エアコンの暖房使用時の電気代はいくら?
エアコン暖房使用によってかかる電気代は、消費電力をもとに計算できます。エアコンの消費電力(kW) × 1kWhあたりの電気料金単価で計算可能です。
エアコンによって異なりますが、1時間あたりの電気代が「3~41円/時間」です。(富士通の「AS-Z222M:ノクリアZシリーズ(6畳用)」2022年モデルから算出)
またエアコンメーカー6社からエアコン暖房の電気代をみたとき、1時間使用したときの電気代は「平均約12.42円/時間」、24時間つけっぱなしにしたときの電気代は「平均約298円/時間」かかることが分かりました。
注意点としては、エアコン暖房の電気代は、使っている機種や使用環境、契約している電力会社との契約で異なります。正確な電気代を計算することは難しく、あくまで目安として参考にしてください。
これから詳しくエアコン暖房がかかる電気代の計算方法を計算していきます。
自宅のエアコンの電気代を計算するには?
自宅のエアコン運転でどのくらいの電気代がかかるか計算したい場合は、以下の計算式に当てはめてみてください。
【1時間の電気代計算式】消費電力(W) × 0.001 × 電気代単価(27円) = 1時間あたりの電気代目安 |
電気代の目安を計算するときは、「公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会」によって「27円/kWh」と定められています。自宅の契約プランを調べれば、より的確な数字で計算できるので、気になる方は調べてみましょう。
またエアコンの消費電力(W)は、取扱説明書やエアコンメーカーのホームページで確認することができます。暖房と冷房とで消費電力が違うので注意しましょう。
実際にエアコン暖房の電気代を計算してみた
暖房を使用したとき | 消費電力 | 1時間あたりの電気代 | 24時間使用したときの電気代 |
最小電力 | 110W | 約2.97円 | 約71.28円 |
最大電力 | 1,500W | 約40.5円 | 約972円 |
標準電力 | 430W | 約11.61円 | 約278.64円 |
「ノクリアZシリーズ(6畳用)」の暖房を使ったときの消費電力は110~1,500Wで平均430Wです。他の機種でも前後の数字になっており、参考にしてみてください。
電気代は設定した温度や外気との温度差、部屋の大きさなどで変動することがあり、地域や利用環境によって異なります。24時間つけっぱなししたとしても約72円ですむところや、約972円かかってしまうこともあるので注意しましょう。
2022機種で比較、エアコン暖房は平均1時間13円かかる
各社2022モデルのエアコンの電気代を比較して平均いくらかかるか見ましょう。以下は6畳モデルを想定した「暖房1時間あたりの電気代」と「暖房24時間つけっぱなししたときの電気代」です。
以下のように、エアコン暖房を1時間使用したときの電気代は「平均約13円」、24時間つけっぱなしにしたときの電気代は「平均約298円」かかることが分かります。
使用環境で消費電力や電気代の単価によって異なるので注意しましょう。
暖房を使用したとき | 標準消費電力 | 1時間あたりの電気代 | 24時間使用したときの電気代 |
富士通ゼネラル:AS-Z222M | 430W | 約11.61円 | 約278.64円 |
ダイキン:AN22ZRS | 450W | 約12.15円 | 約291.6円 |
パナソニック:CS-LX222D | 440W | 約11.88円 | 約285.12円 |
日立:RAS-X22M | 430W | 約11.61円 | 約278.64円 |
シャープ:AY-P22F | 550W | 約14.85円 | 約356.4円 |
三菱電機:MSZ-ZW2222 | 465W | 約12.56円 | 約301.44円 |
*電気代単価を「公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会」が定めた「27円/kWh」を元に算出しました。
*標準消費電力はあくまで「標準的な暖房運転に必要な電力」なので、実際には気温差や使用状況によって上下幅があります。そのため電気代の金額も、あくまで目安とお考えください。
参考: |
エアコン暖房の部屋の広さでわかる具体的な金額
