ミツモア

エアコンの異音の原因は?症状別に考えられる原因と対処法、費用相場

ぴったりのエアコンクリーニング業者をさがす
最終更新日: 2025年07月22日

エアコンの使用中に異音が聞こえると「何か不具合が起きたのか?」と心配になりますよね。もしかしたら簡単な対処で解決するかもしれません。
本記事では、幅広い音の種類や異音の発生した場所から原因を特定する方法を解説します。他にも、自分でできる応急処置から修理依頼が必要かどうかについても説明しているので参考にしてみてください。

【こんな異音はすぐ確認!】

室内機からの「キーン」「ガラガラ」「ガゴンガゴン」といった大きく異常な音が聞こえる場合は、コンプレッサーやモーターの故障が考えられます。

放置すると重大な故障につながる恐れがあるため、これらの音がしたらすぐに使用を停止し、専門業者に点検を依頼しましょう。

ミツモアでエアコン修理専門業者をさがす

エアコンの異音が部屋の中で聞こえるなら「室内機」、ベランダや家の外から聞こえるなら「室外機」が原因です。まずは音がどこから聞こえているか、発生源を特定しましょう。

【室内機の異音】音の種類別に考えられる原因と対処方法

エアコンの室内機から聞こえる異音にはいくつかの種類があり、原因や対処法もさまざまです。
下記の表では、代表的な異音について「原因」「症状」「緊急度」「対処法」「修理費用の目安」を一覧でまとめています。気になる音がある方は、対応方法をすぐに確認してみましょう。

異音の種類 考えられる原因 症状 緊急度 対処方法 修理費用の相場
キーン コンデンサーやコンプレッサーの劣化 高音で金属音のような音が響く 使用を停止して点検依頼 14,800~62,000円
キュルキュル・カラカラ ファンやモーターへのホコリの蓄積 断続的な摩擦音・擦れるような音 内部清掃を依頼 7,000~28,000円
ポコポコ ドレンホースの逆流・外気流入 水の音や空気が逆流するような音 ドレンホースの調整・清掃 8,000~44,000円
カタカタ・ガタガタ 部品のズレ・虫の侵入 小さな振動音や不規則な打撃音 部品の点検・虫の除去 5,500~29,000円
キシキシ・パキパキ 熱交換器の正常動作音 熱膨張により木材がきしむような音 様子見(異常なし)

【緊急度:高】室内機から聞こえる高い金属音のような音「キーン」

「キーン」という高い金属音が室内機から聞こえる場合、コンデンサーやコンプレッサーなど、エアコン内部の重要部品が劣化している可能性があります。
放置すると冷暖房機能の低下やさらなる故障につながるおそれがあるため、早急な対応が必要です。
異音の原因を特定するには専門的な知識や機器が必要なため、自力での判断は避け、エアコン修理のプロに点検と修理を依頼することをおすすめします。

キュルキュル・カラカラ:内部にホコリが溜まっている

「キュルキュル」「カラカラ」といった音は、ファンやモーターにホコリが溜まって擦れることで発生します。放置すると異常動作の原因になるため、早めの清掃が安心です。

緊急度 対処方法
自力対応は困難なため、専門業者による内部清掃が安心。費用は約7,000~12,000円程度。

内部洗浄の見積もり事例

見積事例の挿入をお願いいたします。

ポコポコ:外気流入や汚れの蓄積

「ポコポコ」と聞こえる音は、ドレンホースからの外気流入や水の逆流が原因の可能性があります。放置するとカビの原因にもなるため、早めの対応が望ましいです。

この音が発生する理由は、主に以下の2つです。

  • ドレンホースからの外気流入

特に気密性の高いマンションなどで換気扇を使ったり、外で強い風が吹いたりすると、ドレンホースを通して外の空気が部屋に逆流し、ホース内の結露水とぶつかって音を立てます。

