エアコンから異音がしたらまずどうすればいい?
エアコンから異音を感じた際は、電源が入っているかどうかを確認しましょう。本体の電源をつけていないのに異音が聞こえる場合は、エアコン自体が原因ではない可能性があります。例えば「換気扇を使用している」「外で強風が起きている」「虫が侵入している」などのケースが考えられるでしょう。
虫が侵入していたらどうする?
電源をオフにした状態で丸めた新聞紙や雑誌などで本体を軽く叩き、虫を根気強く追い出しましょう。殺虫剤をエアコンにかけるのは非推奨です。詳しくは記事内で解説しています。
エアコンの異音を一覧表で確認!聞こえる音はどのタイプ?
エアコンの異音が気になる方のために、音の種類と原因を一覧表にして紹介します。
それぞれの対処方法についても、後ほど詳しく解説します。
異音がするのは室内機から?室外機から?
初めに確認すべきは、音がどこから鳴っているかです。
部屋の中で音がするのであれば室内機ですし、外から聞こえてくる場合は室外機からの音の可能性が高いでしょう。
室内機から聞こえる異音
次章以降で紹介する対策方法を参考にしながら、異音を解消していきましょう。
室外機から聞こえる異音
室外機の異音は不具合だけでなく、故障の可能性が高まります。
【室内機】部品不良や汚れが原因の異音
エアコン運転中に室内機から異音がするケースで、何らかの対処が必要な可能性のある音について解説します。
キュルキュル・カラカラ
「キュルキュル」または「カラカラ」と音がする場合は、ファン・フィルターにホコリなどのゴミがたまっていて部品がスムーズに動いていない可能性があります。
鈴虫の鳴き声のような音が聞こえた場合もこのケースに該当するでしょう。
自分でできる対処策としては、まずフィルターの掃除が挙げられます。
フィルターの掃除を行っても異音が改善されないようでしたら、家庭での掃除が難しい「ファン」部分のクリーニングが必要です。業者への依頼を検討しましょう。
ポコポコ
木魚を叩くような「ポコポコ」「ポンポン」という音は、ドレンホースからの外気流入や、たまった汚れが原因で発生します。
ドレンホースは室内機から水を室外へ排出する管の事で、気密性の高いマンションなどで窓を閉め切った場合に室外から空気が逆流することで異音を発します。
故障ではない可能性が高いので、部屋の換気口を開く、ドレンホース内のごみを掃除機で吸い取る、ドレンホースの先端に逆止弁を取り付けるなどの対処をしてみましょう。
エアコンのポコポコ音対策については次の記事でくわしく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
カタカタ・ガタガタ
「カタカタ」「ガタガタ」といった異音は、部品の不具合が原因です。
お使いのエアコンに自動お掃除機能が付いている場合は、フィルターやダストボックスが正しく取り付けられていない可能性があります。
前面パネルを外し、フィルター・ダストボックスを付け直してみましょう。
虫が侵入している可能性も
「カタカタ」とした異音が発生している場合、室内機内部にゴキブリやカメムシなどの虫が侵入している可能性もあります。
電源をオフにした状態で丸めた新聞紙や雑誌などで本体を軽く叩き、虫を根気強く追い出しましょう。
エアコンに向かって直接殺虫剤を使うと故障の原因になります。殺虫剤の使用は、虫が室内機の外へ出てきてからにしてくださいね。
キーン
室内機から「キーン」という音がする場合は、エアコン内部のコンデンサー・コンプレッサーの劣化が考えられます。
エアコンの分解が必要であり、素人が手を出すと壊してしまう危険があるので、業者に連絡して修理を依頼しましょう。
【室内機】動作音が原因の異音
エアコンは高額ですから、異音がすると修理や買い替えのことが頭をよぎり、ヒヤッとしますよね。
しかし異音が必ずしも故障の表れとは限りません。大きな音がしても、問題ない場合もあります。
ここでは機械の不具合ではなく、単なる動作音の可能性が高いケースを紹介します。
キシキシ・パキパキ
「キシキシ」「パキパキ」とした異音は、エアコン内部の部品の動作音です。熱交換器のフィンが凍結・解凍するときに出る音なので安心してくださいね。
