「無料のCRMツールで、きちんと顧客管理ができるのか」
「無料で使い続けて、セキュリティや安定運用は大丈夫なのか」
「8製品あると、自社にはどれが合うのかわからない」
無料で使えるCRM(顧客管理システム)は、8製品あります。この記事ではその8製品の無料プランを比較表にまとめ、無料プランで何ができて、何ができないのかを整理しました。さらに無料プラン以外の選択肢として、有料版の全機能を一定期間試せる無料トライアル対応の7製品と、番外編の3製品もあわせて紹介します。
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無料で利用できるCRMツール8選比較表
ここで紹介する8製品はすべて期間の定めなく無料で使い続けられるCRMツールです。無料プランには製品ごとに利用できる人数やデータ量の上限が設けられています。比較表では各製品の上限やサポート体制、日本語対応まで8つの軸でまとめました。
| サービス名 | 無料で使える人数 | 登録件数・データ容量 | 主な無料機能 | 無料サポートの中身 | 定着支援 | 日本語対応 | 有料プラン料金 |
| Bitrix24 | 無制限 | 5GB | リード・取引管理、チャット・ビデオ通話、タスク管理 | × | ヘルプデスク記事 | UI○ サポート× 法人× | Basic US$49/組織/月(税区分公式未記載) |
| Fullfree | 制限なし(共有時5台) | 3,000件/DB | CTI連携、エクセル互換計算式、帳票出力 | メール | Webマニュアル | UI○ サポート○ 法人○ | PRO 8,800円/PC(買い切り) |
| Zoho CRM | 3人まで | 5,000件/タブ、1GB | 見込み客・商談管理、標準レポート、モバイルアプリ | × | 動画、はじめてガイド | UI○ サポート× 法人○ | スタンダード 1,680円/ユーザー/月(税別) |
| Freshsales Suite | 3人まで | ― | かんばんビュー、Eメールテンプレート、内蔵電話・チャット | メール(24×5) | ナレッジベース | UI一部 サポート× 代理店○ | Growth $9/ユーザー/月(年払い、税区分公式未記載) |
| SONR | 3人まで | 100MB | ディスカッションボード、確認ボタン、共有カレンダー | メール | ガイド、マニュアル | UI○ サポート○ 法人○ | ライト 5,000円/月 |
| HubSpot CRM Suite | 2人まで | コンタクト1,000件 | コンタクト管理、取引パイプライン、レポートダッシュボード | コミュニティフォーラム | ガイド、アカデミー | UI○ サポート× 法人○ | Starter 1,800円/シート/月(税区分公式未記載) |
| Salesforce Free Suite | 2人まで | ― | リード・商談管理、メールマーケティング(月100通)、Slack連携 | Agentforceチャットボット(24/7) | オンボーディング、Trailhead | UI○ サポート× 法人○ | Starter Suite 3,000円/ユーザー/月(税区分公式未記載) |
| Ambassador Relations Tool | ― | 顧客1万人 | MA・シナリオ設定、RFM分析、NPS計測 | ― | ― | UI○ サポート― 法人○ | クラウド 2万9,480円/月 |
※「―」:公式Webサイトに記載なし
Bitrix24(Bitrix, Inc.)

Bitrix24は、CRMやタスク管理、チャット、ビデオ会議を一体化したビジネスソフトウェアです。無料プランでもユーザー数に上限がなく、GoogleドキュメントやOffice365との連携や専用モバイルアプリを備えています。
メール、チャット、スプレッドシートに連絡手段が分散すると、対応の抜け漏れや情報の二重管理を招きます。Bitrix24は顧客管理とチーム内のやりとりをひとつのツールに集約でき、無料プランの内蔵チャットと300人まで参加できるビデオ会議で、連絡手段の分散を解消できます。
見込み客の問い合わせから商談、成約までの進捗をボード形式で管理できるパイプライン機能は、無料プランでは1本です。複数の商材を並行して管理したい場合は有料プランが必要になります。全プラン共通で日本語サポートの窓口はなく、ヘルプデスクの記事も英語が中心です。チャット履歴の保存は30日間で、50日間ログインしないとアカウントが削除される可能性があります。
Fullfree(株式会社フリースタイル)

Fullfreeは、ユーザー登録不要でダウンロードできるWindows向けの無料データベースソフトです。エクセル互換の計算式やPDF・Excelでの帳票出力、データのエクスポートに対応しています。
電話が鳴るたびにExcelの顧客リストを手動で検索する手間は、CTI連携で解消できます。FullfreeのCTI連携では、着信と同時に登録済みの顧客情報が画面に表示され、通話しながら対応履歴を確認できます。
無料版では月100回までのCTI連携と約100種類の関数、1種類の出力テンプレートを利用でき、共有スペースでは5台までのPCから同時編集が可能です。拡張には8,800円で買い切りのPRO版が選択肢です。対応OSはWindowsのみで、macOSやスマートフォンでは使えません。
Zoho CRM(ゾーホージャパン株式会社)

