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オープンソースのCRM(顧客管理システム)おすすめ9選

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最終更新日: 2026年04月23日

「SaaSのCRMツールはユーザー数が増えるたびに月額が膨らむ」
「自社の業務フローにあわせたカスタマイズができない」
「顧客データを自社サーバーで管理したい」

このような課題を抱えているなら、オープンソースのCRM(顧客管理システム)が有力な選択肢です。ソースコードを自社で管理でき、ライセンス費用を抑えながら業務フローにあわせた自由なカスタマイズが可能です。

この記事では、CRMツール特化の7製品とCRMモジュールを搭載した統合業務プラットフォーム型の2製品、あわせて9製品を技術スタックやライセンス、TCO、運用体制の観点から比較します。

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オープンソースのCRM(顧客管理システム)比較表

CRM特化型7製品、統合業務プラットフォーム型2製品の順に並べています。全9製品がクラウド版またはマネージドホスティングと、ベンダーによる有償サポートもしくは有償サービスを提供しています。

製品名 技術スタック(言語・FW) ライセンス 日本語対応 向いている企業規模
F-RevoCRM PHP(VtigerCRMベース) VPL-1.2 中小から大企業
SuiteCRM PHP、MySQL、MariaDB AGPL-3.0 中小から大企業
Twenty CRM TypeScript、NestJS、React、PostgreSQL AGPL-3.0 × スタートアップから中小企業
EspoCRM PHP、MySQL、MariaDB、PostgreSQL AGPL-3.0 中小企業
Krayin CRM PHP(Laravel)、Vue.js、MySQL MIT × 中小企業
VtigerCRM PHP、MySQL VPL-1.1 中小から大企業
Atomic CRM TypeScript(React)、Supabase、PostgreSQL MIT スタートアップから小規模
Odoo Python、JavaScript LGPL-3.0(Community版) 中小から大企業
ERPNext Python(Frappe) GPL-3.0 中小から大企業

※「―」:公式Webサイトに記載なし

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オープンソースのCRMツールおすすめ9選

ソースコードを改変・自社管理できるオープンソースのCRMツール9製品を紹介します。CRM特化型の7製品に加え、CRMモジュールを搭載した統合業務プラットフォーム型の2製品も取り上げます。各製品の技術スタックやライセンス、カスタマイズ性、運用体制を中心に解説します。

F-RevoCRM(シンキングリード株式会社)

F-RevoCRM
出典:「F-RevoCRM」公式サイト

F-RevoCRMは、VtigerCRMをベースにPHPで構築された国産のオープンソースCRMツールです。ライセンスはVtiger Public License 1.2(VPL-1.2)を採用しています。日本語での導入支援とベンダーサポートが標準で付属する、国産唯一のOSS CRMツールです。

Enterprise版ではソースコードレベルのアドオン開発に対応しており、業務フローにあわせた独自機能を追加できます。SanSan連携やCTI連携、BIツール連携など外部システムとのAPI連携も用意されています。セキュリティ強化や閉域ネットワーク運用など、企業固有の要件にも柔軟に対応します。

Cloud版とEnterprise版の2つのプランがあります。Cloud版は初期費用0円、月額1万円(税別)から利用でき、Webからの申し込みですぐに始められます。Enterprise版は初期費用20万円(税別)から、月額1万5000円(税別)から導入できます。稼働環境はシンキングリードのクラウドのほか、自社クラウドやオンプレミスも選べます。

Enterprise版では専任サポートチームによる定例会が実施され、導入設計から運用定着まで伴走する体制が整っています。技術者が社内にいない場合でも、Cloud版であれば運用負荷を抑えた導入が可能です。

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SuiteCRM(SalesAgility Ltd.)

SuiteCRMの公式サイトのスクリーンショット
出典:「SuiteCRM」公式Webサイト

SuiteCRMは、SugarCRM Community Editionの後継として2013年に誕生したオープンソースCRMツールです。PHPで構築され、データベースにはMySQLまたはMariaDBを使用します。ライセンスはAGPL-3.0で、Salesforceの代替として位置付けられるOSS CRMツールです。

ワークフロー自動化やレポート作成をGUIから設定できるため、コードを書かずに業務プロセスをカスタマイズできます。REST APIを備えており、外部システムとも統合できます。プラグインエコシステムが形成されており、コミュニティ開発の拡張モジュールで機能を追加できます。

