エアコンは使い続けるとホコリや汚れなどが蓄積します。
性能を保つには定期的なエアコンクリーニングが重要ですが、効果やメリット、費用の相場が分からない人も多くいます。
本記事ではエアコンクリーニングをすると得られる効果や業者に依頼するときの相場、選び方を紹介します。
エアコンクリーニングとは?
エアコンクリーニングとは業者に依頼してエアコン内部を洗浄することを指します。
作業内容にも異なるものの、1台あたり60~90分で完了する洗浄メニューもあります。
自分で行う掃除とは違いすみずみまでエアコンを洗浄でき、業者向けの薬剤を使うことで効率的に汚れをきれいにできるのが特徴です。
エアコンクリーニングはなぜ必要?
エアコンクリーニングが必要な理由は、適切な知識や技術がない状態で内部の洗浄をするのはリスクが大きいためです。
プロのエアコンクリーニングと家庭で行う掃除にはほかにも差があります。
エアコン内部を効果的に清掃するには専門知識が必須
エアコン内部には配線などが集まった電装部があります。
電装部は水濡れ厳禁のパーツで、誤って水がかかってしまうと故障や感電など重大な事故につながることもあります。
またエアコン内部のパーツを清掃するには分解が必要です。
分解だけならまだしも、清掃後にまた使える状態に再組み立てをするにはエアコンに対する知識と組み立て技術が必要です。
そのためエアコン内部のクリーニングは業者に依頼して行うことが推奨されています。
お掃除機能付きエアコンもエアコンクリーニングが必要
各エアコンメーカーの上位機種にはお掃除機能が搭載されていることが多いです。
お掃除機能という名称からエアコンを掃除してくれるものと勘違いしてしまいがちですが、フィルターの掃除を行うだけなので内部の汚れは蓄積されます。
そのためお掃除機能付きエアコンを使っていたとしても定期的なエアコンクリーニングは必要です。
お掃除機機能つきエアコンについてもっと知りたい方は関連記事をご覧ください。
内部クリーン機能ではエアコンをきれいにできない
エアコンの機種によっては内部クリーン機能が搭載されています。
内部クリーン機能とはエアコン内部を乾燥させてカビの繁殖を抑制するためのものです。
エアコンについた汚れを落とす機能ではないので、内部クリーン機能を使っていたとしても定期的なエアコンクリーニングは必須です。
エアコンの内部クリーン機能について、関連記事にも詳細があります。
エアコンクリーニングを依頼する5つの効果
エアコンクリーニングには以下に挙げる5つのプラス効果があります。
健康と金銭に関わる部分にメリットがあるので、依頼するか悩んでいるのであれば効果やメリットを確認してはいかがでしょうか。
効果1:汚れを隅々までキレイにできる
エアコン内部は複雑な構造をしており、汚れを残さないように掃除をすることは困難です。
業者が行うエアコンクリーニングは、室内機を分解したり高圧洗浄機を使ったりして内部の汚れを隅々まで落とせます。
内部に蓄積していた汚れをしっかり洗い落とすことで、エアコンから出てくる風もきれいなものになります。
効果2:カビやホコリなどのアレルギー症状が出にくくなる
エアコンクリーニングによって隅々までエアコンが洗浄されると、健康面に悪影響を及ぼすカビやホコリなどが除去されます。
原因物質がなければアレルギー反応は出ないので安心してエアコンを使えます。
エアコンをつけると鼻水やくしゃみが止まらないといった症状に悩まされている場合、原因はエアコン内部のカビやホコリである可能性が高いのでプロのエアコンクリーニングで洗浄することをおすすめします。
エアコン内部のカビによる健康への悪影響や自分でできる対処法については、関連記事もチェックしてください。
効果3:エアコンの故障を防ぎ寿命をのばす
エアコンは構造上、効率よく風を行き来させることが大切です。
エアコン内部に汚れやゴミが詰まっていると、空気の流れが阻害されて気温と湿度が調整された風がエアコンから吹き出しにくくなります。
稼働効率が落ちると、同じ設定温度にするためにはより多くのパワーが必要です。
負荷が高い状態で運転をし続けるとパーツの損耗が速くなるので、結果的に故障リスクが高くなります。
効果4:水漏れ発生リスクを下げる
冷房や除湿運転をしたあとは結露水が発生するので、スムーズに排水されないと水漏れの原因になります。
プロのエアコンクリーニングでは排水に関係する部分も掃除されるので、排水の妨げになるつまりがなくなり水漏れを回避できます。
効果5:電気代の節約につながる
エアコン内部をきれいにして効率よく運転できるようにすれば電気代の節約につながります。
使用方法や消費電力にも異なるものの、ひと月あたりに節約できる料金はわずかなものです。
しかし年間で見た場合や昨今の情勢により電気料金が値上がりしたことを考えれば、節約できることは節約するに越したことはないでしょう。
エアコンクリーニングはどのくらいの頻度で行うべき?
