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エアコンメンテナンスはいつ行う?自分で行う頻度と業者に依頼する状況

最終更新日: 2025年05月03日

「エアコンの効きが悪い」、「つけたら嫌なニオイがする」といった悩みはありませんか。
エアコンのフィルターを掃除したり、業者にクリーニングを依頼したりして定期的にエアコンのメンテナンスを行わないと、溜まった汚れが原因で体調が悪くなったり、故障のリスクが高まります
自分でエアコンをチェックする方法と頻度から、業者に依頼する時期や状況を含め、エアコンのメンテナンスについて確認しましょう。

エアコンメンテナンスを行う時期と3つの状況

エアコンのメンテナンスを行うのに最適な時期は、4月〜5月、または9月〜10月です。いずれも本格的に冷暖房を使用するシーズンの前にメンテナンスをすることでカビの繁殖を抑えられます

あわせて繁忙期は依頼が集中して予約が取りづらいほか、クリーニング料金も高騰するため、リスクも避けられるでしょう。特に下記3つの異常が見られた場合、メンテナンスすることが大切です。

1.エアコンから異臭や異音がする

エアコンをつけた際、酸っぱい臭いやカビ臭さ、雑巾のような生乾きの臭いなどがした場合は、内部でカビや雑菌が繁殖している可能性が高いです。
加えて運転中に「カタカタ」や「ブーン」といった、異音がするときは、内部の汚れや部品の歪み、モーターの不具合などが考えられます。ひとつでも当てはまる場合は、放置せずにメンテナンスをしましょう。

2.エアコンの効きが悪くなった

エアコンの設定温度を変更しても、なかなか冷えない、または暖まらないと感じる場合、フィルターの目詰まりやエアコン内部が汚れている可能性があります。効率が低下した状態で運転すると、電気料金が増えたり、故障につながったりするリスクがあるため、業者への依頼を含めてメンテナンスしましょう。

3.エアコンのフィルターや吹き出し口が汚れている

エアコンのフィルターを取り外した際にホコリがびっしり詰まっていたり、吹き出し口やルーバー(風向きを変える羽)に黒い点々(カビ)がたくさん付着していたりする場合は、内部も相当汚れている可能性があります。
放置しておくと健康に悪影響を及ぼすため、自分でフィルターを掃除するだけでなく、専門業者にエアコンクリーニングを依頼しましょう。

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自分でできるエアコンメンテナンスの方法と頻度

日頃から自分でできる範囲でこまめにエアコンのメンテナンスを行えば、快適に使用し続けることができ、電気料金やクリーニング代金にかかるコストも軽減できます。
自分でできるエアコンのメンテナンスの方法と頻度は、下記のとおりです。

エアコンメンテナンスの方法 作業頻度
エアコンフィルターの掃除 2週間に1回
吹き出し口やルーバーの掃除 月1回
本体カバー・前面パネルの拭き掃除 月1回
室外機周辺の掃除 月1回~2回

なお、汚れの程度がひどい場合は、クリーニングよりも新品のエアコンに買換える方がコスパが高くなることもあります。
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1.エアコンフィルターの掃除(2週間に1回)

エアコンのフィルターは2週間に1回のペースで掃除をしましょう。最もホコリが溜まりやすい部分で、フィルターが詰まると、空気の循環が悪くなり、エアコンの効率が著しく低下します。
具体的な手順は、以下のとおりです。

  1. フィルターを取り外す
  2. フィルターに溜まったホコリを掃除機で吸い取る
  3. 汚れがひどいときは中性洗剤とブラシを使って水洗いをする
  4. 風通しの良い日陰でフィルターを乾かす
  5. 完全に乾いたのを確認してからエアコン内にフィルターを取り付ける

なお「フィルター自動お掃除機能付きのエアコン」の場合も、ダストボックスに溜まったホコリは定期的に捨てたり、フィルターの水洗いをする必要があります。

2.吹き出し口やルーバーの掃除(月1回)

エアコンの風が出てくる「吹き出し口」と、風向きを調整する「ルーバー」は、結露しやすく、ホコリと湿気が組み合わさってカビが発生しやすい場所です。
月に1回のペースで柔らかい布や綿棒を使って、手の届く範囲のホコリやカビをふき取ります。汚れがひどい場合は少量の中性洗剤を使って拭けますが、エアコン内部に洗剤が垂れないように注意し、奥のファンには触れないようにしましょう。

3.本体カバー・前面パネルの拭き掃除(月1回)