6畳タイプの平均は約13円/時間でしたが、エアコンの消費電力は対応している部屋の大きさによっても異なります。
エアコンが対応している部屋の大きさ別で消費電力と電気代を比較してみましょう。
製品スペック | 消費電力 | 1時間の電気代 | 24時間使用したときの電気代 |
6畳モデル:AN22ZRS-W | 450W | 約12.2円 | 約292.8円 |
8畳モデル:AN25ZRS-W | 510W | 約13.8円 | 約331.2円 |
10畳モデル:AN28ZRS-W | 660W | 約17.8円 | 約427.2円 |
12畳モデル:AN36ZRS-W | 825W | 約22.3円 | 約535.2円 |
14畳モデル:AN40ZRS-W | 1,060W | 約28.6円 | 約686.4円 |
18畳モデル:AN56ZRP-W | 1,430W | 約38.6円 | 約926.4円 |
20畳モデル:AN63ZRP-W | 1,550W | 約41.9円 | 約1005.6円 |
23畳モデル:AN71ZRP-W | 2,030W | 約54.8円 | 約1315.2円 |
26畳モデル:AN80ZRP-W | 2,460W | 約66.4円 | 約1593.6円 |
29畳モデル:AN90ZRP-W | 2,970W | 約80.2円 | 約1924.8円 |
こちらはダイキンのエアコン「うるさらX」(2022年モデル)を参考に、暖房使用時の消費電力から計算した電気代です。
消費電力はあくまで「標準的な暖房運転に必要な電力」なので、実際には気温差や使用状況によって上下幅があります。あくまで目安とお考えください。
エアコン暖房の電気代が冷房より高い理由
総務省の調査結果によると、2020年の1月~12月までの電気代は、以下のような結果になっています。
時期 | 単身 | 2人以上 |
---|---|---|
1~3月 | 約6,500円 | 約13,000円 |
4~6月 | 約6,000円 | 約11,000円 |
7~9月 | 約5,000円 | 約10,000円 |
10~12月 | 約5,000円 | 約10,000円 |
この表を見てわかる通り、一般の世帯でもっとも電気代が高くなるのは1~3月の冬季です。単身の場合には1,500円、2人以上の世帯では3,000円も差がつきます。
また資源エネルギー庁の調査によると、家庭で使用される家電の消費電力トップ5は以下のような割合です。(2009年のデータ)
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平均するとエアコンは4番目の「7.4%」ですが、真夏の昼間・冬の夕方などには一時的に全体の50%以上を占めることもあります。
また上記のうち冷蔵庫や照明器具、テレビなどの使用量は、年間を通してあまり変化するものではありません。照明器具にかんしては、冬のほうが点灯時間は早まるものの、LED電球の場合は1時間あたり約2円ほど。1日2時間長く照明を使ったとしても、1か月の変化は240円ほどにおさまります。
そのため季節によって電気代が大きく変わるのは、エアコンや暖房などの使用によるものだと考えるのが自然なのです。
外気温と設定温度との気温差が原因
エアコンが運転し始めると、室内が設定温度に到達するまでフルパワーで運転します。もっとも電気代がかかるのはこの時間です。
夏の場合は、たとえば「設定温度が28℃、外気温が35℃」だと、差は7℃になります。つまりエアコンは7℃分だけフル稼働すればよいのです。
しかし冬だと、この気温差が大きくなります。たとえば「設定温度は20℃、外気温が5℃」の場合、エアコンの設定温度はかなり低めに設定して20℃ですが、それでも気温差は15℃も生まれてしまいます。
寒冷地の方必見!暖房器具別の電気代を比較
とくに東日本や関東圏など、冬に厳しい寒さを迎える地方だと「エアコン暖房を導入したいけど、電気代が心配」という方も多いのではないでしょうか。
エアコンの暖房代と、別の暖房器具にかかる電気代を比較してみましょう。
暖房器具 | 消費電力(参考) | 1時間あたりの電気代目安 |
エアコン暖房 | 680~910W | 約18~24円 |
電気(遠赤外線)ストーブ | 900~1200W | 約24~32円 |
