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エアコンの取り外し~取り付けはどうする?自分でできる?方法や依頼費用を解説!

最終更新日: 2023年03月27日

「エアコンの取り外しや取り付けをしたいけれど、どうすればいいのかよく分からない」「自分でできるのかな?」と気になっている方もいるのではないでしょうか?

エアコンの付け替えが必要なタイミングは、引っ越しやエアコンの処分、エアコンの位置を移動させたい場合などさまざまです。頻繁に付け替えるものでもないので、どのように進めればいいのか不安に思っている方もいるでしょう。

この記事では、エアコンの取り外しや取り付けを行いたい場合どうすればいいのを解説します。記事の後半では業者に依頼した際の費用相場や、どの業者に依頼すればいいのかなどについても解説しているのでぜひ参考にしてください。

エアコンの取り外しや取り付けをしたい場合はどうすればいい?

エアコンクリーニング

エアコンの取り外し・取り付けを行う方法としては、主に下記の2つが挙げられます。

  • 自分で取り外しから取り付けまでを行う
  • 業者に依頼する

エアコン(クーラー)の付け替えは自分で行うことも可能ですが、知識や技術が要求される作業でもあります。可能であれば専門業者に依頼することをおすすめします。

しかしわざわざ業者に依頼して費用がかかるくらいなら、自分でやってみたいと思う方もいるかもしれませんね。

そこでエアコンの取り外しや取り付けを自分で行えるケースと、自分で行うのが難しいケースをそれぞれ紹介していきます。

エアコンの「取り外し」は自分でできる?できないケースも紹介

エアコン 設置取付工事

基本的にエアコンの取り外し作業は資格などが不要なので、誰でも行えます

しかしやや難しい作業になるため、自信のある方でないとおすすめはできません。

またエアコンや室外機の設置状況によっては、自分で作業を行うことが難しいケースも考えられます。自分での作業が難しいケースとは、例えば下記のようなもの。

  • 室外機の設置場所が特殊(吊り下げや、高所に設置されているなど)
  • 取り外したいエアコンが壊れている

それぞれ解説します。

自分でできないケース① 室外機の設置場所が特殊

製品にもよりますが、室外機の重さは40kgを超えることもあります。ただし作業のしやすい平場に置いてあれば、自分でも撤去ができるでしょう。

しかし室外機が吊り下げてあったり、屋根などの高所に設置されていたりすると、室外機を撤去する際に下記のような作業が加わります。

  • 高所作業
  • 重機などの使用

こうなると設備業者に依頼する必要があるでしょう。

自分でできないケース② 取り外したいエアコンが壊れている

エアコンを取り外す際は、冷媒ガスをエアコンの室外機に閉じ込める「ポンプダウン」と呼ばれる作業を行う必要があります。

正常なエアコンであれば、この作業で冷媒ガスを室外機に回収できます。そのため自分でエアコンを取り外すことが可能。

しかしエアコンが故障していた場合、正常にポンプダウン作業を行えないことがあります。

そうなると別途ボンベなどで冷媒ガスを回収しなければいけません。冷媒ガスの回収・破壊まで行える業者に依頼しましょう。

エアコンの「取り付け」は自分でできる?できないケースも紹介

エアコン取付道具

エアコンの取り付けの場合は、資格を持っていないと施工できない作業があります。つまり自分で取り付けができる人は限られるため、基本的には設備業者などに依頼することになります

それでも自分で取り付けたいという方は、下記の「できないケース」に該当しないかを確認しておきましょう。

  • 第二種電気工事士の資格を持っていない
  • 室外機の設置場所が特殊(吊り下げや高所設置など)
  • エアコン専用のコンセントがない
  • 配管を通すための穴が開いていない

それぞれ解説します。

自分でできないケース① 第二種電気工事士の資格を持っていない

エアコンの室内機と室外機は、給電のために互いを電線ケーブルでつなぐ必要があります。このつなぐ作業は電気工事にあたるので、エアコンを自分で取り付ける場合は第二種電気工事士の資格が必要です

資格を持っていない者の施工は法律違反であり、危険が伴うため絶対にやめましょう。

ただし資格が必要なのは電線をつなぐ作業のみ。それ以外の施工に資格は必要ありません。

つまり配線部分の施工だけ有資格者にお願いすれば、それ以外の作業を自分で行うことは可能です。

自分でできないケース② 室外機の設置場所が特殊

これは取り外しの時と同じで、安定した平場への設置であれば自分で施工できます。しかし下記に該当する場合は設備業者などに依頼しましょう。

  • 室外機を吊り下げる必要がある
  • 室外機を屋根の上など、高所に置く必要がある

自分でできないケース③ エアコン専用のコンセントがない

エアコンを再取り付けする場合は問題ありませんが、新規で取り付ける場合は専用のコンセントが必要です。

もともと専用コンセントがあるなら問題ありませんが、専用コンセントがない場合は新たに増設しなければいけません。

増設作業も電気工事にあたるので、有資格者以外の方は施工しないでください。

コンセントの増設が必要な場合は、電気工事士の資格を持つ業者に依頼しましょう。

自分でできないケース④ 配管を通すための穴が開いていない

配管を通すには、室外から室内へ向けて穴を貫通させなければいけません。もともと穴が開いていればそれを利用するだけで済みますが、空いていない場合は電動工具などを使用し穴を開ける必要があります

穴を開ける位置はどこでもいいというわけではなく、構造上重要な柱などを貫通させてしまえば一大事です。ただ木造住宅の場合、工具さえあれば作業自体はそこまで難しくないでしょう。