SugarCRMは2014年にCommunity Editionの新バージョンリリースを停止し、2017年にサポートを終了、2018年にOSSプロジェクトを正式に終了しました。SuiteCRMはそのコードベースを引き継いで開発を継続しています。

Version 8系ではバックエンドにSymfonyを導入し、アーキテクチャの刷新が進んでいます。セルフホスティングが基本ですが、開発元のSalesAgility社が提供する「SuiteCRM Hosted」を利用すれば、マネージドクラウドでの運用も可能です。同社はSuiteASSUREDプログラムを通じて有償サポートと保証も提供しています。

日本語については、公式翻訳コミュニティが提供する言語パックをインストールすることで対応できます。

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Twenty CRM(Twenty PBC)

Twenty CRM(Twenty PBC)の公式サイトのスクリーンショット
出典:「Twenty CRM」公式Webサイト

Twenty CRMは、2023年に公開されたモダンな技術スタックのオープンソースCRMツールです。フロントエンドにReact、バックエンドにNestJS、データベースにPostgreSQLを採用し、すべてTypeScriptで記述されています。ライセンスはAGPL-3.0で、Y Combinatorの支援を受けて開発が進められています。

GraphQLとREST APIの両方を提供しており、外部システムとの連携やカスタム開発の自由度が高い構成です。カスタムオブジェクトに対応しているため、標準のデータモデルに縛られず自社の業務にあわせたデータ設計ができます。Webhookによるイベント駆動の自動化にも対応しています。

Docker Composeによるセルフホスティングが可能で、公式ドキュメントに沿って短時間で環境を構築できます。クラウド版にはProとOrganizationの2プランがあり、Proは1ユーザーあたり月額9ドル、Organizationは月額19ドルです。

プロジェクトは2023年公開と歴史が浅く、機能面で開発途中の領域も残ります。長期運用を前提とする場合は、リリースサイクルやコミュニティの成熟度を継続的に確認する必要があります。日本語については、公式リポジトリで翻訳データ(ja-JP)の追加が進められていますが、現時点では開発中の段階です。

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EspoCRM(Letrium Ltd.)

EspoCRM(Letrium Ltd.)の公式サイトのスクリーンショット
出典:「EspoCRM」公式Webサイト

EspoCRMは、2014年に初版がリリースされた成熟したオープンソースCRMツールです。PHPで構築されバージョン8.3から8.5に対応しており、データベースにはMySQL、MariaDB、PostgreSQLを使用できます。ライセンスはAGPL-3.0を採用しています。

Entity Manager機能を使えば、管理画面からカスタムエンティティやフィールド、リレーションを作成できます。コードを書かずにデータモデルを拡張できる範囲が広く、PHPエンジニアでなくても業務に必要な構造変更をおこなえます。さらにカスタマイズが必要な場合は、フォーミュラ機能やダイナミックロジック、拡張モジュールを活用してコードレベルの開発に移行できます。有料の拡張ライブラリ(Sales Pack、Advanced Packなど)も提供されており、ワークフロー自動化やBPM、見積もりや請求管理などの高度な機能を追加できます。

Dockerイメージが公式に提供されており、インストールスクリプトを使えば短時間でセルフホスティング環境を構築できます。クラウド版も提供されています。OIDCやLDAPによる認証連携やメール同期にも対応しており、既存のIT環境に統合しやすい設計です。開発チームは少人数で運営されているため、Issueへの対応速度やロードマップの進行ペースは大規模OSSプロジェクトと比較すると限定的な面もあります。

導入前にGitHubリポジトリのコミット頻度やリリースサイクルを確認してください。

日本語については、ロケール設定(ja_JP)がシステムに組み込まれており、POEditorの翻訳プロジェクトを通じてコミュニティ翻訳が進められています。

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Krayin CRM(Webkul Software Pvt. Ltd.)

