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エアコンを自分で掃除する簡単3ステップ!業者との違いやカビ防止のコツも紹介

最終更新日: 2024年04月10日

自分でエアコンを掃除するのはハードルが高く感じるかもしれませんが、実は手順を踏めば45分で終わります。

この記事では、はじめてでもできるエアコン掃除の方法を写真つきで解説します。

自分で掃除できない細かい部分の汚れの解決方法も紹介するので参考にしてみてください。

エアコン掃除は簡単に自分でできる?業者との違いを比較

エアコンは「自分で掃除できる範囲」と「プロにクリーニングしてもらうべき範囲」が以下のように分かれています。

部位 自分で掃除 掃除頻度
フィルター 月1~2回
吹き出し口(ルーバー) 月1~2回
本体カバー(フロントパネル) 月1~2回
熱交換器(フィン) × 2年に1回
送風ファン × 2年に1回
ドレンパン 2年に1回
室外機 年1~2回
ドレンホース 年1~2回

自分で普段行うエアコン掃除の基本は「フィルターを月1~2回ペースで掃除する」ことです。周辺部位のホコリ取りも併せて、1回につき約45分あれば終わります。

フィルターよりも奥にある内部部品(熱交換器、送風ファン、ドレンパン)は、自分で掃除せずプロに依頼しましょう。

内部をきれいにするには、分解して部品ごとに洗浄するか、高圧洗浄機で汚れを落とすしかありません。素人がやろうとすると、いずれも故障のリスクが高くなります。

2年に1回はプロによるクリーニングの依頼をおすすめします。自分でもできるフィルター掃除も併せて実施してくれるので、普段こまめにお手入れができていない人はとくに依頼する価値があるでしょう。

エアコンクリーニングをプロに依頼する

【約45分】エアコン掃除を自分でする手順3ステップ

エアコンは家にある道具だけで簡単に掃除でき、しっかりと汚れを取り除くことが可能です。

フィルターの掃除は1~2週間に1回、本体カバーやルーバー、熱交換器の表面は1か月に1回を目安に掃除するようにしましょう。

全ての箇所を掃除するのが大変なら、フィルター掃除だけでも定期的にするのがおすすめです。短時間の作業だけで十分な効果があります。

用意する掃除道具

家にあるものお掃除アイテム

エアコン掃除に必要な道具は以下の通りです。

  • 掃除機
  • ハンディモップ
  • 脚立や椅子
  • ゴミ袋
  • タオル
  • 使い古しの歯ブラシ
  • 台所用の中性洗剤
  • おそうじ棒※

※「おそうじ棒」は吹き出し口の掃除に使う道具です。雑巾などでは届きにくい奥の部分も掃除できる便利な道具なので、ぜひ作ってみてください。

【おそうじ棒の作り方】

お掃除棒作り方手順

  1. 割りばしにキッチンペーパーを巻く
  2. 輪ゴムでキッチンペーパーを固定する

【1】フィルターを掃除する:約25分

エアコンのフィルター掃除をする前とした後の比較写真
掃除前と掃除後のフィルター

フィルター掃除の手順はおおまかに以下の通りです。

1.エアコンの電源プラグを抜き、本体カバーのホコリをモップやタオルで拭く

本体カバーを開ける

電源プラグを抜いてから、本体カバーをハンディモップやタオルを使用して拭き掃除します。この方法で行うと、部屋にホコリが舞い散るのを防げます。

拭き掃除が終われば本体カバーを外します。

本体カバーの多くは両脇のへこみをつかんで上に開けられる仕組みになっており、ある程度持ち上げることで固定され、手を放してフィルターを取り外せる状態になります。

取り外す際は力を入れすぎないようにしましょう。

2.フィルターを取り外すフィルターを取り外す

フィルターを取り外す勢いでホコリが落ちてしまわないように、フィルターがエアコンに設置されたままの状態で掃除機をかけましょう。

掃除機をかけ終わったらフィルターを取り外します。

フィルターを取り外す際は、優しく上に持ち上げてからそっと引っ張りましょう。フィルター下部にあるツマミを少し上へ押し上げた後、下方向に引き出して取り外します。

3.フィルターのオモテ面から掃除機をかける

エアコンフィルター_掃除機

フィルターの下にゴミ袋を敷いたのち、ホコリが付着したオモテ面から掃除機をかけます。なお裏面から掃除機をかけてしまうと、ホコリがフィルターの目に詰まってしまうので注意しましょう。