Zoho CRMは、見込み客や連絡先、商談の管理を無料で利用できるCRMツールです。無料プランでもZoho SurveyやZoho Deskなど同社のサービスと連携でき、日本データセンターを利用できるためデータの保管先を国内に限定できます。
商談のフォローアップ忘れや、担当者が変わったときの引き継ぎ漏れは業務の停滞を招きます。Zoho CRMの「商談のステージが一定期間動いていなければ担当者に通知する」といったワークフロールールで定型業務を自動化できます。
このワークフロールールは1タブあたり10件まで設定でき、うち無料プランでは5つまで同時に有効化が可能です。モバイルアプリにも対応しているため、外出先から顧客情報の確認や更新ができます。GoogleカレンダーやSlackなど外部サービスとの連携やカスタムレポートは有料プランからの提供です。日本語サポートの窓口もスタンダードプラン以上のユーザーに限られています。
Freshsales Suite(OrangeOne株式会社)

Freshsales Suiteは、CRM、SFA、MA(マーケティングオートメーション)を統合したツールです。無料プランでは基本的な顧客管理にくわえ、かんばんビューで案件の進捗を視覚的に管理できます。
電話やメール、チャットでの問い合わせ履歴が担当者ごとにバラバラだと、同じお客様に何度も同じ説明をさせてしまいます。Freshsales Suiteは内蔵の電話機能やライブチャット、Eメールテンプレートを顧客情報と紐づけて一元管理でき、Slack連携で社内への情報共有もスムーズです。
外出先からはモバイルアプリでコンタクト情報の確認や活動記録ができます。セールスシーケンスやカスタムレポートは有料プランからの提供で、無料のレポートはテンプレートに限られます。Freddy AIによるリードスコアリングはProプラン以上の機能です。公式ヘルプセンターは英語が中心です。
SONR(株式会社エクスト)
SONRは、テーマごとのディスカッションボードで社内外の情報共有を整理できるコミュニケーション管理ツールです。無料プランでは3人まで利用でき、UIはすべて日本語表記です。
営業担当が持ち帰った商談メモや顧客からの要望が個人のノートに埋もれたままでは、チーム全体の判断材料になりません。SONRはテーマ別のディスカッションボードに情報を投稿でき、「確認ボタン」で誰が内容を把握したかをひと目で確認できます。
共有カレンダーでチームの予定も管理でき、モバイルアプリにも対応しているため外出先からの情報確認や投稿も可能です。ストレージは100MBで、広告が表示されます。4人以上での利用や広告非表示には月額5,000円の有料プランへの切り替えが必要です。サポート窓口はメールのみで、外部SaaSとの連携は公式Webサイトに記載がありません。
HubSpot CRM Suite(HubSpot Japan株式会社)

HubSpot CRM Suiteは、コンタクト管理やEメールマーケティング、フォーム作成を無料で利用できるCRMツールです。無料プランでも2,000種類以上のアプリと連携でき、GmailやGoogleカレンダーとの接続に対応しています。
WebサイトやSNSからの問い合わせを手作業でExcelに転記する運用は、対応の遅れや入力ミスにつながります。HubSpot CRM Suiteはフォームやチャットから届いた問い合わせが自動でコンタクト情報に紐づき、対応状況をダッシュボードで一覧できます。
HubSpotアカデミーの日本語学習コンテンツも無料で受講でき、操作に迷ったときの自学ツールとしても活用できます。無料プランではEメールやフォームにHubSpotのロゴが表示され、マーケティングEメールは月2,000件までです。サポートはコミュニティフォーラムに限られます。セールスオートメーションやカスタムレポートは有料プランからの提供です。
Salesforce Free Suite(株式会社セールスフォース・ジャパン)

Salesforce Free Suiteは、リードや商談の管理にくわえ、サービスケース管理やメールマーケティング(月100通)を無料で利用できるCRMスイートです。無料プランでもレコード要約やメール下書き作成のAI機能が使えます。
営業が受注した顧客の情報がサポート部門に引き継がれないと、問い合わせのたびにお客様がゼロから状況を説明することになります。Salesforce Free Suiteは商談管理とサービスケース管理を同じ画面で扱えるため、営業とサポートの情報を一元化できます。
Slack連携が組み込まれており、ガイド付きオンボーディングと公式学習プラットフォームTrailheadで段階的に操作を習得できます。営業フローの自動化や外部ツールとのAPI連携は有料プランからの対応です。サポートは公式サイト上のAgentforceチャットボット(年中無休)に限られ、Standard Success Planは有料プランからの提供です。60日間ログインしないとアカウントが停止される可能性があります。
Ambassador Relations Tool(株式会社コンファクトリー)

