エアコンの室外機からブーン、ゴーなどの音がする時、音によって室外機の汚れや設置不良など、様々な原因があります。生活するうえでストレスになるだけでなく、近隣とのトラブルに繋がることも。
この記事では、エアコンの室外機から出るうるさい音の原因と、音の解消方法を解説します。
音で分かる!エアコンの室外機がうるさい原因6つ
室外機はさまざまな要因で音が鳴ることがあります。特徴的な音とその原因、対処法を簡単に表にまとめました。各原因と対処法をクリックすると、詳しい説明に移動できます。
聞こえる音 | 原因 | 対処法 |
ブーン | 室内外の温度差 室外機の設置が不安定 室外機周辺に物が置いてある |
エアコンの設定温度を調整する 土台をブロックにする・防振ゴムを付ける 室外機周辺に物を置かない |
ゴー | 室外機の外側が汚れている 室外機の内部が汚れている |
室外機の外側を掃除する 室外機の内部を業者にクリーニングしてもらう |
キーン | 経年劣化 | 修理・買い替え |
ガタガタ・カタカタ | 室外機の設置が不安定 | 土台をブロックにする・防振ゴムをつける |
カラカラ | 室外機の内部が汚れている 経年劣化 |
室外機の内部を業者にクリーニングしてもらう 修理・買い替え |
①室内外の温度差
室温と外気温の差が大きいと、熱を交換する処理の負担が大きくなり、それに伴って動作音も大きくなってしまいます。極寒や酷暑のとき早く暖かくまたは涼しくしたいがために、温度を極端に設定したことがある人も多いのではないでしょうか。
このような場合、短時間で一気に室温を上げ下げする必要があるため、ブーンというファンの音が大きくなります。
②室外機の設置が不安定
どのような機械でも動作時には多かれ少なかれ振動が発生するのですが、それはエアコンの室外機も同じです。
室外機は大きく重量もあるため、不安定な場所に置かれていると振動が響いてブーンと音がしたり、ガタガタと音を立てて揺れたりします。
③室外機周辺に物が置いてある
室外機の前に物が置かれていると、ファンの音が物に反響して大きくなり、ブーンと聞こえてくることがあります。
また、前に置かれている物が室外機の排熱を妨げてしまうと、故障につながる恐れもあります。
④室外機の外側が汚れている
室外機は、部屋の温度を変化させるために外に熱を排出したり、逆に外から熱を取り込んでいます。
吹き出し口などが砂や埃で汚れていると空気を交換する効率が落ち、動作に負荷がかかってゴーという大きな音がする場合があるのです。
⑤室外機の内部が汚れている
室外機の内部が汚れていると、パーツの動作が鈍くなったり空気の排出がしにくくなったりして、運転効率が下がります。すると運転に余計なパワーが必要になり、ゴーという大きな動作音の原因になります。
また、風が強い日のあとなどに異物が挟まり、内部で部品にあたってカラカラと音を立てることもあるでしょう。室外機は外に置いてあるため、虫や落ち葉、飛んできたゴミなどがどうしても入り込むことがあります。
⑥経年劣化
キーンと音が鳴るときは、室外機内部の部品が経年劣化している可能性が高いです。エアコンの室外機には色々な部品が詰まっており、その構造は複雑です。部品が劣化により上手く動かなくなったり、うまくかみ合わなくなったりすると、異音が発生します。
エアコンの室外機がうるさい時の対処法6つ
エアコンの室外機から大きな音が出る6つの対処法について詳しく解説します。
対処法一覧 |
①エアコンの設定温度を調整する |
②土台をブロックにする・防振ゴムをつける |
③室外機周辺に物を置かない |
④室外機の外側を掃除する |
⑤室外機の内部を業者にクリーニングしてもらう |
⑥修理・買い替え |
①エアコンの設定温度を調整する
室温と外気温の差で室外機がうるさくなる場合、エアコンのつけ始めは温度を高く・低く設定しすぎないことが大切です。外気温との差が大きいと、設定温度に近づけるために室外機が過剰に動作してしまい、大きな音に繋がります。
様子を見ながら少しずつ温度を上げ下げして、快適な室温に調節しましょう。
②土台をブロックにする・防振ゴムをつける
室外機は直接地面に置くものではなく、何らかの土台の上に固定して設置します。もしも土台がプラスチックのような軽くて強度もあまりない素材の場合は、石材ブロックなどに交換するのが効果的です。土台が重く安定していると、室外機の振動を吸収して音が小さくなります。
同時に、土台に室外機がしっかり固定されているかどうかもチェックしましょう。固定ネジが緩んでいる場合は、締めなおすことで振動が軽減されることもあります。
また室外機と土台の間に、「防振ゴム」を挟み込むのも効果的でしょう。防振ゴムとは板状になったゴムに、溝が彫られているものです。この溝による弾力が揺れの力を吸収してくれるため、室外機の揺れに伴う騒音を低く抑えることができます。
防振ゴムはホームセンターやネット通販などで手軽に購入できるのでおすすめです。
③室外機周辺に物を置かない
室外機の周辺に置いた物に反響して音がしている場合、これらを片付けることで改善するかもしれません。植木鉢や自転車、水槽などを室外機から20㎝程度のところに置いていませんか?室外機の前だけでなく、横や上にも物は置かないようにしましょう。
特に室外機の吹き出し口がふさがれると、エアコンの運転効率が悪くなり余計な電気代もかかってしまいます。効率良くエアコンを利用するためにも、室外機の周辺はできるだけ風通しの良い状態にしておくことが大切です。
④室外機の外側を掃除する
室外機の外側がほこりやゴミで汚れている場合は、掃除をすれば騒音の低下や運転効率の改善が期待できます。
掃除にはブラシ・歯ブラシ・ホウキ・雑巾などを用意してください。作業中は手が汚れるため、ゴム手袋もあると安心です。
