近年は自動お掃除機能が付いたエアコンが多く、人の手で掃除をする手間が削減されています。しかしお掃除機能付きエアコンであっても自動で掃除してくれるのは一部分だけで、全くメンテナンスしなくて良いわけではありません。
お掃除機能付きエアコンのクリーニングの必要性や、普段の適切なお手入れについて解説します。
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お掃除機能付きエアコンも定期的な掃除やクリーニングが必要
お掃除機能付きエアコンが自動で掃除してくれるのは、エアコンフィルターについたゴミやホコリだけです。
こまめに自分でフィルター掃除をする必要がある通常のエアコンと異なり、お掃除機能付きエアコンの場合、人の手によるフィルター掃除はほとんどしなくても問題ありません。
ただしエアコンを使っていると、フィルターよりも内部にある熱交換器や送風ファン、ドレンパンにもカビや汚れが付着します。自動お掃除機能では、エアコン内部の汚れを落とすことはできません。
エアコン内部の汚れを落としたいときは、プロによるエアコンクリーニングを行う必要があります。
また、部屋の中でタバコを吸う場合や、エアコンの位置がキッチンに近い場合などは、油汚れ・ヤニ汚れがフィルターに付着します。
このような油性のフィルター汚れも自動お掃除機能では落とし切れないので、自分でフィルターを外して掃除したり、プロにクリーニングしてもらったりしましょう。
ダストボックスの掃除は自分で行う必要がある
取り除かれたホコリの排出方法は「ダストボックスに蓄積するタイプ」と「自動で屋外に排出するタイプ」の2種類があります。
ダストボックスタイプの場合、溜まったホコリは自動で排出されないので、定期的に取り出して捨てなければなりません。
エアコンの機種によりますが、ダストボックスがいっぱいになると、ランプが点いて知らせてくれる機種もあります。ランプが点灯したら、ダストボックスを外して中に溜まったホコリを取り除きましょう。
また、お掃除機能付きエアコンでもフィルターを定期的に掃除することは推奨されています。ダストボックスの掃除と一緒にフィルター掃除を行いましょう。
お掃除機能付きエアコンの分解洗浄は自分でやらずプロに依頼する
お掃除機能付きエアコンのフィルターよりも内部の汚れは、プロに依頼して分解洗浄してもらいましょう。
お掃除機能付きエアコンには自動でフィルターのホコリを取り除く仕組みが搭載されているので、通常のエアコンよりもさらに内部構造が複雑です。
通常のエアコンであっても、専門知識を持たない人が自分で分解するのはおすすめできませんが、お掃除機能付きエアコンはさらに故障や破損のリスクが高いでしょう。
なお構造が複雑なお掃除機能付きエアコンは、分解洗浄に対応できるエアコンクリーニング業者が限られています。お掃除機能付きエアコンに対応できる事業者は技術力があるという1つの指標にもなります。
市販のエアコン掃除スプレーは故障リスクが高い
エアコン内部の洗浄ができるエアコン掃除スプレーも市販されていますが、基本的には使用をおすすめしません。エアコンメーカー各社も使用しないように呼びかけています。
洗い流しきれずに残った洗剤成分はカビのエサになるので、かえって汚れがひどくなることがあります。また、電装部分にスプレーがかかってしまうと故障や発火の原因にもなります。
特にお掃除機能付きエアコンは通常のエアコンよりも内部構造が複雑なので、トラブルが起きたときの対処も難しいでしょう。
お掃除機能付きエアコンのクリーニングサービスの流れ
エアコンクリーニングサービスは以下の手順で行われます。
お掃除機能付きエアコンは自動お掃除ロボットが内蔵されているので、通常のエアコンよりも部品の数が多く、構造が複雑です。
分解が難しく技術力が必要なうえ、時間もかかるので、通常のエアコンクリーニングよりも料金が高くなります。
STEP1. エアコン周りの養生
クリーニング作業で水や洗剤、高圧洗浄機を使用するので、周りに水や洗剤が飛び散らないように養生します。
床にブルーシートやマットを敷いてエアコン本体をビニールのカバーで覆い、洗い流した水がバケツに流れるように動線を作ります。
STEP2. エアコン本体の分解
ドライバーでネジを外し、フィルター、本体カバーなどを取り外し、熱交換器が露出した状態にします。
STEP3. エアコン内部の高圧洗浄
専用洗剤を吹き付けて内部のカビやホコリなどの汚れを浮かせてから、高圧洗浄機を使って水圧で洗い流していきます。内部が汚れているほど、排出される水が真っ黒になります。
プロの事業者が使用する洗剤は市販のエアコン洗浄スプレーよりも洗浄力が強く汚れが落ちやすいです。要望を伝えれば、洗浄力が多少落ちるものの環境や人体にやさしいエコ洗剤を使用してくれる事業者もいます。
また、事業者はエアコンに対する高圧洗浄機の扱いにも慣れているので、自分で家庭用高圧洗浄機を使うよりも故障のリスクが低いです。
STEP4. 取り外した部品の洗浄
エアコンから取り外したフィルターや本体カバーは、1つ1つ丁寧に手洗いします。
洗浄するときは、事業者から浴室の貸し出しを依頼されるケースが多いです。
STEP5. 組み立て・動作確認
部品の水気を拭き取り、元の状態に組み立てます。電源を入れて問題なく作動することを確認したら、クリーニング作業は完了です。
エアコン内部を完全に乾燥させるため、しばらく暖房運転や送風運転をしておくように依頼されることがあります。
お掃除機能付きエアコンをクリーニングしないとどうなる?
