エアコン配管カバーは取り付けるべき?
配管カバーは、新しくエアコンを取り付ける際に施工するのがオススメです。配管周りの見た目がスッキリして、劣化防止にもつながります。後付けもできますが、設置済みの配管を傷つけてガス漏れや排水不良が起こすリスクがあります。
エアコン配管カバーの費用相場は?
エアコン配管カバーを設置するときはオプション料金となり、約14,000~20,000円ほどの相場となります。ただし壁に凹凸が多いときや、延長が必要な場合には追加料金がかかります。
配管カバーは、新しくエアコンを取り付ける際に施工するのがオススメです。配管周りの見た目がスッキリして、劣化防止にもつながります。後付けもできますが、設置済みの配管を傷つけてガス漏れや排水不良が起こすリスクがあります。
エアコン配管カバーを設置するときはオプション料金となり、約14,000~20,000円ほどの相場となります。ただし壁に凹凸が多いときや、延長が必要な場合には追加料金がかかります。
「配管カバーは取り付けるべきなのか?」と疑問に思う方も多いかもしれませんが、結論からお伝えすると、エアコンの配管カバーの取り付けは必須ではありません。配管カバーがなくてもエアコンは問題なく動きます。
カバーを付けた場合と付けない場合で異なるのは、主に以下の2点です。
配管カバーを付けた場合とテープ仕上げの場合では、以下のように見た目が変わります。
配管テープの劣化スピードは環境に大きく左右されます。直射日光や雨風が当たる位置だと、エアコンの寿命よりも短い5~7年程度でテープがボロボロになり、配管に巻いた保温材が見えてきてしまう可能性があります。
エアコン設置時にカバーも取り付ける場合、標準工事にオプションを付けることになります。室内機側は10,000円程度、室外機側は5,000円程度は見ておきましょう。配管が長い場合は延長料金がかかります。
配管カバーの役割について、もう少し詳しく説明します。
エアコンの「配管カバー(化粧カバー)」とは、室外機と室内機をつなぐ配管をおおうカバーのこと。室内の熱い空気を外に出す「冷媒管」と、冷却するときに生まれる水を室外に排出する「ドレン管」という2つの配管をまとめておおいます。
配管カバーの役割の1つは、配管の見た目をすっきりさせて、室内・室外の外観を美しく保つことです。
室内機の場合、エアコンを取り付けたい位置とコンセント、配管穴の位置関係によっては、ホースが大きくむき出しになってしまうことがあります。
カバーをつけない場合、たいてい白色の配管テープが巻かれますが、壁紙と配管に巻かれたテープの色合いが異なる場合、ホースの存在がかなり目立ってしまうでしょう。
インテリアにこだわりたい人にとっては、せっかくお気に入りの家具でコーディネートしたお部屋にテープでぐるぐる巻きのホースがぶら下がっているのは少し残念ですよね。
室外機側の配管も、家の外壁を黒やネイビー、茶色などの暗い色にした場合、白いテープはとても目立ってしまいます。また複数の部屋にエアコンを設置している場合、家の外壁に何本も配管が伸びているとあまり見栄えがよくありません。
配管カバーには、配管の劣化を防ぐという大事な役割もあります。
特に屋外に伸びている室外機側の配管は、雨風や雪、直射日光などの影響を直接受けるので、室内機側と比べてかなり劣化が早いです。特に台風などの荒れた天気のときにかかる負荷は大きいでしょう。また、野良猫が周りにいると爪とぎに使われて傷つく可能性もあります。
だんだんテープが破れたりはがれたりしてくると、配管が直接天候の刺激を受けることになり、エアコンの能力の低下につながります。配管自体が傷ついてしまったら最悪ガス漏れや水漏れなどの故障の可能性もあるのです。
「室内と違って普段あまり目につかない室外機側は気にしなくてもいいかな」と考える人もいるかもしれませんが、エアコンを不具合なく快適に使い続けるためには、むしろ室外機側の配管カバーを取り付けるほうが優先かもしれません。
実は、配管カバーの取り付けはエアコン取り付けの標準工事に含まれていません。標準的な工事内容だと、冷媒配管とドレン管をひとまとめにして配管テープで巻く方法がとられます。テープ巻きの一番の利点は、追加の費用がかからず低コストなことでしょう。
エアコンの動作自体はかわらないので、お金をかけて配管カバーを付けるか、テープ巻きで済ませるかを悩む方も多いかもしれません。
基本的には「見た目をどれくらい気にするか」「劣化のリスクがどれくらいあるか」で決めれば良いでしょう。
新たにエアコンを取り付けるときに配管カバーを設置すると、室内側8,000~11,000円、室外側が6,000~9,000円ほどの相場です。そのため合計費用は約14,000~20,000円ほどの相場となります。
ただし今まで使っていた既存のカバーを再利用できるなら、部材費がかからないので、室内・室外ともに3,000~4,000円ほどの相場です。
室外側(2mまで) | 6,000~9,000円 |
室外側の延長 | 5,000~6,000円/2m |
室外側の折り曲げ | 1,000~1,500円/1か所 |
室内側(1mまで) | 8,000~11,000円 |
室内側の延長・折り曲げ | 1,000~1,500円/1か所 |
見積もり金額などを見るときは、上記の相場表を参考にしてみてください。金額に少し幅がありますが、費用はおおまかに以下の要素で決まります。