  • ドレンホース内の汚れや詰まり

ホースの中にホコリやゴミ、虫などが詰まると、結露水がスムーズに流れなくなり、音がすることがあります。

緊急度 対処方法
ドレンホースの清掃・調整で改善可能。自分で対応可能な場合もあり。業者依頼なら0~5,000円程度。

清掃の見積もり事例

見積事例の挿入をお願いいたします。

カタカタ・ガタガタ:部品の不具合や虫の侵入

運転中に「カタカタ」「ガタガタ」と、何かが振動したりぶつかったりするような音がする場合、いくつか原因が考えられます。

  • フィルターやダストボックスの取り付け不良

特に自動お掃除機能付きのエアコンでは、フィルターやホコリを溜めるダストボックスが正しい位置にセットされていないと、運転中に部品同士が接触して音が出ることがあります。

  • 前面パネルやルーバー(風向板)の緩み

パネルがきちんと閉まっていなかったり、風向きを変えるルーバーの取り付けが緩んでいたりすると、振動で音を立てることがあります。

  • 内部部品の緩みや破損

長年使っていると、内部の部品が緩んだり、割れたりして音が出ることがあります。

  • 虫の侵入

エアコン内部にゴキブリやカメムシなどの虫が入り込み、ファンなどにぶつかって音を立てている場合もあります。

緊急度 対処方法
・フィルターなどの確認
・パネル・ルーバーの確認
・虫の確認と対処
上記の確認後も異音が確認される場合は、専門業者による点検・修理が推奨される。
費用は5,000~10,000円程度が目安。
関連記事:虫がエアコンの中に侵入したときの対策と予防を徹底解説!|ミツモア

点検・修理の見積もり事例

見積事例の挿入をお願いいたします。

キーン:コンデンサーやコンプレッサーの劣化

室内機から「キーン」という金属音や、耳障りな甲高い音が続く場合、エアコン内部の電気系統の部品、特にコンデンサーやコンプレッサーに関連する部品が劣化したり、故障したりしていることが疑われます。

これらの部品は、エアコンが部屋を冷やしたり暖めたりするための重要な役割を担っています。長年の使用による劣化や、何らかの理由で部品に負荷がかかったことが原因として考えられます。

緊急度 対処方法
漏電などの事故につながる可能性があるため異音に気づいたらエアコンの使用を中止し、電源プラグをコンセントから抜く。 エアコン修理業者に連絡し、点検と修理の依頼が必要。

点検・修理の見積もり事例

見積事例の挿入をお願いいたします。

室内機の正常な動作音

エアコンから聞こえる「キシキシ」「ゴー」「ウィーン」などの音は、室内機が正常に動作している証拠であることが多いです。ただし異音との判断が難しいケースもあるため、不安な場合は点検を依頼すると安心です。

パーツ・音の種類 点検・清掃内容
熱交換器(キシキシ・パキパキ) 熱交換器の動作確認・洗浄
ファン(ゴー・ジジジー) ファンモーター・軸の確認、異物除去
送風口(ウィーン・カチッ) ルーバー動作や可動部のチェック
内部部品(ミシッ) 温度変化による収縮の確認
配管・冷媒(シュルシュル・ボコボコ) 冷媒ガスの流れ、ドレンホースの確認

キシキシ・パキパキ:正常な動作音(熱交換器)

【原因】

エアコンの運転中や停止した直後に、「キシキシ」「パキパキ」「ピシッ」といった、何かがきしむような音が聞こえることがあります。これは多くの場合、故障ではなく、エアコンが正常に動作している時に出る音です。

エアコン内部にある熱交換器(薄い金属板がたくさん並んだ部分)や、本体に使われているプラスチック部品が、温度の変化によって伸び縮み(膨張・収縮)する際に発生する音です。冷房運転では急に冷やされ、暖房運転では温められるため、素材がきしむように音を出すことがあります。特に運転を始めた時や止めた時に聞こえやすいです。

