼む?家電量販店・専門業者の費用比較
エアコンの取り付けをどこに頼むべきかは、エアコンの入手先や取り付けの理由によって変わります。
状況 | 依頼先 |
新品エアコンを買って取り付けたい | 家電量販店 エアコン専門業者 |
中古エアコンや新品エアコンの取り付けだけ依頼したい | エアコン専門業者 |
引越しに伴いエアコンを移設したい | 引越し業者 |
これから新品のエアコンを買って取り付ける方は、家電量販店で購入と同時に設置を頼むか、エアコン工事業者に依頼しましょう。家電量販店だと自分で業者を選べないので、工事の質を重視する方は自分でエアコン工事業者に依頼するのがオススメです。工事業者経由でエアコンを購入することもできます。
譲り受けた中古エアコンや手持ちのエアコンを取り付けるなら、エアコン工事業者に依頼するのがもっともお得です。今持っている部材だけで対応できるなら、安く済ませられます。
引越しのときにエアコンを新居に移設するなら、引越し業者にまとめて依頼するとラクです。実際に工事をするのは下請けの事業者なので、中間手数料分やや費用は高いです。ただしエアコン工事業者に依頼したら運搬はオプション料金だと考えると、あまり金額は変わらないでしょう。
大手家電量販店5社とエアコン工事業者の取り付け費用比較
「家電量販店で本体を買って工事まで依頼する」のと、「本体だけネットで買って専門業者に取り付けてもらう」のはどちらが安いのでしょうか。日立「白くまくん KDシリーズ」を購入して取り付けた場合を比較しました。
日立 「白くまくん KDシリーズ」RAS-KD25M(8畳用)
※2023年3月時点の価格情報です。
※ネット購入価格は価格.comの最安値、専門業者の工事費用はミツモア登録事業者の実際の設定料金事例です。
本体価格 | 工事費用 | 合計 | |
ヤマダ電機 | 71,280円 | 14,300円 | 85,580円 |
ビックカメラ | 107,580円 | 本体価格に含む | 107,580円 |
ケーズデンキ | 104,280円 | 本体価格に含む | 104,280円 |
ノジマ | 87,120円 | 18,150円 | 105,270円 |
ジョーシン | 96,822 円 | 本体価格に含む | 96,822 円 |
ネット購入+専門業者※ | 76,400円 | 11,000円 | 87,400円 |
基本的には「ネット購入+エアコン専門業者の取り付け」が安く済むことが多いです。ただし家電量販店で本体価格や工事費用の値引きが行われているタイミングであれば、「家電量販店で購入&取り付け」のほうが安くなることもあります。
また家電量販店はメーカー保証に加えて店舗の保証がつくことも多いです。アフターフォローの手厚さをどれくらい重視するかも判断基準になるでしょう。
エアコンを工事費込みで購入するときの価格相場と注意点
大手の家電量販店では、「工事費込み」としてエアコンが販売されていることがあり、その場合は標準取り付け工事がセットになっています。
通常より安くお得になるケースもありますが、自分で口コミなどを比較して業者を選びたい方には不向きです。
工事費込みエアコンの価格相場は、おおよそ以下のとおり。
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12畳用以上に対応しているエアコン機種であれば、10万円以上が相場となっています。
エアコンの本体価格を安く済ませようとして、実際の部屋よりも小さい対応畳数のモデルを買うのはオススメできません。
エアコンは対応畳数に合ったパワーを持っています。そのためパワーが低いエアコンを使って広い部屋に冷房・暖房をかけると、快適な温度になるまでに時間がかかってしまうのです。
エアコンは設定温度に達するまでの時間がもっともパワーを消費するので、電気代が高くなってしまう可能性があります。また余分に設定温度を上げ下げすることでも、電気代がかかってしまうでしょう。
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本体のみ購入のほうが安い場合も
家電量販店などで売られている工事費込みのエアコン購入価格には、「本体価格+標準工事費+仲介料」が含まれます。
そのため費用を抑えたい方は本体のみを購入し、そのあとで自分で業者に依頼すれば、仲介料がかからないので安く済む可能性があります。
適用畳数が大きいほどエアコン本体価格は上がりますが、工事費の料金自体はそこまで差がありません。
費用をおさえられ、かつ業者を自分で選び日程調整などできるので、安心してエアコン取り付け工事をしたい方におすすめの方法です。
中古エアコンを購入するときの注意点
中古エアコンを取り付ける場合、ドレンホースや配管カバーなど、一部の部材を使いまわすことができれば、その分費用を安く抑えられます。
4.0kw未満の場合、新品のエアコンなら工事費用相場が14,000円前後なので、中古のエアコンは6,000円ほど安くなります。
中古エアコンを購入する際には、以下の6点に注意しましょう。
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エアコンの寿命はおよそ10年です。製造からあまり年数が経過していないものを選べば、より長く使えます。