4.フィルターのウラ面からシャワーを当てる

エアコンフィルター_水洗い

フィルターを浴室や洗面所へ持っていき、シャワーで水洗いします。ホコリが付着した面の反対側(ウラ面)から当てて、表面のホコリを押し出しましょう。

5.細かいホコリを歯ブラシで取り除く

歯ブラシ使ってフィルター掃除

最後に細かいホコリを落とします。フィルターの目を破いてしまわないように、使い古しの歯ブラシや柔らかいスポンジで優しくこすりましょう。

油汚れがある場合は、台所用の中性洗剤を水で薄めてからフィルターの汚れを落としてください。

6.タオルで水気を取り、半日ほど陰干しする

フィルターを日陰で干す

フィルターをタオルで軽く叩くように優しく拭いてから、フィルターを陰干ししましょう。

水分が残ったままフィルターを取り付けるとカビの原因になるので、半日ほど十分に乾かしてください。

【フィルターを掃除するときの注意点】

フィルターを傷つけないために、掃除するときは以下の注意点を守りましょう。

  • アルカリ性洗剤や塩素系漂白剤、アルコールを使わない
  • 40度以上の熱湯を使わない
  • タワシや硬いブラシ、みがき粉でこすらない
  • ドライヤーの熱風、直射日光、ストーブの熱を当てない

フィルターを洗い流す際、刺激の強い洗剤を使うとプラスチックを傷めるので避けましょう。油汚れが気になる場合は、食器用中性洗剤を水で薄めたものを使用してください。

タワシや硬いブラシ、研磨剤の入ったみがき粉などで擦るのも、傷ついてしまうおそれがあります。

また乾かす際に熱風や直射日光を当てると、プラスチック部分の変形や劣化につながります。フィルターがエアコンにうまくはまらなくなってしまうので、風通しの良い場所で陰干ししましょう。

【2】熱交換器の表面を掃除する:約10分

エアコン熱交換器を掃除機

熱交換器はフィルターの奥にある部品で、アルミ製の薄い板が並んでいる箇所です。以下の手順でホコリを取り除きましょう。

  1. ハンディモップで熱交換器の表面を軽くなでてホコリを取り除く
  2. 掃除機を軽く当てて残ったホコリを吸い取る

モップや掃除機をあまり強く押しつけると、内部にホコリが追いやられてしまうので注意してください。

【3】吹き出し口付近(ルーバー)を掃除する:約10分

吹き出し口付近を掃除する手順は以下の通りです。

1.吹き出し口を優しく開ける

エアコン吹き出し口を開ける

電源プラグを切っている状態であると、エアコンの吹き出し口は閉まってしまいますが、手動で簡単に開けられます。

両手を使って吹き出し口についた板(上下方向の風向きルーバー)をつかみ、開きましょう。

2.おそうじ棒や先の細いモップなどで吹き出し口のホコリを取る

お掃除棒で掃除

用意したおそうじ棒を使って、左右方向の風向きルーバー(垂直についた板)の間を掃除しましょう。「送風ファン」という部品が奥にあるので、突っ込みすぎないよう注意してください。

3.乾いたタオルでルーバーを拭く

タオルで拭き掃除

ルーバーのホコリを乾いたタオルで拭き取りましょう。

【ルーバーを掃除するときの注意点】

吹き出し口の奥の方まで掃除しようとして、ルーバーを取り外すのはやめましょう。無理に力を入れると接続部が破損し、取り付けられなくなる恐れがあります。

エアコン内部まで掃除したい場合はプロのエアコンクリーニング業者に依頼しましょう。

エアコンクリーニングをプロに依頼する

エアコン掃除を自分でする際の3つの注意点

エアコン本体の掃除では以下の3点に気を付けましょう。

エアコン洗浄スプレーを安易に使わない

エアコン内部を洗浄するためのスプレー(エアコンクリーナー)も市販されていますが、内部をきれいにしたい場合は基本的にプロに依頼するのがおすすめです。

洗浄スプレーを使った場合の安全性が担保できないので、基本的にエアコンメーカーはスプレーの使用を推奨していません。またプロのエアコンクリーニング作業と比べると、カビや汚れを取り除く力は低いでしょう。

