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テレビにE201と表示される原因とは?対処法を解説

最終更新日: 2024年06月28日

テレビの画面に突然「E201」というエラーコードが表示され、映像が映らなくなったり、映りが悪くなったりしたことはありませんか?

「E201」は主に電波がうまく受信できていないときに表示されるエラーです。

この記事では、電波が受信できないときの具体的な原因と、受信強度を上げるための対処法を解説します。

テレビにE201と表示されるのはどんなとき?

テレビ

E201とテレビ画面に表示されるときは、テレビ周りにどんなトラブルが発生しているのでしょうか?

このエラーコードがあらわす意味を解説します。

E201はアンテナの受信強度が低下している合図

電波の受信強度(アンテナレベル)が下がり、映像を安定して受信できないときに表示されるエラーコードが「E201」です。

アンテナレベルが低下する原因はさまざまで、屋外のアンテナ本体に問題があることもあれば、室内の配線が接続不良を起こしていることもあります。

また、悪天候の影響で低画質な降雨対応放送に切り替わったときにも、E201が表示されることがあります。

アンテナレベルを調べる方法

アンテナレベルはテレビのメニュー画面から確かめることができます。

メーカーによって、数値の確認手順や安定して視聴できる数値の目安が異なるので、お使いのテレビの取扱説明書やメーカーのサポートページを確認しましょう。

ここではSHARPのAQUOSを例にアンテナレベルの確認手順を紹介します。AQUOSの場合、数値が60未満だとアンテナレベルが安定した視聴に満たないことを示しています。

SHARP/AQUOS(アクオス)

  1. リモコンのホームボタンを押し、ホームメニュー画面を開く
  2. [設定]のうち「テレビ放送設定」を選択する
  3. 「アンテナ設定」を選択する
  4. [電波・受信強度の表示]を確認する

参考:受信強度(アンテナレベル)を確認する方法 |SHARP

他の主要メーカーの手順や、アンテナレベルの数値目安については、以下の記事も参考にしてみてください。

関連記事:アンテナレベルが低い原因は?テレビの映りが悪いときの対処法|ミツモア

E201エラーが起きる5つの原因とは?

アンテナ

E201が電波の受信強度不足であることは分かりましたが、電波がうまく受信できなくなってしまうのにはどんな原因があるのでしょうか。

考えられる原因を解説します。

①アンテナケーブルの配線の不具合

アンテナが問題なく電波を受信していても、テレビに届くまでに問題が発生している場合はE201が表示されることがあります。アンテナ端子からテレビをつなぐケーブルの配線状況に原因があるかもしれないので確認してみましょう。

  • 端子や機器とケーブルの接続がゆるんでいないか
  • ケーブルの表面や内部の軸が劣化・損傷していないか

アンテナケーブルは「同軸ケーブル」という、軸である銅線を中心に複数の素材が層になったものですが、ケーブル内部のどこかが破損してしまうとうまく電気信号をテレビまで伝えることができません。

ケーブルをきつく束ねていたり、壁際で無理に折れ曲がるような配線をしていたりすると、ケーブルが劣化しやすいので注意が必要です。

関連記事:同軸ケーブルの種類ごとの違いは?用途と環境に合ったものを選ぼう|ミツモア

②アンテナ本体の故障、向きのずれ

電波塔や人工衛星からの電波を受信するアンテナ自体が故障・劣化していた場合、うまく電波を受信できません。

また、テレビのアンテナは指向性が強く、一定方向からの電波のみを受信するつくりになっています。そのため強風などの外的要因でアンテナの向きが少しでもずれてしまうと、それまで問題なく受信できていた電波が突然受信できなくなるということもあり得ます。

