新築住宅の建築中にエアコンを取り付ける費用は、ハウスメーカーや工務店によって変わりますが、新築の建築後に後付けを依頼する場合は、ある程度の目星をつけることができます。
下記は新築の建築後にエアコンを後付けする場合のシミュレーターです。設置予定のお部屋の条件を入力すると、エアコンを建築後に後付けする場合の費用を計算できます。
実際の費用は、依頼する業者によっても異なるため、正確な費用を知りたいかたは見積もりを依頼するようにしましょう。
新築の家にエアコンを取り付けるタイミングは、建築中か建築後のいずれかです。それぞれで可能な配管方式や費用が異なります。「どのようなエアコンをどの部屋に設置するか」をあらかじめ決め、費用も考慮しながら、最適なタイミングを検討しましょう。
新築住宅にエアコンを取り付けるタイミングと費用を比較
| 比較項目 | 建築中に取り付け | 建築後に取り付け | スリーブを設ける |
|---|---|---|---|
| 費用感 | 中程度 | 最も安価 | 比較的安価 |
| デザイン性 | 非常に優れている | やや劣る | やや劣る |
| 機種自由度 | 制限あり | 非常に高い | 非常に高い |
| 交換しやすさ | 難しい | 非常に容易 | 非常に容易 |
| 気密性 | 良好 | やや悪化 | 最も優れている |
| おすすめ | デザイン重視 | コスト重視 | バランス重視 |
新築エアコンの取り付け計画において、全ての基本となるのが「いつ取り付けるか」というタイミングです。費用総額はもちろん、デザイン性や将来のメンテナンスにまで影響を及ぼすため、慎重な検討が欠かせません。
迷ったときに役立つ診断チャートもご用意しましたので、ぜひご利用ください。
エアコン取り付け、最適な時期は?簡単チェック
隠蔽配管で理想の見た目を実現できます。ただし、費用が高めになる点と、将来メンテナンスがしにくい可能性がある点には注意が必要です。
この方法のメリット:
- 配管が壁の中に隠れるため、見た目がすっきりする
- 建築段階で計画的に設置できる
- 壁に後から穴をあける必要がない
デメリット:
- 費用が高くなる傾向がある
- 将来のメンテナンスや修理が困難になることがある
- 計画段階で設置位置を決めておく必要がある
費用面のメリットを最大限に活かせます。配管の見た目や穴あけによる性能低下リスクについては、対策(化粧カバー利用、信頼できる業者選びなど)を検討しましょう。
この方法のメリット:
- 費用を抑えやすい
- 実際に住んでから最適な位置に設置できる
- 必要になったタイミングで設置できる柔軟性
デメリット:
- 配管が露出するため、見た目が気になる場合がある
- 壁に穴をあけるため、断熱性や気密性に影響する可能性がある
- 業者選びが重要になる
費用と安心感のバランスが良く、特に高気密・高断熱住宅の性能維持に適しています。
この方法のメリット:
- 建築時に配管用の穴(スリーブ)を確保しておくため、後から壁に穴をあける必要がない
- 高気密・高断熱住宅の性能を損ないにくい
- 必要になったタイミングでエアコンを設置できる
デメリット:
- 建築中の取り付けよりは安いが、後付けよりは費用がかかる
- 配管は露出するので、見た目が気になる場合がある
- スリーブの位置を事前に計画しておく必要がある
もし、「デザインも気になるけど、費用も抑えたいし、家の性能も…」のように複数の要素で迷う場合は、「先行配管穴(スリーブ)を設ける」を選び、建築後に化粧カバーで見栄えを整える、という方法が現実的な落としどころになることが多いです。
ここからは、下記3つの取り付けタイミングについて、それぞれの特徴、利点と欠点、そして気になる費用相場を詳しく解説します。
選択肢1:建築中に取り付ける
| 比較項目 | 建築中に取り付け |
|---|---|
| 費用感 | 中程度 |
| デザイン性 | 非常に優れている |
| エアコン機種自由度 | 制限あり |
| 将来の交換しやすさ | 難しい |
| 気密性への影響 | 良好 |
| 一言でいうと… | デザイン最優先 ならコレ! |
建築中にエアコンを取り付ける最大の利点は、デザイン性の高さです。内装工事前に設置するため、配管を壁内に隠す「隠蔽配管」が可能になり、空間をすっきり見せられます。 この方法は建築中でなければ難しく、デザインを特に重視する方には最適です。
一方で、ハウスメーカーを経由しての工事となるため、工事費用が高額になる傾向があり注意が必要です。また、隠蔽配管は将来のメンテナンスや交換時に作業が大掛かりになり、費用がかさむ可能性も念頭に置く必要があります。
建築中に取り付ける場合の費用相場

建築中にエアコンを取り付ける場合の費用は、20万円から30万円程度が相場です。提示される金額には、エアコン本体の価格と工事費が含まれている場合が多いものの、必ず見積もりで内訳を確認してください。
詳しい取り付け費用の内訳はハウスメーカーや工務店によって異なるため、ここに示すのはあくまで相場観を掴むための目安です。
【ポイント】建築中取り付けは費用が最も高額になりますが、デザイン性や特殊エアコン導入が可能です。見積もり内容を徹底的に確認し、納得した上で依頼しましょう。
選択肢2:建築後に取り付ける
| 比較項目 | 評価 |
|---|---|
| 費用感 | |
| デザイン性 | |
| エアコン機種自由度 | |
| 将来の交換しやすさ | |
| 気密性への影響 | |
| 一言でいうと… | 費用最優先 ならコレ! |
住宅が完成し引き渡しを受けた後に、ご自身で選んだエアコンを購入し、別途手配した取り付け業者に設置してもらう、最も一般的な方法です。この方法の最大の魅力は、費用の安さと選択肢の多さです。
ただし、建築後にエアコンを取り付ける場合には、見た目や施工に関して注意すべき点があります。まず、室内機と室外機をつなぐ配管が壁の外を通るため、どうしても露出してしまいます。この露出した配管を隠すためには「化粧カバー」を取り付けるのが一般的ですが、カバー自体の費用と取り付け工賃が別途発生します。
