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引っ越すときエアコンはどうする?手段や費用相場、注意点を解説

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最終更新日: 2024年04月25日

引っ越すとき、エアコンをどうするか悩む人は多いです。

新居に移設するか処分してしまうのか、旧居に置いて行ってしまってよいのかなど、気になることは多いですよね。

本記事ではエアコンを新居へ移設する場合の対応方法を中心に、処分や旧居へ置いて行ってよいケースについて解説します。

引越し時にエアコンはどうする?

引っ越すとき、エアコンの処遇は以下3通りのどれかになります。

詳細を解説するので、どの方法が自分にとって1番あっているかをチェックしましょう。

今使っているエアコンを新居に移設する

現在使っているエアコンがまだ新しいのであれば、エアコンを取り外して新居に移設しても良いでしょう。

移設後の部屋の広さが同程度であれば同じエアコンを利用できます。極端に狭くなったり、反対に広すぎたりするとエアコンが十分なパフォーマンスを発揮できなくなるので処分がおすすめです。

エアコンを新しく買い替える

今使っているエアコンが古い、または物件備え付けのエアコンである場合、引越しを機に新しく買い替えるのがおすすめです。

現在使用中のエアコンが自分で購入し取り付けたのであれば、取り外して処分しなければならないことがほとんどです。

旧居に残して行く

自分で取り付けたエアコンであっても、大家や管理会社の許可が下りれば旧居に置いていくことができます。

エアコンを旧居に置いていきたいと思ったら、退去通知と同時に相談するとスムーズでしょう。

退去日直前に相談するとエアコンを置いていけなかった場合、業者の手配がスピード勝負になってしまい納得のいく業者に依頼できないかもしれません。作業に割高感を感じることもあるでしょう。

エアコンの移設と買い替えはどちらがお得?

エアコンを移設するか買い替えるか悩んだときは、購入から何年経過しているかがひとつの目安になります。

エアコン購入から7年以上経過すると買い替えを考える人が増えます。メーカーが定める標準耐用年数も10年程度であることが多いので、購入後7年以上経過しているエアコンであれば、移設ではなく買い替えを検討しても良いでしょう。

エアコンの移設をする方法

エアコン移設の依頼先は引越し業者かエアコンの工事業者のどちらかです。

エアコンの取り付け取り外しを含む移設工事を依頼したときの料金相場は以下の通りです。

料金相場
引越し業者のオプション利用 15,000円~要見積もり
エアコン工事業者に依頼 23,000~36,000円

上記の相場価格はあくまで標準工事分のみの費用です。追加工事が必要になると料金が上がりますのでご注意ください。

それぞれの依頼先を利用するメリット・デメリットも確認しましょう。

依頼先①:引越し業者

テレビCMなどで名前を知られている大手企業のみならず、一定以上の規模がある引越し業者であればエアコン移設をオプションサービスとして用意しています。

引越し業者のオプションサービスを利用するメリットとデメリットを以下にまとめました。

メリット

  • 引越し料金の見積もりとともにエアコン移設の見積もりも取れる
  • 新居までエアコンの運搬をしてもらえる

デメリット

  • 中間マージンが発生するため料金が高くなる
  • 移設作業をするエアコン工事業者を選べない

引越し業者のオプションサービスでエアコン移設をする最大のメリットは手軽さです。業者の選定やおおまかな日程調整は引越し業者が行ってくれるので、引越しに必要な作業に集中できます。

反対に最安値でエアコンを移設したい、自分で調べて納得した業者に依頼したいという方には向いていません。

依頼先②:エアコン工事業者

エアコン工事業者に依頼するメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット

  • 自分が納得のいく業者に依頼できる
  • 作業費用が安くなりやすい

デメリット

  • エアコンの輸送手段を確保しなければならない
  • 見積もりや工事の日程調整を自分で行わなければならない
  • 遠方への引越しでは取り外し・取り付け工事をそれぞれ別の業者に依頼する必要がある

エアコン工事業者に直接依頼をすれば中間マージンは発生しないので、必要最低限の作業料金でエアコンの移設ができます。自分で情報を調べて比較し、納得できる業者に依頼すれば施工後の後悔も少ないでしょう。

