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引越し時にエアコンはどうする?取り付け・取り外しの依頼先や買い替えとのコスト比較

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最終更新日: 2024年08月15日

引越しが決まったとき、今住んでいる家に取り付けているエアコンをどうすれば良いのか分からず迷う方も多いかもしれません。

自分で取り付けたエアコンは取り外しまで責任を持って行う必要があります。さらに引越し先への取り付けまで、やるべきことを解説します。

エアコンの状態によっては、新居に持っていかずに処分してしまったほうが長期的に見てお得なこともあるので、判断基準も確認しておきましょう。

引越し時のエアコン取り外し・取り付けで事前に確認すべきこと

引越しに伴い、今使っているエアコンを新居に持っていくことを検討している場合、事前に確認すべきことは以下の3点です。

引越し先の部屋にエアコンを設置できるか

引越し先の部屋に今のエアコンを取り付けられるかどうかを確認しましょう。

チェックリスト

  • エアコンの適用畳数と部屋の広さが合っているか
  • 壁にエアコン室内機を取り付けるスペースがあるか
  • エアコン配管穴が空いているか
  • 屋外に室外機を置くスペースが確保できるか
  • 電圧の切り替え・コンセント交換工事が必要か

まず、今使っているエアコンのパワーが新居の部屋の広さに対して適切かどうか確認します。

次に室内機・室外機の設置スペースや配管穴の有無を見て、物理的にエアコンが取り付けられるかどうかを確認しましょう。

見落としがちですが、電圧のチェックも必要です。エアコンは容量によって対応する電圧が異なります。200V対応のエアコンに対してコンセントに100Vしか来ていないと、エアコン本来の性能を発揮することができません。

引越し業者にエアコンの取り外し・取り付けを依頼できるか

荷物の運搬を依頼しようとしている引越し業者に、エアコンの取り外し・取り付けも頼めるのかどうか確認しましょう。引越し業者によっては対応できないところもあります。

エアコン工事は通常の引越し作業範囲には含まれておらず、オプション扱いで追加料金もかかります。また、引越し作業を行うスタッフではなく、引越し業者と提携しているエアコン工事業者が作業を行うケースが多いです。

別で依頼する場合は、自分でエアコン工事業者を探して日程を調整しなければなりません。引越し作業より前に取り外しておき、新居に運び込んだ後に取り付けをしてもらえるように手配しましょう。

新居が賃貸物件の場合は管理会社に許可が得られるか

新居が賃貸物件の場合、あらかじめ管理会社に連絡し、エアコンを取り付けても良いかどうか確認しておきましょう。

エアコン用の配管穴やコンセントがない賃貸物件の部屋には、新たに設備工事をしてエアコンを設置することは原則できません。賃貸物件は大家さんの所有物なので、勝手に配管穴を空けたり、コンセントやブレーカーの増設工事をしたりするとトラブルの元になります。

内見などで配管穴やコンセントがあることをすでに確認できている場合でも、エアコン取り付け工事を実施すること自体は共有しておくとスムーズです。

引越し時のエアコン移設はどこに頼む?費用と手間を比較

エアコンを新居に移設したい場合は、取り付け・取り外しの作業をどこに依頼すべきでしょうか。

家具家電の引越しを依頼する事業者がエアコンの移設にも対応できるのであれば、引越し業者にまとめて依頼するのがおすすめです。別々の依頼先に連絡して契約する必要がなく、当日の流れもスムーズだからです。

エアコンの取り付け・取り外しを含む移設工事を依頼したときの料金相場を以下にまとめました。

料金相場
引越し業者のオプション利用 15,000円~要見積もり
エアコン工事業者に依頼 23,000~36,000円

上記の相場価格はあくまで標準工事分のみの費用です。追加工事が必要になると料金が上がりますのでご注意ください。

依頼先①:引越し業者

引越し業者のオプションサービスを利用するメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット ・エアコン工事業者を別で探す手間がない
・自分で引越し業者とエアコン業者のスケジュールを調整する必要がない
デメリット ・工事料金は高くなりやすい
・実際に作業するエアコン工事業者を自分で選べない

