夏の暑さ対策に欠かせないエアコンですが、設置工事が難しい環境や大掛かりな工事を避けたい方におすすめなのが「窓用エアコン」です。
窓に簡単に取り付けできるため、賃貸住宅や工事制限のある建物でも導入しやすいのが特徴です。
「室外機が不要」「工事が比較的簡単」「取り外しや移設がしやすい」といったメリットがあり、一人暮らしの賃貸や部屋の端などサブの冷房機器を探している方にもぴったりです。
とはいえ、窓用エアコンの取り付けにも費用がかかるため、事前に相場や注意点を押さえておくことが大切です。
この記事では、窓用エアコンの取り付け費用相場や抑え方、失敗しないためのポイントを詳しく解説します。


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複数の業者を比較して、納得のいく取り付け工事を進めましょう。
窓用エアコンの取り付け工事の費用相場は8,000~12,000円
窓用エアコンの取り付け工事費用は、おおむね8,000~12,000円が相場です。
取り付け作業では主に以下の工程が行われます。
- 取り付け位置の確認と窓枠の調整
- 取り付け用金具の設置
- 本体の取り付けと固定
- 試運転・動作確認
通常は1~2時間ほどで完了し、比較的手軽に設置できるのが窓用エアコンの特徴です。
なお、窓の形状やエアコンの重量によっては追加料金が発生するケースもあるため、事前に見積もりを確認しておくと安心です。
窓用エアコンの本体価格・取り付け工事費込みで6万円~が目安
窓用エアコンは、本体価格と取り付け工事費を合わせておよそ6万円~が目安です。
新品本体の価格相場は以下の通りです。
- 冷房専用モデル:50,000円~80,000円
- 冷暖房兼用モデル:80,000円~100,000円
上記に加え、取り付け工事費が8,000~12,000円程度かかります。
業者によっては本体購入から取り付け工事まで一貫して依頼できる場合があり、その分割安になるケースもあります。
購入時は、セット販売やキャンペーン情報もチェックするとコストを抑えやすいでしょう。
窓用エアコンの取り付け費用を抑える方法
窓用エアコンの取り付け費用を少しでも抑えるために、次の方法を活用しましょう。
- 窓用エアコンの取り付け費用が安い業者に相見積もりを取る
- 窓用エアコンを購入した業者・販売店に取り付けまで依頼する
- エアコン取り付け業者の繁忙期を避けて依頼する
- エアコンの購入・取り付け工事に適用できる補助金を申請する
それぞれの方法について順番に解説します。
窓用エアコンの取り付け費用が安い業者に相見積もりを取る
窓用エアコンの取り付け費用を抑えるには、安い業者を探して相見積もりを取るのが効果的です。
複数の業者を比較することで、条件や料金の違いが明確になり、より納得できる業者を選べます。
選ぶ際にチェックすべきポイントは以下の通りです。
- 取り付け実績や口コミの評価
- 出張費や追加料金の有無
- 工事保証の有無
- 日程調整の柔軟性
特に口コミや保証内容は、料金だけではわからない信頼性の判断材料になります。
窓用エアコンの取り付け業者を探すなら、無料で相見積もりができるミツモアで検討してみてください。
窓用エアコンを購入した業者・販売店に取り付けまで依頼する
窓用エアコンの取り付け費用を抑える方法として、購入先の業者や販売店に取り付けまで一貫して依頼する方法もあります。
まとめて依頼することで、取り付け費用が割引になるケースもあり、別途業者を手配する手間も省けます。
家電量販店やネット通販サイトでは、セット料金が用意されていることもあるため、購入前に確認しておくとよいでしょう。
エアコン取り付け業者の繁忙期を避けて依頼する
エアコン取り付けの繁忙期である6月〜8月は、費用が高騰しやすく、予約も取りづらくなります。
一方で、春(3〜5月)や秋(9〜11月)は依頼が落ち着くため、料金も比較的安くなる傾向があります。