Krayin CRM(Webkul Software Pvt. Ltd.)の公式サイトのスクリーンショット
出典:「Krayin CRM」公式Webサイト

Krayin CRMは、PHPフレームワークLaravelをベースに構築されたオープンソースCRMツールです。フロントエンドにVue.js、データベースにMySQLを採用しています。ライセンスはMITで、商用利用や改変・再配布に制限がありません。Laravelエコシステムの知見をそのまま活かせるため、PHPエンジニアにとって親和性の高い構成です。

カスタムフィールドを無制限に追加でき、自社の業務要件にあわせてデータ構造を拡張できます。リード管理や商談管理、アクティビティ管理に加え、メールマーケティングやキャンペーン管理といったマーケティングオートメーション機能も備えています。ロールベースのアクセスコントロール(ACL)でユーザー権限を細かく制御できます。

拡張モジュールとしてマルチテナントSaaS、WhatsApp連携、VoIP連携が提供されており、マルチテナントSaaSは有料拡張です。

セルフホスティングのほか、開発元のWebkul社が提供するマネージドクラウド(Starterプラン月額35ドルから)での運用も可能です。メール、チャット、VoIP、ソーシャルメディアとの連携に対応しており、複数チャネルを統合したコミュニケーション基盤を構築できます。

企業向けにはパートナープログラムを通じたサポート体制が用意されています。日本語には未対応です(デフォルトの対応言語は英語、トルコ語、アラビア語)。

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VtigerCRM(Vtiger Systems India Pvt. Ltd.)

VtigerCRM(Vtiger Systems India Pvt. Ltd.)の公式サイトのスクリーンショット
出典:「VtigerCRM」公式Webサイト

VtigerCRMは、PHPとMySQLで構築されたオープンソースCRMツールです。ライセンスはVPL-1.1(Vtiger Public License)で、Mozilla Public License(MPL)をベースにしています。ファイル単位のコピーレフトを採用しており、既存ファイルの改変はVPL条件で公開する必要がありますが、新規に追加したコードは独自ライセンスで保護できます。

OSS版ではワークフロー自動化、レポート作成、在庫管理、複数チャネルでのコミュニケーション(メール、電話、SMS)に対応しています。REST APIを備えており、外部システムとも統合できます。マーケットプレイスには200以上の拡張モジュールと言語パックが公開されており、機能の追加やローカライズに活用できます。ロールとプロファイルによるきめ細かなアクセス制御も備えています。

OSS版はLinuxとWindows向けのインストールバンドルおよびDockerで導入可能です。クラウド版はOSS版とは別製品として提供されており、AI機能やマーケティングオートメーションなどOSS版にはない機能が含まれます。OSS版の更新頻度はクラウド版(月次アップデート)と比較すると年次リリースのペースですが、現在もアクティブに開発が継続されており、最新のOSS版はバージョン8.4.0(PHP 8.x対応、2025年7月リリース)です。

F-RevoCRMはVtigerCRMのフォークであり、日本語環境で運用する場合はF-RevoCRMも選択肢に入ります。VtigerCRM自体は公式Webサイトに日本語ページがあり、コミュニティによる日本語リソースも存在しますが、OSS版の日本語対応は完全ではありません。

企業向けにはVAssureプログラムを通じたサポートと保証が提供されています。

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Atomic CRM(Marmelab)

Atomic CRM(Marmelab)の公式サイトのスクリーンショット
出典:「Atomic CRM」GitHubリポジトリ

Atomic CRMは、フランスのmarmelab社が開発したオープンソースCRMツールです。フロントエンドにReact(shadcn/ui)、バックエンドにSupabase、データベースにPostgreSQLを採用し、TypeScriptで記述されています。ライセンスはMITで、商用利用や改変に制限はありません。コードベースは軽量で、自社専用CRMのテンプレートとして素早く構築を始められる設計です。

カスタムフィールドの追加やテーマの変更、コンポーネントの差し替えなど、コードレベルで自由にカスタマイズできます。コンタクト管理、タスクやリマインダーの管理、ノート記録、商談のカンバンボード管理、データのインポートやエクスポートが標準で備わっています。Google、Azure、Keycloak、Auth0によるSSO認証にも対応しており、API経由で外部システムとも連携できます。

セルフホスティングが前提で、DockerとNode.js 22 LTSを使ってローカル環境を構築します。マネージドホスティングも提供されており、Starterプラン(月額25ユーロ、1,000コンタクトまで)とTeamプラン(月額50ユーロ、1万コンタクトまで)があります。「完成品」というよりも「テンプレート」としての位置付けが強く、メール同期やワークフロー自動化など企業向けCRMツールに求められる機能は自前で実装する必要があります。コミュニティ規模はほかのOSS CRMツールと比較して小さいため、長期運用では自社での保守体制が前提となります。

有料プランではメールサポートが付属し、開発元のmarmelab社がスコーピングやカスタム開発、トレーニングなどの有償サービスを提供しています。公式Webサイトでの日本語対応に関する記載は確認できませんでした。

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Odoo(Odoo S.A.)