また、エアコンの取り付けには必ず壁に配管用の穴を開ける必要があり、この際に家の構造体(柱や筋交い)を傷つけないよう、業者には慎重な作業が求められます。高気密・高断熱住宅の場合、壁の穴あけによって気密性が損なわれないよう「気密施工」という追加工事が必要になることも重要なポイントです。
さらに、家の引渡しからエアコン取り付け工事が完了するまでの間は、エアコンを使用できない期間が生じるため、入居時期によっては一時的に不便を感じる可能性があります。
建築後に取り付ける場合の費用相場

| 工事内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 新品壁掛けエアコン取り付け(標準工事) | 10,000円~30,000円 |
| 配管の延長(4m以上) | 3,000円/m~4,000円/m |
| 配管カバー取り付け | 14,000円~20,000円 |
| コンセントの電圧切り替え(事前に工事していれば不要) | 4,000円~30,000円 |
| エアコン専用コンセント設置(事前に工事していれば不要) | 10,000円~20,000円 |
| 壁の穴あけ(事前にスリーブ工事をしていれば不要) | 2,000円~12,000円 |
建築中に、エアコン取り付け用のスリーブ工事(穴あけ工事)や専用コンセントの設置工事を済ませていて、エアコンを取り付ける環境が整っていれば、壁掛けエアコンの取り付け工事費用の10,000円~20,000円だけで済みます。
しかし、ベランダや地面に室外機が置けず、屋根置きや壁掛け金具による特殊な設置が必要な場合や、外観をすっきりさせるために隠蔽配管を希望する場合は、追加の費用がかかります。例えば、配管を5m延長し、屋外化粧カバーを取り付け、さらに専用コンセントも新設するとなると、標準工事費に加えて3万円以上の追加料金がかかります。
【ポイント】建築後にエアコンを取り付ける場合の費用は、「標準工事費+追加工事費+本体価格」で考えます。追加工事の内容によって総額が大きく変動するため、事前の見積もりと内容確認が非常に重要です。
選択肢3:建築中にスリーブを設けて建築後に取り付ける
| 比較項目 | 評価 |
|---|---|
| 費用感 | |
| デザイン性 | |
| エアコン機種自由度 | |
| 将来の交換しやすさ | |
| 気密性への影響 | |
| 一言でいうと… | バランス・安心重視 ならコレ! |
家の建築中にエアコン取り付けの「準備」だけをしておく方法です。具体的には、将来エアコンを取り付けたい部屋の壁に、あらかじめ配管を通すための適切なサイズの穴を開け、そこに「スリーブ」と呼ばれる筒状の部材を設置しておきます。エアコン本体の取り付けは、建築後に行います。
高気密・高断熱住宅において、建築後の穴あけ工事がもたらす性能低下のリスクを回避でき、また費用がかさみがちなハウスメーカーへの取り付け依頼を避けることができる点でも合理性のある選択肢です。
一方で、この方法はあくまで配管を通す穴を用意するだけなので、隠蔽配管のように配管を壁内に隠すことは基本的にできません。配管は建築後にエアコンを取り付ける際に露出する形になります(化粧カバーは別途取り付け可能です)。
この先行スリーブ工事を行うためには、建築計画の初期段階でハウスメーカーや工務店へ依頼し、取り付け場所や穴の仕様について打ち合わせを行う必要がありますので、業者に希望をしっかり伝えるようにしましょう。
建築中にスリーブを設けて建築後に取り付ける

| タイミング・工事内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 先行スリーブ工事費【建築中】 | 10,000円~20,000円 |
| 専用コンセント設置【建築中】 | 10,000円~15,000円 |
| 標準工事費【建築後】 | 15,000円~25,000円 |
建築中にスリーブを設けて建築後に取り付ける場合の費用は、35,000円~60,000円です。
建築時に先行スリーブの工事費用(1箇所1万円から2万円程度)がかかりますが、その後のエアコン取り付け時には、通常追加料金となる壁の穴あけ工事費や、高気密住宅で必要な気密施工費が不要です。
そのため、建築後に壁の穴あけから依頼する場合と比較して、エアコン取り付け時の費用が抑えられ、かつ気密性低下などのリスクも回避できます。「建築中取り付け」よりは大幅に安く、「建築後取り付け」で懸念されるリスクを軽減できるため、特に高気密・高断熱住宅を建てる方にとっては非常に合理的な選択肢です。
【ポイント】先行スリーブを設ける方法は、建築時の初期費用はかかるものの、建築後の穴あけリスクを回避でき、全体の費用と安心感のバランスに優れています。高気密住宅には特におすすめです。
新築のエアコン取り付け費用が変化する要因4つ

新築のエアコン取り付け費用は、単純な「本体価格+工事費」だけでは決まりません。いくつかの要因によって金額は変動するため、その仕組みを理解しておくことが、適正な価格で取り付けるための第一歩です。
ここでは、費用に影響を与える主な4つの要因について解説します。
要因①:取り付けるタイミング
新築エアコンの取り付け費用を左右する最大の要因は、やはり「いつ取り付けるか」というタイミングです。 前の章で詳しく解説した通り、選ぶタイミングによって工事内容や依頼先が異なり、結果として費用感が大きく変わってきます。
- 建築中に取り付ける場合: ハウスメーカーや工務店経由での工事となり、隠蔽配管など特殊な工事も可能なため、費用は最も高額になる傾向があります(目安として本体込みで20万円~)。
- 建築後に取り付ける(後付け)場合: 家電量販店やネットでエアコンを購入し、取り付け専門業者に直接依頼できるため、費用は最も安価に抑えられます(目安として標準工事費1.5万円~ + 本体代)。