③大雨や大雪、落雷などの悪天候の影響

悪天候のときは各家庭に届く電波が弱まることがあります。

特に衛星から届くBS/CS放送の電波は、雨や雪に吸収されたり反射したりしやすい性質を持っており、天気が悪い日には映らなくなってしまうケースもよく見られます。

こうした状況であれば、天候が回復するまで待つしかありません。晴れてしまえば元通りテレビを視聴することができるはずです。

また、台風や地震、落雷といった自然災害の影響でアンテナが故障・不具合を起こしたり、アンテナの向きがずれてしまったりすることもあり得ます。

この場合は待っていても電波状況は回復しないため、アンテナの修理や調整が必要です。

④周辺地域の電波障害

自分の家だけでなく、近隣でもテレビが見られなくなっている場合は、周辺地域に電波障害が起こっていると考えられます。以下の事項に心当たりはないでしょうか。

  • 周辺に最近大きな建物が建設された
  • 近くに強い電波の発信源がある
  • 700MHz電波障害の影響を受ける地域である

700MHz電波障害とは、近年のスマートフォン普及に伴い使われるようになった「700MHz付近の電波帯」の電波が、テレビの電波に干渉してしまいテレビ視聴に影響を与える障害のことです。

電波障害は自力で解決できないため、地域の自治体やしかるべき団体に相談しましょう。

関連記事:テレビの電波障害はなぜ起こる?発生する原因と対処法について解説!|ミツモア
参考:テレビの「受信障害」対策がはじまっています|一般社団法人 700MHz利用推進協会

⑤レコーダーやHDDなど周辺機器の不具合

テレビの周辺機器を外してつなぎ直すと問題なく映像が映る場合は、機器の故障が原因かもしれません。

この場合はレコーダーや外付けHDDの修理・交換をする必要があります。

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E201エラーが起きた状況から原因を特定しよう

リビングのテレビ

地デジとBS/CSいずれか一方のアンテナレベルが低い

地デジ放送は映るのにBS/CS放送は映らない、またはその逆の場合は、片方のアンテナまたはアンテナケーブルに不具合が起きている可能性が高いです。

以下のような状況が発生していないか確認してみましょう。

  • 地デジ用アンテナ(八木式アンテナ、デザインアンテナなど)またはBS/CS用アンテナ(パラボラアンテナ)のどちらかに異常がある
  • 地デジまたはBS/CSのどちらかのアンテナケーブルに異常がある

解決するには、ケーブルの接続状況の改善、アンテナの調整や修理または交換が必要となるでしょう。

解決方法

ケーブルの抜けやゆるみを直す、交換する

アンテナの向きを調整する

特定のチャンネルが映らない

テレビ放送の電波は放送局ごとに発信されているため、同じ中継局から発信されていても、電波の強さはチャンネルごとにわずかな差があります。

通常の視聴にはほとんど問題がないですが、普段アンテナレベルがぎりぎりの状態でテレビを見ている場合は、ちょっとした原因で一部のチャンネルが映らなくなることもあり得ます。

解決方法

ブースターを設置する

アンテナの向きを調整する

天気の悪い日にテレビの映りが悪い

悪天候の日にテレビの映りが悪くなりE201エラーが表示される場合は、雨や雪の影響でアンテナに届く電波が弱まったことが原因の可能性が高いでしょう。

この場合は、天候が回復するまで待てば問題なくテレビを見られるようになります。

もし雨が降るたびにテレビの視聴に支障が出る場合、元々受信している電波が安定して視聴できるレベルぎりぎりの可能性がありますので、ブースターの設置を検討してみることもおすすめです。

解決方法

ブースターを設置する

引越してからテレビが視聴できない

引越し後、新居でテレビを配線したにもかかわらずうまく視聴できずE201エラーが出る場合は、ケーブルの配線に何かしらの問題がある可能性が高いです。

ケーブルのつなげ方が正しいかどうか、端子にプラグがきちんと差し込まれているかどうかなど、接続状況を確認してみましょう。

また、管轄の放送局が異なる地域に引っ越した場合は、チャンネル設定を再度行わないと各チャンネルの番組を見ることができませんのでご注意ください。

解決方法

チャンネル設定をやり直す

ケーブルの抜けやゆるみを直す、交換する

近隣で工事や中高層の建物の建設があった

家の近くで工事が始まってからテレビの映りが悪くなった、新しく建物ができてからE201エラーが頻繁に表示されるようになった・・・という場合は、障害物によって電波がうまく受信できなくなる電波障害が起こっていると考えられます。

この場合は自力で解決することが難しいため、住んでいる地域の自治体の建築指導課に相談し、電波状況を調査してもらいましょう。

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【難易度別】アンテナレベルを上げる6つの対処法

テレビ

ここからはアンテナレベルを上げる方法をご紹介します。

テレビや周辺機器の軽い不具合やエラーの場合、テレビを再起動したり、B-CASカードを入れ直したりといった簡単な方法で解決する可能性があります。すぐに実行できますので、原因がはっきりしなくてもまず試してみると良いでしょう。