急ぎでない場合は、こうしたオフシーズンを狙って依頼することで、工事費用を節約しやすくなります。
エアコンの購入・取り付け工事に適用できる補助金を申請する
自治体によっては、省エネ機器導入を支援するために、エアコン購入や取り付け費用に補助金を出している場合があります。
補助制度名 | 対象地域 | 補助対象 | 補助金額 | 主な条件 |
子育てグリーン住宅支援事業 | 全国 | 空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置(リフォーム) | 19,000円~26,000円/台 | 登録事業者による施工、他のリフォーム工事と同時実施 |
新東京ゼロエミポイント | 東京都 | 省エネ性能の高いエアコンへの買い替え | 購入時に値引き対応 | 都内在住者、対象製品の購入 |
省エネ家電買換促進助成(田川市) | 福岡県田川市 | 冷房能力2.8kW以上の新品エアコンの購入・設置 | 購入費の1/3、上限3万円 | 市内店舗での購入・設置、市税の滞納がないこと |
省エネエアコン普及促進補助金(狭山市) | 埼玉県狭山市 | 省エネ性能の高いエアコンの導入 | 購入費の1/2、上限4万円 | 市内店舗での購入・設置、市税の滞納がないこと |
省エネ家電導入促進事業補助金(日立市) | 茨城県日立市 | 省エネ性能の高いエアコンの導入 | 購入費の全額、上限3万円 | 省エネ達成率87%以上の新品機器の購入・設置 |
他にも、東京都では「家庭における省エネ機器導入促進事業」の一環で、高効率エアコン購入に対して最大50,000円の補助金が支給される制度があります(※窓用エアコンも対象機種であれば可能)。
補助金を利用すれば、実質的な費用負担を大きく軽減できます。
詳しい補助金については別の記事でも解説していますので、実際に補助金が使えるかどうか気になる方は、ぜひ参考にしてください。
具体的な窓用エアコンの取り付け費用をシミュレーション
窓用エアコンの取り付け費用は、条件によって変動します。
ケース別に見ると以下の通りです。
ケース | 内容 | 工事費の目安 |
標準設置 | 一般的な窓枠、特別な調整なし | 約9,000円 |
窓枠調整あり | 金具の微調整や延長部品あり | 約12,000円 |
高所作業あり | 高層階などで安全対策が必要 | 約18,000円 |
たとえば、一般的な窓枠への取り付けであれば、工事費8,000~12,000円程度が相場ですが、特殊な窓枠の場合は追加料金がかかることもあります。
取り付け環境やオプション作業によってトータル金額が変わるため、事前にシミュレーションして予算を把握しておきましょう。
※ 上記は2024年1月~2025年1月のデータを基にした費用の相場です。
※ 実際の費用は機種や施工条件によって変動します。
※ 正確な見積もりは専門業者にご相談ください。
窓用エアコンの取り付け事例|費用感とともに紹介
実際に行われた窓用エアコン取り付け工事の事例を紹介します。
具体的な費用感をつかむ参考にしてください。
取り付け工事の種類 | 内容 | 費用 | 補足説明 |
標準的な取り付け工事 | 窓用エアコン取り付け(一般的な窓枠) | 約9,000円 | シンプルな設置で、追加工事なしの場合は1万円以内に収まることが多い |
窓枠サイズ調整ありの取り付け工事 | 取り付け金具の微調整・延長部品取り付け | 約12,500円 | 窓枠に合わせた加工が必要な場合、1万円を超えることもある |
高層マンションでの取り付け工事 | 高所作業あり・安全対策費含む | 約18,000円 | 高所作業による安全対策費の追加で、通常より高めの費用となる |
窓の形状や設置場所の条件次第で、取り付け費用に幅が出ることを押さえておきましょう。
ミツモアで実施されたエアコン取り付けの事例は以下の通りです。
窓用エアコンの取り付け費用が高くなるのはどんなとき?