ここでは、室外機の騒音により深く関係している「フィン・グリルの掃除」「室外機周辺の掃除」について説明します。その他の部分の詳しい掃除方法に関しては、以下の記事でも解説していますので参考にしてください。
フィンとグリルを掃除する
フィンは室外機の側面や背面に付いている、網目状の薄い金属の板です。グリルは室外機正面の風の吹き出し口を覆っているカバーです。
この2か所につまっている汚れを、ブラシや歯ブラシで丁寧に落としましょう。ただしフィンやグリルはアルミ製のものも多いため、力を入れ過ぎると変形や破損の恐れがあります。力加減に注意し、ブラシは優しく擦ってください。
また、背面を掃除する時でも室外機を動かすことは避けましょう。手が届きにくいので移動させたくなるかもしれませんが、冷媒ガスの配管を傷つけてしまうリスクがあります。できる範囲で掃除してください。
室外機の周りを掃除する
室外機の周りに落ちている落ち葉や土などを掃き掃除しましょう。室外機がこれらの汚れを吸い込み、中で詰まってしまうことを予防できます。
⑤室外機の内部を業者にクリーニングしてもらう
室内機の中にある部品にホコリが絡まると動作の負担が大きくなり、騒音の原因になります。故障のリスクも高まるので、なるべくきれいにしておくことが必要です。しかし室外機の内部にある送風用のファンや熱交換器などは、室外機を分解しなければ掃除することができません。
そのため室外機の内部クリーニングはプロの業者に依頼しましょう。プロに頼めば確実に室外機をきれいにしてくれるだけでなく、部品の劣化の具合を判断して修理・交換の目安時期などのアドバイスを受けることもできるでしょう。
業者に依頼すると一定の費用が掛かりますが、室外機の環境を改善することは電気代の節約にもつながるので、長期的にみてメリットが大きいと考えられます。
⑥修理・買い替え
経年劣化が原因で、室外機から異音が発生する場合もあります。この場合は素人が対処するのは難しいので、業者に修理を依頼するか買い替えを検討しましょう。
部品の調子が悪いだけなら、パーツ交換等の修理で対応してくれます。この場合メーカー保証を受けられる可能性があり、修理費用が節約できるかもしれません。購入時の保証書を確認してみてください。
なお、修理ではなく買い替えをする目安は購入から10~15年です。この期間を超えると代替部品の在庫がなく、修理自体が不可能になるケースもあります。そのため、修理よりも買い替えの方が現実的な選択となります。
また、室外機の修理を依頼する場合の費用は、部品や機種によって2万~11万円と大きな幅があります。見積もった修理費用が高すぎる場合も、高性能な最新機種に買い替えた方が賢明かもしれません。
エアコンの室外機クリーニングにかかる費用相場
以下は、室外機のクリーニングを業者に依頼した場合の費用相場です。
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室内機(エアコン本体)の単体でのクリーニング相場は1台あたり8,000円から12,000円で、室外機と室内機を合わせて依頼した場合とあまり変わりません。
なのでエアコンクリーニングは、室外機と室内機をセットでクリーニングしてもらうのがおすすめです。
また業者によっては、複数台のクリーニングを依頼すると割引になるプランが用意されていることも。家の室外機をまとめて依頼することも検討してみましょう。
なお天井吊りタイプや屋根に置くタイプなど、クリーニングが難しい室外機もあるので注意してください。素人目に判断せず、実際にプロを呼んで室外機を見てもらうのが確実です。
エアコンクリーニング業者を選ぶ3つのポイント
満足できるクリーニングをしてもらうためには業者選びが重要です。サービスの価格だけではなく、さまざまな観点から納得のいく業者を選びましょう。
実績や口コミを調べる
業務の内容や業者の知名度の有無だけでは、本当に優れたサービスを提供してくれるかを判断できません。実績や口コミなどを必ずチェックしましょう。
年間の作業件数は、業者がどれくらいのノウハウを持っているかを知る指標になります。また利用者数が多いことは、顧客から信用されてきた証拠といえるでしょう。
口コミからは各業者の実際の仕事ぶりを伺うことができます。スタッフの対応の誠実さや作業の丁寧さなど、業務内容を見ただけでは知ることのできない具体的な情報を得ることができますよ。
損害賠償保険に入っているか確認する
プロの業者であっても、作業途中のミスで物品を壊してしまう可能性はあります。
業者が損害賠償保険に加入していれば、万が一事故が起こってしまったときでも物品の破損を補償してもらうことが可能です。
反対に業者が保険に未加入の場合、損害を受けた分の回復は自己負担になってしまう可能性が高いので注意しましょう。
見積もりの際に問い合わせたり、ホームページを確認したりすれば、損害賠償保険に入っているかどうか知ることができます。
相見積もりを取って比較する
クリーニング業者を選ぶ際には、いくつかの業者から見積もりを取る「相見積もり」がおすすめです。
複数の業者の見積もりを比較することで費用の相場を知り、適正な価格のサービスを選ぶことができます。
見積もりを比べる際には、合計金額だけではなく費用の内訳や追加料金の有無についてもしっかりとチェックしましょう。
うるさい室外機のクリーニングはプロに依頼しよう
室外機の騒音に悩まず快適に過ごすためにも、エアコンクリーニングはプロに依頼しましょう。一括で無料見積もりが取れるミツモアを利用して、ぴったりのプロを見つけてみてはいかがでしょうか。
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