テレビCMなどで名前を知られている大手企業のみならず、一定以上の規模がある引越し業者であれば、エアコン移設をオプションサービスとして用意しています。

たとえばヤマトホームコンビニエンスではエアコンの取り外しは税込み8,800円~、エアコンの取り付けは税込み13,200円~です。取り付け・取り外し料金とは別に運搬費用がかかるので注意しましょう。

引越し業者のオプションサービスでエアコン移設をする最大のメリットは手軽さです。業者の選定やおおまかな日程調整は引越し業者が行ってくれるので、引越しに必要な作業に集中できます。

反対に最安値でエアコンを移設したい、自分で調べて納得した業者に依頼したいという方には向いていません。

依頼先②:エアコン工事業者

エアコン工事業者に移設を依頼するメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット ・納得のいく工事業者を自分で選べる
・工事料金が安い傾向にある
デメリット ・見積もりや工事の日程調整を自分で行わなければならない
・遠方への引越しでは取り外し・取り付けを別の業者に依頼する必要がある

エアコン工事業者に直接依頼をすれば中間マージンは発生しないので、必要最低限の作業料金でエアコンの移設ができます。自分で情報を調べて比較し、納得できる業者に依頼すれば施工後の後悔も少ないでしょう。

ミツモアでエアコン工事業者に引越し時のエアコン取り付け・取り外しを依頼したときの料金目安は以下の通りです。

作業内容 作業料金
エアコンの取り外し 5,000~10,000円
エアコンの取り付け(新品) 10,000~20,000円
エアコンの取り付け(中古) 8,000~10,000円

デメリットは手間がかかることです。引越し前はやることが多いので、スケジュールの都合をつけたり、複数社と連絡したりするハードルは低くありません。

少しでも手間を減らしたいのであれば一括見積もりで業者を探し、交渉をしましょう。

ミツモアなら簡単な質問に答えるだけで最大5社からの見積もりを受け取れます。業者とのやり取りはチャットで行うので、電話が苦手という方にもおすすめです。

エアコン移設の見積もりを取る

引越し時のエアコン移設は自分でできる?

エアコンの取り付けや取り外しの作業を自分で行うことはおすすめできません。

手順の説明をしているYouTube動画やWeb記事も多くありますが、エアコンの知識を持たない人がそれだけを見て実践するにはハードルが高い作業です。

自分で取り付け・取り外しに挑戦して失敗した場合、部品を破損したり、修理保証の対象外になったりする可能性があります。

エアコン工事の専門業者に依頼しましょう。

エアコン工事業者を探す

エアコンの移設と買い替えはどちらがお得?

エアコンを移設するか買い替えるか悩んだときは、「エアコンの使用年数」「新居の部屋の大きさ」の2つが判断のポイントになります。

エアコンを移設するよりも買い替えたほうがよいのは、以下の2つのケースです。

  • 今のエアコンを10年以上使用している
  • 今の部屋と新居の部屋の大きさがかなり違う

今のエアコンを10年以上使用している

エアコンは10年以上経つと、不具合が起こったときの修理が難しくなります。メーカーが修理用部品を保管する期間が、その機種の製造後約10年だからです。

中には20年以上壊れずに使い続けるケースもありますが、10年を超えたらいつ故障してもおかしくない状況です。引越し後すぐに壊れて買い替えなければならなくなると、移設費用が無駄になってしまいます。

今の部屋と新居の部屋の広さがかなり違う

今よりもかなり広い、または狭い部屋にエアコンを移設しようとしている場合は注意が必要です。

エアコンには適用畳数があります。例えば適用畳数8畳のエアコンを14畳の部屋に設置すると、快適な室温にするために性能以上のパワーが必要になり、エアコンに大きな負担がかかります。電気代も高くなり、故障しやすくなってしまうでしょう。