エアコン本体のカバーや前面パネルもホコリが溜まったり、手垢が付いたりしています。内部だけでなく、外観もやわらかい布で乾拭きしたり、汚れがひどいときは水拭きをしましょう。
掃除をする頻度は月に1回のペースです。落ちにくい汚れや、シールを剥がした跡などが気になるときは、薄めた中性洗剤を布に少量つけて、汚れた部分を優しく拭き取ります。
ただし、シンナーやベンジンといった洗剤は表面を傷つけたり変色させたりする原因になるため、使用しないようにしましょう。

4.室外機周辺の掃除(月1回~2回)

エアコンは室内機だけでなく、室外機の状態もエアコン全体の効率や寿命に大きく影響します。年に1回~2回のペースで室外機周辺の落ち葉やゴミを取り除いたり、室外機の側面や背面にある薄い金属板(フィン)の汚れをやわらかいブラシで掃いたりしましょう。
あわせて室内機で発生した結露水を排出するためのドレンホースの先端が、ゴミや泥、虫などで詰まっていないか確認することも大切です。

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エアコンのメンテナンスで得られる4つのメリット

エアコンのクリーニングを含め、定期的にメンテナンスをすることで健康や経済面において下記のようなメリットを得られます。

1.カビやホコリによる健康被害のリスクを低減するため

エアコン内部は湿気が多く、カビやホコリ、ダニなどが繁殖しやすい環境です。運転時にこれらが空気中に撒き散らされると、アレルギー性鼻炎や気管支喘息、過敏性肺炎などの原因となる場合があります。
定期的にフィルターを掃除したり、業者によるクリーニングを行ったりすることで、アレルギーや呼吸器疾患の原因となるカビ胞子やホコリ、ダニなどを効果的に除去できるでしょう。
室内の空気が清潔に保たれ、安心して過ごせる健康的な環境を作ることができます。

2.エアコン本体の故障リスクを軽減できる

エアコンのフィルターや熱交換器などに汚れが溜まった状態で運転を続けると、モーターやコンプレッサーなどの主要部品に過剰な負荷がかかり、部品の劣化で突然故障するリスクが高まります。空気循環や熱交換を妨げるだけでなく、部品の劣化や腐食を早めてしまうのが理由です。

定期的にエアコンをメンテナンスすることで、突然エアコンが動かなくなるリスクを抑えられ、長く使用できるでしょう。

3.冷暖房効果が改善できる

エアコンをつけてもなかなか冷えない、または暖かくならないとき、フィルターや内部に溜まった汚れが原因で空気の吸い込みや、吹き出しが妨げられている可能性があります。

フィルターの清掃や内部クリーニングなど、エアコンをメンテナンスすることで空気の通り道がスムーズになるでしょう。その結果、設定した温度まで素早く、効率的に部屋を冷やしたり暖めたりできるようになります。

3.無駄な電気料金を抑えるため

フィルターや内部の熱交換器にホコリが溜まると、空気の通りが悪くなり、エアコンは設定温度に到達させようと余計なパワーを使います。結果として、冷暖房効率が著しく低下し、電気代が通常よりも大幅に高くなってしまうのです。
エアコン内部がきれいな状態にすれば、熱交換効率や空気の循環がスムーズになります。無駄な電力消費も抑えられるため、年間で数千円から1万円以上の節約効果が期待できるでしょう。

エアコンメンテナンスを業者に依頼したほうがよいケース

自分でエアコンのメンテナンスを行っても、エアコン内部に溜まった汚れは部品を分解しないと完全に取り除くことはできません。自分でやろうとすると、故障のリスクが高まるため、年1回〜2回のペースで専門業者にエアコンクリーニングを依頼しましょう。
お掃除機能付きエアコンを含め、特に依頼したほうがよいケースは、下記の状態です。

1.掃除しても臭いが取れない

フィルターや吹き出し口の拭き掃除をしても、エアコンからカビ臭さや酸っぱい臭いが消えない場合、臭いの元凶であるカビや雑菌が、熱交換器やドレンパンといった手の届かない内部の奥深くで繁殖している可能性が高いです。
状況が悪化する前にも、早めに業者にエアコンクリーニングを依頼するようにしましょう。

2.吹き出し口の奥に黒カビが発生している

ライトなどで照らして、吹き出し口の奥にある送風ファン(シロッコファン)に黒い点々やカビがびっしりと付着しているのが見える場合、内部全体でカビが広がっていることが考えられます。
放置すると、思わぬトラブルが発生する可能性があるため、早急にエアコンクリーニングを依頼しましょう。本体カバーなどを分解し、専用の洗剤や洗浄機で洗浄することできれいになります。