【難易度★☆☆】テレビの再起動

最も簡単なのは、一度テレビの電源を落として再起動することです。以下の手順でやってみてください。

  1. 本体の電源を切る
  2. 電源プラグをコンセントから抜いて2分ほど置き、放電する
  3. 再び電源プラグを差し込み、テレビの電源を入れる

コンセントから電源プラグを抜いた状態でしばらく放置すると、テレビ本体の内部に残った電気が放電されるとともに、不要なデータやエラー情報がリセットされ、正しく動くようになる場合があります。

軽いエラーであればこれだけでE201エラーが解消するかもしれません。

【難易度★☆☆】B-CASカードを入れ直す

テレビ背面やレコーダーに入れているB-CASカードを一度抜き、ICチップ部分を乾いた布できれいにふいてからもう一度差し込んでみてください。

B-CASカードは暗号化された情報を映像に変換するためのカードで、うまく差さっていなかったり、ICチップ部分が汚れていたりすると、うまく映像が見られなくなる可能性があります。

ただし、むやみに抜き差ししたり、ICチップを触ったりすると逆にカードを悪くしてしまうので、B-CASカードの接続不良が疑われるとき以外はあまり触らないようにしましょう。

関連記事:B-CASカードのエラー!原因と解決策をエラーコード別に紹介|ミツモア

【難易度★☆☆】チャンネル設定をやり直す

現在の地上デジタル放送では、チャンネル番号と飛んでいる電波の組み合わせが地域によって異なります。

管轄の放送局が異なる地域に引っ越した場合や、お住まいの地域で新しい放送局の開設があった場合は、改めてチャンネル設定を行わなくてはなりません。

メーカーによって方法は異なりますが、たいていは設定画面からチャンネル設定の画面を開き、地域設定やスキャンをする手順となります。詳しくはお使いのテレビの取扱説明書を確認しましょう。

SHARPのAQUOSの設定手順を例に挙げます。

地域設定

  1. メニューボタンを押してメニュー画面を表示する
  2. [本体設定]→[地域設定]を選択する
  3. お住まいの地方、都道府県を順番に選択する
  4. 郵便番号を入力する
チャンネル設定

  1. リモコンで地上デジタル放送を選択する
  2. メニューボタンを押してメニュー画面を表示する
  3. [本体設定]→[チャンネル設定]を選択する
  4. [地上デジタル]→[自動]をえらび、チャンネルサーチを実行する
  5. サーチ範囲を選ぶ(通常は[UHF]を選択)

【難易度★★☆】ケーブルの抜けやゆるみを直す、交換する

アンテナ端子からテレビまでのケーブル接続状況を確認し、異常がある場合は直す必要があります。

以下の状況に当てはまる場合は、それぞれの対処法を試してみましょう。

  • 地デジ放送のアンテナケーブルがBS/CS放送用の端子につながっている→正しい端子につなぎ直す
  • ケーブルの接続が抜けたりゆるんだりしている部分がある→しっかり正しい位置につなぎ直す
  • ケーブル自体が劣化して表面に亀裂が入っている、芯線が折れ曲がるなど内側が破損している→新しいケーブルに交換
  • アンテナからテレビまでの接続距離(ケーブル)が長い→短く太いケーブルに交換

【難易度★★☆】ブースターを設置する

元々電波の弱い地域に住んでいる場合は、ブースター(増幅器)の設置を検討してみましょう。

ブースターとはアンテナが受信した電波を増幅する機器のことで、安定した視聴に必要なレベルまで電波強度を上げてくれます。

ただし他に原因があってアンテナレベルが下がっている場合は、根本的な解決にならないため注意が必要です。

ブースターの選び方や取り付け方は、以下の記事を参考にしてみてください。

関連記事:テレビブースター(増幅器)とは?映りをよくする仕組みや必要性、選び方までまるっと解説|ミツモア

【難易度★★★】アンテナの向きを調整する

アンテナの向きがずれているせいで電波の受信ができない場合は、向きを調整すれば解決します。

ベランダなどの手が届く場所に設置されているデザインアンテナ(地デジ用)やパラボラアンテナ(BS/CS用)、部屋に置かれている室内アンテナであれば、中継局の方角を向くように自力で調整することも可能です。