配管の太さには「2分3分」と「2分4分」という種類があり、これはエアコンのメーカー・機種によって定められています。2分3分のほうが安くなるからと言って、自由に変更することはできません。
配管カバーを延長する場合、配管の長さに応じてカバーはカットしますが、部材費はカバー1個分の値段になってしまうことが多いです。
配管を曲げる部分は、専用のコーナー部品を追加しなくてはいけません。そのぶんの部材費と作業費が追加となるので、1か所につき1,000~1,500円ほどの追加料金がかかるでしょう。
大手家電量販店のエアコン取り付けにおける、配管カバー取り付けオプションの料金は以下の通りです。記載しているのは2分3分配管の価格なので、2分4分配管の場合はさらに価格が上がる可能性があります。
ヤマダ電機
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ケーズデンキ
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エディオン
参考:施工サービス|エディオン |
ビックカメラ
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ジョーシン
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ヨドバシカメラ
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ノジマ
参考:エアコンの設置|ノジマ |
カバーに合わせた配置になっていないエアコン配管に後付けでカバーをかぶせるのは、配管を傷つけるおそれがあるので推奨されていません。
そのため業者に後付け工事を依頼すると、配管を傷つけないために一度エアコン本体を取り外してから、本体とカバーを取り付けることになります。
そのため、あらためて取り外し・取り付けの料金もかかってしまい、結果として工事料金が高くつきます。
エアコン取り外し | 4,000~6,000円 |
エアコン取り付け | 10,000~18,000円 |
配管カバー取り付け | 室内:8,000~11,000円
室外:6,000~9,000円 |
少し高い気もしますが、自分でDIYする場合も部材費・工具を合わせて10,000~20,000円ほどかかってしまいます。
この金額さを大きいと捉えるか小さいと捉えるかは人それぞれですが、より安全に故障リスクを避けて施工してもらうための費用だと考えれば、業者に依頼する価値があるのではないでしょうか?
カバーを取り付けるべきか悩んでいる方は、大まかに以下のような判断基準で考えるとよいです。
配管カバーを取り付けた方が良い場合 |
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配管カバーが必要ない場合 |
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配管カバーの取り付けをおすすめするのはこんな状況のときです。
お部屋や家の外観をきれいに統一したい場合、配管カバーは取り付けるべきといえます。
配管テープ巻きだとどうしても見た目がよくないので、気分も上がりませんよね。配管カバーのほうが見た目を思い通りにしやすいでしょう。
新しくエアコンを取り付ける場合や、今使っているエアコンを当面買い替えたり移設したりする予定がない場合は、思い切って配管カバーを取り付けても良いでしょう。
長年テープ巻きのまま使っていると、配管が劣化する心配があるからです。
一方、エアコンの取り外し・取り付けが発生すると、新しい配管に交換することになり、カバーの取り付け料金も再度かかってしまいます。今新たにカバーを取り付ける必要はないでしょう。
常に潮風にさらされていたり、台風が多かったりと、厳しい天候に定期的に見舞われる地域の場合、配管劣化の心配も大きいです。
直近で買い替え・移設の予定があるなら今から取り付けなくても大丈夫ですが、エアコンを新しく取り付けるときにはカバーの設置をおすすめします。
配管カバーを付けなくても問題ないのはこんなときです。
エアコンが隠蔽(ぺい)配管という方法で取り付けられている場合は、そもそも配管がむき出しにならないのでカバーも取り付ける必要がありません。
エアコンの配管方法には「露出配管」と「隠蔽配管」の2つがあります。一般的には配管穴を室内側と室外側で同じ位置に開け、壁の外側にホースを出す「露出配管」で取り付けられることが多いです。
一方、「隠蔽配管」であれば、配管が壁の内側や天井裏に収まるので、配管がほとんど見えなくなります。したがって配管カバーを付ける必要もありません。
配管穴の位置によっては、エアコン本体の裏に配管穴が隠れるような配置にすることができます。この場合だとほとんど配管は見えないので、室内側にカバーは要りません。
前述の通り、配管カバー取り付け料金は、エアコンを新しく取り付けるたびにかかります。
現時点で数年以内にエアコンを買い替える予定がある場合や、引っ越しなどで移設する予定がある場合は、その数年のために取り付け料金を支払うことになってしまいます。外観にこだわりがなければ積極的にカバーを取り付ける必要はないでしょう。
前述の通り、すでにテープ巻きで取り付けられた配管はカバーを付けることを想定していません。カバーにおさめようとして無理に曲げたり力を入れたりすると、配管を傷つけてしまうリスクがあります。
