エアコンの風は暖かいのに部屋が暖まらないのはなぜ?
暖かい空気は部屋の上部にたまるため、なかなか部屋全体が暖まらないことがあります。風向きを下にすると改善されるかもしれません。
エアコンの風が暖かくないのはなぜ?
リモコンの表示が「暖房」になっていても、表示と実際の運転モードが異なっている可能性があります。もう1度運転切り替えボタンを押して、暖房をセットしなおすことをおすすめします。
暖かい空気は部屋の上部にたまるため、なかなか部屋全体が暖まらないことがあります。風向きを下にすると改善されるかもしれません。
リモコンの表示が「暖房」になっていても、表示と実際の運転モードが異なっている可能性があります。もう1度運転切り替えボタンを押して、暖房をセットしなおすことをおすすめします。
「エアコンの電源は入っているはずなのに、暖房の効きが悪く部屋がなかなか暖まらない」とお悩みではありませんか?
暖房の効きが悪い場合、エアコン本体だけでなく室外機やリモコンに問題があることもあります。問題を解決しないまま効きが悪いエアコンを使い続けていると運転効率が落ちるため、電気代を余計に支払うことになるかもしれません。
暖房の効きが悪いときに考えられる原因は主に7つに分けられます。1つひとつ確認して、原因を特定しましょう。
暖房の効きが悪くなるおもな原因とその対処法は以下の通りです。
原因 | 対処法 |
リモコンの故障 | 買い替える・電池を交換する |
暖かい空気が上部に溜まっている | 空気を循環させる |
窓から冷気が入っている | 冷気を防ぐ |
フィルター・内部の汚れ | 掃除する |
霜取り運転になっている | エアコンの設定温度を低めにする |
室外機の周辺環境が悪い | 掃除する・カバーをかける |
エアコンの故障 | 修理・買い替え |
それぞれの原因について詳しく見ていきます。
当然ですが、リモコンが壊れているとエアコンは正常に動きません。エアコンに問題がなさそうなら、リモコンの故障を疑ってみましょう。
【確認方法】
リモコンの動作確認方法は、AMラジオに向けて運転ボタンを押すだけです。もしリモコンのボタンを押してもラジオからブブッという音が出ない場合は、リモコンが作動していない可能性が高いです。
リモコンが正常に動かない時は、電池切れを起こしている場合が多いので、まずは電池交換をしてみましょう。
電池を入れる部分に汚れが付いていて電気がうまく流れていない場合もあります。電池を入れる場所や電池をきれいに拭き取ってから入れると動作が回復する可能性があるので、試してみてください。
電池を交換しても治らない場合は、リセットボタンを押してみましょう。リセットボタンは小さくくぼんだ部分にあるので、ボールペンなどを使って押してください。正常な運転に戻る場合があります。
それでも動作が回復しない場合は、リモコンの修理や買い替えを検討する必要があるでしょう。
なおリモコンが動かないときは、エアコン本体にある応急運転用のボタンで電源の入り切りを直接操作することができます。ボタンの場所や操作手順はメーカーによって異なるので、説明書やホームページを見て確認してください。
暖かい空気は上に溜まる傾向があるため、エアコンから出ている暖かい空気が部屋全体に行きわたっていない可能性があります。
エアコンの風向きが上向きになっている場合、設定を変えて下向きの風にしましょう。温風が下に行くことで空気の流れができて、室温が上がりやすくなります。風向きはリモコンの設定で簡単に変えられます。
またサーキュレーターや扇風機を使うのも1つの手です。サーキュレーターや扇風機は天井に向けて使います。天井付近に溜まっていた暖かい空気が循環し、室温の偏りを防ぐことが可能です。
いくらエアコンをつけて部屋を温めていても、外から冷気が入り込んでいると暖房が効きにくくなってしまいます。また窓から部屋の熱が逃げてしまうので、しっかりと断熱対策をして室温を保つ必要があります。
隙間テープはサッシの窓枠の間や、窓ガラスとサッシが接着されているゴムパッキン部分など、冷気が入り込みやすい場所に貼ることで断熱効果を発揮します。
断熱材を窓のガラス面に直接貼り付けるのも効果的です。市販の専用シートもありますが、段ボールや梱包用のプチプチをテープで貼り付けるだけでも十分に冷気を防ぐことができますよ。
またカーテンは厚い生地のものを取り付け、夜は隙間がないように閉め切りましょう。隙間風が入るのを防ぐために、カーテンは窓の面積よりも少し大きいものを取り付けるのがおすすめです。
エアコンが汚れている場合も暖房の効きが悪くなります。ホコリが空気の取り込みや熱の交換といったエアコンの機能を妨げてしまうからです。
エアコンの掃除をしてください。エアコンの部品のうち、フィルターは比較的簡単に掃除することができます。以下の回数を目安として、定期的にフィルターの掃除を行いましょう。
<フィルター掃除の手順>
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フィルター清掃は簡単にでき、30分程度の作業で付着しているホコリを十分にとることができます。フィルターの汚れはアレルギーの原因にもなるので、健康のためにも普段から掃除しておくことが大切です。
フィルター掃除が簡単に出来る一方、エアコン内部の部品をクリーニングするのは難しいです。内部の部品を掃除するにはエアコンを分解する必要があり、そのために高度な技術が求められるのです。
エアコンに関する知識が不十分だと、分解しようとして故障させてしまうリスクがあります。確実にエアコンの汚れを除去するためにも、エアコン内部のクリーニングはプロに任せましょう。
暖房運転中にいきなり温風が出なくなって「故障かな?」と思ったことはありませんか?温風が急に止まり、15分程度経った後に自動的に運転を再開した場合は、霜取り運転をしている可能性があります。
霜取り運転とは暖房能力の低下を防ぐため、室外機の熱交換器に付着した霜を溶かす機能のことです。熱交換器に霜が付着すると室外機がうまく空気を吸い込めなくなり、暖房の効きが悪くなってしまいます。