【対処方法】

この音はエアコンの構造上、どうしても発生してしまうものであり、基本的に心配はいりません。故障ではないため、特別な対処は必要なく、そのまま使用を続けて大丈夫です。

もし、以前よりも音が明らかに大きくなった、頻繁に聞こえるようになった、あるいは冷暖房の効きが悪いなど他の異常も感じる場合は、念のため専門業者に点検を依頼することを考えてみましょう。

【費用相場】
熱交換器の修理を依頼する場合の費用相場は、程度となっています。

ゴー・ジジジー:正常な動作音(ファンの回転)

【原因】

「ゴー」「ジジジー」といった音は、室内機のファンが回転している音である場合が多いです。特に、以下のような状況で音が大きく聞こえやすくなります。

  • パワフルな運転時

設定温度と部屋の温度に大きな差がある場合、エアコンは能力を最大限に出そうとしてファンを高速で回転させます。そのため、風切り音が大きく「ゴー」と聞こえることがあります。

  • 特定の機能を使っている時

換気機能、加湿機能、空気清浄機能(プラズマ放電など)が付いている機種では、これらの機能を作動させるための専用ファンや装置が動き、その動作音が「ジージー」などと聞こえることがあります。

【対処方法】

まず、リモコンで風量設定を確認し、「弱」などに変えてみて音が小さくなるか試してみましょう。また、換気や加湿といった特別な機能を使っている場合は、一時的に止めてみると音が変わるか確認できます。

これらの操作で音が小さくなるなら、多くの場合、エアコンが正常に動いている音と考えて良いでしょう。ただし、風量を弱めても、特定の機能を止めても異音が続く場合や、以前よりも明らかに音が大きくなったと感じる場合は、ファンモーターの不具合なども考えられます。その際は、専門業者に点検を依頼することを検討してください。

【費用相場】
熱交換器の修理を依頼する場合の費用相場は、程度となっています。

ミシッ:正常な動作音(内部部品の温度変化)

【原因】

「ミシッ」という音も、「キシキシ」「パキパキ」という音と同じように、エアコン内部の部品が温度の変化によって伸び縮みする際に発生する音であることがほとんどです。特に、本体のカバーなどに使われているプラスチック部品や、内部の金属部品が、冷えたり温まったりする過程でわずかにきしむことで生じます。

これもエアコンの構造上、ある程度は自然に発生する音です。

【対処方法】

この「ミシッ」という音も、基本的には故障ではなく、正常な動作音の範囲内であることが多いです。そのため、特に何か対処する必要はありません。

どうしても音が気になる場合は、設定温度を極端に上げ下げせず、緩やかに温度を調整するようにすると、音が発生する頻度が少し減るかもしれません。しかし、根本的に音をなくすのは難しく、過度に心配する必要はないでしょう。もし音が異常に大きい、あまりにも頻繁に鳴るなど、気になる状態が続くようでしたら、念のためメーカーや専門業者に相談してみるのが良いでしょう。

シュルシュル・シャー・プシュ・ボコボコ:正常な動作音(配管)

【原因】

「シュルシュル」「シャー」「プシュ」「ボコボコ」など、まるで液体やガスが流れているような音は、エアコン内部の配管の中を冷媒(れいばい)ガスが循環する際に発生する音です。冷媒ガスは、部屋を冷やしたり暖めたりするために不可欠なものです。

冷房と暖房を切り替える時や、設定温度に合わせて運転を調整する際に、冷媒の流れ方や圧力が変わるため、特に音が聞こえやすくなります。具体的には以下のような状況が考えられます。

