BSを視聴するのに必要なものは?
BSを視聴するには、「パラボラアンテナ」と「BS放送用のアンテナケーブル」「チューナー」の3つが必要です。マンションやアパートに住んでいて、外にアンテナが設置できない場合は、室内にアンテナを設置することでBS視聴が可能です。
BSは無料で視聴できる?
多くのBS放送は無料で見ることができますが、WOWOWやスカパーといったチャンネルを見るには追加料金がかかります。有料チャンネルを視聴するか迷っている方は、一定期間無料で視聴できるお試し期間を活用するのがおすすめです。
BSを視聴するために必要な3つのもの
BS放送を見られるようにするには、準備すべきアイテムが3つあります。どんなものが必要なのでしょうか?
【1つ目】電波を受信するパラボラアンテナ
BS放送を見るためには「パラボラアンテナ」と呼ばれる専用アンテナが必要です。アンテナは、番組情報を含む電波信号を受信する役割があります。
日本各地で見られる丸皿に似た形のパラボラアンテナは、すべて同じ南西方向を向いています。
BS放送の電波信号は宇宙空間にある人工衛星から発信されており、山間部であっても安定的に電波を受信することが可能です。
パラボラアンテナはおおよそ6,000円と比較的手に入れやすい値段です。
【2つ目】BS放送用のアンテナケーブル
アンテナを設置し電波信号を受信しても、そのままではテレビは映りません。専用のケーブルでアンテナとテレビをつながなければ、番組の映像や音声がテレビには届かないのです。
アンテナケーブルを選ぶ際の注意点は以下の通りです。
- 「BS放送専用」と表記されているものを選ぶ。品番にアルファベットの「S」が付いていれば視聴可能
- ケーブルの接続部分の形は、抜けにくさ&接続のしやすさで選ぶ
- ケーブルの接続部分の太さは、配線の引きやすさで選ぶ
アンテナケーブルは地デジとBS対応型を購入することをおすすめします。値段はおおよそ1,000円です。
【3つ目】映像を抽出するチューナー
パラボラアンテナが番組情報を受信しても、映像や音声を抽出するためのチューナーがないとBS放送は見られません。チューナーが内蔵されているテレビとされていないテレビの2パターンを説明します。
テレビに「BS DIGITAL」というロゴマークが付いていれば、BS放送のチューナーが内臓されている証です。差し込む「B-CASカード」は赤色をしていて、アンテナ入力端子が2つあります。配線を減らすことができるため、その分部屋がすっきりします。
BS放送専用のチューナーを用意し、既存のテレビにつなげてもBS放送の視聴は可能です。BSに対応したテレビは高画質な映像を楽しむことができます。
より快適な視聴環境を求める方は、テレビを買い替えることをおすすめします。値段はおおよそ7,000円~です。
マンション・アパートで視聴する場合
一軒家とは異なり、マンションやアパートに住んでいる方は、物件の状況によってアンテナの設置方法が変わってきます。ここでは、状況別にアンテナの設置についてご説明します。
アンテナがすでに設置されている場合
アンテナがすでに設置されている物件の場合、テレビとアンテナケーブル、チューナーを準備すればすぐにBS放送を視聴できます。
もし古い物件でアンテナが設置されていても受信の調子が良くない場合は、大家さんに相談しましょう。新しくアンテナを設置してもらえることがあります。
ケーブル・光回線が引かれている場合
あらかじめケーブルや光回線に対応している物件であれば、回線を引く工事は必要なく、回線会社と契約を結ぶだけで視聴できます。
チューナーを持っていない場合、もしくは物件にチューナーが設置されていない場合は、自分で購入しましょう。
自分でアンテナ設置を手配しないといけない場合
住む家にアンテナがなく、自分でアンテナ設置を手配する必要がある方は、注意すべき点が2つあります。
アンテナを室内に設置する場合は問題ありませんが、屋外に取り付ける場合は外観の問題からアンテナ設置を禁止している大家さんもいます。
屋外のアンテナが許可されていても、共用部分のベランダには設置が認められていないことが多いです。なぜなら避難経路である共用部分のベランダにアンテナを設置すると、災害時に通路を遮ることになるからです。
アンテナ設置業者を選ぶポイントはこちらの記事で知ることができます。
アンテナが設置できない場合の視聴方法
集合住宅に住んでいる方は、大家や管理会社の許可を得ないとアンテナを設置できません。ここでは、アンテナが設置できない方でもBS放送を視聴できる方法を紹介します。
室内にアンテナを設置する
室内にもアンテナを設置することができます。屋外に設置するよりも作業が簡単です。