デメリットは手間がかかることです。引越し前はやることが多いので、スケジュールの都合をつけたり、複数社と連絡したりするハードルは低くありません。

引越し時のエアコン移設でよくあるトラブル

引越しでエアコンを移設したときに発生するトラブルのうち、よくあるものは以下の5パターンです。

いずれのトラブルも依頼前のチェックで発生確率を大幅に抑えられます。トラブルの内容と依頼前に確認するべき項目を知りましょう。

① 電圧が対応していない

エアコンは100Vの電圧で動く製品と200Vの電圧で動く製品があります。それぞれの電圧に対応するコンセントにプラグを刺さないと故障の原因になるので対応しているプラグか必ず確認してください。

取扱説明書や公式サイト内のスペック表などを確認すれば、自分が使っているエアコンが必要とするV数とA数が分かります。

新居への取り付け工事中に対応するコンセントではないと判明すると、コンセントの取り換えなどで余計に時間がかかるので事前チェックが大切です。

エアコン専用コンセントの見分け方は関連記事に詳細があります。

② 設置予定位置にエアコンが入らない

エアコンの寸法をきちんと測っていないと、設置場所とエアコンの大きさが合わず移設ができなくなることがあります。

室外機の位置やドレンホースを通す穴など、エアコン本体だけでなく周辺物についても考慮しましょう。

エアコンの取扱説明書に設置場所に関する注意が記載されています。

エアコン本体と室外機のどちらも、設置場所には十分な空きスペースが必要です。十分な空間のない場所に取り付けてしまうと、排熱不良による運転効率の低下などの原因になります。

設置場所にスペースの余裕があるのかあらかじめ確認しておけば、設置できずに買い替えるといったことはなくなるでしょう。

③ エアコンのパワーと合わない部屋に設置してしまった

エアコンは出力できるパワーに応じて対応畳数が決まっています。対応畳数と著しく異なる広さの部屋に設置してしまうと、エアコンの効きが悪くなります。

極端な例にはなりますが、たとえば対応畳数が6畳の寝室用エアコンを14畳のリビングに設置したら、どれだけエアコンを稼働させてもリビング全体を快適な温度にはできないと感覚的にご理解いただけるでしょう。

反対に対応畳数14畳のリビング用エアコンを6畳の寝室に設置しても、今度はパワー過剰でエアコンの寿命を縮めることに繋がります。

部屋の広さとエアコンのパワーがマッチしているか、設置場所を決めるときによく検討することが大切です。

④ 移設料金が高額になってしまった

引越しに伴うエアコン移設で多いトラブルが、見積もりよりも高額な作業費用を請求されることです。高額請求トラブルを避けるために以下の内容を必ず確認しましょう。

  • 提示された料金に含まれているサービス内容
  • 追加工事の発生条件
  • 追加工事の作業料金

追加工事の料金相場は以下の表をご参照ください。

工事内容 料金相場
配管延長(1mごと) 3,000~6,000円
穴あけ工事 5,000~20,000円
電圧切替工事(100V→200V) 2,000~10,000円
コンセントの増設 10,000~20,000円
コンセントの交換 2,000~6,000円
エアコン処分 2,000~6,000円

出典:エアコン取り付けのオプション料金|ミツモア

⑤ 移設したエアコンがすぐに故障した

せっかくエアコンを移設したにも関わらず、移設後すぐにエアコンが故障してしまうことがあります。

以下の3つは移設工事後すぐにエアコンが壊れてしまう、代表的な理由です。

  • エアコンそのものが劣化していた
  • 運搬時の衝撃による故障
  • 取り付け・取り外し工事になんらかの不備があった

故障した理由はなんであれ、エアコンが使えない期間があると快適に過ごすのは難しいです。移設後すぐに故障したときに備えて、保証や保険が充実している業者に頼むと安心です。