また個人が販売しているものには、自分で取り外して傷が付いていることがあるので、慎重に購入する機種を選びましょう。
受け取り後に不具合が判明しても、返品などの保証が受けられないケースもあるので注意が必要です。
賃貸物件でエアコンを取り付けるときの注意点
賃貸物件にはエアコンが備え付けられている部屋も多いですが、一部の部屋にはついておらず、自分でエアコン本体を購入して取り付けなければならないケースもあります。
取り付けにかかる費用は基本的に戸建の場合と変わりません。
ただし以下のポイントは戸建と異なる点です。
- エアコンを設置できる環境があるか確認する
- 大家さん・管理会社に連絡を入れる
①エアコンを設置できる環境があるか確認する
マンションにエアコンを設置したい場合は、まず以下のような設備が整っているかを確認しましょう。
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築浅のマンションであれば基本的にエアコンが設置できるつくりになっています。ただし築年数の古いマンションだと上記の条件を満たしておらず、エアコンが設置できないことがあるので注意しましょう。
「エアコンを取り付けたいけど、マンションにエアコンが設置できない」という場合は窓用エアコンを設置するのも1つの手です。
窓用エアコンは室外機がなく、設置時に壁に穴を開ける必要もありません。しかし動作音が大きかったり電気代が高くなりやすいというデメリットもあります。
大家さん・管理会社に許可をとる
賃貸物件にエアコンを設置するときは、必ず大家さんまたは管理会社に相談して許可を取りましょう。
エアコンを固定するためにネジ穴を開ける、室外機をベランダや廊下に置けない場合は外壁に台を設置するなど、借りている建物設備に手を加えなければならないからです。特に「配管を通す穴が開いていない場合」は要注意です。
このとき退去時のエアコン取り扱いについても必ず相談しておきましょう。
賃貸物件を退去するときは、入居時の部屋の状態に戻す義務(原状回復義務)が発生します。エアコン取り付けのために穴を開けた場合、退去時に穴をふさぐ費用を負担し、取り付けたエアコンも自分の責任で取り外さなくてはいけません。
ただし大家さんや管理会社の意向次第では、配管用の穴や取り付けたエアコンをそのままにしておいて良いと言ってもらえる可能性もあります。
トラブルに発展しないよう、設置前に大家さんや管理会社と相談して扱いを決めておきましょう。
エアコン取り付け工事の費用を安くおさえるコツ
エアコンの取り付けにかかる費用をなるべく安く抑えるには、以下のようなポイントがあります。
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①中古エアコンを購入して専門業者に取り付けだけ依頼する
とにかく安くエアコンを取り付けたい場合は、ネットの中古通販サイトやフリマアプリなどで中古のエアコンを購入し、エアコン専門業者に取り付けのみ依頼するのがおすすめです。
家電量販店で購入から取り付けまで依頼してしまうのが一番ラクですが、基本的に新品価格なうえ、取り付け作業を下請け業者が行うので中間費用(マージン)が発生します。
安さを重視しており、新品にこだわらないのであれば、中古エアコンを買って自分でエアコン専門業者を探してみましょう。
②なるべく繁忙期を避ける
設置時期がずらせるのであれば、エアコン取り付けの繁忙期である6~8月を避けて設置することをおすすめします。
夏に向けて気温が上がりはじめる時期はエアコン購入者が増え、需要が増えます。取り付け工事の需要も集中するので、業者によっては2割ほど設置料金が上がることも。
料金が高くなりがちなのに加えて、工事の予約もしにくくなるので注意しましょう。1カ月程度待たされてしまうこともザラにあります。
③新築物件の場合は入居後に取り付ける
新築の家にエアコンを取り付ける場合、「建築時に取り付ける」のがよいのか「家が完成し入居してから取り付ける」のがよいのか迷われる方も多いでしょう。それぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。
取り付けるタイミング | メリット | デメリット |
建築時に取り付ける |
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費用が高くなる |
入居後に取り付ける | 費用が抑えられる | 穴あけ工事が必要になる場合がある |
なるべく費用を抑えたい方は入居後にエアコンを取り付けるのがよいでしょう。
一方で建築時にエアコンを取り付けると配管を家の内部に通して隠せるので、美しい仕上がりになります。費用はかかりますが見た目を重視する方にはおすすめです。
エアコン取り付けの優良業者を選ぶポイント
工事の品質に信頼がおけて料金の安い業者を選ぶには、複数社から見積もりをとって比較する「相見積もり」を行いましょう。
業者を比較するときにみるべきポイントは主に以下の3つです。
アフターサービス・保証を設けている
エアコンの取り付け工事後の保証をしっかり設けているかどうかは、優良な業者を判断する基準の1つです。
エアコンを設置したあと「冷媒ガスが漏れていて涼しくならない」「水漏れが発生した」といった不具合やトラブルが発生した場合に、保証がしっかりしている業者であれば適切な修理対応を行ってくれます。