また適用畳数よりも小さな部屋に移設した場合も、無駄にパワーを使ってしまったり、運転が不安定で室温調整にムラができたりしてしまいます。

引越し時のエアコン移設でよくあるトラブル

引越しでエアコンを移設したときに発生するトラブルのうち、よくあるものは以下の5パターンです。

いずれのトラブルも依頼前のチェックで発生確率を大幅に抑えられます。トラブルの内容と依頼前に確認するべき項目を知りましょう。

① 電圧が対応していない

エアコンは100Vの電圧で動く製品と200Vの電圧で動く製品があります。それぞれの電圧に対応するコンセントにプラグを刺さないと故障の原因になるので対応しているプラグか必ず確認してください。

取扱説明書や公式サイト内のスペック表などを確認すれば、自分が使っているエアコンが必要とするV数とA数が分かります。

新居への取り付け工事中に対応するコンセントではないと判明すると、コンセントの取り換えなどで余計に時間がかかるので事前チェックが大切です。

エアコン専用コンセントの見分け方は関連記事に詳細があります。

② 設置予定位置にエアコンが入らない

エアコンの寸法をきちんと測っていないと、設置場所とエアコンの大きさが合わず移設ができなくなることがあります。

室外機の位置やドレンホースを通す穴など、エアコン本体だけでなく周辺物についても考慮しましょう。

エアコンの取扱説明書に設置場所に関する注意が記載されています。

エアコン本体と室外機のどちらも、設置場所には十分な空きスペースが必要です。十分な空間のない場所に取り付けてしまうと、排熱不良による運転効率の低下などの原因になります。

設置場所にスペースの余裕があるのかあらかじめ確認しておけば、設置できずに買い替えるといったことはなくなるでしょう。

③ エアコンのパワーと合わない部屋に設置してしまった

エアコンは出力できるパワーに応じて対応畳数が決まっています。対応畳数と著しく異なる広さの部屋に設置してしまうと、エアコンの効きが悪くなります

極端な例にはなりますが、たとえば対応畳数が6畳の寝室用エアコンを14畳のリビングに設置したら、どれだけエアコンを稼働させてもリビング全体を快適な温度にはできないと感覚的にご理解いただけるでしょう。

反対に対応畳数14畳のリビング用エアコンを6畳の寝室に設置しても、今度はパワー過剰でエアコンの寿命を縮めることに繋がります。

部屋の広さとエアコンのパワーがマッチしているか、設置場所を決めるときによく検討することが大切です。

④ 移設料金が高額になってしまった

引越しに伴うエアコン移設で多いトラブルが、見積もりよりも高額な作業費用を請求されることです。高額請求トラブルを避けるために以下の内容を必ず確認しましょう。

  • 提示された料金に含まれているサービス内容
  • 追加工事の発生条件
  • 追加工事の作業料金

追加工事の料金相場は以下の表をご参照ください。

工事内容 料金相場
配管延長(1mごと) 3,000~6,000円
穴あけ工事 5,000~20,000円
電圧切替工事(100V→200V) 2,000~10,000円
コンセントの増設 10,000~20,000円
コンセントの交換 2,000~6,000円
エアコン処分 2,000~6,000円

出典:エアコン取り付けのオプション料金|ミツモア

⑤ 移設したエアコンがすぐに故障した

せっかくエアコンを移設したにも関わらず、移設後すぐにエアコンが故障してしまうことがあります。

以下の3つは移設工事後すぐにエアコンが壊れてしまう、代表的な理由です。

  • エアコンそのものが劣化していた
  • 運搬時の衝撃による故障
  • 取り付け・取り外し工事になんらかの不備があった

故障した理由はなんであれ、エアコンが使えない期間があると快適に過ごすのは難しいです。移設後すぐに故障したときに備えて、保証や保険が充実している業者に頼むと安心です。