Ambassador Relations Toolは、CRMとMA(マーケティングオートメーション)の機能を無料で利用できるツールです。フリープランで顧客1万人まで管理でき、CSVでのインポート・エクスポートにも対応しています。
新規のお客様とリピーターに同じメルマガを送り続けると、どちらにも響かない中途半端な内容になりがちです。Ambassador Relations ToolのRFM分析(購買データによる顧客分類)を使えば、自動で顧客をセグメント分けし、対象ごとにシナリオにもとづくメール自動配信を設定できます。
NPS(顧客推奨度)の計測やアンケートの自動集計にも対応しており、有料プランとの機能差は小さめです。UIは完全日本語で、フリープランにも6カ月の最低利用期間があります。サポート体制の詳細は公式Webサイトに明記されていません。専用モバイルアプリは全プラン共通で提供されておらず、PCブラウザからの操作が前提です。
無料のCRMツールの選び方
8製品もあるとどれを選べばいいか迷います。サポート体制とデータの持ち出しやすさの観点から、自社に合う製品を絞り込むためのポイントを解説します。
無料サポートの手厚さで選ぶ
無料のCRMツールのサポート体制は、製品ごとに大きく異なります。たとえばHubSpot CRM Suiteの無料プランではコミュニティフォーラムのみ、Salesforce Free SuiteではAIチャットボットのみです。Zoho CRMやBitrix24の無料プランは担当者による日本語サポートの対象に含まれていません。一方、SONRやFullfreeはメールサポートに対応しています。
CRMツールは顧客データを扱うため、困ったときに頼れるサポートがあると安心です。導入前に無料プランで受けられるサポートの種類を確認し、あわせて公式のマニュアルや学習コンテンツの充実度もチェックしてみてください。
データの持ち出しやすさで選ぶ
無料のCRMツールには、利用できる人数や登録件数、ストレージ容量に製品ごとの上限が設けられています。
事業が成長し無料のCRMツールで限界になった場合、別の製品へ乗り換えることになりますが、大切なのは蓄積した顧客データを持ち出せるかどうかです。今回紹介した8製品のうち、Bitrix24、Zoho CRM、Freshsales Suite、HubSpot CRM Suite、Salesforce Free Suiteの5製品はCSVやXLS形式でのデータエクスポートに対応しています。
FullfreeとAmbassador Relations Toolもデータのエクスポート機能を備えています。SONRはコミュニケーションツールとしての位置づけのため、データエクスポートの仕様は公式Webサイトに記載がありません。選ぶ段階でエクスポートの手順も確認しておくと、将来の乗り換えがスムーズです。
無料のCRMツールはどこまで実用に耐えられるか
無料プランでも基本的な顧客管理は十分に始められます。自社の従業員数や顧客数にあわせて、どこまで実用に耐えられるかの目安を紹介します。
従業員2人から3人の企業であれば、HubSpot CRM Suiteは2人まで、Zoho CRMとFreshsales Suiteは3人まで利用できる無料プランが候補です。ユーザー数を気にせず使いたい場合はユーザー数無制限のBitrix24も選択肢に入ります。
顧客数が1,000件を超える規模では、HubSpot CRM Suiteの無料プラン(コンタクト1,000件)では不足する可能性があります。Zoho CRM(5,000件)やAmbassador Relations Tool(顧客1万人まで)が候補です。
顧客数が1万件を超える場合や5人以上で利用する場合は、無料プランの上限を超えるケースが多くなります。有料プランや無料トライアルで試してみる段階です。
無料プランで足りないときは無料トライアルで試す
無料プランで運用を始めて軌道に乗ると、レポートのカスタマイズやワークフロー自動化など、もう少し機能がほしくなることがあります。その場合は有料版への移行が選択肢になりますが、CRMツールの有料版は月額や年額の契約が基本です。契約を結ぶ前に、無料トライアルで操作感や機能を確かめておくと安心です。
Pipedriveやmonday CRM、Salesforce Sales Cloudなど7製品が無料トライアルに対応しており、有料版の全機能を一定期間試せます。カスタムレポートやワークフロー自動化など、無料プランでは使えない機能を契約前に検証できるのが利点です。
無料トライアルで試せるCRMツール7選
無料プランとの違いは、利用できる期間が限られている点です。そのかわり有料プランの全機能を試せるため、導入前に操作感や機能の過不足を確認したい企業に適しています。
Pipedrive(株式会社Mer)