工事の保証期間は1~10年程度が目安です。自社の工事品質に自信がある業者は保証期間も長い傾向にあります。
見積もりの内容を明確に提示してくれる
標準工事とオプションの範囲や料金設定をあいまいにせず、明確な見積もりを提示してくれる業者は信頼できるでしょう。
工事内容や内訳が書かれていないような適当な見積もりを出す業者はおすすめできません。必要な工事が標準工事に含まれていると思っていたらオプション扱いで、当日に予想外の追加費用が発生してしまうという可能性もあります。
当日、その場で追加工事の内容や料金を告げられても、それが相場なのか、それとも相場よりも高いのかを判断するのは困難です。
また、金額幅の最低額しか記載せず、最大でいくらになるのか明言しない書き方にも気を付けたほうがよいでしょう。
電気工事士の資格を持っている
基本的なエアコン取り付け工事に資格は要りません。ただし「コンセントの増設・交換」「電圧の切り替え」といった作業が発生する場合は、電気工事士の資格が必要です。
資格が必要となる工事内容は、以下のとおりです。
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いざというときに対応できる電気工事士の資格を持っている業者であれば安心できます。
ミツモアでエアコン取り付けを依頼した人の口コミ
「ミツモア」を通してエアコンの取り外しを依頼した利用者からの口コミを紹介します。
依頼内容:壁掛けエアコン2台取り付け
評価:★★★★★ 5
うるさらxの20畳用で設置場所もかなり狭く難しい設置だと思ってたんですが、キレイに設置していただきました。 本当に感謝です。 もう1台10畳用のうるさら同時にお願いしましたが、そちらも難なくキレイに設置いただきました。同日に元々利用していたエアコンを別の業者で先にお願いしてたんですが、こちらは化粧カバーが短すぎで室外機もイメージしてた場所と違ったのでやり直しになりそうです。 先に知っていれば○○さんにお願いしたかったです。
利用時期 | 2022年11月 |
費用に対する納得感 | 5:いろいろと見積りを取りましたが納得の価格でした |
電話・チャット対応 | 5:設置する機種や設置場所をお伝えすることで追加で必要な費用についてもわかりやすくご説明いただきました。 |
知識の豊富さ | 5:私が素人なので深い知識は計れませんが、私が質問した内容には的確に答えていただきました。 特に製品情報に関することなどだと私も調べてから聞くので答えられない業者さんも多いですがそんなこともありませんでした。 |
施工の質 | 5:難しい施工でしたが、キレイに設置いただき感動です。 |
説明のわかりやすさ | 5:すごくわかりやすかったです。 |
依頼内容:壁掛けエアコン2台取り付け
評価:★★★★★ 5
今回は、2台同時のエアコン設置でした。 事前に下見もしていただき、工事当日もとても丁寧な仕事ぶりで安心感がありました。 対応も丁寧で、また機会があったら利用させていただこうと思います。 ありがとうございました。
利用時期 | 2022年12月 |
費用に対する納得感 | 5:細かい見積書で説明もしていただき納得感がありました。 |
電話・チャット対応 | 5:途中経過も事前確認も良かったです。 |
知識の豊富さ | 5:メーカー毎の違いや特徴もよくご存じでした。 |
施工の質 | 5:さすがプロという施工レベルでした。 |
説明のわかりやすさ | 5:とても分かりやすい説明でした。 |
依頼内容:壁掛けエアコンの取り付け
評価:★★★★★ 5
エアコンは自前で準備し、エアコンの交換作業をお願いしました。 事前のチャットのやり取りも迅速で、 すぐに作業日程を確定することが出来ました。 また配管カバーの再利用等のリクエストも、配管カバーをきれいに外して再利用していただき、またダスト自動排出装置付きの機種であったため、配管カバーに取付口を追加料金なしで加工していただきました。 領収書の発行を依頼し忘れ、事後にお願いしましたところ、快く了解していただきました。 見積もり金額が一番安いプロでしたが、 追加料金の発生もなく、作業していただいた方たちも気持ちの良い方たちで、 本当にいいプロにお願いできたと思っています。 今後もお願いしていきたいと感じるプロでした。
利用時期 | 2023年1月 |
費用に対する納得感 | 5:見積額が一番安く、追加料金も一切かかりませんでした。 |
電話・チャット対応 | 5:夜遅くまでチャット対応していただき、迅速に作業日が確定でしました。 |
知識の豊富さ | 5 |
施工の質 | 5 |
説明のわかりやすさ | 5 |
エアコン取り付けは相見積もりで費用比較がおすすめ
この記事では、エアコンの取り付け工事にかかる費用相場を解説してきました。エアコン専門業者に依頼するときには、どこまでが標準工事で、どこからが追加料金なのかを確認しておくと安心です。
ミツモアなら最大5件の見積もりが無料で届きます。料金やサービス内容、口コミなどを見ることができるので、それぞれ比較しながら業者を選ぶことが可能です。
エアコン設置工事は、取り付け位置や配管カバーの有無など、要望が細かくなりがちですが、ミツモアならチャットで業者と気軽に相談できます。
エアコンの取り付けをプロに依頼するならミツモアで見積もり依頼をしてみてはいかがでしょうか?