Odoo(Odoo S.A.)の公式サイトのスクリーンショット
出典:「Odoo」公式Webサイト

Odooは、CRMモジュールを含む統合業務プラットフォームです。PythonとJavaScriptで構築され、データベースにPostgreSQLを使用します。Community版はLGPL-3.0ライセンスで提供されており、CRMに加えて会計、在庫管理、プロジェクト管理、製造などを一体運用できます。

Community版とEnterprise版の2エディションがあります。Community版はソースコードが完全に公開されており、無料で利用できます。Enterprise版にStudio(ノーコードカスタマイズ)、マルチカンパニー対応、外部APIなどの追加機能が含まれます。Enterprise版の料金はStandardプランとCustomプランの2種類があり、いずれも全アプリを含む1ユーザーあたりの月額課金です。料金は地域や契約期間(年払いまたは月払い)により異なるため、公式料金ページで確認してください。

コミュニティが開発した4万以上のアプリが公開されており、業務要件にあわせて拡張できます。オープンソースであるためLLMがソースコードを学習済みで、AIを活用したカスタムモジュール開発もできます。

Community版はセルフホスティングまたはOdoo.sh(クラウド開発プラットフォーム)で運用できます。Enterprise版はOdoo Online(マネージドクラウド)、オンプレミス、Odoo.shの3つのホスティング形態から選択可能です。

ベンダーロックインがなく、PostgreSQLのデータを自由にエクスポートできます。ただしコードベースが巨大なため、カスタマイズやアップグレードには専門の開発者が必要です。日本語に対応しています。

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ERPNext(Frappe Technologies Pvt. Ltd.)

ERPNext(Frappe Technologies Pvt. Ltd.)の公式サイトのスクリーンショット
出典:「ERPNext」公式Webサイト

ERPNextは、PythonベースのFrappe Framework上に構築されたオープンソースの統合業務プラットフォームです。データベースにMariaDBを使用し、ライセンスはGPL-3.0を採用しています。CRMモジュールのほか、会計、在庫管理、製造、資産管理、プロジェクト管理などを包括的にカバーする統合業務プラットフォームです。

Frappe Frameworkはノーコードやローコードの拡張に対応しており、プログラミングなしでカスタムフィールドやワークフローを追加できます。APIファーストの設計で外部システムとの統合も容易です。ただしCRM機能単体では、CRM特化型の製品と比較して基本的な範囲にとどまります。業務全体の統合管理が必要な場合に適した選択肢です。

Dockerを使ったセルフホスティングのほか、Frappe Cloud(マネージドクラウド)での運用も可能です。Frappe CloudではDocker環境の構築やアップグレード、バックアップを自動で管理します。Frappe Framework固有の設計思想を理解するための学習負荷があり、PythonとJavaScriptの知見が必要です。

公式Webサイトでの日本語対応に関する記載は確認できませんでした。

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技術体制別おすすめマトリクス

自社の技術体制にあわせて、どのオープンソースCRMツールを選ぶべきかを整理します。

社内にエンジニアがいる場合

社内エンジニアの技術スタックにあわせて製品を選ぶと、導入からカスタマイズまでのスピードが上がります。

PHPエンジニアがいる場合

EspoCRMまたはKrayin CRMが第一候補です。EspoCRMはGUIカスタマイズの範囲が広く、Krayin CRMはLaravelエコシステムの知見をそのまま活かせます。機能の豊富さを重視するならSuiteCRMも候補に入りますが、コードベースの古さを考慮してください。

TypeScript・Reactエンジニアがいる場合

Twenty CRMが第一候補です。モダンな技術スタックで開発体験が優れており、GraphQLとREST APIの両方を備えています。軽量なテンプレートから自社専用CRMツールを構築したい場合は、Atomic CRMが適しています。

Pythonエンジニアがいる場合

業務全体の統合管理が必要ならERPNextが候補です。Frappe Frameworkの学習負荷はあるものの、ノーコード拡張とコード拡張の両方に対応しています。会計、在庫、製造なども含めた幅広い業務をカバーしたい場合Odoo Community版も選択肢になります。