- 先行配管穴(スリーブ)を設ける場合: 建築時に先行工事費用が発生しますが、建築後の取り付けは標準工事費で済むことが多く、トータルでは中間の費用感です。
費用だけでなく、それぞれのメリット・デメリットを総合的に比較検討することが重要です。タイミングごとの詳細な比較については、最初の章を改めてご確認ください。
【ポイント】取り付けタイミングは、新築エアコンの費用を決定づける最も大きな要因です。各タイミングの費用感の違いを理解し、予算と希望に合った選択をしましょう。
要因②:標準工事に含まれない「追加工事」の有無
エアコン取り付け費用は、基本的に「標準工事費」と、必要に応じて発生する「追加工事費(オプション工事費)」の合計で構成されます。「標準工事」とは、エアコンを取り付けるための基本的な作業一式を指します。
まずは、一般的な「標準工事」に含まれる主な内容を知っておきましょう。
- 室内機の取り付け(壁掛け)
- 室外機の設置(地面置き または ベランダ置き)
- 配管パイプ・連絡電線・ドレンホースの接続(露出配管・規定長4mまで)
- 真空引き作業(配管内の空気や水分を除去する重要な作業)
- アース線の接続
- 動作確認
- (業者によっては)壁の穴あけ1箇所(木造・ALC)
問題は、標準工事だけで取り付けが完了しないケースが多いことです。取り付け場所の状況や希望条件によって、様々な「追加工事」が必要となり、その分の費用が加算されていきます。
具体的にどのような追加工事があり、どれくらいの費用がかかるのか、以下の表で主なものを確認しましょう。
| 追加工事内容 | 費用目安 | 備考・どんな時に必要? |
|---|---|---|
| 配管延長 (4m超過分) | 3,000円~4,000円/m | 室内機と室外機の距離が4mを超える場合 |
| 配管化粧カバー (屋外) | 5,000円~/箇所 | 露出配管の見た目を保護し、すっきり見せたい場合(直線2m程度) |
| 配管化粧カバー (屋内) | 8,000円~/箇所 | 室内の配管露出を隠したい場合(美観重視) |
| 室外機 特殊設置 ├ 壁掛け・屋根置き・天吊り └ 二段置き |
10,000円~30,000円 15,000円~25,000円 |
地面やベランダに設置スペースがない場合 狭いスペースに複数の室外機を置きたい場合(専用架台が必要) |
| 高所作業費 | 5,000円~15,000円 | 室内機または室外機の設置場所が高い(脚立で届かない)場合 |
| エアコン専用コンセント新設 | 10,000円~20,000円 | 取り付け場所にエアコン用コンセントがない場合(分電盤からの配線) |
| コンセント電圧/形状変更 | 4,000円~8,000円 | エアコンのプラグとコンセントの仕様が合わない場合 |
| 壁の穴あけ (木造・ALC以外) | 6,000円~ | コンクリート壁(RC造)、タイル壁など硬い素材の場合 |
| 隠蔽配管への接続 (既設利用) | 10,000円~30,000円 | 建築時に隠蔽配管のみ施工済みの場合(接続作業) |
| 気密施工 | 3,000円~10,000円 | 高気密・高断熱住宅で、建築後に壁に穴を開ける場合 |
| 加湿ホース接続 (うるさら等) | 3,000円~5,000円 | 加湿機能付きエアコンを取り付ける場合 |
特に新築の場合でも、「専用コンセントがなかった」「室外機の置き場所が壁掛けしか無理だった」「高気密住宅なので気密施工が必要だった」といった理由で追加料金が発生することは珍しくありません。
見積もりを取る際は、「標準工事費」だけでなく、「どのような追加工事が必要になりそうで、それぞれいくらかかるのか」を具体的に確認することが非常に重要です。
不明瞭な「一式」表記ではなく、項目ごとに費用が明記されているかチェックし、疑問点は必ず質問するようにしましょう。
【ポイント】エアコン取り付け費用は「標準工事費」+「追加工事費」で決まります。どんな追加工事があるかを知り、見積もり時に内容をしっかり確認することが、費用に関するトラブルを避ける鍵です。
要因③:エアコン本体の性能と価格
エアコンの取り付け費用全体を見ると、エアコン本体の価格が占める割合はかなり大きいです。そして、本体価格を左右する一番の要素は「性能」です。 ここで言う性能とは、主に「冷暖房能力」と「付加機能」の2つの側面があり、それぞれが価格に影響を与えます。
部屋の広さに合った能力があるか、省エネ性能はどうか、そしてどんな便利機能が付いているかによって、選ぶべき機種と価格帯が変わってきます。ここでは、この「冷暖房能力」と「付加機能」が費用にどう関わるのかを詳しく見ていきましょう。
冷暖房能力
| 畳数の目安 | 能力(kW)の目安 | 本体価格帯(目安) |
|---|---|---|
| 6畳 | 2.2kW | 5万円~15万円 |
| 8畳 | 2.5kW | 6万円~18万円 |
| 10畳 | 2.8kW | 7万円~22万円 |
| 12畳 | 3.6kW | 9万円~25万円 |
| 14畳 | 4.0kW | 12万円~30万円 |
| 18畳以上 | 5.6kW~ | 18万円~40万円以上 |
※上記はあくまで目安です。メーカー、シリーズ、省エネ性能、付加機能により価格は大きく変動します。
エアコン選びの基本は、設置する部屋の広さ(畳数)に合った「冷暖房能力」を持つ機種を選ぶことです。能力はkW(キロワット)という単位で表され、一般的に6畳用(2.2kW)、10畳用(2.8kW)、14畳用(4.0kW)のように、対応畳数が大きくなるほど能力も大きくなり、本体価格も高くなる傾向があります。
部屋の広さに対して能力が低い機種を選ぶと(能力不足だと)、部屋がなかなか快適な温度にならず、エアコンが常にフルパワーで運転するため、かえって電気代が高くつくことがあります。