石油ストーブ/石油ファンヒーター | 灯油の料金から算出 | 約18~27円(電気ありの場合) |
こたつ | 100~300W | 約3~8円 |
ホットカーペット | 200~500W | 約5~13円 |
実際には機種ごとの消費電力によって差が出るので、あくまで目安までにお考えください。
消費電力が大きい電気ストーブは、そのぶん電気代も高くなります。そのため冬につけっぱなしの運転をするのは向いていません。
意外かもしれませんが、1時間あたりの費用が安いのは石油ストーブ(電気なし)や石油ファンヒーター(電気あり)です。ただし灯油の価格が変動しやすいので、一定の料金ではない点に注意しましょう。
電気ストーブやファンヒーターを使うときの節約方法は暖房の時短利用
暖房器具としてエアコンは経済的ですが、部屋全体を暖めるのに時間が掛かってしまう点は気になるところです。またエアコンは持ち運びができないので、脱衣所などエアコンが設置されてない部屋は寒いままです。
一方、電気(遠赤外線ストーブ)や電気ファンヒーターは、スイッチをつけてから手をかざすとすぐ暖かさを感じることができます。大きさによりますが、基本的に場所を替えて利用することもができます。
ストーブやファンヒーターで電気代を効率的に節約したい場合は、短時間利用して部屋が温まったら切るという方法がおすすめです。つけっぱなしにすると半袖になりたいくらい部屋が熱くなることもあるので、時短利用で十分です。
エアコン暖房の電気代を節約する方法
エアコンの暖房は、電気代が高くなりがちという点を説明してきました。しかしできるなら安く済ませたいですよね。
そこでエアコンの暖房を使うときにできる節電するための工夫を紹介していきます。
カーテンを閉める、窓の断熱対策をする
いくらエアコンを稼働させても、室温が一定下がり続けるのであれば、それだけエアコンの稼働パワーが強まってしまいます。
カーテンを閉めるだけで、部屋の温度が低下するのをある程度は防ぐことができるので、試してみましょう。昼間留守にする場合は、日中もカーテンを閉めておくとよいでしょう。
もしカーテンが薄い場合は、厚手のものに交換するとより効果を感じられます。またカーテンの他にも、窓に貼る断熱シートなども冷気の侵入防止に役立ちます。
エアコンの自動運転機能を使う
エアコンの電気使用量は一定ではなく、室温が設定温度に達するまでに電気代がかかります。
しかし、風量を「弱」設定の場合、暖まるまでの時間がかかってしまうので逆効果です。節約のためには自動運転機能を活用しましょう。
自動運転をセットすると、設定温度に到達するまでは強風・到達後は自動的に微風運転になるので、無駄な電気代がかかりません。
風向きは下の方が空気が循環する
暖房をつけても足元が冷える場合は、風向きを下に設定しましょう。暖かい空気は冷たい空気より軽く天井に溜まりやすく、冷たい空気は床に溜まりやすいです。
暖房の風向きを下の方にすることで、冷たい空気が暖かい空気と混ざります。空気の循環が発生し、効率的に空気を暖めることができるのです。
フィルターを掃除する
エアコンのフィルター掃除も電気代の節約に効果があります。
エアコンのフィルターにホコリが詰まっていると、風量が弱くなり、部屋を暖めるまでに必要以上の電気代がかかってしまうのです。1~2週間に1回ほど掃除をし綺麗にしましょう。
環境省によれば、フィルターを掃除することで約6%の消費電力を節約できると発表しています。エアコンの掃除方法については以下の記事で紹介していますので、合わせて参考にしてください。
室外機の掃除を行う
エアコンのフィルター掃除と合わせて、室外機の掃除も行いましょう。室外機の周辺に物があると運転効率が落ち、暖房の効きが悪くなってしまいます。
特に室外機の正面や背面は物を置かず、十分なスペースを開けておきましょう。
また冬は、室外機が雪に埋もれないように注意する必要があります。室外機を高い場所に置くなどの工夫を行い、雪から守りましょう。
暖房の設定温度を下げて、暖かい格好・飲み物を用意
エアコンの設定温度を下げることも、暖房による電気代の節約に効果があります。
暖房の設定温度に迷ったら、20度がおすすめです。20度は環境省も推奨している設定温度で、「暖房の設定温度を1℃下げると約10%の節電になる」と発表しています。