フィルターのホコリを自動で取り除いてくれるお掃除機能付きエアコンでも、内部はクリーニングが必要です。
また、目に詰まった細かいホコリまでは取り除いてくれないので、フィルターもなかなか完璧にきれいな状態にはなりません。
ダストボックスのホコリを捨てるだけでクリーニングをしていないと、ホコリやカビが少しずつ内部に蓄積していきます。
お掃除機能付きエアコンのクリーニングをしないとどうなるのか、具体的なリスクを解説します。
エアコンの風が臭くなる
お掃除機能付きエアコンの内部でカビや雑菌が繁殖すると、エアコンから出てくる風から嫌な臭いが発生することがあります。
「酸っぱい臭い」「生乾きのような臭い」「土っぽい臭い」がしたら、内部でカビや雑菌が増加している合図です。
また、キッチンが同室にある場合や、室内でタバコを吸っている場合は、エアコンが油汚れやヤニ汚れを吸い込んで、フィルターに付着してしまうことがあります。
自動お掃除機能ではこのような油性汚れまできれいにすることはできず、放置していると悪臭の原因になります。
健康に影響が出る
お掃除機能付きエアコンの内部にカビやホコリが付着していると、汚れがエアコンの風と一緒に室内に送り出されてしまいます。
カビの胞子やハウスダストが含まれた空気を吸い込むと、くしゃみ、鼻水、せきなどのアレルギー反応があらわれることがあります。
カビを含む空気にさらされ続けることで、たとえば以下のようなアレルギー疾患に慢性的に悩まされるリスクも。
- 気管支ぜんそく
- アレルギー性鼻炎
- アトピー性皮膚炎
エアコン内部についたカビやハウスダストだけでなく、部屋の中のホコリやハウスダストをエアコンの風が巻き上げている可能性もあります。
電気代が上がる
エアコンの運転効率が下がると、同じ冷暖房効果を得るために多くの電力を消費しなければなりません。
さらに部屋がなかなか冷えない・暖まらないことによって、設定温度を必要以上に低く・高く設定してしまうケースもあります。
その結果、エアコンに大きな運転負荷がかかって電力消費が激しくなり、電気代が高くなってしまうのです。
設定温度になるまでに時間がかかる
フィルターにホコリが溜まって目詰まりすると、エアコンが一定時間に吸い込む空気の量が少なくなり、エアコンの効きが悪くなってしまいます。
一度にエアコン内で温めたり冷やしたりする空気量が減るので、室温がエアコン設定温度に達するまでに時間がかかるのです。
お掃除機能付きエアコンの場合、大きなホコリは自動で取ってくれるものの、細かいホコリは残ってしまいます。フィルターを自分で簡単に取り外せない機種もあり、お手入れができずに目詰まりしてしまう可能性もあります。
本体の寿命が短くなる
お掃除機能付きエアコンは、自動で掃除してくれる複雑な機能がついている分、元々シンプルな壁掛けエアコンよりも寿命が短いといわれています。
さらに普段のお手入れや内部のクリーニングを怠ってホコリやカビが溜まってしまうと、エアコンの運転負荷が大きくなり、不具合が起こりやすくなります。
お掃除機能付きエアコンのクリーニング頻度
お掃除機能付きエアコンは、通常のエアコンと比べて自分でフィルターのお手入れをする頻度は少なく済みますが、エアコンクリーニングの理想的な頻度は変わりません。
プロによるお掃除機能付きエアコンのクリーニングは「1~2年に1回」の頻度で行うのが目安です。
ただし、エアコンを稼働させる環境によっても汚れ具合は大きく変わります。以下のような環境・使い方だと、汚れが蓄積しやすいです。
- キッチンの近くにあり油汚れを吸い込みやすい
- 室内がホコリっぽい
- 低い温度で冷房を使うことが多く、結露がつきやすい
エアコン内にホコリやカビが多く付着したまま放置すると、エアコンの運転効率が悪くなるだけでなく、健康に影響が出るおそれもあります。
「エアコンから出る風が臭う」「吹き出し口の奥に黒カビがびっしり見える」「エアコンをつけると咳が出る」といった具体的な症状がある場合は、頻度を気にせずエアコンクリーニングを依頼することをおすすめします。