もし洗浄スプレーを使って掃除したい場合は、以下のリスクを理解しておきましょう。

  • 内部に洗浄液が残り、かえってカビや汚れが拡大する
  • 部品の破損、故障につながる
  • 内部に溜まったホコリの目詰まりや水漏れが起きる
  • 火災につながる

とくに、故障や火災は非常に大きなリスクです。スプレーを使用する場合は、必ず商品の説明書に記載された使用方法に従ってください。

エアコン本体に水気を残さない

エアコン本体には水をかけてはいけない部分があります。具体的には、電気の基盤や配線、コンセントといった箇所です。これらに水がかかると、エアコンが故障する原因となります。

また、水気が残ると、内部にカビが生えてしまい、せっかく掃除したにもかかわらず新たなカビに悩まされることになります。水気を残さないよう、完全に乾くまで乾拭きをしましょう。

なお、フィルターはしっかり乾かしてから取り付けてください。湿ったまま取り付けると、くさい風が出たり、カビが繁殖したり、事故の原因になったりと、さまざまな弊害が起きてしまいます。

自分でエアコンの部品を分解しない

フィルターの取り外しはそれほど難しくありませんが、内部の分解はやめましょう。フィンやファンは専門的な知識と万全な準備がなければ分解することはできません。

無理に分解したとしても、元に戻せなければエアコンを使えなくなってしまいます。また、内部には精密機器が多く組み込まれています。触れてはいけない部分に誤って触ってしまい、火事や怪我などの原因を作らないためにも、内部の分解はプロに任せましょう。

室外機・ドレンホースの掃除方法

半年~1年に1回を目安に室外機やドレンホースを掃除することでエアコンの稼働効率が安定し、電気代の節約につながります。

プロのエアコンクリーニング業者に依頼する際に、室外機やドレンホースも一緒にきれいにしてもらうことをおすすめします。頻度は年に1~2回が良いでしょう。

なお、ドレンホースの掃除に関しても、トータル約45分ほどですべて終えられるはずです。

掃除手順は以下の通りです。

  1. 室内機の電源を切ってコンセントを抜く
  2. 室外機周辺の物やゴミを取り除いておく
  3. ブラシや雑巾を使って本体を水拭きする
  4. ドレンホースを掃除する

1.室内機の電源を切ってコンセントを抜く:約5分

掃除中に事故が起きないよう、室内機の電源を切っておきましょう。コンセントも抜き、完全に室内機が動かないようにします。

2.室外機周辺の物やゴミを取り除いておく:約10分

掃除をしている際に、近くに落ち葉やゴミがあると事故の原因になります。必ず取り除き、十分なスペースを確保してから作業に取り掛かりましょう。

3.ブラシや雑巾を使って本体を水拭きする:約10分

室外機は水拭きしても問題ありません。ブラシを使って擦るのも効果的ですが、前面の吹き出しグリルや背面の熱交換器(フィン)は、怪我や故障のもとになるので奥に入れすぎないようにしましょう。

4.ドレンホースを掃除する:約20分

ドレンホースはエアコン内部で発生した水を室外に吐き出す役割があり、一緒にホコリや汚れも洗い流すため、汚れが溜まりやすくなっています。

また先端の排出口から虫が侵入したり、蜘蛛の巣を張ったりすることもあるため、きれいに掃除しましょう。

簡単に掃除する

ブラシが届く範囲で、ドレンホースの先端から内部を擦りましょう。軽い汚れであれば、十分に汚れを落とすことができます。こまめに掃除する場合は、簡単な掃除で問題ありません。