取り付け費用が通常より高くなるケースをまとめました。
事前に把握しておくと、追加料金を避けやすくなります。
- コンセントの延長・増設が必要な場合
- ブレーカーの交換工事が必要な場合
- 窓枠の加工が必要な場合
- 古いエアコンの取り外し・撤去・処分が必要な場合
- 遠方への出張が必要な場合
順番に見ていきましょう。
コンセントの延長・増設が必要な場合
窓用エアコンは一般的な家庭用コンセント(100V)で動きますが、消費電力が600W前後と大きいため、安全面から延長コードやたこ足配線は厳禁です。
適切な位置にコンセントがない場合は、電気工事士によるコンセントの延長・増設が必要になります。
追加費用の目安は5,000~15,000円程度です。
特に古い住宅ではコンセント不足が起きやすいので、事前に確認しておきましょう。
ブレーカーの交換工事が必要な場合
窓用エアコンは比較的電力を多く消費するため、契約しているアンペア数が小さい場合は、ブレーカーが頻繁に落ちるリスクがあります。
この場合、ブレーカーの交換や契約アンペア数の変更工事が必要になることがあります。
ブレーカー交換費用はおおよそ20,000~40,000円が目安です。
頻繁なブレーカー落ちを防ぐためにも、電力使用量と契約内容をあらかじめチェックしておきましょう。
窓枠の加工が必要な場合
取り付け予定の窓枠がエアコンの標準サイズに合わない場合、窓枠の加工や専用の取り付け枠を使った工事が必要になります。
たとえば、窓枠が小さすぎたり、特殊な形状をしている場合などが該当します。
加工費用は内容によりますが、10,000円~20,000円程度が目安です。
場合によっては別途オーダー部品が必要になるケースもあるため、設置予定の窓サイズを正確に測定しておきましょう。
古いエアコンの取り外し・撤去・処分が必要な場合
新たに窓用エアコンを取り付ける際、古いエアコンの取り外しや処分が必要になる場合があります。
この作業には追加費用が発生し、目安として3,000~4,000円程度です(取り外し・運搬・処分費込み)。
取り付け工事を依頼する際には、古いエアコンの有無を事前に伝えておくとスムーズです。
【参考】
遠方への出張が必要な場合
依頼先業者のサービス範囲外(遠方)に住んでいる場合、別途出張費がかかることがあります。
出張料金は2,000~5,000円程度が一般的ですが、業者によっては取り付け費用に含まれている場合もあります。
出張料金の有無や金額は、見積もり時に必ず確認しておきましょう。
窓用エアコンの取り付けに際して費用に関わる注意点を紹介
窓用エアコンの取り付け費用に影響する注意点を事前に押さえておきましょう。
- 自宅の窓のサイズ・形状によっては窓用エアコンを取り付けられない
- 賃貸の場合は原状復帰ができたとしても大家・管理者の許可が必要
自宅の窓のサイズ・形状によっては窓用エアコンを取り付けられない
窓用エアコンはどの窓にも取り付けられるわけではありません。
取り付けできない代表的なケースは以下の通りです。
- 幅が狭すぎる(45cm未満など)
- 幅が広すぎる(90cm超など)
- 高さが極端に低い・高い
- 丸窓や引き違いでない窓
- 窓枠に段差・装飾が多い
一般的な取り付け可能サイズは「高さ80cm~140cm程度・幅45cm~85cm程度」なので、事前に窓寸法を確認しておきましょう。
特殊な窓の場合は、追加工事が必要になるか、設置できない可能性もあります。
賃貸の場合は原状復帰ができたとしても大家・管理者の許可が必要
賃貸物件に窓用エアコンを取り付ける際は、原状復帰できる仕様でも必ず大家または管理会社の許可を取る必要があります。
設置・取り外しの際に窓枠や建具へ影響を与えるリスクがあるため、無断設置はトラブルのもとです。
場合によっては、取り付け・撤去費用の一部をオーナー側が負担してくれるケースもあります。
トラブルを避けるためにも、事前相談を徹底しましょう。
窓用エアコンは自分で取り付けできる?失敗したらどうなるかも紹介
窓用エアコンの取り付けは、基本的に資格不要で誰でも作業できます。
多くの製品には、取り付け用の窓枠、パッキン、ネジ類が同梱されており、ドライバー程度の工具で設置可能です。
ただし、本体重量が10kg以上あるため、2人以上での作業が推奨されます。
設置時は以下を必ず確認しましょう。
- 窓枠を傷めずに原状復帰できるか
- 設置後、窓がきちんと閉まるか(防犯・防虫・防音対策)
失敗した場合、退去時に高額な原状復帰費用を請求されたり、防音性や防犯性が低下して生活環境が悪化するリスクもあります。
不安があれば専門業者への依頼を検討しましょう。
まとめ ミツモアで窓用エアコンの取り付け業者を比較して費用を安く抑えよう
窓用エアコンは比較的手軽に設置できる冷房機器ですが、取り付け費用は環境によって大きく変わります。
特に、窓サイズや電源環境、賃貸での取り扱いなどには注意が必要です。
少しでも費用を抑えたい方は、複数の業者から相見積もりを取るのが賢い選択です。
ミツモアなら、無料で窓用エアコン取り付け業者の一括見積もりができ、条件に合った最適な業者を簡単に比較できます。
ぜひ活用して、納得できる取り付けを実現しましょう。