3.水漏れが発生している

エアコン本体からポタポタと水が垂れてくる場合、結露水をうまく排出できていないサインです。ドレンパンの汚れによる詰まりや、ドレンホースの詰まりなどが原因として考えられます、
そのまま放置すると壁や床を傷める原因にもなるので、業者にドレンパンやドレンホースに溜まった汚れの除去を含めてクリーニングを依頼しましょう。

エアコンのメンテナンス業者を選ぶ4つのポイント

エアコンのメンテナンスは多くの業者が請け負っています。業者によって料金やサービス内容が異なるため、以下4つのポイントを踏まえて信頼できる業者を選びましょう。

1.メンテナンス料金が適切であるか

エアコンのメンテナンスを依頼するうえで大切なのは、クリーニング料金です。業者が提示しているメンテナンス料金が適切であるかを確認しましょう。
エアコンクリーニングの料金相場は以下のとおりです。

エアコンの種類 クリーニング料金の相場
壁掛けエアコン 3,600円~13,300円
壁掛けエアコン(お掃除機能付き) 7,800円~19,500円
天井埋込タイプ(1・2方向) 9,800円~27,300円
天井埋込タイプ(1・2方向、お掃除機能付き) 8,600円~31,800円
天井埋込タイプ(4方向) 11,100円~31,400円
天井埋込タイプ(4方向、お掃除機能付き) 9,800円~36,500円

※ミツモアにおけるエアコンクリーニングの見積もり価格より算出(2024年1月~12月)

上記のクリーニング料金に加え、室外機やドレンパンの洗浄といったオプション料金を用意しているところや、「複数台割引」を設定しているところもあります。
ただし極端に安いまたは高い業者は、技術が劣っていたり、悪徳業者だったりする可能性があるので注意しましょう。

2.豊富な実績があってすべての機種に対応できるか

料金とあわせて確認したいポイントは、業者の技術力と信頼性です。公式ホームページや口コミサイトなどで施工実績や対応可能なエアコンのタイプを確認しましょう。
特にお掃除機能付きエアコンのクリーニングを依頼したい場合は、「お掃除機能付き対応可」と明記されているか、具体的な対応メーカー・機種名が記載されているかなどをチェックすることが大切です。

3.エアコン洗浄の範囲とサービス内容が明確か

エアコンクリーニング業者がどのようなサービスを提供してもらえるのか、作業内容と対応可能な範囲も確認しましょう。業者と契約する前にチェックしたいポイントは、下記のとおりです。

  • 洗浄範囲の明確さ
  • 土日祝・時間外対応の可否と割増料金
  • エアコンクリーニング後の無料保証・アフターフォローの充実
  • 損害賠償責任保険の加入

実際に業者に依頼する前には、必ず見積もりを取り、作業内容や料金について納得のいく説明を受けることが大切です。少しでも不明瞭な点や不安な点があれば、遠慮なく質問しましょう。

4.自分の希望や状況にあっている依頼先か

1~3のポイントを踏まえ、自分の希望やエアコンの状況にあわせてクリーニングしてもらえるのか確認しましょう。主な依頼先と料金相場は、下記のとおりです。

依頼先 料金相場(標準) 料金相場(お掃除機能付き) 特徴
メーカー系業者 15,000円~20,000円 25,000円~35,000円 ・自社製品に精通していて扱いに慣れている
・料金は比較的に高め
エアコン専門のクリーニング業者 11,000円~15,000円 18,000円~26,000円 ・多彩な機種に対応可能で料金は比較的に安い
・業者によって技術や知識に差が出やすい
ハウスクリーニング業者 12,000円~16,000円 19,000円~28,000円 ・台所や洗面台などとあわせて依頼できる
・業者によって品質に差がある
家電量販店 14,000円~18,000円 23,000円~30,000円 ・店舗で気軽に申し込める
・提携業者が行うため仲介手数料がかかる

※エアコンクリーニングの料金相場は壁掛けタイプを想定しています。

どのタイプの業者が最適かは、費用面や作業内容など、重視したいポイントによって変わります。それぞれの特徴を理解したうえで、複数の業者から見積もりを取り、比較検討したうえで依頼先を決めましょう。

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エアコンを快適に利用するためには、こまめにメンテナンスをすることが大切です。
フィルターや吹き出し口、室外機などは自分で掃除をすることができますが、エアコン内部の細かいクリーニングを自分でやろうとすると、故障のリスクが高まります。無理をせず、プロの業者にエアコンクリーニングを依頼しましょう。

ミツモアには、数多くのエアコンクリーニング業者が登録しており、エアコンの種類や掃除したい箇所など、簡単な質問に答えるだけで最大5つの業者から見積もりが届きます。料金だけでなく、作業内容や口コミなどの情報も比較したうえで最適な業者を選べるので安心です。

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