また部品が温度変化によって伸び縮みし、部品同士がこすれ合ってきしむ音を発することがあります。
ゴー・ジジジー
「ゴー」「ジジジー」といった異音は、送風・換気・加湿・プラズマ機能を有効にした際に、専用ファンが回って音が大きくなっている可能性が高いです。
風量を弱めたり各機能を切ったりすれば改善されるでしょう。
ただし対処したにもかかわらず何日も異音が続く場合は、修理業者に見てもらった方が安心です。
ミシッ
「ミシッ」とした異音も「キシキシ」という音と同様に、プラスチックや樹脂でできた部品が温度変化によって伸び縮みして軋む音です。
機械上の問題はありませんが、温度を上げると改善されることがあります。異音が気になる際はぜひ試してみてくださいね。
シュルシュル・シャー・プシュ・ボコボコ
「シュルシュル」「シャー」「プシュ」「ボコボコ」といったこれらの異音は、エアコンの運転中に冷媒ガスが配管の中を流れるときに発生します。
またその際に、冷媒の流れを切り替える弁が動いて音が生じるケースも考えられるでしょう。
エアコンの温度調整に伴って発生する音のため、故障ではありません。
万が一、音がいつまで経っても止まらなかったり、以前よりも大きな音量で聞こえたりする場合は、エアコンの点検を依頼しましょう。
ウィーン・カチッ
「ウィーン」「カチッ」と聞こえる異音は、エアコンの送風口にある羽部分のルーバーや、ファンなどの動作音です。
不具合ではなくモーター音などの自然に発生する音なので、心配する必要はありません。
【室外機】故障の可能性が高い異音
以下の異音が確認できた場合は、修理業者への依頼を検討しましょう。
キュルキュル
「キュルキュル」とした異音が発生している場合は、室外機「ファン」部分のモーターが故障している可能性があります。
自身での改善は難しいので、メーカーや修理業者に問い合わせましょう。
ガラガラ
「ガラガラ」と聞こえる異音は、室外機内部の部品異常の可能性が高いです。
プロペラやコンプレッサーの不調が考えられるでしょう。
そのまま使い続けると故障の原因になるため、修理を検討してくださいね。
ガゴンガゴン
「ガゴンガゴン」といった大きな異音が発生している場合、室外機内部の部品が破損しているおそれがあります。
使用をただちに中止して、メーカーや専門業者に修理を依頼しましょう。
【室外機】動作音が原因の異音
以下のような音の場合は運転の際に出る音なので、あまり気にしなくてもよいでしょう。
ただし、音が今までよりも急に大きくなったり、聞き慣れない音がしたりする場合は、室外機に故障などのトラブルが発生していることも考えられます。
そんなときは運転を停止し、速やかに修理の依頼をしましょう。
ブーン・バサバサ
「ブーン」「バサバサ」と鳴る異音は、室外機のファンの回転によるものです。
室外機はファンの回転を変えることで能力を上げたり下げたりしています。
室内外の気温と設定温度の差が大きい場合は能力を上げるためにファンの回転が速くなり、その分音も大きくなるのです。
室外機の周りに物が置かれていると効率が悪くなりますので、できるだけ取り除きましょう。
ブシュー
「ブシュー」と聞こえる異音は、本体内部の「冷媒」と言われる部分で冷房・暖房の流れが切り替わるときの音です。
「霜取り」機能が付いている場合は、運転中や停止時にも発生します。
カタカタ
「カタカタ」という異音は、エアコンの電源を入れたときに室外機の「電磁弁」が作動して発する音です。
エアコンから異音がするときの対処法
エアコンから異音がする場合の対処法は、大きく分けて次の3つがあります。
- 自分ができる範囲でのメンテナンス
- クリーニング業者に掃除を依頼する
- メーカーや専門業者に修理を依頼する
まずはメーカーの公式サイトを確認
自分でエアコンのメンテナンスを行う場合、まずはメーカーのWebサイトや取扱説明書を確認しましょう。
機能の実装によっても異音を発する原因が異なるため、念の為確認しておくと安心です。
ここでは大手メーカーの公式サイトのQ&Aページを紹介します。
日立 |
