エアコンは快適な住環境を保つために欠かせません。しかしエアコンはホコリなどを吸い込んで汚れやすく、また中に虫が入り込んでしまうこともあります。エアコンを気持ちよく使うためにも、できるだけ早急になんとかしたいですよね。
虫が入ったときの対処法を知っていれば、また虫が入らないための対策を知っていれば、すぐに対応できて安心です。
どこからエアコンに虫が入ってくるの?
多くの場合、室外に取り付けられたホースから虫は侵入します。
エアコンから虫を追い出すには?
エアコン内部に虫が入った場合はスイッチをOFFにして、丸めた新聞などでエアコン本体を軽く叩いて追い出しましょう。
エアコンの中に虫が!この時の対処法は?
エアコンの中にゴキブリなどの虫がいる恐れのあるときは、一体どうしたらいいのでしょうか?そのまま放置せず、できるだけ早く対処しないと、エアコンの故障や漏電、火災などを引き起こしかねません。
エアコンに入り込んだ虫の駆除は、自分でできる場合があります。簡単にできますので、すぐに対処できるよう、やり方を覚えておきましょう。
エアコンに虫がいると漏電する可能性が?
エアコン内部にゴキブリなどの虫がいると、フンや死骸が原因による故障や漏電・漏電による火災などが起こる恐れがあります。そのため、そのままの状態でエアコンを使い続けるのはおすすめしません。
エアコン内部に虫が入り込んだら、また虫が入っている可能性がある場合は、できるだけ早めに対処したほうがよいです。
エアコンから虫を追い出そう
エアコン内部に虫が入ったままの状態でスイッチをONにすると、中で虫が潰れてしまうことがあります。そのためエアコン内部に虫が入ったら、スイッチはOFFのままにして、まずは虫を外に追い出しましょう。
ゴキブリのような虫は、丸めた新聞などでエアコン本体を軽く叩きます。外に出てくるまで根気強く行いましょう。
出てきた虫は殺虫剤で駆除しよう
エアコンから虫が出てきたら、薬剤が残りにくい瞬間冷却タイプなどの殺虫剤を使って駆除しましょう。
もしゴキブリがエアコン内部からなかなか出てこない場合は、待ち伏せタイプの殺虫剤がおすすめです。ゴキブリが通りそうな場所やエアコン周辺に殺虫剤をかけておくと、薬剤に触れたゴキブリを駆除できます。
見えない場所まで対応できるくん煙タイプもおすすめです。
ただしエアコンに直接殺虫スプレーを噴射することは、絶対に避けてください。エアコン故障の原因になったり、エアコンからの送風に殺虫成分が含まれてしまったりします。
エアコンクリーニング業者に依頼する
どうしても自分で駆除できない場合や、エアコン内部に卵が産み付けられている可能性がある場合は、エアコンクリーニング業者に掃除を依頼しましょう。
専門業者は高圧洗浄機などを使って、エアコン内部の細かい場所までキレイにしてくれます。
なぜエアコンから虫が?虫の侵入経路とは
エアコン内部に虫が入り込む可能性として、
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というケースが考えられます。それぞれどのような対策をすると、虫の侵入を防げるのでしょうか。自分で簡単にできるので、ぜひやってみてください。
ドレンホース
【ドレンホースに虫が入るのはなぜ?】
エアコン内部では、空気を冷やすときに結露が発生します。この結露は室外機の近くに見られる蛇腹状のホースを通って、室外へ排出されます。このホースがドレンホースです。
結露を排水するので、ドレンホースの排出口は開いています。そのためこの排出口に、外の虫が入り込むのです。ただしドレンホースの排出口から虫が入り込んでも、排出口付近で詰まり、エアコン内部まではたどり着かないとも言われています。
いずれにしても、ドレンホースの排出口からの虫の侵入には気を付けたほうがよいでしょう。
【対策】
ドレンホース排出口に取り付ける、市販のドレンホース用防虫キャップがおすすめです。水はしっかり排出しつつ、虫の侵入を減少させてくれます。防虫キャップはホームセンターやネットショップで簡単に購入できます。
貫通穴
【貫通穴に虫が入るのはなぜ?】
エアコン本体と室外機をつなぐホースを外に出すため、エアコン本体近くの壁に配管用の穴が開いています。これが貫通穴です。