詰まりがある場合にしっかり掃除する

まずドレンホースの先端に掃除機を差し込み、吸引します。中にあるゴミやホコリを掃除機で吸い取りましょう。

続いて、ドレンホース用のパイプクリーナーで汚れを吸引します。掃除機だけでは吸い取れなかった、こびりついた汚れを落とすことができます。

エアコン掃除後のカビ・におい予防のコツ3選

きれいなエアコン

エアコンを掃除した後はきれいな状態を保ち、カビの発生を予防しましょう。本章でカビ予防のポイントを3つ紹介します。

コツ1.エアコン使用後に内部クリーン・送風機能で内部を乾燥させる

冷房や除湿モードを使うとエアコン内部に結露水が発生します。そのため、使用後すぐに電源を切ると水が残ったままになり、カビが生えやすい環境になってしまいます。

エアコンを使い終わったら、1時間ほど内部クリーン機能や送風モードで内部を乾かしましょう。

内部クリーン機能はエアコン内部を乾燥させる機能で、送風時間の目安は60~90分、電気代は1回あたり約0.6~2円です。メーカー各社も、エアコン使用後に内部クリーン機能の使用を推奨しています。

コツ2.定期的に窓を開けて換気する

エアコンを稼働開始後、1時間につき5~10分を目安に窓を開けて換気しましょう。部屋を換気することで室内のホコリを外へ逃がすことになり、フィルターにホコリが溜まりにくくなります。

また室内のこもった気になる臭いや汚れも、換気をすればエアコンに吸い込まれづらくなるため、におい予防にもつながります。

コツ3.定期的にフィルターを掃除する

定期的にフィルターを掃除しましょう。

ホコリが溜まるほどカビや雑菌が増えやすくなり、汚れやにおいがひどくなります。汚れを拡大させないためには、こまめな掃除が効果的です。

今回紹介したエアコン掃除を自分でする手順3ステップを参考に、冷房や暖房のシーズン中は月1回程度フィルターの掃除をしてみましょう。

エアコン掃除をしないとどうなる?考えられるリスク

エアコンを定期的に掃除しないと、故障や異臭をはじめとする以下のようなリスクがあります。

  • 故障
  • 異臭
  • 消費電力の上昇
  • 効きが悪くなる
  • カビの発生
  • 水漏れ など

以上のように、エアコンの定期的な掃除をおこたることには、異臭や効きの悪さからくる生活への影響やカビによる健康被害、電気代の増加など、多くのリスクが存在します。

また、これらのリスクからエアコンの寿命も短くなってしまうため、年1〜2回の定期的なエアコン掃除をおすすめします。

お掃除機能付きエアコンは掃除がいらない?

お掃除機能付きエアコンのダストボックス

結論、お掃除機能付きエアコンでも掃除は必要です

近年では、お掃除機能付きのエアコンが数多く販売されています。しかし、自動でお掃除してくれるからといって、一切メンテナンスが不要というわけではありません。

お掃除機能というのは、基本的にフィルターのホコリを自動で取り除いてくれる機能であって、エアコン内部をすべてをきれいにしてくれるものではないからです。

お掃除機能付きエアコンであっても、年に1~2回は以下のお手入れをしましょう

  • ダストボックスに溜まったホコリの排出
  • フィルターについたホコリ以外の汚れの掃除
  • フィルター以外の場所のホコリ、汚れの掃除

エアコンのモデルによって、お掃除機能の細かい仕様やダストボックスの掃除方法が異なるため、取扱説明書やホームページで公開されているメーカーの説明を確認することをおすすめします。

なお「お掃除機能」と似ている「内部クリーン機能」は、汚れを取り除いてくれる機能ではありません。エアコン内部を乾燥させてカビや雑菌の繁殖をおさえてくれる機能のため、やはり定期的な掃除が必要です。

エアコンクリーニング業者選びは相見積もりで比較を

エアコンのクリーニングは、自力で行おうとすると意外と難しいものです。頻繁に掃除をしないと汚くなってしまうので、一度プロに徹底的に汚れを落としてもらうことをおすすめします。

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