お掃除機能付きエアコンのクリーニング料金相場
お掃除機能付きエアコンのクリーニングをプロの事業者に依頼するのにかかる料金の目安は16,000~20,000円です。
メニュー | 料金相場 |
---|---|
壁掛けエアコン(お掃除機能あり)1台 | 16,000~20,000円 |
壁掛けエアコン(お掃除機能なし)1台 | 7,000~12,000円 |
室外機洗浄 | 3,000~5,000円 |
消臭抗菌コート | 2,000円前後 |
自動でフィルターのホコリを取ってくれる掃除ロボットを内蔵したお掃除機能付きエアコンは、通常のエアコンよりも構造が複雑で部品も多いです。クリーニングに手間がかかり作業も難しくなるので、料金相場も10,000円前後高くなります。
エアコンクリーニング業者を選ぶポイント
お掃除機能付きエアコンのクリーニングを依頼するときに確認しておきたいポイントを解説します。
お掃除機能付きエアコンに対応できるか
お掃除機能付きエアコンのクリーニングを依頼したいとき、まず確認すべきポイントは「事業者がお掃除機能付きエアコンのクリーニングに対応しているかどうか」です。
通常のエアコンよりも構造が複雑で作業が難しいので、すべてのエアコンクリーニング業者が対応できるわけではありません。お掃除機能付きエアコンのクリーニングを受け付けている事業者は十分な技術力があると言ってもよいでしょう。
「ミツモア」では、依頼をするときにお掃除機能付きエアコンを選択すれば、自動的に対応できる事業者が厳選されて見積もりが届きます。
損害賠償保険に入っているか
優良なエアコンクリーニング業者であっても、作業中にエアコンの故障などのトラブルが発生する可能性はゼロではありません。
構造が複雑なお掃除機能付きエアコンは、クリーニング時の破損・故障リスクも高いです。
そのため、万が一の事故に備えて損害賠償保険に加入している事業者を選ぶと安心です。事業者が保険に加入していれば、エアコンの故障や壁紙・家財の汚損があったときに、保険から修理費用が支払われます。
ミツモアでは、ミツモアを通して依頼された作業において事故や破損があった場合に、修理費用などを最大1億円まで補償する「損害賠償補償制度」を用意しています。
見積もり料金が適切か・見積書の内訳が適切か
見積もりで提示された料金がお掃除機能付きエアコンのクリーニング料金相場と比べて高すぎたり安すぎたりしないかどうかをチェックしましょう。
相場より高すぎる事業者は、金額が作業内容に見合わないことが多いです。一方で安すぎる事業者は、サービスの品質を下げるような無理なコストカットをしていたり、後から高額な追加料金を請求する悪質な業者である可能性もあります。
合計料金だけでなく、見積書の内訳が明確かどうかも確認しておきたいポイントです。見積もり金額の範囲に含まれる作業内容を確認し、どのような場合に追加料金がかかるのかも質問しておくと安心です。
基本料金で対応してくれる作業が不明瞭だったり、オプションサービスの内容と料金が明確に示されていなかったりすると、当日に高額な追加料金を請求されるトラブルに発展しかねません。
利用者からの口コミ評価が高いか
過去の利用者から寄せられた口コミの評価が高いかどうかも、事業者のサービス品質を判断できるポイントの1つです。
料金の満足感や作業のクオリティに関する口コミはもちろん、トラブルが発生したときの対応について書かれている口コミからは事業者の誠実さが読み取れるので、参考にするとよいでしょう。
ミツモアにおいても、これまでのエアコンクリーニング利用者から寄せられた口コミが合計5万件以上集まっているので、ぜひ参考にしてください。
お掃除機能付きエアコンのクリーニングに対応できる事業者5選
ミツモアにはお掃除機能付きエアコンの洗浄に対応できるエアコンクリーニング業者が多数登録しています。
その中でも、利用者からの口コミ評判が高評価な事業者5社と、各事業者の特徴や料金を紹介します。