通常貫通穴とホースの間は、専用パテや専用器具で空間ができないよう、ピッタリとふさがっています。しかしパテの劣化などにより、わずかに隙間ができてしまっている場合があります。このわずかな隙間から、外にいる虫が入り込んでしまうのです。
【対策】
配管の穴埋め用パテで、貫通穴の隙間をふさぐのがおすすめです。粘土で隙間を簡単に埋められます。専用パテはホームセンターやネットショップで簡単に購入できます。
室内の虫がエアコンに侵入
【室内の虫が入るのはなぜ?】
エアコン内部は虫にとって住み心地のよい条件(水分やホコリなど)が揃っています。そのため、室内にいる虫がエアコン内部に入り込みやすいのです。
【対策】
普段から次のようなことに気を付けて、エアコン内部や室内の環境を虫の住みにくい状態にしましょう。
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虫対策はこまめなエアコン掃除?対策法を解説
エアコン内部には、どうがんばっても虫が入り込んでしまうのでしょうか?実は普段のエアコンの扱い方やちょっとした工夫で、虫の侵入しにくい環境にできるのです。
どれも自分で簡単にできることなので、虫が入り込む前にやってみてはいかがでしょうか?
主な対策はエアコン内環境を虫の嫌がるものにすること
エアコン内部は「湿度が高い」「ホコリなどのゴミが溜まりやすい」「電気が通っていて適度に暖かい」「狭い」「暗い」という、虫の好みやすい環境が整っています。
そのため虫が入り込まないよう、できるだけエアコン内部を虫の好む環境にしないことが大切です。
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ということに気を付けましょう。
こまめな送風
送風機能を使うことで、エアコン内部にこもる湿気を適度に飛ばせます。特に結露が生じやすい冷房使用後はそのまま電源を切るのではなく、1~2時間ほど送風を行ってから電源を切るようにするのがおすすめです。
虫の好みにくい環境に近づけるだけではなく、カビの発生も抑えられます。
アロマオイル
虫はハーブの香りが苦手です。この性質を利用して、ハーブのアロマオイルでエアコンに虫を寄せ付けないようにしたり、エアコン内部に入り込んだ虫を追い出したりできます。
フィルターに塗布する、もしくはエアコンの近くにアロマを置くといった方法がおすすめです。
ただし猫などのペットにとって、ハーブのアロマオイルは有害物質です。体に触れたり舐めたりしないよう、ハーブのアロマオイルの使用には十分気を付けてください。
【アロマオイルスプレーの作り方】
- アロマオイルとエタノール・水を1:1:9の割合で混ぜて、スプレー容器に入れる。
- 使用するアロマオイルは、ハッカ油やミントオイルなどのミント系。
【塗布の仕方】
- エアコン本体からフィルターを外し、フィルターのホコリを取る。
- フィルターにアロマオイルスプレーまんべんなく吹きかける。
- 日陰でしっかり乾かして、エアコンに戻す。
定期的な掃除
エアコンを定期的に掃除することで、虫が好みにくい清潔な環境を保てます。
【自分でできるエアコン掃除】
ホコリが溜まりやすいフィルターは、次のような方法で、自分で簡単に掃除できます。1~2週間に1回を目安にして掃除しましょう。
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【自分ではできないエアコン掃除】
内部の細かいホコリ取りやカビ取りは、エアコンのクリーニングが必要です。専門の業者に依頼してやってもらいましょう。年に1~2回(特にエアコンを本格的に使用する前)がクリーニングの目安です。
室外機の周辺を虫が発生しやすい環境にしない
ドレンホース排出口や貫通穴の近くが虫の居やすい環境だと、エアコンや室内に虫が入り込みやすくなってしまいます。そのため次のような方法で、室外機周辺を虫の近づきにくい環境にすることが大切です。
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ミツモアでエアコンクリーニングを依頼しよう!
エアコンの寿命を延ばし、長く、安く使いたいなら、定期的なクリーニングが重要です。自分では難しい部分も多いので、ぜひ、プロのクリーニング業者に依頼して、年に1度は徹底的にきれいにしましょう。安心して使えるようになるだけでなく、寿命も延びて、運転効率も良くなります。