エアコンの処分方法

エアコンは「家電リサイクル法」が定める「家電4品目」のひとつで、粗大ゴミとしては捨てられません

環境に悪影響を与えないよう適切な手段をとって処分する必要があります。

処分方法はいくつかありますが、代表的なものは以下の3つです。

関連記事ではエアコンの処分方法について詳しく解説されています。あわせてご覧ください。

リサイクル料金を支払いリサイクルに出す

エアコンを処分するときは家電リサイクル券を購入しなければなりません。

家電リサイクル券は郵便局や家電量販店、自治体が指定した回収業者から購入できます。

自分で引き取り場所に持ち込む場合は郵便局でリサイクル券を購入し、小売業者に引き取ってもらう場合は小売業者からリサイクル券を購入することが一般的です。

リサイクル券は郵便局に備え付けてありますが、窓口やゆうちょ銀行ATMから料金を振り込まないと利用できないので注意してください。

リサイクルショップに買い取ってもらう

まだ使えて、製造から5年以内のエアコンであればリサイクルショップに買い取ってもらうのも良いでしょう。特に「霧ヶ峰」や「白くまくん」といった人気ブランドのエアコンであれば、高額で買い取りになることが多いです。

エアコンのグレードはいくつかありますが、高機能のものであれば比較的高額で買い取ってもらえます。

自分でエアコンを持ち込むほか、出張買取に対応しているリサイクルショップもあるので気になる業者に連絡を取ってみると良いでしょう。

不用品回収業者に引き取ってもらう

比較的年式が浅いエアコンや人気モデルのエアコンであれば、古物商許可を持つ不用品回収業者に高額で買い取ってもらえる可能性があります。

不用品回収業をするには以下3つのうちいずれかの許可が必要です。

  • 一般廃棄物収集運搬業の許可
  • 産業廃棄物収集運搬業の許可
  • 古物商の許可

それぞれの違いを簡単にまとめると以下の表のようになります。

許可名 できること できないこと
一般廃棄物収集運搬業 一般家庭から出たゴミの回収 不用品の買取・販売
産業廃棄物収集運搬業 企業などから出たゴミの回収 一般家庭から出たゴミの回収
古物商 不用品の買取・販売 ゴミの回収

エアコンの取り付け・取り外しを依頼する業者の選び方

エアコンの取り付け・取り外しを行える業者は全国に数えきれないほどいます。その中から腕の良い業者を見つけることは簡単なことではありません。

エアコン設置業者で失敗しないためには探し方と選び方にコツがあります。以下3つのポイントに注意しましょう。

一括見積もりをして様々な業者から見積もりをもらう

エアコンの取り付け・取り外しは業者によって基本料金や付帯サービスが大きく異なります。一括見積もりサイトで見積もりを取れば、複数社の見積もりが簡単に手に入るだけでなく比較・検討も簡単にできます。

エアコン取り付け等を行う電気工事業者の多くは、地域密着型で活躍している事業者です。

小規模事業者を自分で探して見積もり依頼を出すのは時間と手間がかかります。一括見積もりサービスを活用しましょう。

保有している資格をチェックする

エアコンの取り付け・取り外しそのものに必要な資格はありません。しかしコンセントの増設など電気工事に該当する作業に関しては電気工事士の資格が必要です。

家庭用エアコンの設置であれば第二種電気工事士の資格が必要です。
第一種電気工事士は大規模商業施設などで電気工事を行うときに必要な資格です。第一種電気工事士の有資格者であれば家庭用エアコンを設置するときに必要な電気工事も行えます。

実績・口コミをチェックする

年間の作業件数や今まで回収した物品などの情報、経験年数はその業者の実力を測るうえで重要な指標になります。

また口コミをチェックすることも大切です。エアコンの取り付けや取り外しでは必ず室内での作業が発生します。

信頼できない相手を家に上げるわけにはいきませんから、口コミをチェックしてどのような人物が作業をしているのかを見極めましょう。
いくら作業料金が安くても挨拶ができない、不愛想などの口コミが多い業者は避けた方が無難です。

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口コミ情報も豊富なので、見積もり書だけでは分からない業者の良いポイントも簡単にチェックできます。

業者とのやり取りはアプリ内チャットで行うため、電話が苦手という方でも安心してご利用いただけます。

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