- 同業他社からもお掃除機能付きエアコンのクリーニング依頼を受けるほど技術力に定評あり
- 個人宅から各種施設まで幅広く対応しており経験豊富
- 明確な料金体系で不明瞭な追加料金がなく、安心して依頼できる
- 実績豊富でお掃除機能付きエアコンを含むあらゆる機種・メーカーのエアコンに対応可能
- お子様にも安心の自然派洗剤を使用しており、非喫煙者による臭い対策も万全
- 作業後1週間のアフターフォロー付きなので安心して依頼可能
- お掃除機能付きエアコンの分解清掃が可能
- 作業時に女性スタッフをリクエスト可能、一人暮らしの女性でも安心
- 駐車料金の実費請求や汚れ度合いによる追加料金がなくリーズナブル
- ハウスクリーニング士3級取得の高い技術力をもつスタッフによる作業
- 月間約130件の実績のうち約半数がお掃除機能付きエアコンの依頼
- 天然植物洗剤使用で小さなお子様がいる家庭も安心して依頼可能
- 5,000台以上の実績があり、経験豊富なスタッフによる高品質な清掃を提供
- お掃除機能付きエアコンを含むあらゆる機種のエアコンに対応可能
- 700件以上の口コミで平均4.9点と高評価を得ており信頼できる
ミツモアでお掃除機能付きエアコンをクリーニングした方の体験談
ミツモアを通してお掃除機能付きエアコンのクリーニングを依頼した方の体験談を紹介します。
お掃除機能付きエアコンのクリーニングを依頼したきっかけ
ミツモア利用者から寄せられた口コミアンケートによると、クリーニング依頼前に気になっていたポイントで最も多いのは「カビやホコリ、ダニが気になった(52.3%)」、次に「エアコンのにおいが気になった(21.1%)」でした。
依頼前に気になっていたポイント | 回答割合 |
---|---|
エアコンのにおいが気になった | 21.1% |
エアコンのメンテナンスを行いたかった | 12.8% |
エアコンの効きが悪い | 11.1% |
エアコンの電気代を抑えたかった | 0.5% |
カビやホコリ、ダニが気になった | 52.3% |
その他のエアコンの不調を直したかった | 2.2% |
※2023年8月6日~2024年4月11日の口コミアンケートを集計(回答2880件)
口コミのコメントには、具体的に以下のようなきっかけでお掃除機能付きエアコンのクリーニングを依頼したという声がありました。
- エアコンの吹き出し口に黒い点々があり、購入から10年、初めて業者さんに依頼しました。
- 寝ている時に子ども達が咳をするようになりエアコンの汚れやカビが原因なのかなと思い、エアコンクリーニングを頼むのは初めてでしたが、口コミもいいので頼むことにしました。
- エアコンをつけるとくしゃみや咳がでるのでクリーニング依頼しました。
- エアコンの効きが悪くなり風の出方にムラが出てきたので「古くなって来たし故障かな?」と思ったのですが、一度クリーニングしてみたらどうかと知人の勧めがありこちらに依頼しました。
- エアコンを買って3年。今年の猛暑真っ只中にエアコンの効きが悪くなり、故障かと思いメーカーに依頼したらファンが汚れてるとのこと。初めてエアコンクリーニングをすることになり、今回お世話になりました。
エアコンクリーニング後の感想
利用者の口コミコメントから、お掃除機能付きエアコンをクリーニングした後の感想を紹介します。
ミツモアでお掃除機能付きエアコンのクリーニングを依頼した方の口コミ評価点数は「平均4.88」と高評価です。
- みちがえるように冷えるようになり、音も静かになりました。
- ビフォーアフターの写真見て、しっかり綺麗になっていたので安心しました。
- 8年間使っていたエアコン室内機からは真っ黒な埃混じりの水が流れ出てスッキリしたし効きも良くなりました。
- エアコン自体はそこまで汚れているというわけではないようでしたが、洗浄していただいてからはくしゃみなども治ったように思います。