外注で構築・運用する場合

ベンダーサポートの充実度を重視して製品を選定します。

F-RevoCRMが第一候補です。シンキングリード社による日本語での導入支援、専任サポートチームによる定例会が提供されており、導入設計から運用定着まで伴走する体制が整っています。Cloud版であればインフラ運用も不要です。EspoCRMも有料サポートを提供していますが、英語での対応となります。

外注で構築・運用をもっと検討したい方はこちら▶導入支援が充実しているCRM(顧客管理システム)6選!|ミツモア

OSSよりSaaSを続けた方がいいケース

すべての企業にオープンソースのCRMツールが適しているわけではありません。以下のいずれかに該当する場合は、SaaS型CRMツールを継続する方が合理的です。

技術担当者がいない、または1名しかいない場合、セキュリティパッチの適用やバージョンアップの保守が属人化します。担当者の異動や退職で運用が停止するリスクも発生します。

急激なユーザー数の増加が見込まれる場合、SaaSのインフラ自動拡張は大きな強みです。セルフホスティングではサーバーのスケーリングも自社で対応する必要があります。

これらに該当する場合は、SaaS型のCRMツールを比較して選定することをおすすめします。

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オープンソースのCRMツール選び方

オープンソースのCRMツールを導入する際に、プロでも見落としがちなOSS固有のポイントを4つ紹介します。

AGPLライセンスを確認する

今回紹介した9製品のうち、SuiteCRMTwenty CRMEspoCRMの3製品がAGPL(Affero General Public License)を採用しています。AGPLは社内利用であれば制約になりませんが、顧客向けにSaaSとして提供する場合はソースコードの公開義務が発生します。

「社内用のつもりで導入したが、事業成長にともない外販したくなった」というケースでは、AGPL条件がビジネス展開の足かせになる可能性があります。将来的にSaaS提供を視野に入れるなら、MITライセンスのKrayin CRMAtomic CRMを検討してください。導入前にライセンス条件を法務部門とあわせて確認することを推奨します。

TCOの損益分岐点と運用工数を試算する

「ライセンス無料=費用ゼロ」ではありません。セルフホスティングではサーバー費用、構築工数、保守にかかる人件費が発生します。

とくに見積もりから漏れがちなのが、セキュリティパッチの自己対応工数です。SaaS型CRMツールならベンダーが自動で対応しますが、OSSではCVE(共通脆弱性識別子)の監視、パッチの検証、適用までを自社でおこなう必要があります。

たとえば10名規模の企業がSaaS型CRMツール(1ユーザーあたり月額2,000円)を利用する場合、年間の費用は約24万円です。一方、OSSをセルフホスティングする場合はクラウドサーバー費用(月額5,000円から1万円程度)に加えて、構築・保守にかかるエンジニアの人件費が上乗せされます。

30名規模ではSaaSの費用が年間72万円に対し、OSSはサーバー費用とエンジニア稼働の合計が上回るケースもあります。

F-RevoCRMのCloud版(月額1万円から)のようなベンダー提供版を利用すれば、インフラ運用の負荷を軽減しつつOSSの柔軟性を得られます。導入前に自社の規模にあわせたTCOシミュレーションをおこなってください。

コミュニティの活発さと存続リスクを考える

OSSプロジェクトは開発が停滞するリスクがあります。VtigerCRMのOSS版は更新頻度が低下傾向にあり、SugarCRMは2014年に新バージョンのリリースを停止したのち、2018年にOSSプロジェクトを正式に終了しました。導入前にリポジトリの健全性を確認しておくことが重要です。

確認すべきポイントは3つあります。GitHubのコミット頻度が直近3カ月以内に定期的な更新があるか。Issueへの対応が放置されていないか。コントリビューター数が複数人以上いるか。

これらの指標が低調な場合、プロジェクトが開発停滞に向かっている可能性があります。長期運用を前提とするなら、コミュニティの活発さは製品機能と同じくらい重要です。

フォーク元との乖離リスクもチェックする

F-RevoCRMVtigerCRMをフォークして開発されています。フォーク型のOSSでは、独自カスタマイズが進むほどフォーク元との乖離が広がり、セキュリティパッチの取り込みが困難になるリスクがあります。

対策として推奨されるのは、コアコードには手を入れず、プラグインやモジュールで拡張する方針です。コアの改変を避けることで、フォーク元のアップデートを取り込みやすい状態を維持できます。導入を検討する際は、そのOSSプロジェクトがどのような拡張方針を採用しているかを確認してください。

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