逆に、能力が高すぎる機種を選んでも(過剰な能力だと)、初期費用が高くなるだけでなく、細かい温度調整が苦手で消費電力に無駄が出ることがあります。部屋の広さだけでなく、日当たりの良し悪しや建物の断熱性能なども考慮して、最適な能力のエアコンを選ぶことが、快適さと費用のバランスを取る上で重要です。
付加機能
| モデル区分 | 主な特徴・機能例 | 本体価格帯(目安・6畳用の場合) |
|---|---|---|
| ベーシックモデル | 冷暖房・除湿中心のシンプル機能 | 5万円~8万円 |
| スタンダードモデル | 省エネ性能向上、フィルター自動お掃除など | 8万円~12万円 |
| 高機能モデル | AI運転、高性能空気清浄、加湿、スマホ連携など多彩な機能 | 12万円~20万円以上 |
※上記は6畳用の一例です。能力(畳数)やメーカー、シリーズによって価格帯は大きく異なります。
最近のエアコンは、単に部屋を冷やしたり暖めたりするだけでなく、暮らしを便利で快適にする様々な「付加機能」を備えています。例えば、AI(人工知能)が部屋の状況を学習して自動で最適な運転を行う機能、フィルターに付いたホコリを自動で掃除してくれる機能、花粉やウイルスなどを抑制する空気清浄機能、部屋の湿度を快適に保つ加湿・除湿機能、スマートフォンと連携して外出先からでも操作できる機能など、本当に多種多様です。(おすすめエアコンはこちら)
こうした付加機能が充実している機種ほど、当然ながら価格帯は上がります。 どの機能が自分たちの暮らしに本当に必要か、よく考えて選ぶことが大切です。
【ポイント】エアコン本体の価格は、部屋の広さに合わせた「冷暖房能力」、長期的な電気代に関わる「省エネ性能」、そして快適性や利便性を高める「付加機能」によって大きく変わります。設置する部屋の状況や使い方、予算に合わせて、これらの性能・機能のバランスを考え、最適な機種を選ぶことが重要です。
要因④:取り付けるエアコンの台数
新築の一戸建てでは、リビング、寝室、子供部屋など、いくつかの部屋にエアコンを設置することが多いでしょう。取り付けるエアコンの台数が増えれば、必要な本体の数も工事の箇所も増えますから、総費用は当然上がります。
費用の基本的な考え方は、「(エアコン本体価格 + 1台あたりの工事費) × 台数」で計算できます。この合計に、必要に応じて追加工事の費用が加わります。
まず、エアコン本体の費用は、単純に購入する台数分だけかかります。例えば、1台10万円のエアコンを3台買うなら、本体代だけで30万円が必要です。
次に工事費です。標準工事費は、基本的に1台あたりいくら、と決められています。そのため、3台取り付ければ、単純に計算すると1台あたりの標準工事費の3倍がかかることになります。
ただし、家電量販店などで複数台をまとめて購入する場合、交渉次第では「まとめ買い割引」として、多少の値引きが期待できることもあります。特に、引っ越しが多い時期やセール期間中などを狙えば、お得に購入できる機会が増えるかもしれません。また取り付けの工事費に関しても、業者によっては、2台目以降の工事費を割り引く「複数台割引」を用意している場合があります。 複数台設置する場合の割引制度があるかどうか、必ず確認しましょう。
【ポイント】エアコンの取り付け台数が増えれば総費用は上がりますが、本体のまとめ買い交渉や工事費の複数台割引によって、1台あたりの費用を抑えられる可能性があります。各部屋の状況に応じた追加工事費も忘れずに考え、複数の業者から総額での見積もりを取って比較検討することが重要です。
新築住宅へのエアコン取り付けはどこに頼む?
新築のエアコン取り付け、どこに頼むのが一番良いか迷いますよね。依頼先によって費用やサービス内容、得意な工事は大きく異なります。後悔しないためには、それぞれの特徴をしっかり理解して、ご自身の状況や優先順位に合った業者を選ぶことが大切です。
主な依頼先としては、以下の4つのタイプがあります。
なお、簡単な質問に答えるだけで、おすすめの依頼先がわかる診断シミュレーターを作成しましたので、ぜひご利用ください。
エアコン取り付け依頼先診断シミュレーター
費用対効果を重視するあなたには、エアコン取り付け専門の工事業者が最適です。中間手数料がかからず、エアコン工事に特化した専門知識と技術を持っています。
- 中間手数料がないため費用を抑えられる
- エアコン工事に特化した専門知識と技術力
- 柔軟な対応が期待できる
- 直接やり取りできる安心感
- コストパフォーマンスが良い
- エアコン工事に特化した専門性
- ネット購入品や中古エアコンの取り付けにも対応
- 工事日程の調整など柔軟性がある
- 業者選びが非常に重要
- 業者によって技術やサービスの質にばらつきがある
- 複数の業者から見積もりを取る必要がある
地元密着の安心感と長期的な関係性を重視するあなたには、街の電器屋さんが最適です。顔の見える関係から生まれる安心感があり、将来的な修理や買い替えなど末永く付き合えます。
- 地元での確かな実績と信頼
- 顔が見える安心感
- 長期的なお付き合いが可能
- 工事日程など融通が利きやすい
- 地元での評判を大切にした丁寧な対応
- エアコン以外の家電も含めた相談や修理依頼が可能
- 細かな要望への対応力
- 地域での信頼と実績
- 費用が割高になる傾向がある
- 最新機種の取り扱いが少ない場合がある
- 特殊な設置工事に対応していない場合がある
エアコン本体の購入から取り付け工事までをスムーズに済ませたいあなたには、家電量販店が最適です。様々なメーカーの機種を比較検討し、そのまま工事の手配もできる手軽さが魅力です。
- 購入から工事依頼までワンストップで完結
- 豊富な品揃えで機種選択の幅が広い
- ポイント還元やキャンペーンの利用が可能
- 量販店独自の延長保証に加入できる場合がある
- 購入と工事依頼の手間を省ける
- 複数機種の比較検討が容易
- ポイント還元や特典がある
- 延長保証などの付加サービス