不要になったエアコンを処分する方法

エアコンは「家電リサイクル法」が定める「家電4品目」のひとつで、粗大ゴミとしては捨てられません。

環境に悪影響を与えないよう適切な手段をとって処分する必要があります。

処分方法はいくつかありますが、代表的なものは以下の3つです。

関連記事ではエアコンの処分方法について詳しく解説されています。あわせてご覧ください。

リサイクル料金を支払いリサイクルに出す

エアコンを処分するときは家電リサイクル券を購入しなければなりません。

家電リサイクル券は郵便局や家電量販店、自治体が指定した回収業者から購入できます。

自分で引き取り場所に持ち込む場合は郵便局でリサイクル券を購入し、小売業者に引き取ってもらう場合は小売業者からリサイクル券を購入することが一般的です。

リサイクル券は郵便局に備え付けてありますが、窓口やゆうちょ銀行ATMから料金を振り込まないと利用できないので注意してください。

リサイクルショップに買い取ってもらう

まだ使えて、製造から5年以内のエアコンであればリサイクルショップに買い取ってもらうのも良いでしょう。特に「霧ヶ峰」や「白くまくん」といった人気ブランドのエアコンであれば、高額で買い取りになることが多いです。

エアコンのグレードはいくつかありますが、高機能のものであれば比較的高額で買い取ってもらえます。

自分でエアコンを持ち込むほか、出張買取に対応しているリサイクルショップもあるので気になる業者に連絡を取ってみると良いでしょう。

不用品回収業者に引き取ってもらう

比較的年式が浅いエアコンや人気モデルのエアコンであれば、古物商許可を持つ不用品回収業者に高額で買い取ってもらえる可能性があります。

不用品回収業をするには以下3つのうちいずれかの許可が必要です。

  • 一般廃棄物収集運搬業の許可
  • 産業廃棄物収集運搬業の許可
  • 古物商の許可

それぞれの違いを簡単にまとめると以下の表のようになります。

許可名 できること できないこと
一般廃棄物収集運搬業 一般家庭から出たゴミの回収 不用品の買取・販売
産業廃棄物収集運搬業 企業などから出たゴミの回収 一般家庭から出たゴミの回収
古物商 不用品の買取・販売 ゴミの回収

産業廃棄物収集運搬業許可では一般家庭から出たゴミを回収できません。エアコンを引き取ってもらうときは「一般廃棄物収集運搬業」または「古物商許可」を取得している不用品回収業者に依頼しましょう。

エアコンの取り付け・取り外しを依頼する業者の選び方

エアコンの取り付け・取り外しを行える業者は全国に数えきれないほどいます。その中から腕の良い業者を見つけることは簡単なことではありません。

エアコン設置業者で失敗しないためには探し方と選び方にコツがあります。以下3つのポイントに注意しましょう。

一括見積もりをして様々な業者から見積もりをもらう

エアコンの取り付け・取り外しは業者によって基本料金や付帯サービスが大きく異なります。一括見積もりサイトで見積もりを取れば、複数社の見積もりが簡単に手に入るだけでなく比較・検討も簡単にできます。

エアコン取り付け等を行う電気工事業者の多くは、地域密着型で活躍している事業者です。

小規模事業者を自分で探して見積もり依頼を出すのは時間と手間がかかります。一括見積もりサービスを活用しましょう。

保有している資格をチェックする

エアコンの取り付け・取り外しそのものに必要な資格はありません。しかしコンセントの増設など電気工事に該当する作業に関しては電気工事士の資格が必要です。

家庭用エアコンの設置であれば第二種電気工事士の資格が必要です。
第一種電気工事士は大規模商業施設などで電気工事を行うときに必要な資格です。第一種電気工事士の有資格者であれば家庭用エアコンを設置するときに必要な電気工事も行えます。

実績・口コミをチェックする

年間の作業件数や今まで回収した物品などの情報、経験年数はその業者の実力を測るうえで重要な指標になります。

また口コミをチェックすることも大切です。エアコンの取り付けや取り外しでは必ず室内での作業が発生します。

信頼できない相手を家に上げるわけにはいきませんから、口コミをチェックしてどのような人物が作業をしているのかを見極めましょう。
いくら作業料金が安くても挨拶ができない、不愛想などの口コミが多い業者は避けた方が無難です。

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