エアコンクリーニングは定期的に行うと効果的です。
使用頻度や使い方によって推奨される頻度は異なりますが、家庭用エアコンであれば2年に1度が目安です。
ただしキッチンに近いリビングに設置されているなど、油汚れが付着しやすい場所に設置されているリビングのエアコンなどは1年に1度エアコンクリーニングすると快適に利用できます。
エアコンクリーニングの頻度や依頼する時期については関連記事をご参照ください。
エアコンクリーニング業者を選ぶポイント
エアコンクリーニングを依頼する業者を探すときは3つのポイントに着目しましょう。
作業料金とサービス内容、保険の内容を確認したうえで、相見積もりをとって業者を比較検討して決めると依頼したあとに「こんなはずではなかった」という後悔を減らせます。
エアコンクリーニング業者を選ぶポイント
作業料金が適正か
エアコンクリーニングには料金相場があるので、相場よりも料金が高すぎたり安すぎたりする業者には依頼しないようにしましょう。
料金が安い分には良いように思えますが、安すぎる料金にはなんらかの理由があります。
技術力が低く作業の品質が悪かったり、故障時の補償が不十分であったりしてトラブルに巻き込まれるリスクがあります。
2022年6月~2023年5月にミツモアでエアコンクリーニングを依頼したときの平均見積もり価格は以下の通りです。
エアコンの種類(1台あたり) | 料金相場 | ミツモア平均価格 |
---|---|---|
壁掛けエアコン | 7,000~12,000円 | 8,300円 |
お掃除機能付きエアコン | 16,000~20,000円 | 13,600円 |
天井埋込型エアコン | 17,000~25,000円 | 19,600円 |
サービス内容に過不足がないか
フランチャイズの業者ではなく、地域で活躍するエアコンクリーニング業者に依頼するときは、業者によってサービス内容が大きく異なります。
最低限の洗浄をして基本料金を抑え、オプションを追加してカスタマイズする業者もいれば、基本料金は高いもののサービス内容が充実している業者もいます。
料金だけでなくサービス内容を比較し、自分にとって必要なサービスが含まれているか確認してから依頼しましょう。
保険加入の有無と補償内容
可能性は低いものの、作業中のミスによりエアコンが故障したり、壁や床が汚れてしまったりすることがあります。
トラブルが発生したときに対応できる損害保険に加入しているか、保証金額は明示されているかなどの情報をチェックしておけば、万が一の時も安心できます。
相見積もりを取って比較しよう
業者ごとに料金やサービス内容が異なるので、一社からの見積もりで決めてしまうとその見積もりが妥当かどうかが分かりません。
3~5社から見積もりを取って比較し、料金とサービス内容を比較しましょう。
見積もりを取るときは一括見積もりサイトを使うと手軽なうえ、業者も最初から他社を意識した安い料金を提示していることが多いです。
ミツモアで地域のエアコンクリーニング業者を探そう
エアコンクリーニング業者を効率よく探すなら、地域に根差して活躍しているプロが多数登録しているミツモアがおすすめです。
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