  • 冷媒が流れる音

配管の中をガス状または液体状の冷媒が移動する音です。

  • 冷媒の流れを切り替える音

運転モードを変える時などに、内部の弁(四方弁など)が動く音(「プシュ」など)です。

  • 圧力が変わる音

運転状況に合わせて冷媒の圧力が変化する際の音です。

【対処方法】

これらの音は、エアコンが正常に温度をコントロールしている証拠であり、基本的に故障ではありません。そのため、特別な対処は必要ありません。

ただし、次のような場合は注意が必要です。

  • 音がいつまでたっても止まらない
  • 以前と比べて明らかに音が大きい
  • 冷暖房が効かない、水漏れがするなど、他の異常も起きている

このような症状がある場合は、冷媒ガスが漏れていたり、部品が故障していたりする可能性も考えられます。速やかに専門業者に点検を依頼してください

ウィーン・カチッ:正常な動作音(送風口やファン)

【原因】

「ミシッ」という音も、「キシキシ」「パキパキ」という音と同じように、エアコン内部の部品が温度の変化によって伸び縮みする際に発生する音であることがほとんどです。特に、本体のカバーなどに使われているプラスチック部品や、内部の金属部品が、冷えたり温まったりする過程でわずかにきしむことで生じます。

これもエアコンの構造上、ある程度は自然に発生する音です。

【対処方法】

この「ミシッ」という音も、基本的には故障ではなく、正常な動作音の範囲内であることが多いです。そのため、特に何か対処する必要はありません。

どうしても音が気になる場合は、設定温度を極端に上げ下げせず、緩やかに温度を調整するようにすると、音が発生する頻度が少し減るかもしれません。しかし、根本的に音をなくすのは難しく、過度に心配する必要はないでしょう。もし音が異常に大きい、あまりにも頻繁に鳴るなど、気になる状態が続くようでしたら、念のためメーカーや専門業者に相談してみるのが良いでしょう。

【室外機の異音】音の種類別に考えられる原因と対処方法

室外機から「ガラガラ」「キュルキュル」「ガゴンガゴン」など異常音が聞こえたら、故障のサインかもしれません。
以下の表で音の種類ごとの原因、緊急度、対処方法、見積もり費用をまとめています。音がしたらすぐ確認して、適切な対応を取りましょう。

異音の種類 考えられる原因 症状 緊急度 対処方法 修理費用の相場
ガラガラ・カラカラ プロペラやコンプレッサーの異常 大きな振動音、連続した衝突音 使用停止し点検・修理依頼 58,000~105,000円(コンプレッサー)・15,000~30,000円(ファンモーター)
キュルキュル ファンモーター故障 摩擦音、回転の引っかかる音 すぐに点検・修理依頼 14,800~55,000円
ガゴンガゴン 内部部品の破損 重く鈍い打撃音 使用停止・専門業者に依頼

【緊急度:高】ガラガラ・カラカラの音

ガラガラ・カラカラという音が室外機から聞こえる場合、内部の部品が外れているか、取り付けが甘い可能性があります。また、虫や小動物の侵入によってファンに接触して音を発しているケースもあります。まずは室外機の通気口から中を確認し、異物がなければ業者に点検を依頼しましょう。放置するとモーターやコンプレッサーに負荷がかかり、高額な修理費用がかかる可能性もあります。

緊急度 自分で対応可能か 修理費用相場(参考)
△(虫の確認は可能) 15,000~30,000円程度(ファンモーター交換など)

点検・修理の見積もり事例

見積事例の挿入をお願いいたします。

キュルキュル:ファンモーターの故障

室外機から「キュルキュル」という甲高い音が鳴り続けている場合、室外機のファンを回しているモーター(ファンモーター)の軸受け部分(ベアリング)が劣化したり、摩耗したりしている可能性が高いです。長年使っているうちに、または雨風やホコリの影響で、部品の潤滑が悪くなったり、すり減ったりして音が発生します。

この異音は、ファンモーターの寿命が近づいているサインと考えられます。そのまま放置していると、いずれファンが回らなくなり、エアコンが部屋を冷やしたり暖めたりできなくなります。最悪の場合、モーターが焼き付いてしまうなど、さらに大きな故障につながる可能性もあります。

緊急度 対処方法
異音に気づいたら、早めにメーカーや専門の修理業者に連絡し、点検・修理(モーターの交換など)を依頼する。 早めに対処すれば、修理費用を抑えられることもある。

