近年インテリアにこだわる方々の間で注目を集めている、壁埋め込みタイプのエアコン。従来の壁掛け型エアコンとは一線を画す、スタイリッシュな見た目から人気を集めています。
そこで本記事では、壁埋め込みタイプのエアコンについて、メリットやデメリット、選び方のポイントなどを解説します。また、設置の流れや費用の目安についてもわかりやすくまとめました。
エアコンの新設や買い替えを検討されている方やインテリアにこだわりたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
壁埋め込みタイプのエアコンのメリット
壁埋め込みタイプのエアコンには、従来の壁掛け型にはないメリットがあります。主なメリットは以下の通りです。
デザイン性の高さ
壁埋め込みタイプのエアコンの大きな魅力は、優れたデザイン性にあります。室内機が壁に埋め込まれるため突出した部分が少なく、インテリアの雰囲気を損ねません。特に、モダンでミニマルなスタイルを好む方にはおすすめです。
壁面にすっきりと収まるデザインでありながら、快適な空調環境を実現できます。
部屋のスペースを有効活用できる
壁埋め込みタイプのエアコンの構造上、部屋のスペースを有効に活用できるという大きなメリットもあります。従来の壁掛け型エアコンと比べて室内機の厚みが大幅に抑えられているため、部屋の有効空間が広がります。
特に、狭い部屋や天井の低い部屋では重宝します。壁面からの突出が少ないため、家具の配置がしやすくなり、より自由度の高い室内レイアウトが可能となります。
静音性と省エネ性が高い
壁埋め込みタイプのエアコンは、一般的に静音性に優れているのも特徴です。室内機が壁に埋め込まれることで、運転音が壁に吸収されやすくなるためです。就寝時や集中して作業をする際にも、エアコンの音が気になりにくくなるでしょう。
また、多くの壁埋め込みタイプのエアコンは最新の省エネ技術を採用しています。高効率かつ精密な温度制御システムにより、エネルギー消費を抑えつつ快適な空調を実現してくれます。長期的に見れば、電気代の節約にもつながる可能性があるでしょう。
壁埋め込みタイプのエアコンのデメリット
魅力的な特徴を持つ壁埋め込みタイプのエアコンですが、いくつかのデメリットも存在します。導入を検討する際は、以下の点も十分に考慮しましょう。
初期費用が高い
壁埋め込みタイプのエアコンの最大のデメリットは、初期費用が高額になりやすいことです。一般的な壁掛け型エアコンと比較して、大幅に価格帯がアップします。
また本体だけでなく、壁に埋め込むための設置工事にも特殊な技術が必要となるため、工事費用も通常より高くなる点に注意が必要です。予算を組む際は、トータルの費用で考えるようにしましょう。
設置工事が複雑
壁埋め込みタイプのエアコンの設置工事は、通常の壁掛け型と比べてかなり複雑です。壁に穴を開けて室内機を埋め込む必要があるため、建物の構造や壁の厚さなどを十分に考慮しなければなりません。
また既存の建物に後付けで設置する場合、壁の補強や電気配線の変更が必要になることもあります。これらの工事は専門的な知識と技術を要するため、DIYでの設置は非常に困難で、専門業者に依頼する必要があります。
取り扱い機種が少ない
取り扱い機種が少ないこともデメリットに感じられるかもしれません。
壁埋め込みタイプのエアコンは、まだ一般的な壁掛け型ほど普及しておらず、取り扱い機種が限られています。主要メーカーでも、壁埋め込み型のラインナップは壁掛け型に比べて少ないのが現状です。
そのため、理想のデザインや機能を満たした機種を見つけるのに苦労する可能性があります。
壁埋め込みタイプのエアコンの設置費用
壁埋め込みタイプのエアコンを導入する際、気になるのが設置費用です。壁埋め込みタイプのエアコンの設置には、最低でも35万円ほどかかるでしょう。
設置費用の内訳である、工事費用と本体料金の目安についてそれぞれ解説します。
工事費用の目安
一般的なエアコン工事費用の目安は、総額で20万円〜数十万円です。既存のエアコンから壁埋め込みタイプに交換する場合、工事の複雑さから通常の壁掛け型よりも高額になります。
