業務用エアコン(天カセ)の工事費用相場！取り付け・撤去・交換はいくら？馬力ごとに解説

業務用エアコン(天カセエアコンなど)の交換前に、交換や工事の費用がどれくらいになるか把握しておきたい方も多いでしょう。

業務用エアコンはサイズが大きくなりやすい分、工事費用も高くなりがちです。そのため自社に合った業務用エアコンを選び、柔軟に対応してくれる業者に依頼することで工事費用を抑えられます。

この記事では業務用エアコンの工事費用についてや、室内の広さに適したエアコンのサイズなどについて解説しています。なるべく安い費用で信頼できる業者に依頼したいと悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

業務用エアコンの取り付けにかかる工事費用相場！エアコンの種類別に紹介

業務用エアコン、という言葉に明確な定義はありません。しかし家庭用エアコンの主流である壁掛け型以外のものや、冷暖房能力の高いエアコンを指すことが多いでしょう。

主に以下の3つを業務用エアコンと呼ぶことが多いです。

1. 天井カセット型(天井埋め込み型・天カセなどとも呼ばれる)
2. 天井吊り込み型
3. 床置き型

それぞれの取り付けや撤去にかかる工事費用について解説していきます。

種類① 天井カセット型(天井埋め込み型)エアコンの取り付け費用

天井カセット型(天井埋め込み型)エアコンの取り付け費用相場は、下記の通りです。

取り付け費用相場

天井カセット型(天井埋め込み型)エアコンは天井を開口し、その中に設置します。エアコン本体が露出しない形になっているので、室内のレイアウトを崩すことがありません。

種類② 天井吊り込み型エアコンの取り付け費用

天井吊り込み型エアコンの取り付け費用相場は下記の通りです。

取り付け費用相場

天井吊り込み型エアコンは、天井に設置した支柱から本体を吊り下げるような形で設置します。天井カセット型のように天井に埋め込む必要がないため、取り付けは簡単です。

種類③ 床置き型エアコンの取り付け費用

その名の通り床に置いて使うタイプの業務用エアコンです。

床置き型エアコンの取り付け費用相場は下記の通りです。

取り付け費用相場

床置き型エアコンは、室内機を天井ではなく床に設置するタイプのエアコンです。設置するだけなのでスピーディーに導入でき、修理などのメンテナンスも容易に行えます。

ここまで業務用エアコンのタイプ別に、1.5馬力~10馬力までのエアコンの交換工事費について記載しました。それ以上の馬力のものを選ぼうとすると、さらに費用がかさむ可能性もあります。

取り付け方などでも工事費用は変動します。気になる方は一度、工事業者に見積もりを依頼してみると良いでしょう。

業務用エアコンを交換する場合の撤去費用相場はどれくらい？

業務用エアコン交換時の撤去費用は下記の通りです。交換する場合は上で解説した取り付け費用の他に、次のような費用がかかることが多いので注意してください。

撤去費用相場

※室外機の大きさ・設置場所や配管ルートなど、既存の設置状態によって費用は大きく変動する可能性があります。

また業務用エアコンを処分する際は「フロン排出抑制法」という法律に従って、下記のような処理が必要になります。

• フロンガスはフロン類回収業者に回収してもらう
• 回収したフロンガスをフロン類破壊業者に引き渡し処分する
• フロンを回収した業務用エアコンは、産業廃棄物として処分する

家庭用ルームエアコンとは処分方法に違いがあるので、注意しましょう。

業務用エアコンを設置する際に費用が高くなるケースとは？

業務用エアコンを設置する際に、現場の状況によっては追加費用が発生する可能性もあります。

追加費用が発生するケースは下記の通り。

• 馬力の大きいものを設置するほど費用が高くなる
• 室外機を設置する場所によっては費用が高くなる可能性がある
• 配管ルートによっては費用が高くなる場合がある

それぞれ解説します。

高くなるケース① 馬力の大きいものを設置するほど費用が高くなる

上述した表からも分かる通り、馬力の大きいエアコンほど施工費は高くなります。

理由としては

• 馬力が大きくなると、使用する冷媒管なども大きなものを使用する必要があるため
• 室外機のサイズが大きくなり重量も増えるので、運搬コストが上がる
• 馬力が大きいと複数の室内機を設置するケースもあるため、手間がかかる

などが挙げられます。そのため馬力の大きいエアコンを選ぶほど、工事費用は高くなるでしょう。

高くなるケース② 室外機を設置する場所によっては費用が高くなる可能性がある

室外機を設置する場所が

• 建物の屋上
• 屋根の上や不安定な場所
• 極端に狭い場所

などの場合は、設置費用が高くなる可能性があります。

業務用エアコンの室外機は家庭用と違ってサイズが大きく、重量が100kgを越えることも珍しくありません。

そのため単純な運搬だけでも4~5人の作業員が必要になります。また室外機を特殊な場所に設置しようとすると重機などが必要になることもあるので、設置費用は高くなるでしょう。

高くなるケース③ 配管ルートによっては費用が高くなる場合がある

室内機と室外機を結ぶ冷媒管や、結露水を排出するドレンホースを設置するルートが複雑になる場合は、費用が高くなる可能性があります。

例えば下記のようなケースです。

• 一定の長さを超えて冷媒管を延長しなければならない場合
• 設置する地形の影響(傾斜が付いておらず、ドレン水が外に流れない場合など)

上記のような場合は、冷媒管の延長費用やドレン排水装置の設置といった追加費用がかかるかもしれません。

業務用エアコンをなるべく安く設置するには？業者の選び方も解説

エアコンの交換施工費そのものは、ある程度相場が決まっています。つまりどの業者に依頼しても単純な「施工費」の部分に大きな差はありません。

工事を依頼する費用を安く抑えたい場合は、現場の状況に合わせた「追加作業」に対し安価で、かつ柔軟に施工してくれる業者を選ぶと良いでしょう。

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業務用エアコン本体の費用相場！工事費の参考にしよう

業務用エアコンは馬力や性能・種類によって値段が大きく変わります。目安を下記表にまとめたので参考にしてみてください。

天井カセット型エアコン(4方向)の本体相場

天井吊り込み型エアコンの本体相場

床置き型エアコンの本体相場

この表と上述した施工費の相場表を組み合わせた額が、ざっくりとした業務用エアコンの工事費込みの相場になります。

業務用エアコンはどのサイズを選べばいい？馬力の対応表をもとに解説

業務用エアコンの冷暖房能力は「馬力」という単位で表されます。業務用エアコンは一般住宅ではなく施設などで使われるため、同じ広さでも建物の構造や使用用途によって必要とされる馬力は変わります。

あくまで目安にはなりますが、馬力と部屋の広さの関係を下記の表にまとめたので参考にしてみてください。

オフィスなど人の出入りが少ない施設の場合

スーパーなど人の出入りが多い商業施設の場合

飲食店など大きな熱源が別に存在する商業施設

上述した通り、建物の構造や用途によって適切な馬力は異なってきます。あくまで目安として参考にしてください。