エアコン取り付け工事の所要時間は、作業内容や設置場所の状況によって変化するものの1時間半~2時間が目安です。
エアコン取り付けの所要時間を作業内容別、取り付け工事が長くなる要因について解説します。
エアコン取り付けの標準工事にかかる時間は1時間半~2時間
エアコン取り付けの標準工事にかかる時間は1時間半~2時間が目安です。以下にそれぞれの作業と所要時間の目安をご紹介します。
| 作業内容 | 所要時間の目安 |
|---|---|
| 室内機の取り付け | 30~45分 |
| 室外機の設置 | 10~30分 |
| 配管の接続 | 15分 |
| 真空引き | 30~60分 |
| 試運転 | 10分 |
エアコン取り外し工事にかかる時間は30~60分
エアコンを買い替えた場合などは取り外し作業も必要です。
エアコンの取り外しは30~60分程度で完了することが多いです。
| 作業内容 | 所要時間の目安 |
|---|---|
| ポンプダウン | 5~30分 |
| 配管の取り外し | 10~15分 |
| 室内機の取り外し | 30~45分 |
| 室外機の取り外し | 10~20分 |
ただしエアコンの設置場所が高いなど、設置場所の条件次第ではさらに時間がかかることがあるのでご注意ください。
エアコンの取り付け工事に時間がかかりやすくなる要因
エアコンの取り付け工事に時間がかかりやすくなる原因はいくつかあります。代表的なものを4つご紹介します。
① エアコン設置場所周辺が片付いていない
エアコンの設置場所付近に物がある場合は片づけをしてから作業に入るので、30分程度余分な時間がかかってしまいます。
- エアコンの周辺1~1.5mほどの空きスペースがあるか
- 脚立などの足場を設置する余裕があるか
- 動かせない棚などの家具は傷や汚れがつかないよう養生を行う
エアコン周辺に高い棚がある場合などはあらかじめどかしておきましょう。
もしもどかせない場合は、作業の邪魔にならないように棚にしまってある物を別の場所へ移動させるなどの配慮が必要です。
② 穴あけ工事等オプション作業が必要になる
エアコンを取り付ける際に穴あけ工事など追加作業を行うとその分だけ取り付けにかかる時間が延びます。
オプション作業の例と所要時間の目安をご紹介します。
| 作業内容 | 所要時間の目安 |
|---|---|
| 配管を通す穴あけ工事をする | 15~30分 |
| 室外機を屋根の上など特殊な設置をする | 1~2時間 |
| 配管パイプの延長をする | 30~60分 |
| 配管に化粧カバーを取り付ける | 30~60分 |
| エアコン専用のコンセントを増設する | 30~60分 |
| 電圧変換工事を行う | 15~30分 |
以上の表はあくまでも目安となる時間です。条件によってはさらに時間がかかるケースもあるので、不安な場合は事前に実地調査を行ってもらいましょう。
関連記事では穴あけ工事やエアコン取り付け工事の費用相場などを解説しています。
③ エアコンの交換工事を行う
エアコンの新規取取り付けではなく、交換工事を行う場合も作業時間が長くなる傾向があります。
エアコンの取り外しには30~60分ほどかかるケースが多いので、交換工事では3時間以上作業時間がかかると考えられます。
④ 隠ぺい配管など難易度が高い工事を行う
配管を壁の中に通す「隠蔽配管(いんぺいはいかん)」など、施工難易度が高い工事を行う場合も作業時間が長くなります。
隠ぺい配管のほかには高所作業がある場合も安全確保のために時間をかけて慎重に作業を進めることが多いです。
戸建てでベランダのない3階にエアコンを設置する場合などは、事前に打ち合わせをしてどのくらいの時間がかかるのか、作業料金の目安を聞いておきましょう。
依頼から取り付け工事までの日数の目安はシーズンによって異なる
エアコン取り付け工事には繁忙期と閑散期があります。
取り付けの依頼を出してから実際に着工するまでの日数の目安をご紹介します。
繁忙期(2~3月、7~9月)は1週間以上待つことも多い
エアコン取り付けの繁忙期は2~3月と7~9月です。
