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エアコン掃除にカビキラーは使用NG|使ってはいけない2つの理由

最終更新日: 2024年02月01日

「エアコン掃除にカビキラーって使っていいのかな・・・」という疑問をお持ちではありませんか?

カビ取りに強力な効果を発揮する「カビキラー」ですが、エアコンの掃除に使ってはいけません。

この記事ではカビキラーを使ってはいけない理由や使ってしまった場合の対処法、使用せずに掃除する方法を紹介します。

エアコン掃除にカビキラーを使ってはいけない2つの理由

カビキラーの画像
カビ取りといえば「カビキラー」

「カビキラー」は塩素系のアルカリ性洗浄剤で、カビ対策の定番商品として知られています。

しかしエアコン掃除では、カビキラーを使ってはいけません。

では、なぜカビキラーを使ってはいけないのでしょうか?

いやなニオイの原因になる

エアコンが臭くて鼻をつまむシロクマとペンギン

エアコン掃除にカビキラーを使用すると、嫌なニオイが発生する原因につながります。

カビキラーの成分は塩素系のため、使用時にはプールのような強い塩素の臭いが発生します。

そのため、カビキラーを吹きつけると、エアコンに塩素の刺激臭が染みついてしまうのです。

エアコンを使用する度にニオイのする風が送られてくる事態になりかねないため、カビキラーの使用は控えたほうが懸命です。

エアコン部品のサビや腐食が発生する

故障したエアコンのイラスト

カビキラーをエアコン掃除に使用すると、部品のサビや腐食が発生するおそれがあります。

エアコンフィルターの奥にある「フィン」部分はアルミでできており、熱交換をするはたらきをしています。

アルカリ性のカビキラーはアルミを溶かす性質があるので、成分が触れると部品がサビたり腐食したりしてしまうのです。

部品の変形は不具合につながり、エアコンが本来の機能を果たせなくなる原因にもなります。

カビキラーの主成分と効果

カビキラーは以下の3つが主成分で、厄介なカビを退治します。

主成分 効果
水酸化ナトリウム カビの細胞壁に作用し、他の成分がカビ細胞の内部に浸透するのを助ける
次亜塩素酸塩 カビの組織や色素を破壊・分解する
界面活性剤  カビ汚れを浮かして落としやすくさせる

カビには赤カビ、白カビ、黒カビなど様々な色・性質のカビがありますが、家の中やエアコンに発生するのは大抵は「黒カビ」です。

黒カビは湿った場所やホコリの中を好む他、空気と一緒に飛散して広がりやすい性質を持っています。

カビキラーを使ってしまった場合の対処法

エアコンをリモコンで操作する様子

エアコンにカビキラーを使ってしまった場合の対処法を紹介します。

「ニオイがなかなか取れない・・・」という場合はカビキラーの成分が残っている証拠。

できるだけ早く対処して、成分を取り除くことが大切です。

霧吹きで成分を洗い流す

カビキラーの成分を取り除くためには、霧吹きを使って成分を洗い流す方法が効果的です。

エアコン周辺を切り開いたゴミ袋とテープで養生し、カビキラーを使用した場所に霧吹きで水を吹きかけていきましょう。

このとき、電装部分に水がかかると故障や不具合の原因になるため注意してくださいね。

水気を雑巾で拭き取り、送風運転を2時間程度行って内部を乾燥させれば完了です。

冷房の結露を利用して洗い流す

エアコンの冷房で発生する結露を利用する方法もあります。

エアコンを16度(最低温度)の温度設定にして、1時間運転しましょう。

温度差が激しくなることで通常の運転時よりも多くの結露が発生し、結露水がカビキラーの成分を洗い流します。

結露水はそのままドレンホースから流れ出るので安心してくださいね。

エアコンクリーニングを業者に依頼する

自分で掃除するのが難しい場合は、エアコンクリーニングを業者に依頼するのもひとつの方法です。

専門的な道具や技術を用いてエアコン内部のすみずみまで洗浄し、カビキラーの成分をきれいに取り除くことができますよ。

ニオイが取れない場合はそのまま放置するのではなく、専門家への相談も検討してみてくださいね。

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カビキラーを使わない!エアコン吹き出し口の掃除方法

エアコン
カビキラーを使わない!エアコン吹き出し口の掃除方法

エアコン掃除にはカビキラーが使えないとわかりました。では、エアコンはどのようにして掃除すれば良いのでしょうか?

