エアコンの使用中に、カビの臭いが気になったことはありませんか? エアコンからの風は部屋の温度を快適に調節してくれますが、なるべくならクリーンな空気の中で過ごしたいですよね。
この記事ではエアコンを自分で掃除する方法や、汚れを効率的に落とせるおすすめの洗剤をご紹介していきます。
エアコン掃除に最適な洗剤とは?特徴と利用方法
洗剤には大きく分けて酸性、中性、アルカリ性の3つの性質があります。酸性やアルカリ性の濃度が高くなるほど、汚れなどの物質を溶かす力が強くなる点がポイントです。
部品の素材によっては酸性は使えない、アルカリ性は使えないといったものもあることに注意しましょう。
汚れの頑固さや、どの部分を洗浄したいかによって、使用する洗剤を使い分けることが大切です。
この見出しではエアコン掃除で使える
- 中性洗剤
- アルカリ性洗剤の重曹・セスキ炭酸ソーダ・酸素系漂白剤
について紹介していきます。
中性洗剤
中性洗剤の代表的な製品としては、「バスマジックリン」(花王)、「キュキュット」(花王)、「ウタマロクリーナー」(東邦)があります。
頑固なカビ汚れ以外なら中性洗剤で落とせることがほとんどなので、まずは中性洗剤を試してみるのがおすすめです。
重曹
重曹は中性洗剤よりも洗浄力や消臭力がありますが、素材への負担はあまりない点がメリットです。
中性洗剤で落ちなかったカビ汚れ、たばこのヤニ汚れには、重曹を使用してみましょう。
重曹はカビの菌が増殖するのを抑制する「静菌効果」も持っているので、綺麗に掃除したエアコンのカビ予防にもなりますよ。
重曹は水よりもお湯に溶けやすい性質があるので、中性洗剤と同様に50℃程度のお湯で薄めて利用します。
家庭の掃除の際に使用する重曹としては「重曹の激落ちくん」(レック)が有名です。粉末タイプの他にシートタイプや、はじめから液状になっているスプレータイプもあります。
セスキ炭酸ソーダ
重曹よりもアルカリ濃度が高いのが、セスキ炭酸ソーダです。酸性の油汚れやベタベタ汚れに効果的で、重曹で落とせない頑固な汚れに使用しましょう。
セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすいので、水で薄めて使用します。「セスキの激落ちくん」(レック)なら、液状のスプレータイプが便利です。
酸素系漂白剤
市販の製品としては「ワイドハイター」(花王)、「手間なしブライト」(ライオン)、「オキシクリーン」(グラフィコ)などがあります。使用時には水で薄めればOKです。
酸素系漂白剤はアルカリ性が強い分、環境や人体への影響力も高くなります。
使用時には必ず手袋を着用し、肌や目などに洗剤がかからないように十分注意しましょう。更に窓を開ける、換気扇を回すといった換気対策も忘れずに行ってください。
紹介した洗剤でできる!簡単エアコン掃除方法
エアコンは風の吹き出し口やフィルターなど、様々なパーツで構成されています。掃除は難しいようにも思えますが、日常生活で付いた汚れならここまでで紹介した洗剤で十分掃除可能です。
以下でエアコンの部位ごとの掃除方法を解説しますので、ぜひチャレンジしてみてください。
掃除をする前にエアコン周りを養生しよう
エアコンを掃除する際には洗剤や水を使用するため、汚れが飛び散らないように対策を施さないといけません。掃除の前には養生シートやビニール袋を利用して、エアコンの周囲を養生しましょう。
作業の際にはまず窓を開けて、換気を確保します。更にエアコンの電源を忘れずに切り、コンセントも抜きましょう。
市販されている養生シートの中には、排水用のホースが付いているタイプのものもあります。ビニール袋を使用する場合は90L以上の大きなものを用意し、エアコンの送風口をビニール袋で覆いましょう。
あとはビニール袋をエアコンにガムテープでしっかりと固定すればOKです。
ビニールには排水の重みがかかるので、テープが外れたり袋が落ちたりしないように注意しましょう。
吹き出し口の掃除方法
吹き出し口の掃除には、洗剤液をスプレーするのが便利です。軽い汚れには中性洗剤、落ちにくい汚れには重曹水を試してみましょう。カビなどで汚れが酷い場合は「マジックリン」もおすすめです。
まずは汚れに洗剤をスプレーしていくだけですが、エアコンの内部まで洗剤が入り込まないようにスプレーの強さを調整してください。液体がエアコン内部に入ってしまうと、漏電の恐れがあります。
スプレーし終えたら10分程度放置して、汚れに洗剤をなじませます。
時間が経ったら、布巾で汚れを拭き取っていきましょう。狭い場所や隅の部分には、割りばしなど棒状のものにキッチンペーパーを巻き付けて拭き取ると便利です。
エアコン表面の掃除方法
エアコン表面の掃除方法も、吹き出し口と同様の方法でOKです。
表面に洗剤液をスプレーし、しばらく放置してから布巾で拭き上げます。汚れが酷い場合は、こちらもマジックリンで洗剤の代用が可能です。
大抵のエアコンでは表面は平らなので、拭き上げにはあまり手間はかかりません。エアコン表面が綺麗になると、部屋のイメージもクリーンになりますよ。
フィルターの掃除方法
フィルターの掃除にも、中性洗剤、重曹、セスキ炭酸ソーダが使えます。落ちにくい汚れにはマジックリンを使いましょう。
以下の記事ではフィルター掃除で使う道具や、掃除方法を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
エアコン内部の掃除はエアコンクリーナーを使おう!