- 凄く丁寧に作業の説明をしてくださり、少し作業をしにくいエアコンだったのですが最善を尽くして頂き、エアコンも新品みたいに蘇り快適に過ごせる様になりました。
お掃除機能付きエアコンを自分で掃除する方法
自動お掃除機能が付いているエアコンであっても、定期的に人の手でメンテナンスをしなければなりません。掃除をするのは汚れが気になったタイミングで構いませんが、各シーズンに1回(半年に1回)はきれいにしたほうが良いでしょう。
部位別に掃除の手順を解説します。
ダストボックスの掃除方法
お掃除機能付きエアコンのダストボックスを掃除する手順は以下の通りです。
- エアコンの電源プラグを抜く
- エアコンの本体カバー(フロントパネル)を外す
- ダストボックスを取り外し、溜まったホコリやゴミを捨てる
- 汚れが気になる場合は水洗いをする
- タオルで水気を取り、陰干しして完全に乾かす
- 元の位置に取り付ける
エアコンは高いところに設置されているので、脚立などで安定した足場を用意し、安全を確保してから行いましょう。
メーカーや機種によってダストボックスの位置や取り外し方が異なるので、自宅のエアコンの取扱説明書や公式サイトの案内を確認してから掃除することをおすすめします。
フィルターの掃除方法
お掃除機能付きエアコンはフィルターのホコリを自動で取り除いてくれますが、細かいホコリが取り切れていなかったり、油汚れやヤニなどを吸い込んで汚れていたりすることがあります。
通常のエアコンほどこまめに掃除する必要はありませんが、ダストボックスと合わせて定期的に掃除するのがおすすめです。
- カバーを開けてフィルターを取り外す
- フィルターの表側に掃除機をかける
- フィルターの裏側からシャワーを当てて水洗いする
- 油汚れなどが付いている場合は中性洗剤や重曹でつけ置き洗いをする
- フィルターを陰干しして完全に乾かす
- 元の位置に取り付ける
機種によってはフィルターが取り外せないものもあります。無理に取り外そうとすると破損してしまうので気を付けましょう。
エアコン本体の外側カバー・吹き出し口の掃除方法
エアコンの外側にもホコリが積もります。
エアコン本体のカバーや吹き出し口は、濡らして固く絞ったタオルやぞうきんで水拭きをしましょう。
吹き出し口の内部に無理に手を入れると、部品が割れたり手を怪我したりするおそれがあります。
お掃除機能付きエアコンと通常のエアコンの見分け方
「自宅のエアコンがお掃除機能付きエアコンかどうか分からない」場合の見分け方を、以下4つのポイントから解説します。
1)リモコンに「自動お掃除」ボタンがついている
エアコンのリモコンに「フィルター掃除」「手動掃除」「洗浄」などと書かれたボタンがあれば、自動お掃除機能がついています。
内部クリーン機能と自動お掃除機能は異なる
「内部クリーン」と書かれたボタンがある場合、自動お掃除機能のことを指しているのか判別に迷ってしまうかもしれません。
内部クリーン機能と自動お掃除機能はそれぞれ別の機能で、以下の違いがあります。
- 自動お掃除機能:フィルターについたホコリを自動で取り除く機能
- 内部クリーン機能:冷房・除湿運転の後に本体内部についた結露を乾燥させる機能
内部クリーン機能の詳細については以下の記事をご覧ください。
2)フィルターが簡単に外せない
自動お掃除機能付きエアコンは、「フィルターが簡単に外れるかどうか」でも判別できます。
お掃除機能がついてない通常のエアコンは、本体カバーを開けるとすぐにフィルター全体が見えるのが特徴です。
フィルターの取り付け方も非常にシンプルなので、簡単に取り外せます。
お掃除機能付きエアコンの場合は、フィルターがお掃除ロボットにしっかりとロックされており、少しずらした程度では取り外せません。
またお掃除機能付きエアコンは、本体カバーを開けるとお掃除ロボットやダストボックスがついており、通常のエアコンと比べて部品が多いのが特徴です。
3)エアコン本体(室内機)に厚みがある
お掃除機能付きエアコンと通常のエアコンでは、本体の厚みにも違いがあります。