まずはエアコン吹き出し口の掃除方法から見ていきましょう。

関連記事:エアコンを自分で掃除する方法!家にあるものを使って約45分で完了|ミツモア

エアコン吹き出し口はアルコールで拭き取ろう

アルコールを使用すれば、エアコン吹き出し口のカビを簡単に死滅させることが可能です。またアルコールはエアコンの素材に優しく、身体に害がないため、安心使用することができますね。

カビ掃除に使うアルコールは、濃度80%程度の消毒用エタノールです。濃度100%の無水エタノールではすぐに蒸発してしまうため、エアコン掃除には適していません。

エアコンの吹き出し口の掃除方法

吹き出し口を掃除する際に必要な道具・掃除方法は以下の通りです。

<必要な道具>

  • 濃度80%程度の消毒用エタノール
  • 割り箸
  • キッチンペーパー
  • 輪ゴム

<掃除方法>

割りばし、キッチンペーパー

  1. 割り箸にキッチンペーパーを巻きつけて輪ゴムで止める
  2. キッチンペーパーに消毒用エタノールを染み込ませる
  3. 吹き出し口のカビを拭き取る

以上の方法で簡単にカビを死滅させることができます。

消毒用エタノールを直接カビに吹きかけないように注意しましょう。直接吹きかけるとカビが舞い散ってしまい、他の部分にカビが発生する原因となってしまいます。

上記したお掃除棒やいらなくなった布などを用いて、押さえつけるようにして拭き取りましょう。

エアコン内部のカビはどうやって掃除する?

エアコン カビ掃除の画像
エアコン カビの掃除はどうやって行う?

エアコン内部のカビ掃除には、クリーニング専用のスプレーが便利です。

自分で掃除する以外には、プロのクリーニング業者へ依頼するという選択もあります。スプレーの特徴やプロに依頼するメリットをそれぞれ把握し、どちらが適切か考えましょう。

掃除する箇所はフィンとファン

エアコン内部でカビが発生する主な箇所は、フィンとファンの2つです。

フィンはフィルターの奥にある網目状の金属で、室内の空気がフィンを通ってエアコン内部に送り込まれる仕組みになっています。

ファンは風の吹き出し口の奥にある筒状の羽で、内部で冷却された空気を室内へ送り出すためのパーツです。

フィンとファンは空気の出入り口となっているため、カビが発生しやすくなっています。この2つの部位をしっかり掃除して、カビの発生を予防しましょう。

関連記事:

エアコンクリーナー(スプレー)を使用して掃除

フィンとファンを自分で掃除する場合は、エアコンクリーナーを使用しましょう。エアコンクリーナーとはスプレータイプの洗浄剤で、エアコン内部の掃除に適した成分が配合されています。クリーナーにはフィン用とファン用があるため、掃除したい箇所に合わせて選ぶことが大切です。

フィンを掃除する場合は前面パネルとフィルターを外し、フィンにクリーナーを噴射します。使用後はしっかりと乾燥させましょう。ファンが回転する機種の場合は自分の手でファンを回すと、満遍なくクリーナーを吹き付けることができますよ。

関連記事:エアコン内部はエアコンクリーナーで掃除!メリットや掃除の仕方を解説

エアコン内部の掃除はプロに依頼するのがベスト

エアコン内部はスプレーで自分で掃除することもできますが、本来はプロに依頼するのがベストです。エアコン以外の掃除でも言えることですが、自力での掃除ではカビはなかなか取り切れません。カビの取り残しが少しでもあると、その残ったカビがいずれ繁殖してしまいます。

またエアコンを自分で掃除すると、思わぬ故障の原因となる点にも注意が必要です。スプレーは使用後に泡が残ってしまったり乾燥が足りなかったりといった失敗をしやすくなります。カビの取り残しや故障のリスクを負うよりも、エアコンの掃除法を熟知しているプロに依頼する方が安全で確実でしょう。

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エアコンのカビは異臭の原因になる

エアコン カビの画像
エアコンから異臭が!原因はカビ?