修理の見積もり事例

見積事例の挿入をお願いいたします。

ガラガラ:プロペラやコンプレッサーの異常

室外機から「ガラガラ」「ゴロゴロ」といった、何かが引っかかっているような、あるいは擦れているような音が聞こえる場合、いくつかの原因が考えられます。

  • ファン(プロペラ)の異常

ファンにゴミや小枝、ビニール片などが引っかかっている、ファン自体が変形したり割れたりしている、モーター軸との取り付けが緩んでいる、などが考えられます。

  • コンプレッサーの異常

エアコンの最も重要な部品であるコンプレッサー内部の部品が摩耗したり、故障したりしている場合にも異音が出ることがあります。

  • 内部部品の緩み・接触

配管や他の部品が運転時の振動で緩んでしまい、他の部分と接触して音を立てていることもあります。

緊急度 対処方法
安全のためにエアコンの電源を切ってから、室外機のファン周辺を目で見て確認し、ファンに明らかな異物(小枝や葉っぱなど)が引っかかっているようであれば取り除く。 異物が見当たらない場合や取り除いても音が消えない場合は、コンプレッサーなど内部の深刻な不具合の可能性も考えられるため、速やかに専門業者に点検・修理を依頼する。

点検・修理の見積もり事例

見積事例の挿入をお願いいたします。

ガゴンガゴン:内部部品の故障

室外機から「ガゴンガゴン」「ガンガン」といった、非常に大きな衝撃音や、金属が中で激しくぶつかっているような音がする場合、エアコン内部の重要部品、特にコンプレッサーが深刻なダメージを受けている可能性が非常に高いです。

コンプレッサー内部の部品が壊れてしまい、中でぶつかり合っているような状態が考えられます。

緊急度 対処方法
この音は他よりも緊急性が高く、危険な状態である可能性が高いため、ただちにエアコンの使用をやめ、電源プラグをコンセントから抜く。 絶対に自分で修理しようとせず、すぐにメーカーまたは信頼できる専門業者に連絡し、状況を詳しく説明して指示を受ける。

点検・修理の見積もり事例

見積事例の挿入をお願いいたします。

室外機の正常な動作音

室外機から「ブーン」「カタカタ」「ブシュー」などの音がするのは、ファンの回転や冷房・暖房切り替え時の正常動作音であることが多いです。
ただし、音が大きくなったり違和感を覚える場合は、経年劣化や異物混入の兆候かもしれません。異常を感じたら早めに点検を依頼しましょう。
定期的なメンテナンスもトラブル予防に有効です。

ブーン・バサバサ:正常な動作音(ファンの回転)

室外機から「ブーン」という低い音や、「バサバサ」という風が勢いよく出るような音が聞こえるのは、多くの場合、室外機のファンが回転している正常な動作音です。室外機は、部屋の熱を外に捨てたり(冷房時)、外の空気の熱を部屋に取り込んだり(暖房時)するために、ファンを回して空気を取り込み、熱交換を行っています。

特に、次のような場合に音が大きく感じられることがあります。

  • エアコンがたくさん仕事をしている時

設定温度と外の気温の差が大きい時や、急速運転モードを使っている時など、エアコンがフルパワーで動いている時は、ファンの回転数が上がり、音が大きくなります。

  • 室外機の周りの環境

室外機の空気を取り込む部分や、風を吹き出す部分の近くに物があると、空気の流れが悪くなり、風切り音が大きくなることがあります。

緊急度 対処方法
基本的には正常な動作音なので、心配する必要はないが、音が気になる場合は室外機の周りを確認し、空気の通り道を邪魔している物があれば、十分なスペースが空くように移動させる。 それでも音が異常に大きいと感じる場合や、以前と比べて明らかに音が変わった場合は、ファンモーターに異常がある可能性もあるため専門業者に点検を依頼することを検討する。

