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BSとCSの違い!必要な設備やBS、CS環境を作る上での注意点も

最終更新日: 2024年06月28日

放送されているテレビには地デジの他に、衛星放送のBSとCSもあります。二つの衛星放送はどのように違うのでしょうか?BSとCSの違いや視聴に必要な設備、環境を作る際の注意点を解説します。アンテナ工事の費用相場もチェックしておきましょう。

BSとCSの違いは何?

青空とアンテナ

地上の放送局からの電波を受信する地上波デジタル放送と違い、BSとCSは人工衛星を利用した「衛星放送」だと知っている人は多いでしょう。

しかしBSとCSの違いを明確に把握している人は、あまりいないかもしれません。まずは2つの衛星放送それぞれの特徴を解説します。

放送に使われる衛星

BSは正式には「Broadcasting Satellite」といい、直訳した日本語では「放送衛星」となります。BS放送に使われているのは、最初から一般家庭でのテレビ放送を目的として作られた衛星です。

一方でCSは「Communications Satellite」の略で、日本語の「通信衛星」にあたります。開発された当初は通信を目的として、専門業者や一部の企業向けに作られた衛星です。

どちらも現在はテレビ放送に使われるようになっていますが、番組の傾向には本来の特色が残りました。BSには民放テレビ局が提供する番組が多く、CSには専門性の高い番組が多いという特徴があります。

有料契約が必要かどうか

BS放送には民放各社が放送している番組があり、基本のチャンネルを視聴するために特別な契約はいりません。無料で楽しめる点はメリットですが、地上波デジタル放送と同じく合間にCMが挟まれます。

ただし「NHK BS」「WOWOW」「スターチャンネル」などは有料の放送で、チャンネルごとに契約を結ばなければ視聴できません。

CS放送を視聴するには「スカパー!」への加入が必須です。全て有料放送となるため、どのチャンネルにもCMは流れません。

どちらも同じ設備で見られる

衛星が開発された当初、BSとCSの衛星は地球の1地点から見て違う角度にありました。しかし現在はCS放送の衛星もBS放送の衛星と同じ角度にあるため、110度から電波を受信できるアンテナがあればどちらも見られるようになっています。BSやCSの放送を見るために必要な基本の設備は、以下の5点です。

  • テレビ
  • B-CASカード
  • 110度CS対応BSアンテナ
  • BSデジタル・110度CSデジタル放送対応のアンテナケーブル

多くのテレビにはチューナーが内蔵されています。内蔵されていない場合、別途チューナーを用意しなければいけません。B-CASカードは地デジ対応のテレビに付属していますが、衛星放送を見るためには赤色のBS・CS・地上共用カードが必要です。

集合住宅の場合すでにアンテナが設置されている可能性もあるので、購入前に確認しておきましょう。

関連記事:BSの視聴に必要なものと方法を紹介!方法別のメリット・デメリット|ミツモア

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BS/CS環境を作るときの注意点

BSのアンテナ

BSやCSの視聴環境を作るときには、いくつかの注意点があります。基本的な設備は紹介した通りですが、一部の放送を見るには他の設備も整えなければなりません。

特にCSを全チャンネル見たい人や高画質でテレビを楽しみたい人は、必要なものを確認しておきましょう。

一部のCS放送には専用のアンテナが必要

CS放送の衛星には110度の他に「124度」「128度」に位置するものもあります。どちらも「スカパー!プレミアム」という有料放送の信号を発信している衛星です。スカパー!プレミアムでは、基本の契約だけだと見られない番組が放送されています。

CSの全てのチャンネルを見たい場合は、スカパーのプレミアムサービスに加入し、124度か128度対応のアンテナを別に用意しなければなりません。または値段は張りますがBSも110度以外のCSも、まとめて受信できるアンテナを設置します。

これから衛星放送の視聴環境を作るなら、見たいCS放送がどのサービスに入っているか調べておきましょう。

4K8K放送には対応している設備が必要

2018年12月からBS・110度CSで「新4K8K衛星放送」が本格的にスタートし、精細な映像で圧倒的な臨場感を楽しめるようになりました。

しかし4K・8Kに対応したテレビを持っていなければ、4K8K衛星放送は視聴できません。4k・8Kのチューナーを内蔵しているテレビを持っている場合、4K・8K対応のアンテナを設置して周辺機器・ケーブルも更新すれば全ての4K・8K放送が見られます。

4Kチューナーを内蔵していない「4K対応テレビ」の場合は、別途4K・8Kに対応したチューナーも必要です。

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BS/CSアンテナの設置はプロに依頼

青空とアンテナ

BSやCSを見るためには地デジアンテナの他に、衛星放送用のアンテナも必要です。設置するアンテナの種類が決まったら、業者に設置工事を依頼しましょう。プロに任せた方が無難な理由と、アンテナ工事の費用相場について解説します。

自力での作業をおすすめしない理由

特別な資格を所持していなければ、アンテナを設置できないという決まりはありません。しかし知識と経験の少ない人が作業すると、見過ごせないリスクが発生します。

自力でのアンテナ設置をおすすめしない第1の理由は、作業に伴う危険です。アンテナは屋根の上に置くのが基本であり高所での作業となるため、万が一落下すれば大ケガを負うこともあるでしょう。

自分が落ちなくてもアンテナや部品を落としてしまい、近隣の住民に迷惑をかけるかもしれません。

またアンテナの設置は作業手順が多い上に、複数台のテレビにつなぐ場合は配線も複雑です。十分な知識がないとテレビがうまく映らず、作業の手間と道具の費用が無駄になりかねません。

アンテナ設置の費用相場

業者に衛星放送のアンテナ工事を依頼した場合の相場は、4K・8K未対応の2Kアンテナであれば12,000~20,000円です。屋根よりもベランダに設置するケースの方が、足場代が必要ない分だけ安く済む傾向があります。

4K・8Kアンテナを設置する場合、工事費用の相場は15,000~25,000円です。ただしアンテナの種類や設置場所だけでなく、周辺機器の有無や住宅の状況によっても費用に差が出ることは頭に入れておきましょう。

業者を選ぶとき優先的にチェックしたいポイントは、「工事全体にかかる料金が明記されているか」です。一部料金だけを目立つように表示している業者には注意しましょう。

業者選びには一括で複数社から見積もりを取れる、ミツモアの利用が便利です。実際に利用した人の口コミが掲載されていて、優良な業者を見つけやすくなります。

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BSとCSの違いを知ってテレビを楽しもう

薄型テレビ

BS・CSはどちらも衛星放送で、BS放送の一部を除いて有料契約が必要です。地上派と同じように浅く広く楽しみたいときは、BS放送だけでも十分でしょう。

特定の分野に特化したチャンネルを見たいときは、専門チャンネルの多いCS放送の方が向いています。

視聴に必要な機器に大きな違いはありませんが、110度以外のCS放送や新4K8K衛星放送を見るには対応機器を準備しなければいけません。見たい番組をチェックしてから環境を整えて、家でのリラックスタイムを充実させましょう。

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