しかし壁面がコンクリートなどの場合は、素人の方が施工できるレベルを超えています。

穴が開いていないようであれば、専門知識のある経験豊富な業者に作業を依頼しましょう。

エアコンの取り外し・取り付けを自分で行う場合の手順

エアコン取り外しをする女性

エアコンの取り外し・取り付けを行う手順は下記の通りです。それぞれの工程について解説していきます。

エアコンを自分で取り外す手順

  1. 冷媒ガスを室外機に封印する「ポンプダウン」という作業を行う
  2. 冷媒ガスを室外機に封じたら配管を取り外す
  3. 室外機を取り外す
  4. 室内機側の配管も取り外し、室内機も取り外す

作業手順・必要な道具についてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。

関連記事:自分でエアコンを取り外す方法は?室外機の配管部分も分かりやすく紹介【処分方法は?】 | ミツモア

エアコンを取り外す際に一番気を付けなければいけないのが、有害な冷媒ガスを大気中に放出しないこと。そのために「ポンプダウン作業」を行う必要があります。

ポンプダウン作業がうまくいかなかった場合、冷媒ガスを大気中に流出してしまうだけではなく、思わぬ事故の原因にもつながりかねません。自信のない方は専門業者に依頼しましょう。

エアコンを自分で取り付ける手順

  1. 室内機を固定するための背板を取り付ける
  2. 室外機を屋外に設置する
  3. 室内機を設置する
  4. 室内機と室外機に電線ケーブル・冷媒管を接続し、ドレンホースを屋外に出す
  5. 真空ポンプを使用して、冷媒管内の真空引きを行う

作業手順・必要な道具についてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。

関連記事:エアコン取り付けはDIYできる?失敗しないためのチェックポイント、作業手順や費用相場などを詳しく解説!| ミツモア

上述した通り、エアコンを自分で取り付けたい場合は第二種電気工事士の資格が必要になります。資格を持っていない場合は作業を行ってはいけません。

エアコンの取り外し・取り付けを依頼したい場合はどこに頼む?

エアコンの取り外し・取り付けを依頼できる業者の選択肢は下記の通りです。それぞれの依頼先の特徴も記載しているので、ご自身の状況にあてはまる業者に依頼してください。

依頼先の選択肢一覧

業者 特徴
①専門業者 ・エアコンなどの住宅設備を扱っている専門業者に依頼する

・専門知識があるため安心して任せることができ、急な修理等にも柔軟に対応できる

②引っ越し業者 ・引っ越しの際に、引っ越し業者にエアコンの脱着から運搬までを依頼する

・エアコンの取り外し・取り付けを行うのは引っ越しのタイミングがほとんどなので、メジャーな選択肢といえる

③不用品回収業者 ・いらないエアコンの処分を考えているなら、不用品回収業者に取り外しを依頼することも可能

・まだ新しいエアコンであれば、買い取りで値段を付けてくれることも

④家電量販店 ・新しいエアコンを購入する際に家電量販店に依頼すれば、既存品の取り外しから購入品の取り付けまで可能

・ただし商品を購入することが前提

各依頼先の詳細な情報や費用相場などについては、下記の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

関連記事:エアコン取り外しの依頼先は?費用の相場や処分方法も解説 | ミツモア

エアコン取り外し・取り付けを依頼する場合の費用相場

エアコン 設置取付

依頼先や現場の状況にもよりますが、おおむね下記のような費用相場になります。

エアコン取り外し費用相場 5,000~1万円
エアコン取り付け費用相場 1万~1万8,000円

業者に依頼する際は、相場と比べて高すぎないかなどを比較してみてください。

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エアコンの取り外し・取り付けを依頼した際の工事費用例

エアコンの室外機

取り外し・取り付けの費用が膨らみやすいのは「エアコンを2階に設置したいが、同じ階に室外機を設置できない」ケースです。室内機を2階に、室外機を1階の地面に設置する「立ちおろし」と呼ばれる作業が必要になるからです。

作業費用の具体例を挙げるので確認してみてください。※業者によって作業費用は変動します。

エアコン取り外し工事(室内機は2階、室外機は1階の地面に設置している場合)

施工内容 単価
取り外し工事費 5,000円
立ちおろし時の追加作業 4,400円
総計 9,400円

エアコン取り付け工事(室内機は2階、室外機は1階の地面に設置する場合)

施工内容 単価
取付工事費 1万6,500円
配管延長費(2m) 2,200円
配管カバー設置 8,500円
配管カバー延長(4m) 4,400円
室外機の立ちおろし 5,500円
総計 3万7,100円

エアコンの取り外し・取り付けを依頼した場合の作業の流れ

エアコンの点検作業

エアコンの取り外し、取り付けのそれぞれの流れは下記の通りです。

取り外しを依頼した際の流れ

作業時間 約30分~60分
  1. 現場の状況確認と費用の確定
  2. 作業場所周辺の養生(シート等での保護)
  3. エアコンの取り外し作業
  4. 取り外し完了後は簡易清掃、養生の撤去

もちろん依頼先によって多少の違いはありますが、おおむね上記のような流れになります。

取り付けを依頼した際の流れ

作業時間 約30分~90分
  1. 現場の状況確認と費用の確定
  2. 作業場所周辺の養生(シート等での保護)
  3. エアコンの取り付け作業
  4. 取り付け後、真空引き作業
  5. 試運転
  6. 簡易清掃、養生の撤去

おおむね上記のような流れになります。ただし下記のような工程が追加となる場合、作業時間や費用が増加することも。

  • 配管用の穴を開ける
  • 配管の化粧カバーを付ける
  • 室外機を置く場所や方法が特殊
  • 専用コンセントの増設が必要

エアコンの取り外しと取り付けを同時に依頼する場合、合計で3時間程度かかります。さらに上記の追加工程なども必要な時は、余裕をもって工事を依頼しましょう。

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