ブシュー:正常な動作音(冷房・暖房の切り替え)

エアコンの運転中や停止時に、室外機から「ブシュー」「プシュー」といった、まるで空気が抜けるような、あるいは圧力がかかるような音が聞こえることがあります。これは、エアコン内部で冷媒ガスの流れをコントロールしている部品(四方弁(しほうべん)など)が動く音であることがほとんどです。

特に次のようなタイミングで聞こえやすくなります。

  • 冷房と暖房を切り替える時

運転モードを切り替えると、冷媒の流れの方向を変えるために内部の弁が作動します。

  • 霜取り運転の時

暖房運転中に室外機が凍ってしまうのを防ぐため、一時的に冷房運転のような状態にして霜を溶かす「霜取り運転」が自動で行われる際に発生します。(この時、室内機の暖房は一時的に止まります)

  • 運転を開始・停止する時

運転の開始や停止に合わせて、冷媒の圧力が変化する際に音が出ることがあります。

緊急度 対処方法
この音は、エアコンが正常に機能している証拠であり、基本的に故障ではないため、特別な対処は不要。 ただし、この音が異常に頻繁に聞こえる、他の異音や異常も同時に起きているといった場合は、部品の故障や冷媒ガスに関するトラブルの可能性も考えられるため、専門業者に点検を依頼する。

カタカタ:正常な動作音(電磁弁)

室外機から「カタカタ」という小さな音が聞こえる場合、いくつかの原因が考えられますが、多くは正常な動作音の範囲内です。

  • 電磁弁(でんじべん)の作動音

エアコンの運転を開始・停止する時や、運転の途中で、冷媒の流れなどを制御する電磁弁(ソレノイドバルブとも呼ばれます)が開いたり閉じたりする際に、「カチッ」や「カタッ」という小さな音が出ることがあります。

  • 部品の振動音: 室外機内部の部品や配管が、運転時のわずかな振動によって震え、「カタカタ」と音を立てることがあります。特に室外機の設置場所や固定状況によっては音が響きやすい場合があります。
  • ファンへの異物接触(軽いもの): 小さな木の葉やゴミなどがファンに軽く当たって音を出している可能性も、まれにあります。
緊急度 対処方法
運転開始時などに一時的に聞こえる「カチッ」「カタッ」という音は、電磁弁が正常に動いている音である可能性が高い。 継続的に「カタカタ」音がする場合は、室外機が以下の状態になっていないか確認する。 ・不安定な場所に置かれている ・振動を抑えるための防振ゴムが古くなっている 設置に問題がある場合は、専門業者に相談して直してもらうか、新しい防振ゴムを設置・交換することで音が改善される可能性がある。 音が大きい、だんだんひどくなるなど、気になる場合は専門業者に点検を依頼すると良い。

エアコンの異音発生時はここも確認

エアコンから異音がする場合、音の種類やどこから聞こえるかだけでなく、他にも確認しておくと良いポイントがいくつかあります。これらをチェックすることで、原因を特定したり、どう対処すればよいか判断したりするのに役立ちます。

メーカーの公式サイトに対処方法が載っているか

自分でエアコンのメンテナンスを行う場合、まずはメーカーのWebサイトや取扱説明書を確認しましょう。
機能の実装によっても異音を発する原因が異なるため、念の為確認しておくと安心です。
ここでは大手メーカーの公式サイトのQ&Aページを紹介します。

日立 室内機から出る音について種類別に解説(動画あり)

※室外機の運転音についての説明はコチラ

シャープ 音について自己診断できる
三菱 運転音、動作音についてを音の種類別に診断
Panasonic エアコンの異音に関してのまとめ(動画あり)
ダイキン 診断、対処法、修理の申し込みをチャット形式で案内

フィルターやドレンホースが汚れていないか

エアコンの異音の原因として、フィルターの汚れドレンホースの詰まりは、見過ごされがちですが意外とよくあるケースです。これらの部分を定期的に点検し、きれいに保つことは、異音を防ぐだけでなく、エアコンの効きを良くし、電気代の節約にもつながります。