- 工事は下請け業者が行うため品質にばらつきがある
- 追加工事の料金が割高になる傾向がある
- 工事日の調整が限られる場合がある
見た目の美しさや住宅との一体性を重視するあなたには、ハウスメーカーが最適です。家の構造や仕様を熟知したハウスメーカーによる、建物との調和を考えた工事が期待できます。
- 隠蔽配管など高いデザイン性の工事に対応
- 家の構造を熟知した上での施工
- 住宅保証との連携による安心感
- 責任の所在が明確
- 家の構造に合わせた最適な施工
- デザイン性の高い設置が可能
- 住宅保証と一体となった対応
- 建物を傷つけるリスクを最小限に
- 費用が最も高額になりやすい
- 選べるエアコンのメーカーや機種が限られる
- 工事の自由度が制限される場合がある
ここからは、各依頼先、それぞれのメリット・デメリット、料金相場、どんな方におすすめなのかを詳しく見ていきましょう。
エアコン工事業者に依頼する【最も費用対効果良し】
新築住宅へのエアコン取り付けで、費用対効果を最も重視するなら、エアコン取り付け専門の工事業者が有力な選択肢です。 ハウスメーカーや家電量販店と違い、工事費に中間手数料が上乗せされないため、同じ内容の工事でも費用を安く抑えられます。インターネットで探せる業者も多く、価格競争も起きやすいため、適正な価格での依頼が期待できます。
エアコン専門業者に依頼する場合の具体的なメリットは、以下の通りです。
- 費用を抑えられる: 中間手数料がないため、他の依頼先より安くなることが多いです。
- 専門知識と技術力が高い: エアコン工事に特化しており、複雑な設置や難しい状況にも対応できる場合があります。
- 柔軟な対応が期待できる: ネット購入品や中古エアコンの取り付け、工事日程の調整など、融通が利きやすいです。
- 直接やり取りできる安心感: 担当者と直接打ち合わせができるため、要望が伝わりやすく、疑問点もすぐに解消できます。
これらのメリットがある一方で、注意点もあります。それは、業者によって技術やサービスの質、料金設定にばらつきがあることです。信頼できる優良な業者を自分で見つける必要があり、業者選びが非常に重要です。 見積もりを取る際は、料金だけでなく、工事内容の詳細、保証の有無、過去の実績や口コミ評価などをしっかり確認しましょう。
失敗しないためには、複数の業者から見積もりを取り、内容をしっかり比較検討することが鉄則です。最近では、インターネット上で複数のエアコン工事業者から一括で見積もりを取れるサービスもあります。このようなサービスを活用すれば、地域の優良業者を効率的に探し出し、料金やサービス内容を手軽に比較できるため、おすすめです。
【ポイント】エアコン専門工事業者は、費用を最も抑えたい方、専門的な技術力や柔軟な対応を求める方におすすめです。ただし、業者選びが重要になるため、複数の業者から見積もりを取り、内容をしっかり比較検討しましょう。
街の電器屋さんに依頼する【地元密着の安心感】
昔から地域に根ざしている「街の電器屋さん」にエアコン取り付けを依頼する方法もあります。最大の魅力は、地元密着ならではの、顔の見える関係から生まれる安心感です。 新築の家に長く住むことを考えると、取り付け工事だけでなく、将来的な修理や買い替え、他の家電に関する相談など、末永く付き合える信頼できるお店が近くにあるのは心強いものです。
街の電器屋さんに依頼する場合のメリットとデメリットを整理してみましょう。
【メリット】
- 顔が見える安心感: 地元での評判を大切にしており、丁寧な対応や責任感のある仕事が期待できます。
- 長期的なお付き合いが可能: エアコン以外の家電も含め、購入後の相談や修理依頼がしやすいです。
- 融通が利きやすい場合がある: 工事日程の調整や、ちょっとした要望に対応してくれる可能性があります。
- 地域での信頼と実績: 長年営業しているお店であれば、地域での確かな実績と信頼があります。
【デメリット】
- 費用が割高になる傾向: 大量仕入れが難しいため、エアコン本体価格や工事費用が量販店や専門業者より高くなることがあります。
- 最新技術への対応力: 最新機種の取り扱いや、特殊な工事(隠蔽配管など)に対応できない場合があります。
- 選択肢の限定: 取り扱いメーカーや機種が限られている可能性があります。
- 情報収集の難しさ: ホームページなどがない場合、料金体系やサービス内容を事前に把握しにくいことがあります。
一方で、注意点もあります。特に費用面では、エアコン本体の仕入れ価格や工事費が、大量販売を行う家電量販店や、中間手数料がない専門業者と比べると高くなる傾向があります。また、お店によっては、最新の省エネ機種や高機能機種の取り扱いが少なかったり、隠蔽配管のような特殊な設置工事には対応していなかったりする場合も考えられます。
街の電器屋さんに依頼する場合は、まず相談してみて、対応可能な工事内容や見積もりを確認することが重要です。 近所付き合いがあり、信頼できるお店であれば、価格だけでは測れない価値や安心感が得られます。
【ポイント】街の電器屋さんは、地元での長期的な安心感や、顔の見える丁寧な対応を重視する方におすすめです。ただし、費用が割高になる可能性や、対応できる機種・工事に限りがある場合があるので、事前に相談と見積もり確認が必要です。
家電量販店に依頼する【新規購入+取り付け工事がスムーズ】
新築に合わせてエアコンを新しく購入する場合、多くの方がまず思い浮かべるのが家電量販店でしょう。エアコン本体の購入から取り付け工事の依頼までを、一つの窓口でまとめて済ませられる手軽さが最大のメリットです。 店頭で様々なメーカーの機種を比較検討し、そのまま工事の手配もできるため、手間がかかりません。
家電量販店でエアコンを購入し、取り付けを依頼する際の流れやメリットを見てみましょう。
- 購入と工事依頼がワンストップ: 店頭で機種を選び、そのまま工事の手配まで完了できるので手軽です。