本体を横から見た場合、お掃除機能付きエアコンは通常のエアコンと比べて厚みがあることが多いです。
フィルター部分に自動お掃除の部品がついているので、その部品の分が前にせり出しています。
ただしあくまで傾向であり、本体の大きさは機種によって異なるので、リモコンやフィルターの仕様をあわせて確認するのがおすすめです。
4)ホームページの製品一覧表で確認する
エアコンの型番が分かる場合は、メーカー公式サイトの製品一覧表などを見ればお掃除機能付きかどうか確認できます。
現在ホームページに掲載されている製品のうちお掃除機能付きのエアコンを調査して表にしたので、参考にしてください。(※2022年5月時点)
メーカー | 型番(シリーズ) |
---|---|
パナソニック(Panasonic) | ■機能付き ・ダストボックス方式( GXシリーズ /LXシリーズ) ・自動排出方式(ダストボックス方式)(Xシリーズ EXシリーズ PXシリーズ) ■機能なし(Jシリーズ /Fシリーズ/) |
ダイキン工業(DAIKIN) | ■機能付き(Rシリーズ/Aシリーズ/Mシリーズ/Fシリーズ/Cシリーズ/Dシリーズ/Hシリーズ) ■機能なし(Sシリーズ/VXシリーズ/Eシリーズ/KXシリーズ) |
三菱電機(Mitsubishi Electric) | ■機能付き(FZシリーズ/Zシリーズ/Rシリーズ/FDシリーズ/ZDシリーズ/XDシリーズ/Xシリーズ) ■機能なし(FLシリーズ/Sシリーズ/GEシリーズ) |
日立(HITACHI) | ■機能付き(Xシリーズ/Sシリーズ/Wシリーズ/Gシリーズ) ■機能なし(Dシリーズ) |
富士通ゼネラル(FUJITSU GENERAL) | ■機能付き( Xシリーズ/Zシリーズ/Hシリーズ/SVシリーズ/Dシリーズ/ZNシリーズ/DNシリーズ) ■機能なし(Vシリーズ/Cシリーズ) |
シャープ(SHARP) | ■機能付き(P-Xシリーズ/P-Hシリーズ/P-Fシリーズ/N-Xシリーズ/N-Hシリーズ/L-Xシリーズ/L-Hシリーズ)※ ■機能なし(P-Dシリーズ/P-Sシリーズ/P-Nシリーズ/N-Pシリーズ/N-Dシリーズ/N-Sシリーズ/N-Nシリーズ/L-Pシリーズ/L-Dシリーズ/L-Sシリーズ/L-Nシリーズ) |
東芝(TOSHIBA) | ■機能付き(J-DTシリーズ/J-Rシリーズ/DRNEシリーズ) ■機能なし(J-Pシリーズ/J-Mシリーズ/VNシリーズ) |
メーカー別のお掃除機能付きエアコンの名称
「お掃除機能付きエアコン」は自動掃除機能のついたエアコンの一般的な総称ですが、メーカーによってお掃除機能の呼び方は異なります。
メーカー | 機能名称 |
---|---|
ダイキン工業(DAIKIN) | フィルター自動お掃除 |
パナソニック(Panasonic) | フィルターお掃除ロボット |
三菱電機(Mitsubishi Electric) | はずせるフィルターおそうじメカ/フィルターおそうじメカ |
日立(HITACHI) | フィルター自動お掃除 |
富士通ゼネラル(FUJITSU GENERAL) | フィルター自動おそうじ |
シャープ(SHARP) | フィルター自動掃除 |
東芝(TOSHIBA) | フィルター自動お掃除 |
お掃除機能付きエアコンも定期的なプロのクリーニングがおすすめ
ここまで述べてきた通り、お掃除機能付きエアコンが自動で掃除してくれる範囲は限られています。
快適に使い続けるには、定期的に自分でお手入れしたり、プロによるエアコンクリーニングを実施したりすることが必要です。
エアコンクリーニング業者を探すならミツモアがおすすめ
エアコンクリーニング業者を探すときは、複数の事業者の見積もりや口コミ評判を比較して選ぶのがおすすめです。
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