必要以上に暖房温度を上げている方は、まずは1度下げてみるだけでも効果が感じられるでしょう。設定温度を下げるとき、身体を冷やさないように注意が必要です。
身体を温める際、おすすめなのは暖かい格好をし、暖かい飲み物を用意しましょう。紅茶やココア、コーヒーなどを飲むだけでも身体を温めることができます。
エアコンの買い替えも検討してみよう
エアコンが古い場合、それだけで電気代がムダにかかってしまっている可能性があります。
たとえば2009年と2019年の機種を比べると、年間約50kWhも消費電力が違うのです。エアコンメーカーは、省エネ開発に力を入れています。
50kWh違えば、単純計算で年間約1,300円ほど電気代が安くなります。実際にはエアコンの暖房効率も異なるため、もっと多くの電気代を節約することにつながるでしょう。
5エアコン交換の目安は10年です。「そろそろかな?」と思ったら、早めに交換を検討しておきましょう。
電気の料金プランや電力会社も再検討
電気代を安くしたい場合、電気会社の料金プランを見直しましょう。適したプランに変更すると料金が異なることも。
電気会社によってサービスや特典が異なりますので、電力会社の見直しも検討しましょう。
電気料金には通常以下のものが含まれています。
- 基本(最低)料金
- 電力量料金
また最近では「再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)」なども含まれていることもあります。プランによって時間帯・季節・平日か休日かで電気料金が変わることもあるので注意です。
電気料金のプランを再検討する際は、自分のライフスタイルも考慮して考えましょう。
エアコン暖房と組み合わせて効率的に部屋を暖める方法
エアコンと石油ストーブをうまく組み合わせて節約
エアコンは、設定温度になるまでは電力を使いますが、そのあとは室温維持のセーブモードに入ります。「エアコンは使いっぱなしのほうが安くなる」と言われる理由です。
ただし前述したとおり、エアコンの消費電力は室内・室外の気温差によって変わります。寒冷地の場合は、設定温度まで到達するのに使う電力がとくに大きくなってしまうのです。
一方で石油ストーブ・石油ファンヒーターは、一定の灯油消費量で、室内を比較的早く暖めてくれます。ただし1日中つけっぱなしにする場合は、エアコン暖房のほうが安く済むケースもあります。
そのため寒冷地では、部屋がある程度暖まるまでは石油ストーブ、室温が快適になってきたらエアコン暖房に切り替え」という使い分けがオススメです。
サーキュレーターを使う
サーキュレーターとは扇風機のような形をした家電で空気を循環させるための機器です。
暖かい空気は上へ上へと流れていく習性があり、暖房をつけても天井付近に暖かい空気、部屋の床付近は冷たい空気と部屋の中で温度が分かれてしまいます。
サーキュレーターで部屋の空気を循環させることで、暖かい空気を部屋全体に行き渡らせることができます。
こたつ×エアコンで部屋全体とピンポイントで暖めよう
暖房をつけて暖かい空気が来ているはずなのに足元は寒い……。冷たい空気は暖かい空気よりも重く、下にいく性質があります。また身体の冷えにも繋がるため、足元を温めるようにしましょう。
このときおすすめなのが、足元を温めるこたつとエアコンを併用することです。こたつの1時間あたりの電気代は3~8円、ピンポイントに暖めることに優れています。
エアコンの設定温度を1℃下げる+こたつ利用で節約してみましょう。
加湿器で湿度をあげて体感温度をあげる
湿度が低いと汗が蒸発しやすく、体温が下がりやすくなります。部屋の湿度が高いと、汗などの蒸発を抑えることができ、体感温度が高くなります。
エアコンと加湿器、両方を使い部屋の湿度と室温を上げましょう。
また部屋の湿度が高いと喉や肌の乾燥を防ぐのにも効果的。ウイルス予防にもなりメリットが多いです。加湿器1時間あたりの電気代は、1円ほどです。加湿器を使う場合は40~60%が理想です。
気になるエアコン暖房つけっぱなしのメリット・デメリット
1~2時間程度の外出なら、暖房つけっぱなしにしましょう。こまめにエアコンのオン/オフを繰り返すと、電気代が上がる原因になります。
1度エアコンを切ることで室温が下がり、再稼働時にまた設定温度になるまでフルパワー運転をすることになるからです。