霜取り運転中は暖房が止まってしまうため、なるべく霜取り運転を作動させないことで暖房の効きをよくすることができます。
霜取り運転を作動させないようにするためには、以下のような対策が効果的です。
特に雪が多く降る地域は霜がつきやすいため、室外機を高い位置に設置する・雪に埋もれないようにカバーをかけるなどの対策が重要です。
室内機が正常に動いている場合、室外機に問題が発生していることも多いです。室外機は屋外に置かれているため、ゴミやホコリが詰まっていることもあります。
室外機が暖房の効きを悪くする3つのパターンと、それぞれの対処法を紹介します。
外へ出て室外機周辺の環境をチェックしてみましょう。室外機の吹き出し口を塞いだり、周辺に物を置いたりしていないでしょうか。
室外機の吹き出し口を塞いでしまうと、吹き出した風が逃げていかず運転効率が落ち、暖房の効きが悪くなってしまいます。室外機の周辺はスペースを広く取り、吹き出し口を塞がないように気をつけましょう。
室外機が直射日光にさらされていると、エアコンの効きがとても悪くなります。室外機に直射日光が当たり熱くなってしまうと、室外機は熱を捨てるためにより多くの電気を使うことになり、結果として効きが悪くなってしまうのです。
直射日光を防ぐには、室外機カバーの取り付けやすだれなどの日除けの設置が効果的です。しかし室外機カバーと言ってもどれでもよい訳ではなく、室外機の全て覆う箱型のカバーを設置すると吹き出し口を塞いでしまうことがあります。
室外機カバーを設置する場合は、室外機の上部だけを覆う屋根型のカバーの購入をおすすめします。
他にも、室外機の裏側にゴミが溜まっているため運転効率が落ちている場合もあります。室外機の裏側が詰まると空気を吸い込むことができなくなるため、運転効率が悪くなってしまいます。
エアコンの効きが悪いと感じたら、室外機の裏に枯れ葉やビニールなどのゴミが貼り付いていないか確認してみましょう。ゴミが詰まっている場合は自分で取り除くことで、エアコンの効きをよくすることができます。
そもそもエアコンが故障していないかの確認も必要です。もしエアコンのタイマーランプが点滅していたら、それは故障のサインです。
【故障原因の確認】
タイマーランプが点滅している際は、多くの場合冷媒ガス漏れによる故障が多いです。もしランプが点滅していたら、以下の方法でガス漏れを確認してください。
半日以上エアコンを停止させた後か、コンセントを抜いて3分後にエアコンの電源を入れる
運転再開後に、次の2点を確認する
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上記の方法を試して、コンプレッサーが回っているのにエアコンが効いていなかったり、配管バブルの付近に霜がついていた場合は冷媒ガス漏れが考えられます。業者に連絡して、修理を依頼しましょう。
またランプ点滅のエラーコードはメーカーによって異なっています。以下の記事でメーカーごとのエラーコードを紹介していますので、合わせて参考にしてください。
もしエアコン本体の故障が発覚したら、エアコンの修理・買い替えが必要でしょう。
エアコンの修理をした場合の費用は故障した箇所によって大きく異なりますが、10,000~35,000円程度である場合が多いです。
修理せずにエアコン本体を買い替えたときの費用相場は、エアコンの機能や部屋の広さによって大きく異なりますが、およその目安として下の表を参考にしてみてください。
部屋の畳数 | 費用相場(設置費用をふくむ) |
6畳 | 5.7万円~ |
8畳 | 6.8万円~ |
10畳 | 7.6万円~ |
12~16畳 | 9.5万円~ |
修理の場合でも、作業箇所によっては費用がかさみ、買い替えた方が安く済むケースもあります。またエアコンの寿命は約10年といわれているので、購入から10年以上たったエアコンは長期的に考えて新しい機種に替えるのがおすすめです。
故障の具合や購入年数をふまえて、修理・買い替えの選択をしましょう。
すでに書いた通り、エアコンの暖房の効きが悪い場合、エアコンに汚れが溜まっている可能性があります。
フィルターは手軽に掃除できますが、洗浄が難しい内部の部品についた汚れがエアコンの機能を悪化させているケースも多いです。
特に「熱交換器」という部品に汚れが付くと、エアコンがうまく熱を交換できず、エアコンの効きに大きく影響することがあります。
内部の部品まで徹底的にクリーニングしたい場合は、プロに作業を依頼しましょう。エアコンを分解洗浄することで確実に部品の汚れを除去することができますよ。
エアコンクリーニングをプロに頼んだ場合の費用相場は表のとおりです。
通常の壁掛けエアコン1台 | 8,000~12,000円 |
通常の壁掛けエアコン2台セット | 15,000~20,000円 |
通常の壁掛けエアコン3台目以降 | 6,000円~/1台 |
お掃除機能付きエアコン1台 | 16,000~20,000円 |
一般的にエアコンクリーニングは2台以上依頼すると1台あたりの価格が安くなります。家に複数台エアコンがある場合は、なるべく一気にクリーニングを頼むのがおすすめですよ。
<優良な業者を選ぶポイント>
いくつかのポイントに注意して業者を選べば、費用を抑えつつ質の高いクリーニングを受けられる可能性が高まります。
業者選びのポイント
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この他に、複数の業者から見積もりを取って比較することもおすすめです。頼もうとしている条件での費用相場が分かるので、適正な価格・サービス内容のプロを見つけ出すことが可能です。
エアコンクリーニングの相見積もりを依頼するなら、見積もりプラットフォームの「ミツモア」がおすすめです。
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