- ポイント還元やキャンペーン利用: ポイントが付いたり、お得なキャンペーンを利用できたりします。
- 豊富な品揃え: 様々なメーカーの最新機種から型落ちモデルまで、多くの選択肢の中から比較検討できます。
- 延長保証などの付加サービス: メーカー保証に加えて、量販店独自の長期保証に加入できる場合があります。
一見、便利で安心に見える家電量販店への依頼ですが、注意点もあります。最も重要なのは、実際に取り付け工事を行うのが、家電量販店の従業員ではなく、提携している下請けの工事業者である点です。 そのため、工事の品質や担当者の対応が、どの業者が来るかによって左右される可能性があります。経験豊富な丁寧な業者が担当することもあれば、そうでない場合も考えられます。
また、標準工事費は比較的安価に設定されていることが多いですが、配管延長や化粧カバー設置、特殊な設置(壁掛けや屋根置きなど)といった追加工事の料金は、専門業者と比べて割高になる傾向があります。見積もり時には、標準工事に含まれる内容と、追加で発生しそうな工事とその料金をしっかり確認することが重要です。
【ポイント】家電量販店は、エアコンの新規購入と取り付けをまとめて手軽に済ませたい方、ポイントや延長保証を重視する方におすすめです。ただし、工事は下請け業者が行うため品質にばらつきがある可能性や、追加工事の料金が割高になる傾向がある点に注意が必要です。
ハウスメーカーに依頼する【住宅保証との一体性を重視】
新築住宅の建築を依頼しているハウスメーカーや工務店に、エアコンの取り付けも併せてお願いする方法です。最大のメリットは、家の構造や仕様を熟知しているハウスメーカーや工務店が、建物との調和や保証面も考えて工事を進めてくれる安心感です。 特に、壁の中に配管を通す「隠蔽配管」や、天井埋め込み型エアコンの設置など、建築段階での計画や施工が必要な工事を希望する場合、ハウスメーカーへの依頼が最もスムーズで確実な選択肢となります。
ハウスメーカーに依頼する場合のメリットとデメリットを把握しておきましょう。
【メリット】
- 家の構造を熟知した上での施工: 柱や断熱材の位置を正確に把握しており、建物を傷つけるリスクを最小限に抑えられます。
- 隠蔽配管や特殊エアコンへの対応: デザイン性の高い設置や、建築段階での施工が必要な工事に対応可能です。
- 住宅保証との連携: エアコン工事が原因の不具合も、住宅保証の一環として対応してもらえる安心感があります。
- 責任の所在が明確: 何か問題が起きた際の窓口が一本化されるため、スムーズな対応が期待できます。
【デメリット】
- 費用が最も高額になる: 下請け業者への手数料や管理費が上乗せされるため、他の依頼先と比べて費用は格段に高くなります。
- 機種や業者の選択肢が限定される: ハウスメーカーが提携しているメーカーや機種、工事業者の中からしか選べないことがほとんどです。
- 価格交渉が難しい: 費用が高くても、価格交渉の余地は少ない傾向にあります。
一方でデメリットもあります。最大のデメリットは、やはり費用が高額になる点です。 ハウスメーカーが実際の工事を下請け業者に発注する際の中間手数料や、現場管理費などが上乗せされるため、家電量販店や専門業者に直接依頼する場合と比べて、2倍以上の費用がかかることも珍しくありません。また、選べるエアコンのメーカーや機種、グレードが限られてしまうことが多く、最新モデルや希望する機能を持つ機種を選べない可能性もあります。
費用は高くても、隠蔽配管で見た目にこだわりたい、高気密・高断熱住宅の性能を絶対に損ねたくない、工事に関する手間やリスクを最小限にしたい、という場合には、ハウスメーカーへの依頼を検討する価値があります。
【ポイント】ハウスメーカーへの依頼は、隠蔽配管などデザイン性を最重視する方、住宅保証との一体性や工事の確実性を求める方におすすめです。ただし、費用が最も高額になり、機種や業者の選択肢が限られる点を理解しておく必要があります。
新築のエアコン設置で気を付けるべきポイント4つ
新築住宅にエアコンを設置する際は、エアコンを設置する部屋と室外機の置き場所を、あらかじめ想定しておきましょう。さらに配管穴の位置や気密施工の必要性の有無など、気を付けるべきポイントがあります。
室外機を置く場所を想定しておく
エアコンを設置する際は、室内機との距離を考慮して、室外機を置く場所を想定しておきましょう。
エアコンの室外機は重量があるため、水平で安定した場所に設置します。雨や日光が直接当たらず、通気性に優れた場所を探しましょう。壁からは『前面約25cm・側面約5cm、背面約5cm』以上、離れていなければなりません。
室外機と室内機が離れすぎると配管が長くなり、エアコンの効率が下がるため、なるべく近い場所に両者を設置する必要があります。
あらかじめ室外機を安定して置ける場所と、室内機を設置したい部屋を想定しておきましょう。
配管穴の位置を想定しておく
建築後にエアコンを設置する場合は、壁に配管用の穴をあけなければならないため、配管穴の位置を想定しておく必要があります。
家の耐久性を高めるため、柱と柱の間には『筋交い』という補強材が入っています。配管用の穴をあける際は、筋交いを避けて工事しますが、工事担当者がミスをする可能性はゼロではありません。
そのためエアコンを後付けする場合は、筋交い・柱・電線の位置を確認しておきましょう。
建築中に配管穴や穴を保護するための『スリーブ』を設置する、『先行スリーブ工事』をしておくのも一案といえます。先行スリーブ工事を行っておけば、建築後の作業はエアコンの設置だけです。
後から穴をあける場合は気密施工の必要性を確認する
室内を快適な涼しさ、暖かさに保つ『高気密高断熱住宅』の場合は、エアコン設置のために配管穴をあける作業には、注意が必要です。
高気密高断熱住宅は気密性を保つため、壁の中に、断熱材や透湿防水シートなどの素材が使われています。後から工事で壁に配管穴をあける場合は、これらにも穴があき、気密性が損なわれます。