キッチンやバスルームなどに生えやすいカビですが、エアコンの内部もカビが好む環境の一つです。カビは嫌な臭いを発生させるため、エアコンにカビが生えていると室内にカビの臭いが広がってしまいます。

またカビは放置しておくと健康被害を及ぼすので、気がついた際には早めの除去が大切です。以下でカビによる健康への影響や、カビキラーとエアコンとの相性を見てみましょう。

エアコン内部にカビが?カビがもたらす影響とは

エアコン内部にカビがあると、排出された風と共に嫌な臭いが室内に充満してしまいます。不快な臭いのする部屋で生活するのは、ストレスの元ですね。

更にカビは鼻水や咳、くしゃみといったアレルギー症状を引き起こし、悪化すると喘息や肺炎へと進行してしまいます。

外出するとアレルギー症状が治まる場合は、エアコンのカビが原因となっているかもしれません。

普段の手入れでカビの発生を予防 

エアコン掃除の画像
普段の手入れでカビを予防しよう(画像提供:PIXTA)

エアコンにカビが発生しやすいのは事実ですが、普段の手入れをしっかりと行うことでカビの発生を予防することができます。カビが生えてしまう要因は何なのか、カビ予防にはどのようなことが有効なのか、エアコンの特性と合わせて押さえておきましょう。

エアコン内部をカビの嫌がる環境にしよう

カビが活発になる条件は以下の3つ。

  1. 気温20℃~30℃
  2. 湿度70%以上
  3. ホコリなどの栄養分がある

ホコリやジメジメを排除して、これらの条件を避けることができれば、エアコンにカビが発生しにくくなりますね。

エアコン内部は空気中の汚れや水分が溜まりやすいため、すぐにカビが好む環境になってしまいます。特に日本の夏は湿度が高くジメジメしやすいので、日頃からしっかりとエアコンをケアして乾燥させてあげることが大切です。

冷房使用後は送風運転でエアコン内部を乾燥させる

カビの発生を予防するために、まずは湿った状態で放置しないように気をつけましょう。冷房時にはエアコン内部で結露が起こり、水分が多い状態となってしまいます。これはカビが好む環境ですね。

冷房を使用した後は2時間ほど送風運転を行うことで、エアコンの内部を乾燥させることができます。

送風運転機能は機種によって「乾燥運転」「内部クリーン」といった名称になっているので、説明書で確認しましょう。

似たような機能が無い場合は冷房の設定温度を一番高く(32度前後)して運転すると、送風運転と同様に水分を飛ばせます。

関連記事:エアコンの「送風」とはどんな機能?電気代や上手な使い方も解説|ミツモア

こまめな換気とフィルター掃除

室内の空気が湿っていたり汚れていたりすると、カビが発生する原因となります。ここで大切なことは「エアコンは室内の換気をしていない」という点です。

エアコンは室内の空気を取り込んで温度を調節し、その空気を再び室内へと送り返しているだけなのです。

エアコン使用時でも窓や部屋のドアを開ける、キッチンの換気扇を回すといった方法で、自分でこまめに換気を行いましょう。室内の空気をクリーンに保つことが、カビ予防につながります。

フィルターについては空気中の細かなホコリやゴミをキャッチしてくれるのですが、汚れが溜まるとやはりカビが生えてきます。月に1回か2回はフィルターを掃除しましょう。

フィルターの掃除方法については以下を参照してください。

関連記事:エアコンフィルターの掃除方法を解説!掃除をしないと発生する2つのデメリットも紹介|ミツモア

エアコンのカビ取りを依頼するプロはどう選んだらいい? 

エアコンプロ
エアコンクリーニングはプロに依頼しよう(画像提供:PIXTA)

エアコンのカビを除去するには、プロのクリーニング業者に依頼するのが一番です。プロを選ぶ際には「サービスの丁寧さ」「実績・経験」「料金」を判断の目安としましょう。

サービスの丁寧さは実際に頼んでみないと分かりにくい要素ですが、利用者の口コミが大きな判断材料となりますね。実績・経験は、年間施行件数やクリーニングに関する資格の有無がポイントです。

料金はほとんどのクリーニング業者で、サイトに明記されています。「エアコンクリーニングのみ」といったシンプルなメニューで11,000円ほどから、防カビコートなどのオプションを複数付けた場合で28,000円ほど、平均すると約17,000円程度が料金の相場となっています。依頼の前に複数の業者を比較して、自分のニーズに沿ったプロを選んでください。

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エアコンのクリーニングは自分では難しい部分も多いので、ぜひ、プロのクリーニング業者に依頼して、年に1度は徹底的にきれいにしましょう。安心して使えるようになるだけでなく、寿命も延びて、冷えも良くなります。

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