この時期は取り付け依頼が殺到するので、実際に工事を行うまで1週間以上待つこともあります。
連日30度を超えるような真夏にエアコンが使えなくなると生命の危機があります。
そうならないよう、毎年4月頃に10分ほど試運転をして故障していないか調子を見るようにしましょう。
閑散期(10~1月、4~6月)は翌日工事も可能
10~1月や4~6月はエアコン取り付け工事の閑散期です。
閑散期は依頼した翌日に工事することも可能です。施工業者との都合があえば即日取り付けしてもらえるケースもあります。
2~3月や10~11月は各メーカーが新モデルを出すことが多いです。この時期を狙えば型落ちの製品を安く手に入れて、安価に取り付け工事を行うことも可能です。
エアコンの取り付け工事は時間指定が難しいため工事日は時間の余裕を持とう
朝1番の予約でもない限り、エアコンの取り付け工事はピンポイントに何時と予約ができず、当日や前日に「○○時にお伺いします」と業者から連絡が来るケースが多いです。
エアコンの取り付け工事の予定日はなるべく1日空けておき、予定が後ろ倒しになっても問題ないようにしましょう。
エアコンの取り付け工事をスムーズに行う5つのコツ
エアコンの取り付け工事をスムーズに進めるためには以下5つのポイントをチェックしてください。
① 時間に余裕がある日を工事日に指定する
エアコンの取り付け工事そのものは2時間ほどで終わるケースが多いですが、道具の準備や下見などを含めると3時間以上かかるとみてよいでしょう。
ほかの予定がない日や、最低でも半日空けられる日程を工事日に指定しましょう。
万が一依頼後に予定が入ってしまった場合は、予定が変わり次第施工業者に連絡をしましょう。
早めに連絡をすることで日程変更をしてもらえます。
② 朝1番や午前中の予約を取る
朝1番や午前中の早い時間の予約であれば、前にほかのお客さんの予定が入っていないため指定した時間から作業を開始してもらえます。
午後や夕方に予約をすると、前の依頼者の工事が長引いた場合に着工がどんどん後ろ倒しになってしまいます。
ただし朝1番や午前中の予約は人気が高いので、料金がやや高くなる傾向がある点にご注意ください。
③ 緊急時以外は閑散期を狙って工事依頼を出す
エアコンが故障したなどの緊急時以外は、なるべく閑散期に取り付け工事を依頼しましょう。
取り付け工事依頼が少ない閑散期であれば依頼した翌日に取り付けてもらえることもあります。
万が一取り付け工事が数日後になったとしても、暑さ・寒さが落ち着いている時期であればエアコンが使えなくても健康面のリスクは低いです。
④ 訪問見積もりで現場確認をしてもらう
ベランダのない3階にエアコンを取り付ける場合や室内の天井が高く、大きな脚立が必要な場合など作業を行ううえでの懸念点があるのならば、手間に感じたとしても工事の前に現場を確認してもらうことをおすすめします。
現地確認をしたほうが良い例
- ベランダのない3階にエアコンを設置する
- 室外機を屋根の上など特殊な設置方法で置く
- 室内の屋根が高く、エアコンの設置位置も高い
- 室内が狭く作業スペースを確保しきれない
現地の様子を確認すれば業者も工事ができるか明確に判断できるため、工事の当日になって道具が足りないなどの理由から別日に再工事になるなどのトラブルを避けられます。
⑤ エアコンの設置場所周辺を片付けておき作業スペースを確保する
エアコンを取り付ける場所の近くが散らかっていると、取り付け作業の邪魔になり効率が下がります。
床に物を置かないのはもちろんのこと、設置予定位置周辺には棚やソファ、ベッドなどがないようにしましょう。
もし物を動かせない場合は汚れや傷がつかないよう、ビニール等で養生をしておきましょう。
エアコン取り付け工事で失敗しないためには業者選びが重要!

エアコンの取り付け工事をスムーズに行うには事前準備が重要です。
施工業者と十分なコミュニケーションをとって納得できる業者と契約をしましょう。
ミツモアでは条件の合う最大5件の事業者から見積もりを受け取れます。
事業者とのやり取りはチャットで行うため、情報の伝え忘れにも気づきやすく落ち着いてコミュニケーションがとれます。
