エアコンをつけてカビ臭さを感じると、独特の臭いへの不快感が募ります。
エアコンの嫌な臭いを取るための手段として有名なのが冷房の設定温度を16度にして運転する方法です。
手軽にできる方法ではあるものの、ちょっとした準備や知識がないと思った効果が得られない可能性があります。
冷房16度運転でエアコンの臭いを取る方法について解説します。
エアコンの臭いが気になった時におすすめの方法
夏は「冷房16度運転」がおすすめ
夏は冷房の設定温度を16度にする方法がおすすめです。
冷房を16度に設定して1時間運転させるだけの方法なので手軽です。
一部のエアコンメーカーのカスタマーサービスでも案内される方法なので、効果が高いことがうかがえます。
冬は「暖房30度運転」がおすすめ
外気温が低い冬であれば、暖房の温度を30度にして臭い取りをするのがおすすめです。
温度を上げることでカビを不活化し、エアコンの風でエアコン内部からカビの胞子を追い出します。
換気をしておかないとカビの胞子を吸い込んでしまい、アレルギー発症などのリスクがある点にご注意ください。
以下の記事では、エアコンの臭いが気になるときの対処法について、冷房16度運転・暖房30度運転以外の方法も解説しています。
冷房16度運転でエアコンの臭いを取るときのコツ
冷房の設定温度を16度にして運転する臭い取りの方法は、SNSで流行したやり方です。
手軽にできると好評ですが、いくつか注意点があります。
手順と注意点を解説します。
吹き出し口の下を養生する
冷房を16度で運転させるとエアコン内部に大量の結露が発生します。
結露によって発生した水は、通常ドレンホースを通って屋外に排出されますが大量の結露水が発生するとうまく排出できず水漏れが発生することがあります。
水漏れによってほかの家具などを濡らしてしまわないように、吹き出し口の下に新聞紙やビニールシートを敷いて養生しましょう。
窓を全開にする
窓を全開にして外気を取り込めるようにしましょう。
冷房を16度にする方法で臭い取りをするときは結露を発生させることが重要です。
カーテンなどが網戸にかかってしまうと効率が落ちてしまうので、カーテンタッセルなどでひとつにまとめておくか外しておきましょう。
冷房を16度(最低温度)にする
冷房のスイッチを入れて設定温度を16度にします。
機種によっては16度まで下げられないものもあるので、その場合は最も低い温度に設定しましょう。
1時間冷房をかける
窓を全開にし、設定温度を16度にしたらその状態で1時間運転させます。
運転させている間は別の部屋に行くことをおすすめします。
エアコンのタイマー機能は使わず、1時間後に様子を見に行くことを忘れないように注意してください。
送風モードで内部を乾かす
1時間冷房運転をしたら窓を閉めて、送風モードを使います。内部クリーンモードがあるならそちらでも問題ありません。
送風モードでしっかり内部を乾かさないと臭い取りの効果が少なくなってしまいます。
送風モードについて詳しくはこちらの記事をご確認ください。
冷房16度運転がエアコンの臭い取りになる理由
冷房の設定温度を16度にして運転したあと、人によってはすぐに臭いが取れていることに気づきます。
手軽な方法であるにも関わらず効果があるのはなぜでしょうか。
その理由をご説明します。
強制的に結露させて臭いのもとを流す
暖かい空気は多くの水分を含んでいます。
冷房16度設定にしてエアコン内部で強制的に結露を作り、大量の水で臭いの原因である汚れを流し出すので臭い取りに効果的です。
これは外気温の方が室内よりも高くないとできないので注意が必要です。
また外の湿度が高すぎる雨の日などは結露水が多すぎて水漏れのリスクが高まります。
6~7月の晴れた日にやると効果的でしょう。
ドレンホースが詰まっていると逆効果なので注意
冷房16度運転はエアコンの臭い取り方法としては手軽なものですが、1点注意点があります。
エアコン内部の結露水を屋外に排出するドレンホースが詰まっていると、臭いの元である汚れが混じった水が正常に排出されません。
汚水が逆流してかえって臭いを拡散することもありえるので、冷房16度運転をする前に1度ドレンホースが詰まっていないかを確認することをお勧めします。
冷房16度運転をしても臭い取り効果は一時的
冷房16度運転で簡単に臭い取りができますが、残念ながらその効果はあくまで一時的なものです。
エアコンからする嫌な臭いについて、根本的な対処をするにはエアコンクリーニングを含む掃除が有効です。
自分で掃除ができるフィルターの掃除をしても臭いが改善しないのなら、エアコンクリーニングを依頼しましょう。
エアコンからする嫌な臭いはエアコンクリーニングで解消する
エアコンからする嫌な臭いの原因は多くの場合カビです。
カビはエアコン内部の冷却フィン(熱交換器)やドレンパンで繁殖しやすいです。
フィンやドレンパンは自分で掃除するのが難しいのでプロの手を借りましょう。
ミツモアでは最大5社の地域のエアコンクリーニング業者から見積もりを受け取れるので、比較検討が簡単にできます。