また、アンテナの周辺に金属フェンスなどがあると電波受信を妨害することがあるため、周りに電波を妨げるものがないかも確認しましょう。

室内アンテナは屋外設置用のアンテナと比べて指向性が低く、向きはあまり受信強度に関係しないことが多いですが、元々の感度が弱いため、中継局から遠い地域ではうまく受信できない可能性があります。

家の中で置く場所を変えてみても解消されない場合は、屋外に取り付けるタイプへの変更を検討しましょう。

屋根の上に設置されているアンテナの場合、素人が屋根に登って動かすのは大変危険です。アンテナ工事業者に依頼して調整してもらいましょう。

アンテナ取り付けはいくらでプロに依頼できる?

アンテナの調整・修理にかかる費用と業者の選び方

E201エラーがアンテナの不具合に起因するものだった場合、アンテナの修理や交換、向きの調整をしなければなりません。

ただし屋外に設置されたアンテナを自力で動かしたり取り外したりするのは非常に難しいため、プロのアンテナ業者に依頼するのが安心です。

自分では原因がよく分からない・・・という場合も、プロに相談すれば原因を突き止めてもらえる可能性が高いです。

工事費用の相場

アンテナ工事の費用相場は大体以下の通りです。

修理や調整だけで済む場合は10,000円以下におさまることが多いですが、交換となった場合は取り外し・取り付け・本体料金の支払いが発生するため、合わせて50,000~100,000円程度かかることもあります。

工事の種類 費用相場
アンテナ修理/点検 4,000~10,000円
既存アンテナ処分 5,000~15,000円
ブースター設置 地デジのみ対応:15,000~25,000円
地デジ+BS対応:25,000~30,000円

交換して新しくアンテナを設置する場合の費用についてはこちらの記事も参考にしてみてください。

関連記事:テレビアンテナの設置費用はどれくらい?種類別の相場と業者の選び方|ミツモア

複数業者から見積もりを取って選ぼう

アンテナ業者はどこに頼んでも同じじゃないかと思うかもしれませんが、料金設定やアフターサポートなどは業者によって異なります。

できれば複数の業者から見積もりを取り、見積もりの内訳やサポート内容に納得できる相手を選びましょう。

マンション・アパートの場合は管理会社に連絡

マンションやアパートなどの集合住宅に住んでいて、自室の接続状況に異常がなさそうな場合は、共用部の設備に問題があるかもしれません。

集合住宅では共聴アンテナと呼ばれる1つのアンテナで受信した電波を各部屋に送信していたり、建物全体でケーブルテレビや光回線を契約したりしているパターンが多いです。

共聴アンテナの劣化や壁内のアンテナ配線の不具合は自力ではどうしようもないため、管理会社に相談してみましょう。

「E202」「E203」との違いは?

E202エラー

テレビのエラーコードは「E201」以外にも多くあり、その中でも代表的なものが「E202」「E203」です。

これらはどのような不具合が起こったときに表示されるコードなのでしょうか?

E202:電波がテレビまで届いていない

「E201」とよく似たエラーコードに「E202」があります。

E201が表示されるときは、安定した番組視聴ができるレベルではないものの、微弱な電波が届いている状態です。

一方でE202は電波がテレビに全く届いていないときに表示されます。以下のような要因で電波が届かずに映像・音声が受信できない状況であることが考えられます。

  • ケーブルの接続が断絶している
  • ケーブルの接続先を間違えている
  • 転居後にチャンネル設定をしていない
  • アンテナが故障している

E202が表示されたときの対処については以下の記事も参考にしてみてください。

関連記事:E202は電波受信に問題あり?自分でできる対処法とは|ミツモア

E203:チャンネルが放送を休止している

E203が表示されるときは、選択しているチャンネルが放送を休止していることをあらわします。

番組表やテレビ局の公式サイトなどで、その時間帯に放送が行われているチャンネルなのかを確認しましょう。中には深夜帯に放送を休止しているチャンネルもあります。

本来であれば放送しているはずなのに視聴できない場合は、アンテナレベルの低下やテレビの故障が原因となっている可能性も考えられます。

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