高気密高断熱住宅に配管穴をあける際は、工事業者にあらかじめ伝え、気密シートや気密テープを使った施工(気密施工)をしてもらわなければなりません。
気密施工は工事費が高額になるため、新築の家が高気密高断熱住宅の場合も、建築中に配管穴を設置する先行スリーブ工事を検討するとよいでしょう。
新築のエアコン取り付け費用シミュレーション【台数別】
エアコン取り付けは、穴あけ工事の有無や室外機の設置場所によって変わります。新築住宅の建築中にエアコンを取り付ける費用は、ハウスメーカーや工務店によって変わりますが、新築の建築後に、業者に後付けを依頼する場合は、ある程度の目星をつけることができます。
下記は新築建築後にエアコンを後付けする場合のシミュレーターです。設置予定のお部屋の条件を入力すると、エアコンを建築後に後付けする場合の費用を計算できます。
実際の費用は、依頼する業者によっても異なるため、正確な費用を知りたいかたは見積もりを依頼するようにしましょう。
新築にエアコンを取り付けた方の口コミ・料金事例
新築への取り付けにおすすめのエアコン5選
新築への入居予定の方に適した、省エネ性や静音性、信頼性に優れた壁掛け型エアコンの中から、特におすすめの5機種を厳選してご紹介します。
各製品の主な特徴や機能、本体価格と標準工事費込みの費用目安、適した設置場所、そして他社製品との違いなどを比較していきます。
いずれも、高性能でありながら費用対効果にも優れた人気のモデルです。快適な暮らしと安心感を両立できるエアコン選びの参考にしてください。
1. ダイキン うるさらX シリーズ (Rシリーズ)

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本体価格(目安) | 約18万円~30万円 |
| 工事費込み費用(参考) | 約20万円~32万円 |
| こんな方におすすめ | 加湿・換気もエアコンでしたい方、信頼性と多機能性を最優先する方 |
| 製品情報 | https://www.ac.daikin.co.jp/roomaircon/products/r_series |
工事費込みの設置費用は約20万円~32万円、エアコン本体価格は約18万円~30万円程度(6畳~14畳クラス目安、オープン価格)が一つの目安です。ダイキンの最上位モデルのため高価ですが、その分、機能が非常に充実しています。
「うるさらX」(Rシリーズ)は、給水なしで加湿できる「無給水加湿」機能と、部屋の空気を入れ換える「換気機能」を搭載した、多機能・高性能なダイキンの代表的モデルです。冬場の乾燥対策や換気のニーズにエアコン一台で応えることができます。国内メーカーの家庭用エアコンで無給水加湿と換気の両機能を備える機種は限られており、この点が大きな強みです。
非常に高い省エネ性能(最新モデルで省エネ基準達成率110~120%程度)も特徴で、年間の電気代抑制効果が見込めます。空調専門メーカーとしての信頼性が高く、故障の少なさや保証体制にも定評があるため、安心して長く使える高機能エアコンを求めている方に適しています。LDKやリビングといった比較的広い空間(20畳程度まで)に設置するのがおすすめです。
【ポイント】ダイキンうるさらXの設置費用目安は約20万円~32万円です。加湿・換気・空気清浄・省エネを高次元で実現し、一年中快適な空気環境と安心感を求めるなら、この最上位モデルが最適です。
2. 三菱電機 霧ヶ峰 Z シリーズ

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本体価格(目安) | 約15万円~20万円 |
| 工事費込み費用(参考) | 約17万円~24万円 |
| こんな方におすすめ | センサーによる快適性や静音性を重視する方、性能と価格のバランスを求める方 |
| 製品情報 | https://www.mitsubishielectric.co.jp/home/kirigamine/product/2024_z/ |
工事費込みの設置費用は約17万円~24万円(10畳~14畳クラス目安)、本体価格は約15万円~20万円前後が一つの目安です。三菱電機の最上位シリーズでありながら、機能性を考えると価格のバランスも取れたモデルです。
「霧ヶ峰 Zシリーズ」は、独自の高機能センサー「ムーブアイ極」によるきめ細かな気流制御が大きな魅力です。部屋の温度ムラだけでなく人の体表面温度まで検知し、風向きや風量を自動で調整することで、快適な室温と省エネ運転を両立します。人の体感に合わせて気流をコントロールする技術は高く評価されています。
清潔機能も充実しており、独自の「ピュアミスト」機能で空気中のウイルスなどを抑制する効果があるとされています。フィルターには抗菌コーティングが施され(清潔Vフィルター)、内部構造も前面パネルなどを取り外して掃除しやすい「はずせるボディ」を採用しています。これらの工夫により、内部の清潔さを保ちやすく、長期間性能を維持しやすい点も特長です。
【ポイント】霧ヶ峰Zシリーズの設置費用目安は約17万円~24万円です。高度なセンサー技術による快適性とトップクラスの静音性で、性能と価格のバランスを重視する方におすすめの高性能モデルです。
3. パナソニック エオリア Jシリーズ

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本体価格(目安) | 約8万円~12万円 |
| 工事費込み費用(参考) | 約10万円~14万円 |
| こんな方におすすめ | 費用を抑えつつ空気清浄やスマホ連携機能が欲しい方、寝室や子供部屋用を探している方 |
| 製品情報 | https://panasonic.jp/aircon/products/j.html |
工事費込みの設置費用は約10万円~14万円(8畳~10畳クラス目安)、本体価格は約8万円~12万円前後と、比較的購入しやすい価格帯です。優れた費用対効果が魅力のスタンダードモデルです。