Pipedriveは、営業パイプラインの可視化に特化したクラウド型CRMツールです。取引の進捗をドラッグアンドドロップで直感的に管理でき、AIによるレポート生成やリード管理にも対応しています。500を超える外部ツールとの連携が可能で、14日間の無料トライアルでは全機能をクレジットカード不要で試せます。
monday CRM(株式会社ギャプライズ)

monday CRMは、ノーコードでカスタマイズできる営業支援プラットフォームです。14日間の無料トライアルではProプランの機能を試すことができ、パイプライン管理やAIによるメール生成、メールシーケンスの自動化に対応しています。ダッシュボードで営業データをリアルタイムに可視化でき、200以上の外部ツールとも連携可能です。
FlexCRM(株式会社G.FLEX)

FlexCRMは顧客管理や営業支援、ワークフローなどの機能をひとつにまとめたクラウド型の業務改善アプリです。企業ごとの業務プロセスに合わせてノーコードで自由にカスタマイズでき、PCやスマホなどマルチデバイスに対応しています。90日間の無料トライアルではプレミアムプランの全機能を試すことができ、初期費用もかかりません。
Salesforce Sales Cloud(株式会社セールスフォース・ジャパン)

Salesforce Sales Cloudは顧客管理や商談管理、売上予測などの営業プロセスを一元化できるクラウド型のCRMプラットフォームです。30日間の無料トライアルではクレジットカード不要で全機能を試すことができ、月額3000円から導入できます。AI(Einstein)による商談インサイトや営業プロセスの自動化で営業効率の向上を支援します。
Mazrica Sales(株式会社マツリカ)

Mazrica Salesは、現場の使いやすさを重視した営業支援ツールです。営業案件の進捗管理に加えて顧客情報の一元管理にも対応しており、AIによる案件予測機能も搭載しています。無料トライアルに対応しており、有料プランのStarterは税別で1IDあたり月額6,500円からです。最低10IDから契約できます。
GENIEE SFA/CRM(株式会社ジーニー)

GENIEE SFA/CRMは、ドラッグ&ドロップで直感的に操作できる国産の営業管理ツールです。導入企業6300社で定着率99%を誇り、無料トライアルで操作感を確認したうえで導入を検討できます。商談をカード形式で一覧表示し、ステータスや優先度に応じて色分けできるため、対応すべき案件をひと目で把握できます。
Salesforce Starter Suite / Pro Suite(株式会社セールスフォース・ジャパン)

Salesforce Starter SuiteとPro Suiteは、中小企業向けに営業管理やメールマーケティング、サービス機能をひとつにまとめたCRMスイートです。2ユーザーまで無料のFree Suiteもあり、有料のStarter Suiteは月額3000円(税抜)から利用できます。いずれも30日間の無料トライアルに対応しており、Pro Suiteでは高度なカスタマイズや自動化にも対応しています。
無料で利用できるCRMツール3選【番外編】
F-RevoCRMとSuiteCRMはオープンソースのCRMで、自社サーバーに導入すれば無料で利用できます。kintoneは30日間の無料トライアルに対応した業務改善プラットフォームで、ノーコードで顧客管理アプリを自分で構築して使う形式です。
F-RevoCRM(シンキングリード株式会社)

F-RevoCRMは、オープンソースをベースにした統合型の顧客管理システムです。1か月の無料トライアルでは機能制限なく全機能を試すことができ、Cloud版は月額10,000円(税抜、5名まで)から利用できます。営業支援や問い合わせ管理、見積・請求の帳票出力を標準で備えており、オープンソースならではの柔軟なカスタマイズにも対応しています。
SuiteCRM(SalesAgility Ltd.)

SuiteCRMは、世界で500万人以上が利用するオープンソースのCRMソフトウェアです。ライセンス費用がかからず、ユーザー数の制限なく無料で利用できます。リード管理や商談管理、マーケティングキャンペーンなど幅広い機能を備え、REST APIによる外部システム連携にも対応しています。
kintone(サイボウズ株式会社)

kintoneは、サイボウズが提供するノーコードとローコードの業務改善プラットフォームです。30日間の無料トライアルが用意されており、プログラミングの知識がなくても顧客管理や案件管理の業務アプリを作成できます。400種類以上のプラグインや連携サービスにも対応しているため、自社の業務フローにあわせた柔軟な顧客管理を実現しやすい環境が整っています。
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