  • フィルターの汚れ
    • 確認ポイント: 室内機の前面パネルを開け、フィルターを取り外して汚れ具合を見ます。ホコリがびっしり付いていたら清掃が必要です。
    • 異音への影響: フィルターが目詰まりすると、空気を吸い込みにくくなり、ファンに負担がかかって「キュルキュル」「ゴー」といった異音の原因になることがあります。
    • 掃除の目安: メーカーは2週間に1回程度の清掃を推奨しています。掃除機でホコリを吸い取るか、汚れがひどい場合は中性洗剤を薄めたぬるま湯で洗い、陰干ししましょう。
関連記事:エアコンのフィルター掃除は水洗いでOK!簡単にできる6つのステップ|ミツモア
  • ドレンホースの詰まり
    • 確認ポイント: 屋外に出ているドレンホースの先端から、冷房運転時に水がちゃんとポタポタと出ているか確認します。ホースの出口にゴミや泥、虫などが詰まっていないかも見ましょう。
    • 異音への影響: ドレンホースが詰まると、結露水がうまく外に流れず、「ポコポコ」という異音の原因になることがあります。詰まりがひどいと、室内機から水が漏れてくることもあります。
    • 対処法: ホース出口のゴミを取り除きます。ホース内部が詰まっている疑いがある場合は、専用のポンプ(ドレンホースクリーナー)などを使って掃除するか、難しければ業者に依頼しましょう。
関連記事:エアコンのドレンホースとは|掃除方法から交換方法まで徹底解説|ミツモア

エアコン内部に虫が侵入していないか

意外に思われるかもしれませんが、エアコンの中に虫が入り込んでしまうことが、異音の原因となる場合があります。特に、ゴキブリやカメムシ、クモなどが侵入しやすいです。

主な侵入経路は以下の通りです。

  • ドレンホース: 屋外につながっているため、虫がホースを登って侵入する格好のルート
  • 配管用の穴の隙間: 壁にエアコンの配管を通すために開けた穴と配管の間に隙間があると、そこから侵入することも(通常はパテで塞がれている)。
  • 窓や壁の隙間から室内機へ: わずかな隙間から虫が入り込める

虫が入り込んでいる時はこちらで先述している通り、室内機からは「カタカタ」「ガタガタ」などの音が出るほか、室外機も部品との接触時に「カサカサ」などの音が出る場合もあります。

虫が内部で死んでしまうと嫌な臭いの原因になるだけでなく、電気基板などに触れてショートさせ、エアコンを故障させてしまう危険性があります。

虫を見つけた時の対処法や注意点

  • まず電源を切る

虫がいるかもしれないと思ったら、必ずエアコンの電源を切り、安全のためにコンセントも抜いてください。感電したり、ファンで虫を巻き込んでしまったりするのを防ぎます。

  • 殺虫剤の内部噴射はNG

エアコン内部に殺虫剤を直接吹きかけると、薬剤が電気部品にかかって故障や火災の原因になるため、絶対にやめましょう。

  • 安全な追い出し方

新聞紙を丸めたものなどでエアコン本体のカバーを優しく叩き、振動で虫が出てくるのを待ちます。出てきたところを捕獲・駆除してください。

  • 予防策

ドレンホースの先端に市販の防虫キャップを取り付ける、壁の配管穴の隙間をエアコン配管用パテでしっかり塞ぐ、といった対策が有効です。

なお、虫が入った時の対処方法は以下の記事でも詳しく解説しています。

関連記事:虫がエアコンの中に侵入したときの対策と予防を徹底解説!|ミツモア

ミツモアでエアコンクリーニングを依頼

異音が直らなければプロへの依頼も検討

賃貸マンション・アパートの場合、勝手に修理してはいけないことも
賃貸マンション・アパートの場合、勝手に修理してはいけないことも

賃貸の場合、入居時に設備として初めからエアコンが取り付けられていることが多いですよね。エアコンの修理をする責任は貸主にあり、勝手に業者を手配して直してしまうとトラブルに発展する可能性もあるので、注意しましょう。