エアコンの内部は、大きく分けて次の3つの部位に分けられます。
1.フィルター
フィルターは通り抜ける空気のホコリをキャッチして綺麗にします。
2.ファン
ファンは横長の筒状のパーツで、吹き出し口の奥にあります。ファンが回転することで、吹き出し口から風を部屋に送り出す仕組みです。
3.フィン
フィンはフィルターの奥にある、金属の網状のパーツです。フィンは温度を調節する役割をはたしています。
これら3つの部位は構造がそれぞれ大きく異なるため、掃除の際には部位ごとの専用クリーナーを使用すると安心です。
場所別に紹介!【おすすめエアコンクリーナー】
エアコン内部は電気部品となっているため、適切な洗剤で掃除することが必要です。以下では部位ごとのおすすめクリーナーをご紹介していきます。
フィルタークリーナー
「アミライト フィルター洗浄スプレー 除菌 花粉・カビ除去 180ml」
泡で汚れを浮かすタイプのスプレー洗剤で、ブラシなしでもフィルターを洗浄できます。
使い方も簡単でフィルターに直接スプレーして水で洗い流すだけ。
フィルターに油汚れなどが付着していて汚れが取り切れない場合におすすめです。
ファンクリーナー
「くうきれい エアコンファン洗浄剤 (エアコン洗浄剤送風ファン用 養生シート付き)」
ムース缶とリンス缶がセットになっており、ムースの泡で汚れを洗浄、リンスで泡を落とすタイプです。
リンスを使ってしっかりと洗い流すことができるため、使用後にエアコン内部に洗剤が残りにくいのがうれしいポイントです。
フィンクリーナー
「らくハピ エアコン洗浄スプレー Nextplus 無香性 [420mL]」
自動お掃除機能付きのエアコンにも使用できます。
ウィングヘッド型のノズルを採用しているため指をかけることができ、噴射中に手が疲れにくいのが特徴です。
エアコンクリーナーを手軽に使いたい場合におすすめの商品です。
エアコンクリーナーを使う際の注意点
エアコンクリーナーは汚れを効率的に落とすための「界面活性剤」や「アルコール」などの成分が含まれているものが多く、水に溶けにくい性質を持っています。
掃除の最後には洗剤を綺麗にすすいでおかないと、残留した洗剤成分が固形化したり揮発したりして、エアコンの故障や人体への悪影響へつながる恐れがあります。
掃除の仕上げの際には洗剤がきちんと落ちているかどうかを、念入りに確認することが大切です。
エアコン内部の掃除方法
ファンやフィンはエアコンの奥にあるため、掃除を怠ってしまいがちです。
しかしファンやフィンの汚れが酷くなるとエアコンの温度調整能力が落ちるだけでなく、室内に送り出される空気も汚れてしまいます。
エアコン内部の掃除方法をしっかりマスターして、室内環境を快適に保ちましょう。
ファンの掃除方法
ファンはエアコンから室内に空気を送り出す役割をはたしています。ファンが汚れていると、室内の空気まで汚れてしまいます。
ファンの掃除方法は以下の記事で詳しく解説しています。あわせてチェックしてみてくださいね。
フィンの掃除方法
熱交換器であるフィンは、エアコン内部で空気の温度を調節する部位です。フィンの周囲は湿度が上がったり結露が発生したりと、カビ発生の条件が整いやすくなっています。
フィンをしっかり掃除して、エアコンをクリーンな状態にしておきましょう。フィンの詳しい掃除方法は、以下の記事を参考にしてください。
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自分でのエアコンの掃除が面倒な場合は、クリーニング業者に掃除を依頼しましょう。
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