室内機から出る音について種類別に解説(動画あり)
※室外機の運転音についての説明はコチラ |
シャープ |
音について自己診断できる |
三菱 |
運転音、動作音についてを音の種類別に診断 |
Panasonic |
エアコンの異音に関してのまとめ(動画あり) |
ダイキン |
診断、対処法、修理の申し込みをチャット形式で案内 |
自分でできるエアコンのお手入れをする
フィルターのホコリ、ドレンホース内の汚れが原因の場合は、自分で掃除することで異音を解消できます。
日頃からこまめに掃除しておけば、異音の予防もできますね。
①フィルター
フィルターをエアコンから取り外して、掃除機やシャワーでの水洗いをします。
ゴミが目詰まりするのを防ぐため、掃除機を掛ける場合は表から、シャワーを掛ける場合は裏から行うようにしましょう。
詳しい掃除方法は以下の記事を参考にしてみてください。
②ドレンホース
掃除機を使ってホースの中をきれいにすることができます。
大きなゴミを取り除いた後、先端に布を巻いてその上から掃除機を当て、3秒ほど吸引します。水の音がしたらノズルを外して先端を下向きにし、中の水を外に出しましょう。
虫が侵入した可能性がある場合は電源をオフにする
エアコンにゴキブリなどの虫が侵入してしまった場合、速やかに対処しなければなりません。放っておくと故障や漏電、火災を招くこともあります。
エアコン内部に入り込んだ場合、電源を入れると中でつぶれてしまう可能性も。異音を感じたらまずは電源をオフにしましょう。
詳しい対処法は、以下の記事を参考にしてみてください。
エアコンクリーニング業者に掃除を依頼する
何年もエアコンの掃除をしていない場合や、自分で掃除をすることに不安や抵抗がある場合は、エアコンクリーニングの専門業者への依頼を検討してみても良いでしょう。プロの技術と資機材でピカピカに仕上げてくれますよ。
相場は通常の壁掛けエアコンが8,000円~12,000円で、お掃除機能が付いているタイプは+5,000円ほど掛かります。また、室外機はオプションで+3,000~4,000円のところが多いです。
また「ファン」や「フィン」など、内部の部品汚れが原因の異音の場合は、自身での掃除・改善が困難です。
そのような場合もクリーニング業者への掃除の依頼がおすすめです。
メーカーや専門業者に修理を依頼する
修理を必要とする異音が発生している場合は、メーカーや専門業者への修理依頼を出しましょう。
本体の保証期間が適用されていれば、メーカー修理で比較的安く済むこともあります。
一方で、できるだけ素早く修理を依頼したい場合は専門業者への修理依頼がおすすめです。
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賃貸マンション・アパートの場合、勝手に修理してはいけないことも
賃貸の場合、入居時に設備として初めからエアコンが取り付けられていることが多いですよね。
エアコンの修理をする責任は貸主にあり、勝手に業者を手配して直してしまうとトラブルに発展する可能性もあるので、注意しましょう。
賃貸物件の備え付けエアコンの不具合は、まず管理会社か大家さんに相談を
賃貸物件にあらかじめ備え付けられている場合「エアコンの所有権は貸主にあり、修理も貸主の負担で行うこと」とされているケースがほとんどです。
ただし、リモコンの電池交換等の軽微なメンテナンスは借主負担とされている場合が多いでしょう。
この点については、賃貸借契約書もよく確認しておくと安心です。自分で勝手に修理の手配をしてしまうと、後からトラブルの原因になることも。
賃貸物件のエアコンの様子がおかしい場合は、まず管理会社や大家さんに相談しましょう。
室内での喫煙によるエアコン内部の汚れや、室外機の周りに物を置いていたことによる故障など、借主側に不具合の原因があるときは、借主負担となる場合があります。
自分で掃除をするのが面倒なときや、自力できれいにすることが難しいエアコン内部の掃除は、クリーニングのプロに依頼する手もあります。
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