この金額には、既存エアコンの撤去や壁の加工、新しいエアコンの設置、配管や電気工事なども含まれます。ただし、建物の構造や既存設備の状況によっては、さらに費用が上乗せされるかもしれません。
本体料金の目安
壁埋め込みタイプのエアコンの本体料金は、機種や性能によって大きく異なりますが、一般的には15万円〜数十万円です。
ただしこの価格帯は一般的な家庭用エアコンの場合であり、業務用や特殊な機能を持つモデルではさらに高額になることがあります。
壁埋め込みタイプのエアコンの選び方
続いて、壁埋め込みタイプのエアコンの選び方を見てみましょう。
冷暖房の効率がいいか
まずは冷暖房の効率がいいか確認しましょう。エアコン選びで最も重要なのは冷暖房能力です。壁埋め込みタイプのエアコンを選ぶ際も、部屋の広さや天井の高さ、窓の大きさなどを考慮して、適切な能力の機種を選びましょう。
また、省エネ性能を示すAPF(通年エネルギー消費効率)の値も重要です。APFの値が高いほど、年間を通じて電気代を抑えられます。
騒音がしないか
壁埋め込みタイプのエアコンは壁に稼働音が吸収されやすく、一般的に静音性が高いです。とはいえ機種によって差があるため、稼働音が気になる方は静音のものを選ぶようにしましょう。特に就寝時や集中して作業をする際の使用を考えている場合は、運転音の大きさに注目することをおすすめします。
多くのメーカーが、カタログやウェブサイトで運転音のデシベル値を公開しています。一般的に30デシベル以下であれば、静かな図書館程度の音量とされています。
信頼できるメーカーかどうか
製造元が、信頼できるメーカーかどうかもチェックしましょう。壁埋め込みタイプのエアコンは高額な投資となるため、信頼できる製品を選ぶことが重要なポイントです。長年の実績があり、アフターサービスが充実しているメーカーを選ぶことで、長期的な安心感が得られるでしょう。
また、実際に使用している人の口コミやレビューを参考にするのもおすすめです。製品の性能だけでなく、使い勝手や耐久性など、リアルな使用感を知ることができます。
壁埋め込みタイプのエアコンを設置する流れ
壁埋め込みタイプのエアコンの設置は、専門的な知識と技術が必要な作業です。そのため、取り付け業者への依頼が一般的です。
以下では、一般的な設置の流れについて説明します。
設置場所・エアコン・取り付け業者の選定
まず、エアコンの設置場所を決定します。壁の構造や強度、室外機の設置場所、配管ルートなどを考慮して、ベストな位置を選びましょう。
次に、先ほどのエアコンを選ぶ際のポイントを参考に、製品を選定します。同時に、信頼できる取り付け業者を探しましょう。エアコンメーカーの指定業者や、実績のある地元の業者などが候補に挙がります。
取り付け業者への依頼
目星をつけた業者に見積もりを依頼します。この際、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。一括で見積もりが可能な見積もりサービスなどを活用して、価格だけでなく工事内容や保証内容なども比較検討しましょう。
見積もりが納得できるものであれば、正式に工事を依頼します。工事日程や詳細な作業内容について確認し、契約を交わします。
設置工事の実施
当日は、専門業者の作業に立ち会いのもとで工事が実施されます。壁に穴を開ける作業や配管・配線工事など、複雑な工程が含まれますが、専門家に任せることで安全かつ確実に設置できます。
工事完了後は、エアコンの動作確認を行いましょう。冷房・暖房の効き具合や、異音がしないかなどをチェックして、リモコンの操作方法やメンテナンス方法についても説明を受けてください。
壁埋め込みタイプのエアコンを導入するなら取り付けサービスの利用がおすすめ!
壁埋め込みタイプのエアコンは、デザイン性と機能性から、多くの建物で取り入れられています。しかし、その設置には専門的な知識と技術が必要不可欠です。
そのため、導入を検討している方には、信頼できる取り付けサービスの利用をおすすめします。プロの技術者による適切な設置により、壁埋め込みのエアコンを正しく正確に取り付けてもらえます。
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