自動でつけっぱなし運転をしていれば、最低限の消費電力で室温を維持してくれます。1~2時間程度の外出ならつけっぱなし運転のほうが節電できるでしょう。
エアコンの暖房をつけっぱなしにするメリット
エアコンの暖房をつけっぱなしにするときのメリットは以下です。
- 帰宅したとき、理想の室温で快適
- いちいち消したり、つけたりする必要がない
- 常につけているため、エアコンを消すのを忘れたときの罪悪感がない
冬になると、帰宅しても部屋が寒いと嫌ですよね。エアコンの暖房をつけっぱなしにしておくとその嫌な思いから開放され、暖かい室温で帰宅してすぐリラックスできます。
またいちいち消したり、つけたりする必要がなくなるため、わずらわしい思いをすることもありません。いつも消して外出して、帰宅したときつけっぱなしだったときの罪悪感もないのもメリットです。
エアコンの暖房をつけっぱなしにするデメリット
メリットだけではありません、デメリットもあります。
- 電気代が高くなる
- 環境に悪影響
- 部屋の空気が乾燥する
つけっぱなしだと電気を多くの時間を使用することになるため、シンプルに電気代がかかります。また電気をたくさん使うのは環境に悪いと言えます。
さらにエアコンや暖房機器を使うと部屋が乾燥しがちです。つけっぱなしだと部屋の空気の湿度が下がり、常に乾燥している状態になり、喉が痛くなることもあります。空気の湿度が低いと肌の乾燥にも繋がるのもデメリットです。
【コラム】200Vのエアコンで暖房をつけても電気代は一緒
200Vのエアコンを運転させると、100Vのエアコンよりも多くの電気代がかかりそうですが、実は2つの電気代は変わりません。
そもそもV (ボルト) とは
ボルトとは、電圧を表す単位のことです。電圧とは電気を押し出す力のことで、電圧が高いほど電気を使用する量が多くなります。
家庭で使用する電化製品は100Vが一般的でしたが、近年は200Vに対応した製品が増えており、200Vのエアコンも販売されています。
100Vエアコンと比較した200Vエアコンの特徴
次に、100Vのエアコンと200Vのエアコンの違いに注目してみます。2つの違いは、以下のような点にあります。
100Vエアコンと200Vエアコンの違い
- 設定温度になるまでの時間
- 風量の多さ
- コンセント(プラグ)の形状
大きな違いは、室温が設定温度になるまでの時間です。200Vのエアコンは100Vのエアコンよりもパワーが強いため、より短い時間で部屋の設定温度に達することができます。
また200Vエアコンは風量の勢いも強いため、快適な温度になるまでのスピードがより早いといえます。
さらに、プラグの形状にも違いがあります。200V用のコンセントは穴が3つ空いており、通常の2つ穴が空いたコンセントとは異なった形をしています。
家庭に200V用のコンセントがない場合は、交換工事が必要です。工事は数千円程度でできますが、詳しくはプロの事業者に見積もりを申し込んでみてください。
200Vエアコンでも電気代が変わらない理由
「200Vエアコンは100Vエアコンよりもパワーが強い」と聞くと、電気代も高そうに感じますよね。では、どうして200Vと100Vのエアコンの電気代は変わらないのでしょうか。
その理由は、消費電力に差がないためです。Vの数値の大きさに関わらず、消費電力が同じであれば、かかる電気代も同じです。
消費電力量の計算式は「消費電力(W)×使用時間(h)」なので、電圧の大きさは関係ありません。よって100Vエアコンも、200Vエアコンも電気代は変化しないといえます。
エアコンをクリーニングして暖房の運転効率を上げよう
この記事では、エアコンで暖房運転をするときに気になる「電気代」について詳しく解説しました。冷房よりも暖房のほうが電気代が高くなりやすい原因を知って、最適な節約方法を実践していきましょう。
「暖房の効きが悪い?」と思ったら、フィルターや内部掃除も検討してみましょう。ホコリなどの汚れが溜まると、風が通りづらくなることでエアコンの効きが悪くなります。
そんなときはプロのエアコンクリーニング業者へ依頼することも検討してみてください。家庭用エアコン(お掃除機能なし)なら、8,000~12,000円前後でしっかり内部洗浄してもらうことができます。
その際、ミツモアを使えば最大5件の見積もりを比較できます。料金や口コミを比較しながら、業者選びをしてみてはいかがでしょうか。