ただし「エアコンを取り付け直すほどの工事はしたくないけど、なんとか配管の見栄えをよくしたい!」という方は、リスクを理解したうえで十分に注意しながら後付けをDIYすることは可能です。
もしエアコン本体ごと取り付けしようと考えている場合は、以下の記事を参考にしてみてください。
DIYで配管カバーを後付けするときに必要な道具をまとめました。
後付け用配管カバー |
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端末カバー |
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コーナー用部品 |
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ジョイント |
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エアコンパテ |
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ドライバー |
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ハンドソー |
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電動ドリル |
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配管が標準的な長さ・取り付け方法だと想定しても、すべて揃える場合は、最低でも10,000円~15,000円ほどかかるでしょう。
室内側は壁の凹凸の数だけコーナー部品を購入しなくてはいけないので、1つあたりの値段は安くても、最終的には高額になることがあります。
配管カバーは以下の手順で取り付けましょう。
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後付けの作業で最も気を付けなければならないことが、配管の損傷です。作業のときに配管を傷つけてしまうと、損傷部分からガス漏れや空気漏れ、ドレン管からの漏水が生じるリスクがあります。
室内配管はあまり余裕を持たせず、ぴったりと取り付けられているケースが多いです。そこに無理な力を加えると、配管に不具合が生じるおそれがあります。
エアコンの配管カバーにはさまざまな種類があり、色にもバリエーションがあります。後付けに対応しているおすすめの配管カバーを紹介します。
エアコン配管用の部品を多く販売している因幡電機産業の製品。配管の長さに合わせたカットがしやすく、後付けに向いています。
アイボリー、ホワイト、グレー、ブラック、ブラウンの5色展開で、壁紙や外壁の色にも合わせやすいです。
※色の画像はイメージです。実際の製品の色味とは異なります。
ジャバラになっている配管カバー。ストレートタイプよりも柔軟に曲がるので、平面の段差や、コーナーの曲がりにも対応できます。
あらかじめカバーに切れ込みが入っているので、後付けがしやすいです。
配管穴から出て垂直に曲がる部分を保護するために使うのがウォールコーナーです。こちらの製品も5色のカラー展開があります。
後付けに使えるのは、そのままかぶせてネジで留めるだけで壁に取り付けられるタイプです。壁の穴から配管を通すのと同時に設置しなければならない筒状のタイプを選ばないよう気を付けましょう。
配管の曲がり角に設置するコーナー部品です。壁側と部屋側に分かれたカバーを合わせてネジで留めるつくりになっています。
配管が壁にぴったりくっついていると難しいですが、多少のスペースがあれば後付けに使うことも可能です。
配管カバーを自分で後付けすることもできますが、リスクを認識した上でDIYすることが大切です。
配管は、多様な経路をたどってなされています。一直線に伸びている部分もあれば、緩やかに曲がっている部分もあるでしょう。直角に折れていたり、時には90度以上曲がっていたりすることもあるのです。
カーブやコーナーに対応するアイテムもありますが、そのような道具では対応できず、配管カバーそのものを加工しなければならないケースもあります。
経験豊富な専門業者であれば、カバーに手を加えることはさほど困難ではありませんが、素人が行うにはハードルの高い作業といえます。
業者によって取り付けられたエアコンや配管は、ムダのないように施工されています。隙間なく、余分な動きをしないようにホースが設置されているのです。
エアコンの構造に詳しくないまま力任せに作業すると、配管を損傷してしまう恐れも。エアコンの配管ダクト内を循環している、熱を運ぶための「冷媒ガス」という物質が漏れてきてしまう可能性があります。
もしもガス漏れが起こると、エアコンの稼働効率が下がり、冷暖房の効きが悪くなります。場合によってはエアコン本体の故障や水漏れにもつながるので、自信がない方はプロに相談するのがオススメです。
自分で配管カバーを設置することも可能ではありますが、少しでも不安を感じる場合は無理せずエアコン取り付け業者に依頼しましょう。
プロに依頼することで次のような安心が得られます。
エアコンを新しく取り付けるときは家電量販店に依頼する手もありますが、既設のエアコンの場合はエアコン業者に直接依頼するのがおすすめです。
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