エアコンを使っているときに「ポコポコ」や「ポンポン」と音がすると故障してしまったのではないかと不安になりますよね。
実はエアコンからポコポコ・ポンポンという音がしても故障しているわけではありません。
原因と対処法を知って、気になるポコポコ音が鳴らないようにしましょう。
エアコンから聞こえるポコポコ音の原因は2つ
エアコンからポコポコと音が聞こえるときの原因は主に2つです。
まずは原因を知り、次に対処法を確認しましょう。
原因1:室内が室外より気圧が低い
空気は気圧が高いところから低いところに向けて移動するものです。
換気扇を使っていたり、窓を開けていたりして室内の気圧の方が低くなると外気が室内に入り込もうとします。
ドレンホースを逆流し、ドレンパンを通って内部の結露水に当たったときにポコポコと音が鳴ることがあります。
原因2:ドレンホースが詰まっている
ドレンホースが汚れていて結露水がうまく排水できないときもポコポコ音が鳴る原因になります。
空気が入り込むときに結露水に触れたときに音がするほか、結露水が大量に発生したときも音がすることがあります。
ドレンホース内が汚れている場合は換気扇を止めたり、窓を閉めたりしてもポコポコ音が止まらないのが特徴です。
エアコンのポコポコ音の対処法
エアコンからのポコポコ音を止める方法は5つあります。
対処法は簡単にできるものがほとんどなので、ポコポコ音が気になるときは試してみましょう。
外との気圧差を解消する
室内の方が気圧が低くなるとドレンホースから空気が逆流してしまい、ポコポコ音が鳴る原因になります。
窓を開ける、換気扇を止めるなどで室内外の気圧差を解消すると音がやみます。
ただし窓を開けるなどの方法は一時的な対処法です。
気圧差を解消しても音がやまない場合は別の方法を試してください。
ドレンホースに逆流防止弁を装着する
ドレンホースに逆流防止弁を取りつけるのもポコポコ音防止に効果的です。
逆流防止弁には逆止弁があり、外気の逆流や虫・ゴミがエアコン内に侵入するのを防ぎます。
ドレンホースの終端につけるタイプと途中につけるものがあるので、使っているエアコンに合うタイプの製品を使いましょう。
逆流防止弁をつけた場合、定期的に掃除をして弁の周囲でゴミや汚れが詰まらないようにしなければならない点に注意が必要です。
100均で売られている防虫キャップを装着する
セリアやダイソーなどの100均ショップでも販売されている防虫キャップを取りつけることでもポコポコ音対策になります。
防虫キャップは文字通り、虫がドレンホースに入り込むのを防ぐための物でホースの終端に取り付けます。
逆流防止弁ほどの効果は見込めませんが、ホースから逆流する空気が減るのでポコポコ音が発生する確率を下げられます。
ドレンホースを水の入ったペットボトルに入れる
半分に切って水を入れたペットボトルにドレンホースの先端を入れると、空気が逆流しなくなりポコポコ音はしなくなります。
ただし水のなかに入れっぱなしにしているとコケやカビが生えたり、ホースが劣化したりするので注意してください。
ポコポコ音がひどくて眠れないときなど、応急処置的に行うことを推奨します。
ドレンホースの掃除をする
ドレンホースが汚れていると結露水が溜まりやすくなり、ポコポコ音が鳴りやすくなります。
つまりを解消するドレン用ポンプを使うと簡単につまりを解消できます。
ホームセンターやネットで購入できるので、手軽に掃除をしたいとき特におすすめです。
メーカー別エアコンのポコポコ音対処法
エアコンメーカー各社もポコポコ音に対する対処法を紹介しています。
パナソニック社が推奨する対処法
- 窓や換気口を開ける
- エアカットバルブ(逆止弁)を使う
- 吸気ホースの乾燥運転をする
ダイキンが推奨する対処法
- 換気口を開ける
- 窓を少し開ける
- 換気扇を止める
- ドレンホース先端の向きを変える
- ドレンホース用逆止弁を取りつける
日立社が推奨する対処法
- 窓を少し開ける
- 換気扇を止める
- ドレン用逆止弁(逆流防止弁)を取りつける
ドレンホースを掃除する方法
エアコンのポコポコ音を抑えるためにはドレンホースの掃除が効果的です。
ドレンホースを掃除するときは以下の方法があります。
ドレンホースの汚れを放置しているとポコポコ音が鳴るほかにもリスクがあります。
- エアコンから悪臭が発生する
- エアコンから水漏れがする
- 害虫がエアコン内部に侵入する
定期的にドレンホースの掃除をしてポコポコ音や悪臭などを予防しましょう。
つまり解消アイテムを使う
サクションポンプはつまりを取り除くためのもので、ドレンホースに差し込みハンドルを引いて使います。
1回吸引するごとに必ずポンプをホースから抜いてください。
外さずにハンドルを戻すとエアコンの吹き出し口から汚水が噴き出てしまいます。
またドレンホースからは汚水が出るので汚れても良い服装で行うことをおすすめします。
掃除機を使う
ドレンホースの掃除は掃除機を使ってもできます。
手順は以下の通りです。
- ドレンホースの先端に手ぬぐいなど薄い布を巻きつける
- ドレンホースに掃除機の吸い込み口を当てる
- 3秒ほどスイッチを入れて吸い込む
- ドレンホース内のゴミや汚れをかき出す
ドレンホース内には水が溜まっていることがあり、掃除機が水を吸い込んでしまうと故障の原因になります。
誤って水を吸い込んでしまわないよう、十分に注意をして行ってください。
エアコンクリーニング業者に依頼する
ポコポコ音だけでなく、室内機の臭いも気になるのであればエアコンクリーニング業者に依頼して洗浄してもらいましょう。
エアコンクリーニング業者には室内機全体のクリーニングだけでなく、ドレンホースを含む室外機の洗浄も依頼できます。
エアコンクリーニングをするとエアコンの稼働効率が上がるなど様々なメリットがあります。
詳細は関連記事をご覧ください。
ポコポコ音が止まらないときはエアコンクリーニングを検討する
自分でできる範囲の対処法を行ってもポコポコ音が止まらないのであれば、エアコンクリーニングを依頼して洗浄してもらうのがおすすめです。
ドレンホースだけでなく室内機もきれいにすれば、カビ臭さなどの異臭も防止できます。
エアコンクリーニング業者は相見積もりを取って比較し、料金とサービス内容が良い業者に依頼しましょう。