賃貸物件にあらかじめ備え付けられている場合「エアコンの所有権は貸主にあり、修理も貸主の負担で行うこと」とされているケースがほとんどです。ただし、リモコンの電池交換等の軽微なメンテナンスは借主負担とされている場合が多いでしょう。

この点については、賃貸借契約書もよく確認しておくと安心です。自分で勝手に修理の手配をしてしまうと、後からトラブルの原因になることも。

賃貸物件のエアコンの様子がおかしい場合は、まず管理会社や大家さんに相談しましょう。

室内での喫煙によるエアコン内部の汚れや、室外機の周りに物を置いていたことによる故障など、借主側に不具合の原因があるときは、借主負担となる場合があります。

異音が発生した際の修理の見積もり事例

実際にあった見積もり事例を紹介します。費用感をつかむ際の参考にしてください。

状況 修理内容 費用総額
冷房不良および異音 ガスの充てん 11,000円
エアコン内の異物混入に伴う異音 異物の除去 6,000円
ドレンホースの排水不良に伴う異音 異常個所の部品取り寄せ及び取り付け 15,000円

異音が改善されずに修理が必要かも?と感じたら、まずは無料見積もりで状況を確認しましょう。

エアコンクリーニングや修理で異音を解消した人たちの口コミ

料金:9,000円
★★★★★ 5.0
エアコンから異音がして効きが悪かったので修理をお願いしました。丁寧な応対で、故障箇所もすぐ見つけてすぐ直して頂き、大変助かりました。また、何かありましたらお願いしたいです。ありがとうございます。
利用時期: 2025-04-16 依頼したプロ: 株式会社 健心印
料金:7,700円
★★★★★ 5.0
エアコン室外機の音が大きくなったので、修理していただきました。 手際の良い対応で、修理後は音も大きく軽減されました。 ありがとうございました。
利用時期: 2025-03-23 依頼したプロ: 西出電気株式会社
料金:16,000円
★★★★★ 5.0
エアコンから異音がしたため、クリーニングと共に点検いただきました。エアコンの知識も豊富でリーズナブルにご対応いただけました。機会があればまたよろしくお願い致します。
利用時期: 2025-02-11 依頼したプロ: 小松 航大

業者への依頼は複数社への相見積もりがおすすめ

簡単!無料の3ステップでぴったりのプロが見つかる!

自分で掃除をするのが面倒なときや、自力できれいにすることが難しいエアコン内部の掃除は、クリーニングのプロに依頼する手もあります。

どこに依頼するかが決まっていない場合は、複数の業者から見積もりを取ってからどの業者へお願いするかを検討しましょう。おおよその相場を把握しやすく、自分に合った業者を選べるのでおすすめです。

ミツモアで簡単な質問に答えて見積もり依頼

地域のお仕事マッチングサイト「ミツモア」では、サイト上でいくつかの質問に答えるだけで簡単に一括見積もりを依頼できます。

自分で複数の業者に連絡をとる煩わしさはありません。もちろん見積もりの依頼は無料です。

最大5件の見積りが届く

見積もり依頼後、業者から最大で5件の見積もりと提案が届きます。業者ごとの金額やレビューを比較しながら決めることが可能です。

チャットで見積りの内容の相談ができる

気になる業者とチャットでやり取りをして、事前に疑問や不安を解消できます。事前に相手の対応の丁寧さも分かって安心です。

時間や場所を問わずやり取りができるため、忙しい人でも利用しやすいでしょう。

エアコンクリーニングをプロに頼むなら、ミツモアで見積もり依頼をしてみてはいかがでしょうか?

ミツモアでエアコンクリーニングを依頼