「エオリア Jシリーズ」の大きな強みは、標準的な価格帯のモデルでありながら、パナソニック独自の「ナノイーX」空気清浄技術と、無線LAN機能(スマートフォン連携)を標準で搭載している点です。「ナノイーX」は、部屋のウイルスや花粉、ニオイを抑制し、同時にエアコン内部のカビ菌も抑制する効果が期待できます。冷暖房停止後には「ナノイーX内部クリーン運転」を行い、内部を自動で乾燥・除菌し、清潔な状態を保ちます。
室内機がコンパクト設計で圧迫感が少ないため、寝室や子供部屋、書斎など個室への設置に特におすすめです。基本的な冷暖房性能もしっかりしているので、6畳~14畳程度の部屋であればメインのエアコンとしても十分機能します。価格を抑えつつ、信頼できるメーカーの十分な機能を持つエアコンを選びたい方に適した選択肢です。
【ポイント】エオリアJシリーズの設置費用目安は約10万円~14万円です。手頃な価格で「ナノイーX」空気清浄とスマホ連携を標準搭載し、寝室や子供部屋などに最適な、費用対効果の高いスタンダードモデルです。
4. 日立 白くまくん Dシリーズ

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本体価格(目安) | 約7万円~15万円 |
| 工事費込み費用(参考) | 約10万円~17万円 |
| こんな方におすすめ | エアコン内部の清潔さを重視する方、メンテナンスの手間を減らしたい方、費用対効果を求める方 |
| 製品情報 | https://kadenfan.hitachi.co.jp/ra/lineup/dseries_n/ |
工事費込みの設置費用は約10万円~17万円(6畳~14畳クラス目安)、本体価格は約7万円~15万円前後と、こちらも比較的手頃な価格帯です。機能と価格のバランスに優れたスタンダードモデルです。
「白くまくん Dシリーズ」の最大の特徴は、エアコン内部を清潔に保つ機能が非常に充実している点です。日立独自の「凍結洗浄Light」は、熱交換器を凍らせて解凍することで汚れを洗い流す特徴的な機能です。運転停止後に内部を自動で乾燥させ、さらに霜を付けてホコリやカビを氷の中に閉じ込め、それを溶かして排出する仕組みです。
基本的な冷暖房能力や省エネ性能(新基準達成率100%前後)も十分です。無線LAN機能を利用するには別売りのアダプターが必要ですが、後付けでスマートフォン連携も可能です。寝室や中規模のリビングなど、清潔さを特に重視したい部屋への設置におすすめです。長く清潔に使え、費用対効果にも優れたモデルとして位置づけられます。
【ポイント】白くまくんDシリーズの設置費用目安は約10万円~17万円です。独自の「凍結洗浄」とステンレス採用により、内部の清潔さを徹底的に追求した、メンテナンスの手間を減らしたい方にぴったりのモデルです。
5. 富士通ゼネラル nocria Xシリーズ

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本体価格(目安) | 約20万円~30万円超 |
| 工事費込み費用(参考) | 約22万円~35万円 |
| こんな方におすすめ | 広い部屋をムラなく快適にしたい方、最新技術や高い性能を重視する方、暖房能力を重視する方 |
| 製品情報 | https://www.fujitsu-general.com/jp/products/aircon/2024/lineup/nocria-x/index.html |
工事費込みの設置費用は約22万円~35万円(6畳~14畳クラス目安)、本体価格は約20万円~30万円超と、今回紹介する中では最も高価格帯の最上位シリーズです。価格に見合う優れた性能と独自の機能を備えています。
「nocria Xシリーズ」の最大の特徴は、本体両サイドに搭載された送風ファン「デュアルブラスター」です。一般的なエアコンとは異なり、正面だけでなく側面からも温度や速さの異なる気流を送り出すことで、部屋全体の温度ムラを効果的に抑え、風が直接体に当たりにくい快適な空間を作り出します。この独自の機構は、特に広いリビングや吹き抜けのある空間で大きな効果を発揮します。
清潔機能も充実しており、「フィルター自動掃除」や、熱交換器を加熱してカビ菌を除去する「熱交換器加熱除菌」機能、「プラズマ空清」による空気清浄機能を搭載しています。Wi-Fi機能も内蔵しており、スマートフォン連携も標準で可能です。
特に暖房能力が高く、外気温が低い寒冷地でも安定した性能を発揮するため、暖房性能を重視する方にもおすすめです。価格は高いものの、ユーザーからの満足度は高く、「価格に見合う価値がある」と評価されています。最新技術や他にはない快適性を求める方にとっては、非常に魅力的な選択肢です。
【ポイント】nocria Xシリーズの設置費用目安は約22万円~35万円です。両サイドの「デュアルブラスター」が生み出す独自の気流とAI制御で、広い空間でも隅々まで快適さを届けたい、性能重視の方におすすめの最先端モデルです。
新築のエアコン取り付けは信頼できる業者に依頼

新築住宅にはエアコンが付いていないので、エアコンも取り付け業者も自分で手配する必要があります。
天井埋め込み型エアコンを設置したい場合や、配管を隠す『隠蔽配管方式』で新居をすっきり見せたい場合は、建築中に設置するとよいでしょう。標準的なエアコンを取り付けたい場合や出費を抑えたい場合は、建築後の取り付けがおすすめです。
取り付けを建築中に行うか建築後に行うかは、それぞれのメリットとデメリットを把握した上で決めましょう。
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料金だけでなく利用者の口コミも確認できるので安心。また、依頼内容の不明点や相談したいことは、チャットで直接やり取りできるのでスムーズです。
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