しかし室内アンテナは受信強度が弱く、厚手のカーテンや二重窓でも電波の障害物となります。十分に受信できる環境を整えてから室内アンテナを購入してください。
こちらの記事ではBS・CSアンテナを室内設置する詳しいメリット・デメリット、設置方法を紹介しています。
ケーブルテレビに加入する
自宅環境の事情からアンテナが設置できない場合は、ケーブルテレビへ加入するのも1つの方法です。ケーブルテレビは運営会社とつながったケーブルを利用して、地デジもBS放送も見られます。
ケーブルテレビ会社と契約をしたら、専用の回線を自宅へ引く工事が必要です。BSアンテナはアンテナ本体と技術料込みで、30,000円程度の設置費がかかりますが、ケーブルテレビはその半分程度の費用で設置が可能です。
光回線テレビサービスを利用する
BS放送を見るためのアンテナを設置できない場合は、光回線テレビサービスを利用するのもよいでしょう。インターネット接続サービスを提供する運営元と自宅の間をつなぎ、光回線を通じてテレビに番組情報を送ることで視聴できます。
光回線テレビサービスを利用する主なメリットは以下の2つです。
- インターネット環境の整備と同時にBS放送も見られる
- 主要な携帯電話会社も光回線のサービスを提供しており、スマートフォンと合わせて契約すれば割引サービスが受けられる
スマホでBSを視聴する
ワンセグやフルセグ機能のある一部のスマートフォンでは、地上波デジタル放送を気軽に視聴できます。加えてチューナーやアプリを活用すればBS放送も見られるのです。
「WOWOW」はインターネット配信のサービスも行っていて、どこでも番組視聴が楽しめます。その他の放送局に関しては、インターネットにつなぐチューナー、専用のアプリを利用して、スマートフォンと接続すれば視聴が可能です。
最近話題の「TVer」というアプリなら、BS放送はもちろん、地上デジタル放送の見逃した番組を視聴することができます。BS日テレ(日テレ141, 142)やBSプレミアムなど自分が見たい番組だけをいつでも視聴できるのが嬉しいポイントです。
パソコンでBSを視聴する
BS放送はパソコンでも視聴することができます。用意するものは以下の3つです。
- パソコン対応のチューナー
- アンテナケーブル
- B-CASカード
チューナーは、アンテナで受信した映像をテレビに出力するものですが、パソコンでテレビを見る場合は、パソコン対応のチューナー以外は視聴できないので注意してください。
アンテナケーブルは、アンテナ端子と呼ばれる部分に接続します。B-CASカードは、放送局が暗号化にした映像を自宅で見ることができるようにするカードです。放送局が番組の著作権を守るために暗号化しています。
視聴方法別のメリット、デメリット
BS放送を視聴する上で、アンテナを設置する場合と回線やケーブルを利用する場合ではどんな違いがあるのでしょうか?視聴方法によって生まれるメリットとデメリットを見てみましょう。
アンテナで視聴する場合
専用のアンテナからBS放送を視聴するメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット |
- 寿命が長い(約10年以上)
- 長期的に見たコスパがよい
- 業者に設置工事を依頼するだけで視聴できる
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デメリット |
- 雨風の影響を受けやすい
- 飛来物によって故障する可能性
- 屋根に設置する場合、外観を損なう
|
専用のアンテナからBS放送を視聴する場合、アンテナ設置工事に費用はかかるものの、一度設置すれば利用料を払う必要がありません。アンテナはとてもコストパフォーマンスが良いのです。
アンテナ以外で視聴する場合
ケーブルテレビや光回線でBS放送を視聴するメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット |
- 家の外観を損なわない
- 悪天候や周辺の環境に左右されない
- 地デジやBS以外の専門性の高い番組も楽しめる
- インターネットや通話サービスもまとめて利用できる
|
デメリット |
- 月額払いが生じる
- 長期的に見たコスパが悪い
- 契約会社によって金額が異なるため、各料金プランを確認する必要がある
|
多くのBS放送は無料だが、一部は有料契約が必要
ほとんどの場合、アンテナを設置し、BSチューナーとテレビをつなげばBSチャンネルは無料で視聴可能です。しかし中には視聴するのに料金がかかるチャンネルもあります。有料契約が必要な放送の特徴を見てみましょう。
こちらの記事では、無料で視聴できるBS放送と有料のBS/CS放送が表になっています。
スカパー!
「スカパー!」は約80チャンネルを備え、スポーツや映画、海外ドラマなど多ジャンルの番組を放送しています。しかしBSアンテナだけではすべての番組は見られません。
スカパー!の全チャンネルを視聴するには、もう1つの衛星放送であるCSに対応するアンテナが必要です。今設置しているアンテナがCSチャンネルも見られるかどうかは、「CS161」のQVCチャンネルが映るか否かで判断できます。
BS放送しか映らない場合は、公共放送や民放各社のBS放送やスカパー!のBS放送の一部が視聴可能です。より番組数を増やしたい場合は、スカパー!のアンテナサポートを申し込むとよいでしょう。
スカパーの視聴料金は、基本料(428円/月)+契約チャンネル料 になります。スカパーを契約するか迷っている方は、2週間無料で視聴できる「お試し体験」をおすすめします。
WOWOW
自宅にインターネット環境とBS放送を視聴できる環境が整っていれば、すぐに契約できるWOWOWがおすすめです。特徴や気になる費用のこと、どんな人におすすめなのかを表でまとめました。
特徴 |
- チャンネル数が豊富
- 見たい番組を録画できる
- 加入の仕方が手軽(最短15分)
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費用面 |
- 加入初月は視聴料がかからない
- 無料でWOWOWが見られるオンデマンドサービスも利用できる
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こんな人におすすめ |
- スポーツ中継やライブ映像の配信を見たい人
- 臨場感のある番組を家で楽しみたい人
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NHKも契約が必要
契約していなくてもテレビがあれば、私たちはNHKのBSプレミアムやBS1を無料で視聴することができます。しかし、NHKは視聴者からの受信料で運営が支えられているため、番組を見られる場合でも契約をしなければなりません。
契約をしない限り、NHKのBS番組を視聴している間は画面に契約案内のメッセージが出続けます。
アンテナの設置はプロに任せよう
BS専用のアンテナは家電量販店やネットショップで購入でき、自力で設置することも可能です。しかし設置はプロに任せた方が安心です。アンテナ設置に関する注意点を見てみましょう。
個人での設置をおすすめしない理由
BSアンテナを個人で設置しない方がよい理由は2つあります。
【その①】アンテナの設置は高所で行うから
- 屋根やベランダで作業をするため、命の危険が伴う
- アンテナ設置だけでなく配線作業もあり、慣れていないと時間がかかる
【その②】アンテナを正確な向きで設置する必要があるから
- 衛星放送は電波を発信する人工衛星の方角にぴったり合っていないと映像が映らない
場所によって設置費用が変わる
アンテナを設置する場所によって、かかる費用が変わります。ベランダの格子に取り付けるのが一番低コストです。ベランダのコンクリート壁面に取り付ける場合には、設置のために壁面に穴を開ける作業が必要なため、費用が上がります。
ベランダではアンテナが南西に向けられない場合は屋根に設置しますが、工事費には高所作業費も加わるため料金が高いです。以下の表は場所ごとの作業相場です。
設置場所 |
工事費 |
本体代+工事費 |
ベランダ |
格子 |
7,000〜10,000円 |
15,000円~ |
コンクリート壁面 |
10,000〜18,000円 |
18,000〜25,000円 |
屋根 |
13,000〜20,000円 |
20,000〜30,000円 |
あくまで表示価格は目安であり、依頼する業者によって費用は変わるため、事前に見積もりを取っておくと安心です。
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